E4438C 波形・設定File 転送方法

E4438C 波形・設定File 転送方法
本資料では、E4438C内部の波形データや設定ファイルをPCへ
転送する方法についてご紹介しています。
2015年1月
電子計測本部
アプリケーションエンジニアリング部
E4438C内部のファイルを転送する方法の種類
E4438C内部の波形ファイルをPCに転送するには、下記2つの方法があります。
① FTP機能を使用して転送 (LANによる接続が必要)
② SCPIコマンドを使用して転送 (転送ソフトの作成が必要)
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E4438C
波形・設定ファイル
転送方法
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1-1 FTP機能を使用した波形File転送方法 -LAN設定
PCとE4438CをLANで接続し、E4438CのLANの設定を行います。
1) [Utility]->{GPIB/RS-232 LAN}->{LAN Setup}->{LAN Control}->{Manual}
2) {IP Address},{Subnet Mask},{Default Gateway}(必要に応じて)を設定
3) {Proceed With Reconfiguration}を押すと、再起動がかかりLAN Setupが反映されます。
※DHCPサーバーにつながっている場合は、Setup1でDHCPを選択していただくことも可能です。
PCと接続ができるアド
レスに設定
Proceed With Reconfigurationを押して、再起
動が終わるまでLANの設定は反映されません。
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E4438C
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転送方法
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1-2 FTP機能を使用した波形File転送方法
-ウェブブラウザによるフォルダアクセス
IEなどを使用して、E4438C内部にアクセスします。
1) ウェブブラウザを立ち上げていただき、アドレス入力部分にE4438Cの IPアドレスを入力してEnterを押します。
2) 左のタブより「Signal Generator FTP Access」を選択します。
3) 通常のファイルエクスプローラのような形で内部フォルダのファイルを操作いただけるようになります。
※ファイルエクスプローラとして見えない場合は、[View(またはページ)]->{OpenFTP Site in Windows Explorer}という操作を行ってください。
波形ファイル、マーカーファイル、ヘッダ、設定ファイルのフォルダ
●内部保存メモリ(不揮発性メモリ)
波形ファイル
USER->WAVEFORM
Marker
USER->MARKERS
Header
USER->HEADER
Signal Studio USER->SECUREWAVE
●再生メモリ(揮発性メモリ)
波形ファイル
USER->BBG1->WAVEFORM
Marker
USER->BBG1->MARKERS
Header
USER->BBG1->HEADER
Signal Studio USER->SECUREWAVE
●設定ファイル ※設定ファイルの保存方法は「参考)設定ファイルの保存方法」のページ参照
USER->STATE
●その他のファイルパス
下記マニュアル14~16ページ(pdf86~88ページ目)をご参照ください。
http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/E4400-90622.pdf
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波形・設定ファイル
転送方法
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1-3 FTP機能を使用した波形File転送方法
-コマンドプロンプトによるフォルダアクセス
コマンドプロンプトを使用してE4438C内部にアクセスすることも可能です。
1) コマンドプロンプトを立ち上げます。
Windowsのスタートボタン->すべてのプログラム->アクセサリ->コマンドプロンプト
2) ftp <SGのIPアドレス>を打ち込んで Enterを押します。
(例) ftp 192.168.0.1
3) User、Passwordは何も入力せずそのままEnterを押します。
4) Cdコマンドで該当フォルダに移動して、getコマンドでデータを取得します。
波形ファイル、マーカーファイル、ヘッダ、設定ファイルのフォルダ
●内部保存メモリ(不揮発性メモリ)
波形ファイル
USER->WAVEFORM
Marker
USER->MARKERS
Header
USER->HEADER
Signal Studio USER->SECUREWAVE
●再生メモリ(揮発性メモリ)
波形ファイル
USER->BBG1->WAVEFORM
Marker
USER->BBG1->MARKERS
Header
USER->BBG1->HEADER
Signal Studio USER->SECUREWAVE
●設定ファイル ※設定ファイルの保存方法は「参考)設定ファイルの保存方法」のページ参照
USER->STATE
例
●その他のファイルパス
下記マニュアル14~16ページ(pdf86~88ページ目)をご参照ください。
http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/E4400-90622.pdf
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2 コマンドを利用した波形転送方法
LANで接続いただけない場合、SCPIコマンドを使用してファイルを転送します。
◆ファイル転送コマンド
:MEMory:DATA? "<file_name>“
<file_name>は下記のように指定します。
フォルダ:ファイル名
例) :MEM:DATA? "WFM1:RAMP_TEST_WFM"
ファイルはIEEE488ブロックデータフォーマットで転送されます。
◆カタログ取得コマンド
“:MMEMory:CATalog? “<フォルダ名>”
例) :MMEM:CAT? "WFM1"
波形ファイル、マーカーファイル、ヘッダ、設定ファイルのフォルダ指定方法
●内部保存メモリ(不揮発性メモリ)
波形ファイル
NVWFM
Marker
NVMKR
Header
NVHDR
Signal Studio SNVWFM
●再生メモリ(揮発性メモリ)
波形ファイル
WFM1
Marker
MKR1
Header
HDR1
Signal Studio SWFM1
●設定ファイル ※設定ファイルの保存方法は「参考)設定ファイルの保存方法」のページ参照
STATE
●その他のファイルパス
下記マニュアル14~16ページ(pdf86~88ページ目)をご参照ください。
http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/E4400-90622.pdf
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転送方法
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参考)設定ファイルの保存方法
設定ファイルを保存、呼び出しする方法
E4438CのSegment(波形ファイル)には、サンプルレート、Marker Routingなどのヘッダ情報※1を付けることが可能ですが、
周波数、出力レベル、ALC、トリガなどヘッダファイルに保存できない設定がございます。
これらの設定をSave/Recall機能を使用し”Setup File”として保存していただくことで再生時の設定の手間を省略いただくことが可能です。
Save/Recall機能は、E4438C本体の [Save],[Recall]というボタンを使用していただきます。
1) 設定を保存したい状態で[Save]ボタンを押します。
2) {Select Reg}(Register),{Select Seq}(Sequence)を適宜設定いただき、
{Save Seq[XX]Reg[XX]}ボタンを押すと設定が保存されます。
3) 設定をRecallするには、[Recall]ボタンから、{Select Reg}(Register),{Select Seq}(Sequence)を指定して
{Recall Seq[XX]Reg[XX]}ボタンで呼び出します。
! ポイント
ファームウェアがC.05.23未満の場合、設定ファイルで使用している波形は、あらかじめ再生メモリにLoadしてから設定を呼び出していただく必要がございます。
ファームウェアをC.05.23以上にアップルグレードいただければ設定ファイルを呼び出すと、自動で使用する波形が内部保存メモリから再生メモリにロードされます。
※1 ヘッダファイルの設定情報確認方法
[Mode]->{Dual ARB}->{ARB Setup}->{Header Utilities}
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