歴史学科 日本史専攻

Course of
Japanese History,
Department of History
歴史学科
日本史専攻
School of Letters
東海大学
学 科 案
内
湘南
Course of Japanese History, Department of History
School of Letters
東海大学 文 学部
東 海 大 学 は 4 つ の 力 を 育 成 します。
「明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性をもった人材」に
育つよう、全 学を挙げて取り組んでいます。
常に未来を見据え自らが
取り組むべき課題を探求する力
自ら考える力
集い力
多様な人々の力を
結集する力
困難かつ大きな課題に
勇気をもって挑戦する力
挑み力
失敗や挫折を乗り越えて
目標を実現していく力
成し遂げ力
「4つの力」
のイメージキャラクター
リッキー
入学センター入学課
〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
Tel:0463-58-6422(受験生用) Fax:0463-50 -2186
◎本案内は、
特に記載がない限り2015年 4月現在の内容を掲載しています。
2015.4 BR12
Course of Japanese History,
Department of History
学 び の ス ケジュー ル
School of Letters
歴史学科 日本史専攻
東海大学 東海大学では建学の精神に基づき、
が育成 「自ら考え、集い、挑み、成し遂げる」
これら4つの力を
する
●●●●
力
1 年次
身につけ、
時代に即応できる人材を育成します。
論理的な思考力をもち、長期的な視点で現代社会を把
日本史や歴史学の
基礎を学びます。
握し、未来を見通しながら諸問題を解決していく意欲を
もった人間を育成します。
▶現代社会を、過去からの連続と変化の両面から理解し、未来
を展望する力
日本史基礎科目
・日本史研究入門 ・日本史基礎講読(漢文)
・日本史概説
▶歴史資料を読解し、新たな研究手法や情報機器を活用して、
ものごとを分析する力
▶適切な用語や明確な概念を用いて、文章を作成する力
歴史学基礎科目
・東洋史概説 ・西洋史概説
・考古学概説
アドミッションポリシー
2 年次
3 年次
4 年次
歴史を見る目を養い、関心のある時代や
分野についてじっくり学びます。
史料を読解する力を養います。
歴史学基礎科目
・歴史の見方 ・歴史総合講座
日本史標準科目
・古文書講読
・古文書学 ・時代別講読 ・図像資料演習
・時代別通史
(日本古代史講義など)
日本史応用科目
勉学の集大成として
卒業論文を作成します。
卒業論文科目
・時代別基礎演習
・時代別演習(政治・社会)
・時代別特講(政治・社会) ・日本史情報処理
・卒業論文基礎 1 ・卒業論文基礎 2 ・卒業論文
日本史発展科目
・地域史方法論
・地域史演習
・史料管理学演習
・古文書演習
歴史学科日本史専攻では、本専攻の教育目標「日本列島で展
開された歴史を多角的に学ぶことを通して得られる論理的思考力
と文章読解力とを基礎に、長期的な視点で現代社会を分析し、未
来を見通しながら社会の諸問題を主体的に解決していく人間を
育成する」に共鳴し、
自ら学ぶ意欲をもった人を求めます。
・教
育
方
針
・
少人数教育によって、史料の読解力、
問題を発見し解決する力を身につける
歴史研究の基礎となる史料読解力を身につけるため、少人数教育
を徹底します。演習科目では、学生の主体的な研究発表と討論を中
心に問題を発見し解決する力や表現力を向上させます。
幅広い視野を身につけるため、
他学部・他学科の関係科目の履修を勧める
東洋史・西洋史・考古学を学び、世界史との関わりで日本社会を考
察する視点を身につけます。また、他学部・他学科の関係科目を学ぶ
ことにより多様な視点を身につけ、ものごとを幅広い視野で洞察す
ることのできる社会人を養成します。
日本史についての正確な知識と、
バランスのとれた歴史認識を身につける
原始・古代から近現代までの日本史の流れを学ぶ「日本史概説」
02
■ 歴 史 学 科
日 本 史 専 攻
や、各時代の歴史事象について詳しく解説する時代別通史により、日
本史についての正確な知識と、バランスのとれた歴史認識を身につ
・日本史研究入門
・史跡見学
け、現代社会を歴史的な流れのなかで考察する力を養います。
大学における日本史の「学び方」を基礎
から学びます。
横浜市称名寺境内。背後は中世の隧道
(トンネル)
です。
・卒業式
新たな研究手法を
積極的に取り入れる
文字史料を用いた伝統的な歴史研究の手法のほか、絵画・写真な
どを用いた新たな研究手法やコンピュータ技術を積極的に取り入れ
ます。それにより新しい研究スタイルを身につけ、情報化社会に積極
的に対応できる学生を育てます。
専門的能力と幅広い視野を身につけた
学校教員や博物館学芸員の養成に努める
中学校「社会」
・高等学校「地理歴史」の教員や博物館学芸員は、日
本史専攻で学んだことを最も活かすことのできる分野です。本専攻
では、教育実習の事前指導・事後指導の充実や、
「史料管理学演習」な
どの授業科目により、学校教員や博物館学芸員の養成に努力します。
Co urse o f Japanese History, Department of History ■ 03
BR
Course of Japanese History,
Department of History
カリキュラム
School of Letters
大学で学ぶ日本史とは?
