各種財務係数の使い方

各種財務係数の使い方
終価係数…………一定の元本を複利運用していった場合、一定期間後のいくらになるかを示す係数
S=P(1+i)n (P=元本、i=利率、n=年数)
5
S=1・(1+0.02) =1.104
例えば、2%の運用環境で 1,000 万円を5年間複利運用した場合、5年後には
1,104 万円となる。
現価係数…………一定期間後に一定金額を得るためには、現在いくらの元本があればよいかを示す
係数
P= S
(S=目標金額、i=利率、n=年数)
(1+i)n
P= 1
=0.9057
(1+0.02)5
例えば、2%の運用環境で5年後に複利運用で 1,000 万円とするには現時点で
905.7 万円の元本が必要である。
減債基金係数……一定期間後に一定の金額を得るためには、毎年どれだけの積立をすればよいかを
示す係数
R=S i
(S=目標金額、i=利率、n=年数)
(1+i)n-1
R=1・ 0.02
=0.1922
(1+0.02)5-1
例えば、2%運用環境で5年間で 1,000 万円貯蓄するには、192 万2千円を毎年
積み立てる必要がある。(期末法)
資本回収係数……一定金額(元金)を一定期間で取り崩していく場合、毎年どれだけの金額が
得られるかを示す係数
R=P i
+i (P=元金、利率=i、n=年数)
(1+i)n-1
R=1・ 0.02
+0.02 =0.2122
(1+0.02)5-1
例えば、2%の運用環境で 1,000 万円を5年間一定金額取り崩していくとすると、
毎年 212.2 万円得られる。(期末法)
年金終価係数……毎年、一定金額を積み立て貯蓄していく場合、一定期間後の元利合計はいくらに
なるかを示す係数
S=R (1+i)n-1
(R=積立額、i=利率、n=年数)
i
S=1・ (1+0.02)5-1
=5.204
0.02
例えば、2%の運用環境で毎年 100 万円を積み立てた場合、5年後の元利合計は、
520.4 万円となる。(期末法)
年金現価係数……一定期間、一定金額を受け取るためには、現在いくらの元本があればよいかを示
す係数
P=R (1+i)n-1
(R=受取金額、i=利率、n=年数)
i(1+i)n
P=1・ (1+0.02)5-1
=3.808
0.02(1+0.02)5
例えば、2%の運用環境で5年間毎年 100 万円を受け取るには、現時点で 380.8
万円必要である。(期末法)
(応用)
15年確定年金(年6回払い、予定利率4%)の年金現価率
6P=1・ (1+0.04/6)15×6-1
=11.25263
0.04/6(1+0.04/6)15×6
以上
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