IPcomp - 早稲田大学

IPcompによるIPペイロードの圧縮
早稲田大学大学院
理工学研究科情報科学専攻
後藤研究室 修士
焦 江霞
IPcompとは


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IP Payload Compression Protocolの省略
RFC2393中提案され、IPデータグラムの
サイズを小さくするプロトコルである。
IPcompはデータを小さくするだけではなく、
通信性能の向上をさせることが考えられ
る。
IPcomp 圧縮アルゴリズム
Ipcomp はIPペイロードに適用するアルゴリ
ズムは選択可能である。
DEFLATE圧縮法 RFC 1951 (測定用圧縮
法)LZ77とhuffman符号化の弁用するアルゴリ
ズム
 LZS圧縮法 RFC 2395
さまざまなデータタイプに使用できる汎用的
な無損失アルゴリズム

IPcomp によりパケット構造の変化
圧縮前のパケット構造
IP
TCP
Header header
IP
Header
IPcomp
header
data
TCP
data
header
圧縮後のパケット構造
研究の目的が何か?


すべてのインターネットのトラフィック
がIPcompにより圧縮された場合通信
量をどのぐらい削減できるか?
トラフィックの種別(ポート番号)により
分別を行い、圧縮率の分布を解析す
る。
結果(1)
全パケットの圧縮率とその割合
結果(2)
ポート番号ごとの圧縮率
結論



DEFLATE圧縮法を用いてSSHプロトコル
を圧縮すると圧縮率が低い。
HTTP、NNTPなどのテキストデータが多
いプロトコルでは圧縮率が高い。
スループットを考慮するときポート番号ご
とに圧縮するかどうか選択するにより効
果的にスループットを向上させることがで
きる。