日・本・史・専・攻・で・学・べ・る・専・門・科・目・一・覧
日本史専攻を志望する学生に、「なぜ日本史なの?」
と問うと、きまって
「日本史が好きだから」
と
いう答えが返ってきます。本専攻では、日本史好きの皆さんに、“ 学問としての日本史 ”を学んで
もらうためにさまざまな科目を設けていますが、
“ 学問としての日本史 ”を学ぶ上で大切なのは、
①史料から必要な情報を得る、
②先人の研究成果を知る、ということです。
この 2 つの集大成として卒業論文があります。先人の研究成果をしっかり理解した上で、史料を
分析し、独自の見解を打ち出すことは並大抵の努力ではできません。しかし、それだけに卒業論
文を書き終えた時の喜びは格別です。日本史好きの皆さん、この喜びを一緒に味わってみませんか。
史料を読む
先人の研究を学ぶ
●卒業単位数一覧
区 分
科目区分
構 成 授 業 科 目
現代文明論 1
現代文明論 2
文理共通科目
体育科目
2
2
6
2
英語コミュニ
ケーション科目
英語コミュニケーション科目
8
IV
主専攻科目
必修科目
選択科目
V
自己形成科目
I
現代文明論
II
現代教養科目
III
合 計
学科目
史料を探す
・地域史方法論・
・地域史演習・
・史料管理学演習・
研究の成果を知る
研究の集大成
授 業 科 目 名
■ 歴史学基礎科目
・時代別通史・
・時代別特講
(政治・社会)・
■ 日本史基礎科目
史料を正しく読む
・古文書学・
・古文書講読・
・時代別講読・
研究方法を知る
卒 業 論 文
■ 日本史標準科目
・地域史方法論・
・時代別演習
(政治・社会)
・
基礎を身につける
史料を分析する
・時代別演習
(政治・社会)・
・古文書演習・
・日本史情報処理・
・図像資料演習・
修得すべき
単位数
・日本史研究入門・
・日本史基礎講読
(漢文)・
・日本史概説・
東洋史概説
西洋史概説
考古学概説
歴史の見方
歴史総合講座
日本史研究入門
日本史基礎講読(漢文)
日本史概説
日本古代史講義
日本中世史講義
日本近世史講義
日本近現代史講義
古文書学
図像資料演習
古文書講読
日本古代史講読
日本中世史講読
日本近世史講読
日本近現代史講読
1
こ
学科目
■ 日本史応用科目
16
46
42
124
必修
選択
選択
選択
選択
選択
選択
必修
必修
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
単位数
4
4
4
2
2
2
4
4
4
4
4
4
2
2
4
2
2
2
2
■ 日本史発展科目
■ 卒業論文科目
授 業 科 目 名
必修
選択
日本古代史特講(政治)
日本古代史特講(社会)
日本中世史特講(政治)
日本中世史特講(社会)
日本近世史特講(政治)
日本近世史特講(社会)
日本近現代史特講(政治)
日本近現代史特講(社会)
日本古代史基礎演習
日本中世史基礎演習
日本近世史基礎演習
選択
日本近現代史基礎演習
日本古代史演習(政治)
日本古代史演習(社会)
日本中世史演習(政治)
日本中世史演習(社会)
日本近世史演習(政治)
日本近世史演習(社会)
日本近現代史演習(政治)
日本近現代史演習(社会)
日本史情報処理
地域史方法論
地域史演習
史料管理学演習
古文書演習
卒業論文基礎 1
卒業論文基礎 2
卒業論文
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
選択
必修
必修
必修
※ほかにも全学及び文学部共通で開講している科目、教職関連科目があります。
単位数
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
2
2
6
「大名道中図巻」
を読む
の 絵 巻は、仙 台 藩 士 山 岸 家に伝えられたもので、現 在、
東海大学付属図書館が所蔵しています。描かれた年代は
江戸時代中期と推定されています。参勤交代などの際、大名が
大規模な行列を仕立てて道中を進んだことはよく知られています
が、こうした絵巻を見ることによって、同行の家臣団の人数と配置、
装束の様子などがよくわかります。「図像資料演習」では、こうし
た絵巻や写真などから、歴史的情報を読みとる方法を学びます。
・卒業論文ゼミ
04
■ 歴 史 学 科
日 本 史 専 攻
・卒業論文の提出
・卒業論文発表会
Co urse o f Japanese History, Department of History ■ 05
BR
主 専 攻 科 目
■ 歴史学基礎科目
■ 日本史基礎科目
■ 日本史標準科目
■ 日本史応用科目
■ 日本史発展科目
■ 卒業論文科目
先 人の研究から歴史を見る視 点を培うとともに 、 史 料 や 古 文 書を
読 解する能力を養い、そして 世 界 史 的 視 野 から日本 の 歴 史を正しく理 解します 。
日本史研究の基礎を固める(1∼2セメスター)
日本史研究入門
関心のある時代を探究する(2∼6セメスター)
日本史概説
日本史基礎講読(漢文)
時代別通史:古代・中世・近世・近現代
時代別特講:古代(政治・社会)
・中世(政治・社会)・
近世(政治・社会)・近現代(政治・社会)
日本史の学び方を身につける
日本史の大きな流れを知る
史料を理解するため漢文読解力を養う
各時代の特質や研究史を学ぶ
日本史の学び方を身につけるための入門
各時代の個別テーマを学ぶための最初
日本史の史料を理解するのに必要な漢
「日 本 史 概 説」で 学 ん だ 知 識を基 礎に、
特定のテーマの研究動向や成果を知る
