取 扱 説 明 書 落下防止弁

取
扱
説
明
書
落下防止弁
EM※シリ-ズ
冨士エンジニアリング株式会社
-1-
【概
要】
本バルブはゴムホース、配管等の破損により急激に流量が増加した場合、流量抵抗
によって自動的にAポートからの流れを遮断します。
ア ク チ ュ エ ー タ ー 1 本 だ け で 使 用 す る 場 合 (E M - ※ ※ ※ )と 複 数 の ア ク チ ュ エ ー タ ー
に 使 用 に 使 用 す る 場 合 (E M V - ※ ※ ※ )が あ り ま す 。
【仕
様】
型
EM
EM
EM
EM
EM
式
呼び径
(口径)
03 ( 3/8 )
04 ( 1/2 )
06 ( 3/4 )
10 ( 1-1/4 )
12 ( 1-1/2 )
※ -03T ・ G
※ -04T ・ G ・ F
※ -06T ・ G ・ F
※ -10F
※ -12F
最大流量
( ℓ /min )
50
80
120
350
500
最高使用圧力
( MPa )
35
【作動原理】
Aポートより流れる油量が調整ネジで設定された油量よりも多くなるとイ室に流量
抵抗が生じ、更にロ室の圧力もオリフィスを通じてイ室と同圧となり、ハ室の圧力
よりも高くなる。従ってスプールはロ室のスプリングに抗して左の方向に移動し、
AポートとBポートを遮断することになりAポートからの圧油を阻止します。
ロ室
Aポート
流量調整ネジ
スプール
ハ室
スプリング
ロックナット
Bポート
イ室
PPポート
(EMVのみ)
【取扱方法】
1)管接続口について
(EM)
A ポ ー ト (ア ク エ チ ュ エ ー タ ー 側 )
阻止する側へ
B ポ ー ト (ポ ン プ 側 )
自由流れ側へ
※EMVの場合は下図の様に3本のシリンダーを同時に停止させる場合は
パ イ ロ ッ ト ラ イ ン (P P )を 連 結 に 接 続 し て 下 さ い 。
-2-
2)遮断流量の設定方法について
流量調整ネジ
A
A
S ( スト ロー ク )
B
B
0点
【設定方法】
1.調整ネジを完全に締めて下さい。
2.その後、締め込んだ0点の位置を基準として別紙1,2の『遮断流量とバルブ開度
特性』に基づいて調整ネジで遮断流量を設定して下さい(但し設定の位置はあくま
でも目安です)。
3.EMVについては弊社にて遮断流量を設定致しますので必ずお申し付け下さい。
取扱上の注意
①作動油の種類、油温、荷重等によりバルブの通過流量が、その時により異なり
ますので遮断流量の設定は最悪の条件を基準にして決定して下さい。
②油圧装置内の作動油に、エアーの混入により気泡の発生等がある場合、作動圧力
によっては切換弁の始動時に過大な瞬間流速が生じ、緊急遮断弁が作動すること
が あ り ま す の で 十 分 注 意 し て 決 定 し て 下 さ い 。 一 般 的 に は 使 用 流 量 の 1 .5 ~ 2 倍
に設定して下さい。
③本機によるシリンダの作動テストで遮断の確認をした後、必ず流量設定用の
調整ネジのロックナットを強く締めてロックして下さい。
④ロック後は、絶対に調整ネジに手を触れないで下さい。
⑤油中への異物の侵入により作動不良が生じる場合がありますので作動油の汚染
には十分注意して定期的に点検して下さい。同時に作動試験もされますように
お勧め致します。
【お問い合せ先】
冨士エンジニアリング株式会社
TEL:0296-57-9977
FAX:0296-57-9862
平成24年5月末日現在
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(別紙1)
遮断流量とバルブ開度特性
( ℓ /min )
EM※-06※
MAX120 ℓ /min
MAX.ST
6.94
遮 断 流 量
EM※-04※
MAX80 ℓ /min
MAX.ST 5.94
EM※-03※
MAX50 ℓ /min
MAX.ST 4.63
( mm )
ストローク
◇:設定不能
▼:最大設定ストローク
● : 最 大 設 定 流 量 (カ タ ロ グ 値 )
EM※-03※
ス ト ロ ー ク ( mm )
流 量 ( ℓ /min )
0
(0)
1.0
( 9.3 )
1.5
11.3
2.0
20.0
2.5
29.6
3.0
40.1
3.5
49.6
4.0
60.1
EM※-04※
ス ト ロ ー ク ( mm )
流 量 ( ℓ /min )
0
(0)
1.0
14.9
1.5
26.6
2.0
43.5
2.5
60.5
3.0
77.6
3.5
92.3
4.0
4.5
5.0
5.5
5.94
106.9 119.8 130.5 140.6 147.9
設定不能
EM※-06※
ス ト ロ ー ク ( mm )
流 量 ( ℓ /min )
0
(0)
ス ト ロ ー ク ( mm ) 6.5
流 量 ( ℓ /min )
255.7
1.0
( 22.9 )
1.5
34.4
2.0
49.1
2.5
74.1
6.94
269.5
設定不能
-4-
4.63
73.1
設定不能
3.0
3.5
4.0
4.5
5.0
5.5
6.0
106.0 127.2 152.3 175.8 198.9 219.2 239.1
設定不能
(別紙2)
遮断流量とバルブ開度特性
( ℓ /min )
EM※-12F
MAX500 ℓ /min MAX.ST 15.27
遮 断 流 量
EM※-10F
MAX350 ℓ /min
ストローク
◇ :設定不能
EM※-10F
ス ト ロ ー ク ( mm )
流 量 ( ℓ /min )
0
(0)
ス ト ロ ー ク ( mm )
11
流 量 ( ℓ /min )
385.5
EM※-12F
ス ト ロ ー ク ( mm )
流 量 ( ℓ /min )
0
(0)
1
( 41.7 )
▼:最大設定ストローク
2
( 79.2 )
MAX.ST 13.27
( mm )
●:最大設定流量(カタログ値)
3
4
5
6
7
8
9
10
( 113.8 ) ( 114.0 ) 174.3 197.8 233.5 273.3 313.7 352.0
12
13.27
414.3
442.1
設定不能
1
( 56.6 )
2
3
4
5
6
7
8
9
10
( 109.1 ) ( 157.8 ) ( 202.5 ) 247.6 282.8 335.2 396.4 459.7 520.1
ス ト ロ ー ク ( mm )
11
12
13
14 15.27
流 量 ( ℓ /min )
578.0 630.5 678.8 719.5 761.1
設定不能
-5-