「地域医療ビジョン策定で進む機能分化と新たな提供体制」新型法人の改革ターゲットは生産性向上になります。万人～１００万人単位のその目標は、全国各地、人口地域に世界標準の医療事業体を創ることです。た。先進諸国の中で日本の医９・３％を大きく上回りまし学が附属病院を持つことが困２０１４年度に赤字転落、大た。国立大学附属病院全体で７８４３億円に達しまし張する松山幸弘氏に、日本の医療制度の実像を踏まえた上で新型法人のあり方について聞いた。「地域医療連携推進法人に法人格のない国公立病院が参加できるようにした意味は大きい」。そう主型法人を使えば、医療分野の属病院の地域統合のために新しかし、国公立病院、大学附造改革にはつながりません。新型法人は医療提供体制の構れる仕組みです。これ以外のストである」とつねに評価さサービスは世界的に見てもベちが受けている医療介護福祉は、地域住民から「自分た世界標準の医療事業体と療介護費が割安であるという難な状況になりました。この ■日本の医療制度の特徴を表わす表現として「世界に冠たる国民皆保険」が決まって用・３％とＯＥＣＤ平均の根拠が消滅しているのです。６月中に文部科学省が附属病いられますが、松山先生は異に第三に、日本では保険者に院を大学から分離することを「世界に冠たる国民皆保険」は日本の医療界の勘違い対する補助金の公費財源が赤論を提示しました。根拠は何でしょうか。年度に９１６病院に対し補助金合計額は２００９除く公立病院に支出された松山地方独立行政法人を挙げられますね。して国公立病院の経営能力が ■日本の医療機関の問題点とに、新型法人事業モデルの類も委員から指摘があったよう松山厚生労働省の検討会でと考えていますか。すが、この制度の使命は何だ人制度の活用が有効になりまれます。地域医療連携推進法て７９１６億円、には８３９病院に対してており、医療法人を核にした似事業体はすでに多数存在したのです。不可能な制度になってしまっ 10 年度経営統合するケースも考えら ■国立病院と社会医療法人が認める規制改革を発表する見医療法人ではなく国公立病院 50 字国債で賄われていることで松山幸弘氏通しです。キヤノングローバル戦略研究所　研究主幹国際医療福祉大学大学院　特任教授す。つまり国民皆保険は持続松山日本の医療制度を模倣したいと考えている国はなく、「世界に冠たる国民皆保険」は日本の医療界の勘違いだと思います。第一に、米国を除く先進諸国は医療の皆保障を様々な方法で実現しており、皆保障を公的保険で実現した日本の制度が一番という理由がありません。第二に、日本の医療費の対ＧＤＰ比率は２０１２年 Visionと戦略 2015.7 13 13 ∼非営利新型法人（地域医療連携推進法人）創設で病院経営はどのように変わるのか∼ の目標として不要です。のです。海外患者獲得は改革共有をベースに機能分担する医療法人、開業医が患者情報これは、１９８６年に大学附ター（略称ＵＰＭＣ）です。ピッツバーグ大学医療セン産業集積の中核事業体であるグ周辺に形成されている医療収入が約１兆４０００億円、のです。２０１４年６月期のング型医療事業体になったも世界屈指の非営利ホールディ後、経営戦略が当たり続けてジングとサテライト施設の多は①急性期病院のダウンサイ日本がＵＰＭＣを目指すにす。テライト施設を運営していま院を一般財団法人として設立する方法です。第２に、新病の連結対象非営利子会社と社会医療法人と国立病院機構は一般財団法人とし、既存のを社会医療法人と国立病院機し、その理事会メンバー構成の多様な人材が切磋琢構が２分の１ずつ持つ方法で数配置②学閥を否定し異文化磨する組織カルチャーす。新病院に親会社機能を付病院数はで、約５００のサ ③大学の利益でなく地第３の方法は、新病院を社与して、社会医療法人が持つは全て参加可能とする会医療法人の直営病院とした域全体の利益を判断基オープン方式、などが上で、社会医療法人の理事会分院や老健施設などをガバナ条件となります。そのメンバーの２分の１の指名権準にする④患者情報共事業規模拡大が大学のを国立病院機構に与えることンスさせます。ブランド向上に直結し松山成功した新型法人にはです。松山追加参加したい事業体がたくます。療法人が国立病院と合さん現れると予想されます。 ■新法人の法人格を一般社団併で新病院を建設するその際、一般財団法人であれ ■想定できる法人連携ケースが考えられます。ば追加参加事業体の経営者全法人としない理由は何でしょ連携の選択肢は３つ員を評議員とした上で、理事のケースを挙げていたります。第１に、新病会メンバーを少数精鋭に維持うか。院を独立した法人格をできるからです。例えば社会医持つ社会医療法人まただけますか。有に同意する医療機関属病院を分離し別法人にした急性期ダウンサイジングとサテライト施設の多数配置 ■地域医療連携推進法人制度のポイントは何でしょうか。松山この制度の論点として次のことが挙げられます。① 新型法人の経営形態とされる一般社団法人には所轄庁がなく医療法人よりも経営の自由度が大きい②持分あり医療法人を非営利法人と規定した法律はない③参加法人の経営独立性を侵害する統括方法は非現実的である④医療機関過密地域では地域医療連携推進法人は競争激化を招く⑤病床過剰地域では病床融通特例措置の効果はない、などです。 ■すでに岡山大学メディカルセンター構想を中心とした新型法人の構想が進んでいます。評価はいかがですか。松山岡山大学が目標にしているのは、米国のピッツバー 21 14 Visionと戦略 2015.7