的な授業科目です。図書館の活用のしかた、
のステップとして、原始・古代から近現代
文読解力を養うことを目的としています。
各時代の歴史事象や研究史について学び
「日本史概説」
や時代別通史で学んだ知
日本史の基礎知識
(干支・度量衡・旧国名
にいたる日本史の大きな流れ(通史)
を把
授業の前半では基礎的文法の学習を行い、
ます。これらをより深く理解することにより、
識を基礎として、各時代の特定のテーマに
など)
、年表や辞典の活用方法などを学び
握します。ただし、高校「日本史 B」のよう
後半では各時代の主要な文献に登場する
各時代を学ぶための姿勢や視点を身につ
ついて、これまでの研究成果や近年の研
ます。
な文字通りの概説ではなく、各時代の重要
漢文の読解を行います。
けます。
究動向を紹介するとともに、個々の学説の
事項についてはより深く追究します。
妥当性を検証していきます。各時代を専門
歴史を見る目を養う(2∼6セメスター)
とが目標です。
的に学ぶための姿勢や視点を身につけるこ
歴史の見方
歴史総合講座
時代別講読:古代・中世・近世・近現代
時代別基礎演習:古代・中世・近世・近現代
時代別演習:古代(政治・社会)
・中世(政治・社会)・
近世(政治・社会)・近現代(政治・社会)
史料を正しく読解する
世界史的視野から歴史を見る
各時代の基礎的な史料を読む
人類はこれまで歴史をどのように記録し、
都市、家と家族、宗教、交流と交易といっ
各時代の基礎的な史料の読解を少人数
時代別講読で身につけた読解力を基礎
史料の歴史的意義を探る
どのように解釈してきたかを振り返るとと
たテーマを定め、日本史・東洋史・西洋史・
の演習形式で行います。入門的な史料集
に、各時代の主要な史料をテキストとして、
各時代の主要な史料をテキストとして、
もに、私たちはなぜ歴史を学ぶのか、歴
考古学のそれぞれの立場から論じます。ひ
をテキストに、史料に登場する人名・地名・
史料の読解を行います。授業は受講生の
史料を読解するとともに、その史料の歴史
史学は何をどのように明らかにする学問な
とつのテーマについて、異なる視点から検
語句の理解、史料の読解、時代的特質の
発表を中心に進めます。発表者は参考文
的意義や時代背景について検討します。授
なぜ歴史を学ぶのかを考える
のかといった、歴史を学ぶうえで基本的な
討することで、世界史的視野から歴史事象
把握、ほかの史料との比較検討などの作
献を参照しながら、時代背景や史料の性格
業は受講生の発表が中心です。発表者は
諸問題について考えます。
を考える姿勢を養います。
業を行います。
について検討することが必要です。
研究論文を読むとともに、関係史料との比
較を行うなど、十分な準備が必要です。
2
史
史料からふくらむイメージ
料とは過去の出来事を記したものです。さまざまな史
3
細川忠興書状(東海大学付属図書館蔵)
料のなかでも、もっとも信用できるのは
「古文書」
です。
「古文書」はふつう、この写真のようにくずし字で書かれてい
明
フィールドで地域史を学ぶ
治 11 年(1878)10 月、湘南キャンパスにほど近い大住郡真土村(現・
平塚市真土)
で、地租改正をきっかけに土地の所有権を失うことを恐れ
た農民たちが、戸長(村長)一家を襲撃しました。これは真土騒動と呼ばれ、
ます。ちょっと見ただけでは何が書いてあるかわからない史
全国的にもよく知られている事件です。
料も、「三斎宗立」が安土桃山時代の武将、細川忠興が隠居
現在、真土公民館の前に、この騒動に関する石碑が建っています。前面に大
後に用いた号であることや、ローマ字の印鑑を用いているこ
きく
「怨親を超えた人々の碑」
という文字が刻まれていますが、この碑は襲った
とがわかってくると、少しずつイメージがふくらんできます。
書いてある言葉や書いた人について調べていくと、だんだん
側と襲われた側の子孫が過去の遺恨を忘れ、協力していくことを誓って建てた
ローマ字印
ものなのです。この地域に真土騒動がどのように伝えられたのか、こうした碑
と具体的な歴史がみえてくるのが日本史を学ぶおもしろさの
文を読むことで分かってきます。
「地域史演習」
では、フィールドワークを行うこ
ひとつです。
とによって、古文書以外の資料から地域の歴史を読みとる方法を学びます。日
頃よく歩く道の傍らに、地域の歴史を知る手がかりが隠れているかもしれません。
06
■ 歴 史 学 科
日 本 史 専 攻
Co urse o f Japanese History, Department of History ■ 07
BR
主 専 攻 科 目
■ 歴史学基礎科目
■ 日本史基礎科目
■ 日本史標準科目
さまざまな研究手法を身につける(3∼6セメスター)
図像資料演習
日本史情報処理
絵画などから歴史を読み解く
コンピュータで史料を読む
■ 日本史応用科目
■ 日本史発展科目
■ 卒業論文科目
Course of Japanese History,
Department of History
School of Letters
古文書を読み解く(2∼6セメスター)
史料管理学演習
古文書学
古文書講読
古文書演習
史料の扱い方を学ぶ
古文書の様式を理解する
古文書を判読する力を養う
むずかしい古文書を判読する
日本史の資料は文字で記されたものだけ
近年、日本史の研究でもコンピュータが
実物の史料を用いて、史料の扱い方や
古文書には、書いた人と受け取る人の身
原文書
(くずし字で書かれた史料)
を判読
古文書講読で身につけた原文書の判読
ではありません。絵画・絵図・写真も重要
