医療法人芙蓉会 平成27年 4月 10日発行 芙蓉会病院 芙蓉会病院 Vol.9 アルコール依存症担当チーム 家 族 が 学 び 、出 会 う 場 所 。 長い冬が終わり、やっと春めいてきた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか? め 6年目を迎えました芙蓉会病院アルコール家族教室。今年度も皆さんをお待ちしております。 ―スタッフ一同― アルコール依存症という病気にはご家族の温かい支援が必要となってきます。 ご家族が集い、問題や悩みを共有する場というのはすごく大切であり、 今後もぜひ継続していってほしいと思います。 今年度も皆さん、よろしくお願い致します。 理事長 村上 惇 アルコールの合併症といえば、肝障害や脳障害、糖尿病や神経障害など 多種多様な疾患が有ります。この他、精神的な症状としてうつ状態、 無気力などに陥りやすい状態になります。合併症リスクを軽減するため、 断酒を継続することが回復に向けて必要になります。家族教室では同疾患の当事者をもつご家族 同士で悩みなどを相談する大切な場となってきています。またご家族様が相談をしてくださって いる内容は、私達スタッフにとっても考えさせられることが多く、知識を得る事に励む糧とも なっています。今後ともスタッフ・ご家族間の交流できる場を大切にし、ともにアルコール依存 問題について学んでいければと思います。 ―第3病棟 看護師 山崎― 今回、精神保健福祉士から「日本の飲酒問題の現状と褒め言葉」という テーマでお話ししました。現在のアルコール依存症やその予備軍と診断 された方の総数をお伝えすると、どのご家族様も「知らなかったー」 「多いわねー」という感想で、患者さんとは真逆の感想が多く聞かれていました。また、褒め言葉に ついては最初の段階ではご家族様より、「褒めた事あったかな?」「褒める所がない」など、厳しい お言葉を頂きましたが、最後には「照れ臭いけど褒めてみようかな」「身近な存在だからこそ褒める 必要があるのね」など少し照れ臭さが残りながらも明るい意見が飛び交っていました。 -精神保健福祉士 市村― 当院にも春より新しいメンバー2名が加わり、計17名が担当させていただくこととなりました。 《第3病棟 宮崎》経験も知識も不足していますが、これからみなさんと一緒に学んでいきたいと思 いますのでよろしくお願いします! 《第8病棟 長内》チームの一員として頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。 管理栄養士の千代谷です。アルコール依存症の方は飲酒により、食生活が乱れている方が多いです。 そのため、ご家族にも食事に関する悩みを持っている方が多いようです。また、飲酒の影響に より糖尿病や脂質異常症等になる場合もあり、栄養に関する知識も必要となってきます。家庭 環境はそれぞれ違い、様々な問題があると思いますので、少しずつでも食生活が改善できる ようにお手伝いしていきたいと考えております。いつでも気軽に相談してください。 今月の家族教室は… ~編集後記~ アルコール家族教室を始めて、今月で60回目を迎えることが できました。この5年間を振り返ると、皆さんと一緒に学び、 悩み、励まし合い…そして何よりたくさん笑うことができた 5年間だったと個人的には感じております。今年度も皆さんと たくさんお会いし、笑いあえるのを楽しみにしております。 今年度もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。 編集:精神保健福祉士 斎藤 第 60 回 『アルコール依存症とは』 4月22日(水) 14:30~16:00 です
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