平成27年度事業推進基本方針 「酪農の強化・発展に向けて」

平成27年度事業推進基本方針
【1】基
本
方
針
酪農経営者による意志機関・運動体として、関係機関及び全国組織との連携強
化を通じ、北海道の酪農経営者の意志を制度・施策に反映し、経営の安定と持続
的発展のために行動いたします。
今後の酪農の命運を左右するTPP交渉は、議論が継続しているものの米国の
中間選挙で大統領所属の民主党が大敗し、なかなか合意には至らない状況が続い
ています。また、オーストラリアの経済連携協定(EPA)は国会承認手続きが1
1月に完了し27年に発効、すでに量販店では豪州産牛肉のフェアを開催するなどそ
の影響が危惧されるところです。
一方、近年の配合飼料原料価格や燃油価格の高止まり、電気料金の値上げ、さ
らに消費税が 8%に引き上げられたことなど、酪農をめぐる経営環境は厳しさを
増しており、酪農王国・北海道の酪農家戸数の減少、生乳生産量の停滞など生産
基盤の弱体化が深刻な状況となっています。
このため、協会は生乳生産の担い手の離脱防止と確保、後継者が意欲的に営農
できる仕組みについて酪農家の意向を政策立案現場に伝え提言するほか、わが国
酪農が持続・発展するための運動、北海道酪農の維持・発展に向けた支援対策の
充実を求めてまいります。特に、担い手の離脱防止への強力な支援と育成・確保
の充実を核に、経営安定化への支援、自給飼料基盤に立脚した酪農の構築、有機
物の有効活用による土づくり、草づくり、牛づくりを基軸とした北海道型酪農の
実現など、ファミリーファームを守り、生産基盤を守るために運動します。
【2】活 動 テ ー マ
「酪農の強化・発展に向けて」
〈テーマ設定の背景〉
○
TPP交渉協議の行方と日豪EPA発効による閉塞感
○
世界的な経済の混迷と多国籍企業の台頭
○
担い手の離脱防止に向けた支援対策の充実
○
酪農後継者が意欲を持てる施策の確立・拡大
○
わが国を取り巻く悪性伝染病の発生・拡大
○
消費税増税の影響緩和と牛乳乳製品の需要への影響
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【3】重点活動項目
1.酪農経営改善・調査事業
酪農経営を持続・発展させるため、酪農講演会、シンポジウムを企画・開催
いたします。また、国が進める酪農対策・施策、牛乳乳製品の需給動向などを調
査収集し、いち早く生産現場へ提供することを通じて経営の参考としてもらうよ
う取り組んでまいります。
2.地域振興事業
営農する上で課題となっている事柄について、支部を中心に情報収集し、酪農
施策の要望とりまとめに活用いたします。併せて、地域で取り組む事業に協賛し
酪農の活性化を図るとともに、酪農青年女性会議、北海道農業公社担い手支援部
への支援を通じた後継者の育成に取り組みます。
3.酪農施策推進事業
地域の情報に基づいた酪農支援施策について国、北海道に対し提言活動を実施
いたします。また、道内関係団体はじめ、全国団体との連携を通じ、酪農家の離
脱防止と北海道酪農の発展に向けた活動を進めてまいります。具体的には次の項
目を中心に推進いたします。
①
国際化に対応した酪農産業維持・発展対策
②
生乳生産性と酪農所得の向上対策
③
酪農離脱をくいとめるための担い手対策
④
酪農産業の維持確保に向けた後継者対策
⑤
悪性伝染性疾病に対する家畜防疫対策
⑥
飼料自給率の向上と支援対策
⑦
牛乳乳製品の需要拡大・安定化対策
4.酪農文化の継承事業
ダンと町村記念事業を継承し、酪農先駆者の功績について調査・検討します。
5.酪農センターの運営事業
会員の会費負担を軽減する酪農センターの運営に引き続き取り組んでまいりま
す。特に、近年の経済情勢の中で空室が目立つ中にあって、新たな入居者の獲得
等について引き続き検討・努力いたします。
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