積極的に活用されるようになっています。
史料の保存方法、史料目録の作り方などに
分や目的などに応じたさまざまな様式が
する力を養うことを目的としています。判
力を基礎に、より難易度の高い文書の判読
な資料です。この科目では、これらの資料
この科目では土地台帳・人口台帳などの
ついて学びます。これらは、博物館など史
あります。古文書に書かれた内容を正しく
読が比較的やさしい公文書類をテキストに、
を行います。扱う史料は近世のものが中心
を活用した近年の研究成果を学び、古代か
史料を使い、表やデータベースの作成方
料保存機関で働くうえで必要不可欠な知識
知るためには、様式を理解することが不可
原文書を判読するための基礎知識と判読
で、幕府の老中が書いた
「老中奉書」
や農
ら近現代にいたる間に作成された図像資料
法を学びます。また、インターネットを活
であるため、学芸員志望者の積極的な受講
欠です。この科目では、公家文書・武家
の技術を学びます。外国語の習得と同じく、
民たちが書いた
「御用留」
などを判読します。
から、歴史を読み解く方法を身につけます。
用して、論文や史料を検索する方法を習得
を望みます。
文書・村方文書などの様式を学びながら、
くり返し判読の練習を行うことが大切です。
します。
地域史方法論
地域史演習
地域の史料から歴史を読み解く
フィールドワークで歴史を学ぶ
近年、特定の地域を対象にした研究が
フィールドワークを行いながら、史跡や
その特徴を理解していきます。
卒業論文を作成する(6∼8セメスター)
卒業論文基礎 1
卒業論文基礎 2
卒業論文
盛んになっています。この科目では地域に
石碑などを調査し、地域社会のなかで培わ
卒論のテーマを決める
テーマに関する史料を収集する
卒論を執筆する
残っている特徴的な史料を紹介しながら、
れてきた民間信仰の様相や、地域にもたら
卒業論文作成に必要な基礎知識
(論文作
図書館や文書館でテーマに関する史料を
いよいよ最終段階です。論文の章・節構
それを用いた研究方法や研究成果につい
された戦争の影響など、さまざまなテーマ
成の手順や文献目録の作成方法、専門図
収集し、先行研究の史料解釈を検討しなが
成を考え、論証内容の検討を行い、執筆へ
て学びます。それにより地域の視座から歴
について考えていきます。
書館や文書館の利用方法など)
を学び、自
ら読解や分析を行います。ここでテーマを
と進みます。まず草稿(下書き)
を作成し、
史を読み解く方法を身につけます。
分のテーマを決定して関係論文の収集と研
絞りこみ、自分の見解を模索します。授業
加筆訂正ののち、清書を行います。完成し
究史の整理を行います。
は個別指導を中心に行います。
た論文を提出したら、最後の難関、口頭試
問に臨みます。
卒業論文研究テーマ
4
北條秀司資料
近年の卒業論文の題目には、以下のようなものがあります。
【古代】
北
條秀司(1902̶1996)は昭和の演劇界を代表する劇作家・演出家の
一人でした。昭和 12 年(1937)にデビューして以来、さまざまな分野
で多くの作品を書き続けました。交友範囲も幅広く、彼の元には各界の著名
人からの手紙をはじめ多くの資料が残されました。これらの資料は昭和の演劇
界を知るための貴重な資料といえます。
現在、北條秀司資料はご遺族から東海大学付属図書館に寄託され、整理と
目録化が進められています。こうした作業によって、歴史資料は後世に受け継
がれていくのです。「史料管理学演習」では実際の資料整理に携わることで、
資料保存の重要性を学んでいきます。
※右の写真は、俳優井上正夫が北條秀司に宛てた手紙(北條美智留氏蔵・東海大学付属図書館寄
託)
08
■ 歴 史 学 科
日 本 史 専 攻
三代執権北条泰時と頼朝・政子
長州藩天保改革についての考察
日本古代中宮職の研究
鎌倉中・後期東寺領平野殿荘に関する考察
ペリー来航前後の江戸湾海防について
日本古代の刑罰規定
中世貴族社会と音楽
浦賀奉行に関する一考察
長屋王の家政機関についての考察
中世東寺の大工職をめぐって
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【近現代】
行基の布教活動と在地社会
後北条氏の軍役について
光孝朝の歴史的意義
花蔵の乱における今川家臣団の動向
平安時代の葬送儀礼と追善仏事
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
廃藩置県前後における静岡藩の動向
古代の芸能と天皇
【近世】
明治初年の津軽藩における教育改革
民衆にとっての函館戦争
法勝寺の歴史的意義についての考察
本能寺の変後の東国情勢
三多摩における自由民権運動
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
糸割符制度成立事情に関する一考察
大正政変と原敬
【中世】
慶長遣欧使節について
初期青年将校運動指導者の思想と行動
武家の都鎌倉
天明七年江戸打ち毀しの分析
満州国における日本の言語政策
執権政治成立の前提に関する考察
近世印旛沼工事の再検討
総力戦体制下の高等教育
Co urse o f Japanese History, Department of History ■ 09
BR
Course of Japanese History,
Department of History
教 員 紹 介
School of Letters
古代から近現代までの各時代に精通した教員がそろっていて、
