会員の就業継続支援事業に関する調査 ~各都道府県士会へのアンケート調査報告~ (公社)神奈川県理学療法士会 事務局 ライフサポート部 就業継続支援事業とは? ここでは、結婚、出産、育児、疾病、家族の介護などの ライフイベントにより、これまでの就業継続が困難とな る場合において、就業継続が可能となるような、また 離職者が復職可能となるような事業を指している 目 的 1.就業継続に関する問題について、 各都道府県士会の取り組み状況を知ること 2.本調査とシンポジウムと通して、 就業継続支援の活動を広めていくこと 方 法 ■ 調査対象 47都道府県士会の代表者 ■ 調査方法 質問紙を作成し、郵送法 ■ 調査内容 就業継続に関する事業の有無 事業内容 課題 ■ 調査期間 平成26年9月10日~10月10日 結 果 ■ 復職支援事業の実施状況について 未回答, 9 未実施, 18 今後の支援事業の予定は? 予定なし, 計画中, 4 6 検討予定, 8 実施中, 20 会員支援の担当部署はありますか? ない, 6 ある, 14 ■ 活動の具体的な内容について ①情報提供 会報、ホームページ、SNS、学会発表、その他資料の配布 ②研修会関連 託児室設置、託児利用の費用援助、地域ブロックごとの開催 安価な研修会、平日夜の研修会、管理職向けの研修 ③調査事業 会員全体の動向、育児世代、離職者、PT責任者、託児室関係 ④離職者への支援 研修会、人材バンク、個別相談、施設見学・就業フェアーの開催 課題① 支援が必要な会員の実態把握ができない 調査自体が難しい 連絡をとる手段がない 意思表示が少ない 休会者把握システムがない 情報が伝わらない、伝わっているかわからな い 支援事業への参加がない、少ない 研修会参加率の低下、能力格差 新人の増加、産後の復職問題、定年退職後の就業問題 課題② 啓発・教育の必要性 離職させない環境の構築 管理者への教育 社会人としてのマナーの教育 就労者を守るための法律、制度の理解や利用 組織強化の必要性 医療人としての職業倫理の教育、知識・技術の向上 課題③ 予算・マンパワーの問題 調査、支援事業にかける予算、マンパワーが足りない 公益社団としての活動比率の制限 協会の動向がわからない まとめ 就業継続に関する士会での事業について、活動をして いる士会は、これから準備というところも含め36士会と 多数であった 調査の有無に関わらず、離職している会員などの支援を 必要とする会員の実態把握は難しいと考えているところ は多い 就業困難者だけでなく、就業を管理している立場の人や 就業困難になる可能性のあるその他の会員にも、就業環 境を改善するための知識を増やし、意識変革ができるよ うな教育が必要と感じている
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