日本史専攻では、兼担教員や他大学、博物館などに勤務されている方々に非常勤講師として授業を担当していた
学びたいテーマについて十分な指導を受けることができます。
だいています。専門とする分野は、政治史・外交史・軍事史・村落史・生活史・宗教史など多岐にわたっています。
軍隊と民衆との関わりを研究
鎌倉幕府体制の解明
明治維新期の地域を探る
山本 和重 教授
三田 武繁 准教授
星野 尚文 准教授
文学修士
博士
(文学)
文学修士
K.Yamamoto
・専門・
日本近現代史・社会運動史
・出身校・
北海道大学大学院
文学研究科日本史学専攻
T.Santa
シーボルトと日蘭関係を探る
沓澤 宣賢
N.Hoshino
・専門・
・専門・
日本中世史
明治維新史
・出身校・
馬場 弘臣
N.Kutsuzawa
総合教育センター教授
・専門・
博士
(歴史民俗資料学)
・専門・
平安京都市論・王朝民俗学
・専門・
シーボルトを中心とする対外交渉史
日本近世史
・出身校・
明治大学大学院
文学研究科史学専攻
S.Sigeta
H.Baba
教育研究所教授
文学修士
文学修士
・出身校・
北海道大学大学院
文学研究科日本史学専攻
平安時代人の人生設計・生活感覚を研究
繁田 信一 非常勤講師
小田原藩の藩政を研究
・出身校・
・出身校・
東海大学大学院
文学研究科史学専攻
神奈川大学大学院
歴史民俗資料学研究科
歴史民俗資料学専攻
東海大学大学院
文学研究科史学専攻
日本近現代の社会史を研究対象としていま
鎌倉時代の政治史を中心に研究を行ってい
戊辰戦争期を中心に、幕末から明治前期に
シーボルトを中心とする鎖国下及び開国後
相模小田原藩を主なフィールドとして、近世
庶民も貴族も皇族も含めた平安時代の人々
す。特に 1945 年の敗戦以前に、教育や納税
ます。特に 12 世紀後半の内乱期に成立した鎌
かけての地域政治を研究しています。特に新
の日蘭関係史を研究しています。現在は、文
後期から明治維新期にかけての藩政について
について、彼らの生き方や暮らしぶりを、でき
とともに国民の三大義務の一つであった兵役
倉幕府体制の基本的性格を解明するため、幕
潟をフィールドにして、開港場警備が変質して
久 2 年の幕府派遣竹内遣欧使節団とシーボ
研究を進めています。幕府の軍役と藩の対応、
るだけ具体的に明らかにしたいと思っています。
と、民衆生活との関わりを研究しています。戦
府の支配体制を支えた守護・地頭制度や御家
いく過程や、新潟開港問題が奥羽越列藩同盟
ルトの関係や、息子アレクサンダーの駐日英
藩の財政政策や領内に対する諸政策、領内の
そのため、政治・経済・宗教・文学から、生
時に、軍隊に召集されることにともなって発生
人制の形成過程を中心に検討を加えています。
に与えた影響などを考察してきました。最近は、
国公使館通訳官としての活動について調査中
農村構造の変容や農民の動向について分析し
病老死や衣食住はもちろん、災害・犯罪・呪
する、応召者の失業問題や、その家族の生活
このほか、中世貴族社会における家の成立と
明治初年の江戸藩邸処分や士族の動向に興味
です。
ています。
術・遊戯にいたるまで、平安時代のさまざま
問題に関心があります。
◎
継承の問題にも関心があります。
◎
を持っています。
古代の官人制度及び木簡の研究
近世社会を描く新たな視点を探究
畑中 彩子 講師
兼平 賢治 講師
博士
(史学)
博士
(文学)
A.Hatanaka
・専門・
日本古代史
・出身校・
学習院大学大学院
人文科学研究科史学専攻
◎
◎
中世後期の宗教政策を研究
近藤 祐介 非常勤講師
Y.Kondo
K.Kanehira
中世後期の地域権力を研究
藤井 崇 非常勤講師
T.Fujii
博士
(史学)
・専門・
日本近世史・古文書学
博士
(経済)
近世前期の幕藩関係を調査
下重 清 非常勤講師
K.Shimoju
博士
(文学)
・専門・
・専門・
・専門・
日本中世史
日本中世史
日本近世史
・出身校・
・出身校・
・出身校・
学習院大学大学院
人文科学研究科史学専攻
東北大学大学院
文学研究科歴史科学専攻
な事柄に関心を持っています。
◎
◎
・出身校・
一橋大学大学院
経済学研究科
早稲田大学大学院
文学研究科日本史専攻
奈良時代から平安時代の諸問題について、
戦乱の世から泰平の世へと移り変わった 17
中世後期(14 世紀∼16 世紀)の宗教史(仏
中世後期の地域権力について研究していま
『小田原市史』
の編纂・執筆に携わってきた
2 つの視角から研究を行っています。第 1 に、
世紀の武家社会を、政治理念転換の画期とさ
教史)
を中心に研究をしています。特に修験道
す。これまで、南北朝∼室町期における大名
関係で、小田原をフィールドとした近世前期の
律令制度が古代国家においていかなる役割を
れる 4 代将軍徳川家綱政権の諸政策に注目し
の教団的組織の形成過程や山岳信仰の展開な
権力
(大内氏)
の政治や内政について、その発
幕藩関係を中心に研究しています。小田原藩
はたしていたのか。特に官人の昇進過程につ
て研究しています。また、近世社会を豊かに
どについて検討を進めてきました。最近は、
給文書を素材として研究してきました。地域権
主の譜代大名としての特質や、江戸幕府との
いて研究しています。第 2 に、日本や朝鮮半
描くために、牢人や女性、あらゆる身分の人
武家政権と宗教勢力との関わりや宗教政策と
力の実態解明のほか、中央権力との関係や地
政治的な関係の解明とともに、一般民衆から
島から出土した木簡の分析を通じ、古代東ア
とともにあった馬にも関心を寄せています。
ジア世界の交流について考えています。
被災史料の修復と活用にも取り組んでいます。
いった問題にも関心を持っています。
◎
域社会のあり方にも関心を持っています。
◎
武家までの生活や役の負担に関心があります。
◎
近世村落の支配の実態を解明
幕政改革の実態を解明
近現代の政治外交史を研究 小宮 一夫 非常勤講師
大名道中図巻(東海大学付属図書館蔵)
井上 攻 非常勤講師
神谷 大介 非常勤講師
博士
(文学)
博士
(文学)
D.Kamiya
O.Inoue
・専門・
・専門・
・専門・
日本近世史
日本近現代史
日本近世史
・出身校・
東海大学大学院
文学研究科史学専攻
・出身校・
・出身校・
東海大学大学院
文学研究科史学専攻
・本務・
横浜ユーラシア文化館
K.Komiya
博士
(史学)
中央大学大学院
文学研究科国史学専攻
近世の村落を中心に研究しています。神奈
近世後期から幕末期にかけての幕政改革に
明治時代から第二次大戦後にかけての政治
川県川崎市・寒川町や栃木県益子町などの地
ついて研究しています。特に西洋軍事技術の
外交史を研究しています。山本権兵衛や牧野
域史編さん事業にも関わり、地域の歴史を見
導入過程を明らかにするため、海防政策に重
伸顕ら
「薩派」
の視点から大正・昭和前期の政
つめてきました。各地域に暮らした人々の実態
要な役割を果たした浦賀奉行所の関係史料に
治史の再検討を進めています。
また、
明治期か
や、民衆に対する支配のあり方を解明するこ
ついて分析を進めています。地域に残る史料
ら昭和戦前期の対外硬運動を政府との対抗関
とに興味があります。
を活用することで幕政改革の意義を再検討し
係を軸にしてまとめる準備をしています。
ようと試みています。
10
■ 歴 史 学 科
日 本 史 専 攻
Co urse o f Japanese History, Department of History ■ 11
BR
在 学 生 か ら の メッ セ ー ジ
金森 瑞月さん
BR
卒業後の進路
就 職
2 年次 県立浜名高等学校(静岡県)出身
納得いく就職をするために
総合大学で日本史を学ぶということ
私が日本史専攻に進学したのは、もともと興味があった日本史をもっと学びたいと思ったからです。大学では、
関心のある時代をより深く学ぶために文献を読んだり、講義を受けたりしています。また、大学生活は、毎日が
とても充実していて常に新しい刺激で溢れています。私は、就職試験対策として開講している国家資格取得の講
座を受講しています。ほかにも、毎年秋に行われる建学祭(学園祭)の実行委員をしています。委員会のなかで物
品局というところに所属しており、建学祭期間中に、円滑に行えるように構内の物品管理をしています。一見目立
たないようでも極めて重要な仕事です。日々の業務は過酷ではありましたが、その分やりがいと充実感を得るこ
とができました。また、私が一番東海大学に魅力を感じるポイントは総合大学であるという点です。さまざまな学
部・学科の人たちと出会い、自分自身も新たな知見を得て、あらゆる場面においてより理解が深まるものだと思っ
ています。
●2013 年度産業別就職先
近年の厳しい経済状況のもとでは、明確な目的意識がないままで就職活動をしてもよい
結果は得られません。そこで、日本史専攻では、入学時から学業の指導と並行して、キャ
リア就職センターと協力しながら、就職体験報告会を開催するなど、職業観を培ったり、
将来を考える機会を設けるとともに、個別指導にも力を入れています。また、狭き門では
ありますが、教員採用試験に合格し、学校教員になる人もいます。
◎日本史専攻卒業生の主な就職先一覧
保険業
教育・学習支援業
3.1%
3.1%
製造業
3.1%
[2013 年度]京王電鉄/日新/赤ちゃん本舗/ライフコーポレーション/銀座マギー/ノ
ジマ/富国生命保険/レオパレス 21 /タイムズ 24 /オリ建リース/銀座アスター食品/
サービス業
学校
3.1%
6.3%
千葉県警察本部/湯河原町役場/愛知県教育委員会
(中学)
/群馬県教育委員会
(高校)
/
東野高等学校
公務員
[2012 年度]大和ハウス工業/九州旅客鉄道/西日本鉄道/近畿日本ツーリスト
卸売・
小売業
6.3%
[2011 年度]一条工務店/タカキュー/神奈川県警察本部/東京消防庁
桜井 里歩さん
3 年次 県立六日町高等学校(新潟県)出身
大学院進学
明確な目的意識を
皆さんは、どのような目的を持って大学に進学しようと考えていますか。私は将来、教員になることを目指し、日々
勉強に励んでいます。その目標はさまざまな面で良い刺激となり、現在、副専攻で語学の勉強にも挑戦しています。
副専攻では、新たな視点で日本を見ることができるなど、新しい発見もあり、自分にとって良い学びの場となっています。
授業は、先生方の充実したサポートのもと、基礎知識を身につけつつ、自分の興味がある分野をより深く学ぶことが
できます。学年が上がると、時代別にさまざまな史料に触れる機会が増えますが、私の場合、近現代史の授業を受講
しているので、戦前の新聞なども参考にしながら課題に取り組んでいます。史料を読んでいくなかで、教科書だけでは
得られない当時の人々の考え方や生活の様子を知ることができるのではないでしょうか。
目的を持つことで、自分の意識や行動が変わり、見方や考え方が広がっていきます。自分のやりたいことに集中でき
る環境だからこそ、目的意識を持つことが自分の夢を実現させていく上で大切なことだと思います。
高木 登志夫さん
作成にむけて論文や史料を読む機会が増え、自分の興味をさらに膨らませることができました。また、その一方で
陸上競技部長距離ブロックに所属し、今年は自分の夢であった箱根駅伝に出場することができました。
◎日本史専攻卒業生の進学先一覧
[2013・2012 年度]
飲食サービス業
運輸業
6.3%
9.4%
東海大学大学院/神奈川大学大学院/茨城大学大学院
MESSAGE-V O I C E
夢であった中学校教員に。
日本史専攻で学んだ方法を
中学の授業で実践中
MESSAGE-V O I C E
同世代の人たちと意見を交わし、
刺激し合える環境が
広がっている
金子 健太さん
関 智久さん
2013 年度卒業
2011 年度卒業
金融機関勤務
私が東海大学歴史学科日本史専攻に入学した理由は、社
私は東海大学歴史学科日本史専攻を卒業し、現在は金融
会科の教員を目指していたため、教員免許が取得可能であっ
機関に勤めています。
たこと、日本史には昔から興味があったので、自分の知識を
入学当初は、大河ドラマでしばしば取り上げられる戦国時
さらに深めたいと思ったからです。日本史専攻では、講義中
代や幕末が好きでしたが、長期休暇を利用してアメリカを旅
私は勉学と部活を両立するために、朝と放課後は部活、授業の空き時間には勉学といったように、時間をうまく
心の大人数授業は少なく、史料の調査など少人数での授業
行した際に、韓国人の友人ができたことをきっかけに、現代
がメインでした。そのため、先生方への質問もしやすく、自
史に興味を持つようになりました。そこで、1920 年代におけ
分の研究内容について専門的知識をしっかりと定着させるこ
る日本の植民地支配について研究を進め、卒業論文では特
とができました。
に植民地下における初等教育に着目して書き上げました。
も先生方のサポートが無ければ、勉学と部活を両立することはできませんでした。皆さんも、自分が満足できる楽
しい学生生活を送ってください。
課外活動
歴史紀行会
歴史紀行会は日本史専攻の有志学生をメンバー
とするサークルです。授業期間中の休日に首都圏
日本史専攻では、歴史だけを学んだのではなく、史資料を
員免許を取得し、夢であった教員として愛知県の公立中学
収集・読解する作業を通じて、情報を論理的に分析する力、
校に勤務しています。日々の授業のなかで、日本史専攻で
そして文章を書く力など、社会人として必要になる力を身に
学んだ史料の読み取り方などを活かし授業を行っています。
つけることができました。このように大学時代に学んだ多くの
日本史専攻への入学を考えている皆さん。日本史に興味
ことは、私自身の現在の金融の仕事においても、充分に活か
がある、もっと深く知ってみたい、そんな気持ちがあれば楽
せています。
しく、また新しい発見をすることができると思います。
また、東海大学では総合大学としての特性を活かし、専攻
大学生活の 4 年間は長いようで短い、本当にあっという間
している分野だけでなく他学部・他学科の授業も積極的に受
の時間です。自分が将来どうなりたいかをしっかり頭に入れ
けられます。さらに、全国各地から集まる同世代の人たちと
ながら充実した 4 年間を送っていただければと思います。
意見を交わし、刺激し合える素晴らしい環境が広がっています。
活を過ごしてください。
中には遠隔地に見学旅行に出かけます。11 月の
建学祭(学園祭)では毎年模擬店を出しています。
現在私は、日本史専攻での教職課程を無事に修了し、教
皆さんも東海大学で日本史を学びながら、実りの多い学生生
の史跡や博物館を見学するほか、長期休暇期間
日 本 史 専 攻
9.4%
使い分けています。空き時間に自分の好きなことを行うことで、それぞれの学生が、自分色の大学生活を送ること
ができると思います。また、先生方は学生一人ひとりを、よく理解してたくさんのサポートをしてくださいます。私
■ 歴 史 学 科
もっと勉強して高度な専門的能力を身につけたい場合は、大学院に進学することができます。
愛知県公立中学校勤務
私は高校生のときに興味を持ち始めた日本史を学びたいと思い、日本史専攻に進学しました。学問では卒業論文
不動産・
物品賃貸業
6.3%
もっと勉強したいひとのために
4 年次 都立南多摩高等学校(東京都)出身
時間を上手に使って目標を達成する
12
43.8%
生活関連
サービス業・
娯楽業
・高徳院銅造阿弥陀如来坐像
(鎌倉の大仏)
・建学祭で出店したクレープ屋
Co urse o f Japanese History, Department of History ■ 13
文 明 系
●文明学科 ●アジア文明学科 ●ヨーロッパ文明学科 ●アメリカ文明学科 ●北欧学科
歴 史 系
●歴史学科 日本史専攻 ●歴史学科 東洋史専攻 ●歴史学科 西洋史専攻 ●歴史学科 考古学専攻
言語文学系
●日本文学科 ●文芸創作学科 ●英語文化コミュニケーション学科
現代社会系
●広報メディア学科 ●心理・社会学科
現代は激 動の時代。東海大学文学部は、
そのなかを生き抜くための「自分の座標軸」を獲得する場所です。
文学部 の14 学科・専攻では、授業から課外活動にいたるあらゆる領域で、
そのための環境づくりに取り組んでいます。
文学部は、
皆さんの資格取得を応援し、
レベルアップの場を提供します。
資 格
【教職課程】
学科・専攻・課程に設置され、特定の免許教科について、高等学校及
び中学校の教員免許状を取得するために学修します。本学科の卒業
者で、卒業までに教職に必要な所定の科目(教職に関する科目、教科
先輩たちは、
いま何をしているの?
に関する科目など)
を修得すれば、下記の免許教科についての免許状
を取得することができます。
―― 14 学科・専攻在学生へのインタビューから――
・当・該・学・科・で・取・得・で・き・る・免・許・
世界をより的確に知るために、
英語力を鍛えようと思っています!
◆高 等 学 校 教 諭 一 種 免 許状・
・
・教 科:地 理 歴 史
◆中 学 校 教 諭 一 種 免 許 状・
・
・
・
・
・教 科:社 会
――文学部では、
【 TOEIC ® テスト団体受験】
の機会を提供。
1・2 年
次は無料で受験できます。大学には検定受験対策のための授業も
用意されています。
海外研修旅行に行きます。
直接世界を体験して、
学んだ言葉を活かしたい!
――文学部には、アジア、
ヨーロッパ、北欧、北米・中米・南米へ出かけ
る
【海外研修授業】
があります。またアラビア語、
ギリシア語、
ポーラ
ンド語、デンマーク語など
【多彩な言語の入門科目】
も用意されてい
ます。
【学芸員課程】
( Speak )
3 つの力を養う目標】をシラバス(授業計画)に掲げ、全教
員が工夫して授業に臨んでいます。オムニバス形式の文学部共通授
業【ことばの世界】
も開講されています。
情報発信の力をつけたい。
メッセージを広く社会に届ける活動をしています!
――文学部には【キャンパススタジオ】があり、学生たちが主体と
なって放送番組(テレビ、ラジオ、ネット放送)を制作し、社会的にも
高い評価を受けています。
まずは日本語の表現力、
コミュニケーション力を
磨くことを考えています!
――文学部では、すべての授業で【読む
(Read)
・書く
(Write)
・話す
先生方と一緒に、大学での研究や学びを
地域の皆さんと共有するイベントを開いています!
――文学部には、専用の小さな博物館【文学部展示室】
(3号館4階)
があります。また
【知のコスモス】
の名の下に、講演会などのイベント
も頻繁に開かれ、地域の皆さんと学びあう場が生まれています。
「人間とは何か」
「世界の多様性」について、
幅広い視点を身につけたい!
――文学部には、
【 知のフロンティア】
など学科・専攻の枠を超えたオ
ムニバス授業や、教育研究プロジェクトがいくつもあります。
【副専攻
制度】
も充実。交流することから学びも広がります。
文学部のアドミッションポリシーについては、
本学ホームページに掲載しておりますのでそちらをご覧ください。
http://www.u-tokai.ac.jp/about/philosophy_history/concept/admission_policy.html
14
■ 歴 史 学 科
日 本 史 専 攻
博物館学芸員の資格を取得するために必要な知識と技術を学修し
ます。博物館・美術館・水族館・動物園・資料館など、歴史・芸術・自然科
学などに関する資料を収集、展示する機関で働く学芸員は、専門職と
しての資格が必要です。学芸員に必要な所定の科目を修得し、本学
科を卒業することで、資格を取得できます。
【司書・司書教諭課程】
司書・司書教諭の資格を取得するために必要な基礎知識と技術を
学修します。
生涯学習が盛んとなってきている現代社会において、図書館の文
献・資料は、独自の学習・研究で早急に諸情報を収集する場合だけで
なく、多種多様な知的関心を充足させるのに欠かせないものとなって
います。
図書館の利用者に的確な情報を提供することは司書の役目であり、
大量の情報が集約された文献・資料、
あるいはデータベース化された記
録媒体などから情報を提供するための知識と技術が求められています。
司書に必要な所定の科目を修得し、本学科を卒業することで、資格
を取得できます。
なお、司書教諭とは、学校図書館の教育・専門的職務に従事する教
員をいい、教職課程を履修し、本学科所定の科目を修得すれば取得
できます。
【社会教育主事】
21 世紀は生涯教育の時代といわれています。こうした時代に力を
発揮するのが社会教育主事の資格です。社会教育を行うものに指導
と助言をすることのできる資格です。所定の科目を修得し、1 年以上
の社会教育主事補の職を経験し、試験に合格すれば、資格を取得で
きます。
各種講座について(含有料)
●教員試験講座
教員採用試験に出題される科目のう
ち、一般教養・教職教養・面接対策・論作
文に的を絞り、指導経験豊富な講師陣に
よって行われる実践的な特別講座です。
●公務員講座
各種の公務員試験に出題される教養・
専門科目のなかでも出題数の大半を占
める主要科目を中心に、問題演習などを
含めて実際の試験に即した授業を行い
ます。
Course of Japanese History,
Department of History
http: //www. u-tokai. ac . jp/ ac ademics/
underg r aduate/ let ters /
School of Letters
SC HOOL OF
LETTERS
文 学 部[ 学 科 構 成 ]
● そのほかにも、金融セミナーや、マス
コミ講座・日商簿記
( 2 級・3 級)
・秘書検
定( 1 級・準 1 級・2 級 )
などの講座・勉強
会を実施しています。
東海大学JOB-LEAGUE
● JOB-LEAGUE は東海大学のイン
ターンシップ(企業での就業体験)
制度
です。
他大学より早く、2 年次の春期休暇中
に実施しています。先輩の体験談もあ
るガイダンスが秋に開催されます。
◎
LEVEL UP!
Co urse o f Japanese History, Department of History ■ 15