競争法(仮訳) ( 2015年 連 邦 議 会 法 律 第 9 号 ) ビ ル マ 暦 1376年 タ バ ウ ン 月 白 分 7 日 ( 第 2015年 2月 24日 ) 1 章 名称、効力発生及び定義 1条 第 (a) こ の 法 律 を 、 競 争 法 と 称 す る 。 (b) こ の 法 律 は 、 大 統 領 が 通 知 に よ り 定 め る 日 に 効 力 を 生 ず る 。 2 条 この法律において、次の各項に掲げる用語は、当該各項所定の定義 第 を有する。 (a) 「 国 」 と は 、 ミ ャ ン マ ー 連 邦 共 和 国 を い う 。 (b) 「 政 府 」 と は 、 ミ ャ ン マ ー 連 邦 共 和 国 連 邦 政 府 を い う 。 (c) 「 委 員 会 」 ( コ ミ ッ シ ョ ン ) と は 、 こ の 法 律 に よ り 組 織 す る ミ ャ ン マ ー 国家競争委員会をいう。 (d) 「 省 」 と は 、 連 邦 政 府 が 任 務 を 授 権 す る 省 を い う 。 (e) 「 競 争 」 と は 、 市 場 中 に あ る 経 済 活 動 従 事 者 1 の 間 自 身 の 取 引 及 び サ ー ビ スを購入して使用する購入者の数、市場シェア及び市場支配可能性を得る ために経済活動を競争する、経済活動に関する競争行為をいう。 (f) 「 競 争 基 本 原 則 」 と は 、 市 場 に お け る 平 等 な 競 争 を も た ら し 、 及 び 消 費 者の利益を独占する行為から防衛・保護するために、製造、サービスの提 供、取引、投資及び経済活動について直接効果をもたらすよう国が定めて 執行する競争基本原則をいう。 (g) 「 競 争 を 制 限 す る 行 為 」 と は 、 市 場 内 に あ る 経 済 活 動 の 競 争 を 減 少 さ せ るため、又は妨害するための行為をいう。これには、競争を制限する合意、 市場において有する支配している状況の上で機会に乗じて濫用すること、 及びそれぞれ又は集団で独占する行為を含む。 (h) 「 不 公 正 な 競 争 」 と は 、 経 済 活 動 従 事 行 為 を す る に 際 し て 国 の 利 益 又 は その他の経済活動若しくは消費者の適法な権利及び利益を損なわせ、又は 損なわせうる競争行為をいう。 1 訳注:「事業者」として差し支えないと思われるが、ミャンマー語の記載を直訳した。同時に、 「経済活 動」も「事業(活動)」と訳出してもよいと思われるが、ここでは、原文の記載に忠実な訳出を行った。 1 (i)「 経 済 活 動 」 と は 、 商 品 の 製 造 、 デ ィ ス ト リ ビ ュ ー シ ョ ン 、 購 入 、 販 売 、 輸入、輸出若しくは交換等の活動又はサービス活動のそれぞれをいう。 (j)「 経 済 活 動 従 事 者 」 と は 、 経 済 活 動 の そ れ ぞ れ 又 は サ ー ビ ス 活 動 の そ れ ぞ れに従事する者をいう。これには、経済活動又はサービス活動に従事する 組織も含む。 (k) 「 商 品 」 と は 、 こ の 法 律 に お い て は 、 取 引 、 製 造 又 は 消 費 す る 物 品 を い う。これには、金銭借用証書、株券( stock ) 及 び 持 分 ( share ) も 含 む 。 (l)「 サ ー ビ ス 」 と は 、 こ の 法 律 に お い て は 、 報 酬 、 対 価 又 は 価 値 に よ り 行 為 を与える活動をいう。これには、政府がサービスとなると時に従い定める 活動も含む。 (m) 「市場」とは、商品及びサービスに対して売主と買主との間で売買取引 を実施する区域をいう。 (o) 「 市 場 シ ェ ア 」 と は 、 市 場 の 合 計 販 売 可 能 規 模 の う ち 、 経 済 活 動 従 事 者 が販売し、又はサービスを提供する百分率又は割合をいう。 (p) 「 価 格 」 と は 、 商 品 の 販 売 又 は サ ー ビ ス を 行 う 際 に 定 め る 価 値 を い う 。 (q) 「 コ ミ ッ テ ィ ー 」 と は 、 委 員 会 の 職 務 を 継 続 し て 行 う よ う 委 員 会 が 設 立 する調査コミッティーその他のコミッティーをいう。 (r) 「 業 務 組 織 」 と は 、 競 争 に 関 す る 職 務 を 行 う よ う コ ミ ッ テ ィ ー が 設 立 す る業務組織をいう。 第 2 章 目的 3 条 この法律の目的は、次に掲げるとおりである。 第 (a) 国 民 経 済 が 発 展 ・ 進 歩 す る た め に 、 経 済 活 動 に お い て 公 正 な 競 争 を 阻 害 するよう自然人又は組織が独占する行為又は価格操作する行為により、多 数の国民の利益を侵害させることから防御し、及び保護すること。 (b) 国 内 ・ 国 外 の 取 引 及 び 経 済 の 進 歩 ・ 発 展 の 上 に お い て 公 正 で な い 市 場 競 争を規制することができること。 (c) 市 場 に お い て 統 制 可 能 で あ る こ と 2 を 濫 用 す る こ と か ら 防 御 す る こ と が できること。 (d) 経 済 活 動 間 で 制 限 を 設 け て い る 合 意 事 項 及 び 計 画 を 規 制 す る こ と が で き ること。 2 市場支配的地位の趣旨とも考えられる。なお、市場支配的地位に相当すると思われる用語は、他にも存 在する。 2 第 3 章 基本原則 4 条 競争の基本原則は、次に掲げるとおりである。 第 (a) 市 場 に お い て 自 由 か つ 公 正 な 競 争 環 境 を 創 造 し て も た ら す こ と に よ り 、 地域において、及び国において、経済が発展・進歩する社会となるように 至らしめること。 (b) 市 場 に お い て 公 正 な 競 争 を 支 持 ・ 支 援 し て 、 経 済 活 動 を 円 滑 に 進 歩 さ せ しめこと、及び平等に享受する権利を与えること。 (c) 価 格 操 作 す る 行 為 に よ り 、 多 数 の 国 民 の 利 益 を 侵 害 さ せ る こ と か ら 防 衛・保護することができること。 (d) 事 業 分 野 の そ れ ぞ れ に お い て 、 自 由 か つ 公 正 な 競 争 を も た ら せ る こ と 。 (e) 国 際 的 、 地 際 的 及 び 国 家 相 互 間 の 取 引 、 サ ー ビ ス 、 投 資 、 熟 練 労 働 者 又 は資金流入のために自由な活動することができる経済社会の機能を生じさ せること、並びに競争ネットにおいて協力・参加して活動すること。 (f) 市 場 に お い て 、 競 争 が 基 本 原 則 に 従 い 具 体 化 す る こ と 。 (g) 投 資 家 、 発 明 家 及 び 製 造 者 の 知 的 財 産 に 関 す る 権 利 3 を 保 護 し て 、 発 明・創造できる能力を支持して向上すること。 第 4 章 委員会の組織 5 条 政府は、 第 (a) こ の 法 律 に あ る 職 務 を 行 う こ と が で き る の に 適 切 な 、 連 邦 級 の 人 員 を 委 員長とし、関係する連邦の省、庁、政府機関及び非政府組織の専門家又は 適切な人員を委員として含むミャンマー連邦競争委員会を組織する。 (b) 委 員 会 を 組 織 す る 際 に 、 委 員 の う ち か ら 副 委 員 長 及 び 事 務 局 長 を 定 め て 任務を与える。 (c) 第 (a) 項 に 基 づ き 組 織 す る 委 員 会 を 必 要 に 応 じ て 変 更 し て 組 織 す る こ と ができる。 6 条 国家公務員でない委員会の委員は、省が許可する月給、手当及び賞 第 与を受ける権利を有する。 7 条 委員会は、連邦が決定する経済に関する基本原則に従い、自己の職 第 務を自由に計画して実行することができる。 3 原文は「機会」とも翻訳可能である用語である(実際に「機会」と訳出した箇所も存在する。)が、文脈か らはむしろ「権利」の趣旨と思われる。 3 第 5 章 委員会の義務及び職権 8 条 委員会の義務及び職権は、次に掲げるとおりである。 第 (a) 競 争 に 関 す る 事 案 を 、 国 際 的 若 し く は 地 際 的 な 組 織 と 、 又 は 国 家 相 互 間 で協力し、及び検討すること。 (b) 国 の 利 益 の た め に 必 要 な 経 済 活 動 並 び に 小 規 模 及 び 中 規 模 経 済 活 動 に 対 し、この法律を遵守して行為することから、必要ならば免除を許可するこ と。 (c) コ ミ ッ テ ィ ー 及 び 業 務 組 織 を 必 要 に 応 じ て 組 織 す る こ と 、 並 び に こ れ ら の職務を定めること。 (d) コ ミ ッ テ ィ ー 及 び 業 務 組 織 か ら 提 出 さ れ て く る 事 案 に 決 定 を 与 え る こ と 。 (e) 経 済 活 動 を 共 同 し て 実 施 す る こ と 、 又 は 競 争 を 制 限 す る こ と の 許 可 を 取 得するための申請の際に必要な様式、手続及び規則を定めること。 (f) 経 済 活 動 の 所 有 権 の 一 部 又 は 全 部 を 他 の 経 済 活 動 が 支 配 し 、 買 収 し 、 若 しくは取得し、又は経済活動が集中することにより競争において害されう る市場シェア、売上、投資金額、株式/持分の数及び活動と関係して所有 する物品の量を定めること。 (g) 独 占 行 為 を し て い る と 委 員 会 が 判 断 す る 市 場 シ ェ ア 、 売 上 、 投 資 金 規 模 株式/持分、数値及び活動と関係して所有する物品の規模を定めて決定す ること。 (h) あ る 経 済 活 動 又 は 経 済 活 動 の グ ル ー プ が 市 場 に お い て 競 争 を 害 さ れ う る と委員会が定めている市場シェア保有規模を超えた場合、又は超えている と委員会が判断した場合には、当該経済活動又は経済活動グループの市場 シェアを定められた活動規模に減少させるよう命ずること。 (i)独 占 し 、 統 制 し て い る と 委 員 会 が 判 断 す る 経 済 活 動 従 事 者 の 市 場 シ ェ ア 及 び販売の増大を制限する通知を発して禁ずること。 (j)こ の 法 律 に あ る 禁 止 事 項 に 違 反 し た と 委 員 会 が 疑 っ た 場 合 、 又 は 確 実 な 報 告事項を受けた場合には、調査するよう職務権限を与えること。 (k) 経 済 活 動 従 事 者 の そ れ ぞ れ か ら 競 争 に 関 し て 必 要 な 証 拠 及 び 資 料 を 要 求 すること。 (l)競 争 に 関 す る 必 要 な 調 査 ・ 質 問 を 行 う た め に 関 係 者 を 召 喚 し て 質 問 す る こ と。 4 (m) 競争に関する資料、解明、提案又は意見を与えて、必要に応じて専門 家4 を招聘して協議する。 (n) 事 案 ご と に 規 定 に 従 い 必 要 な 証 拠 及 び 物 品 を 調 査 す る た め 、 証 拠 品 と し て押収し、当該証拠又は物品を保証書5 により返還する旨許可する命令を下 し、拒絶し、又は許可を再び取り消すこと。 (o) 調 査 コ ミ ッ テ ィ ー が 提 出 し た 調 査 ・ 発 見 報 告 書 に 関 す る 検 討 及 び 必 要 な 場合には訴えを申し立てるよう指示すること。 (p) 違 法 行 為 を し た 際 の 関 係 者 が 違 法 行 為 に 関 し て 、 裁 判 所 に お い て 自 ら 関 係違反行為をした旨6 余すところなく自供した場合には、その者を規定によ り処罰を免ずることを許可するよう手配を行うこと。 (q) 競 争 と 関 係 す る 事 案 に 関 し て 、 省 を 経 由 し て 政 府 に 提 案 を 提 出 す る こ と 。 (r) 競 争 と 関 係 す る 事 案 に 関 し て 、 政 府 が 適 宜 授 権 す る 義 務 を 実 施 す る こ と 。 9 条 委員会は、自己の業務行為の完成及び改善の状況を政府に 3 か月 第 1 度報告・提出する。 に 10条 特 別 の 状 況 が 生 じ た 場 合 に は 、 委 員 会 は 、 自 己 の 業 務 行 為 を 政 府 に 第 直ちに提出する。 6 章 調査コミッティーの組織及び職務 第 11条 委 員 会 は 、 第 (a) 調 査 コ ミ ッ テ ィ ー を 、 コ ミ ッ テ ィ ー の 成 員 が 少 な く と も 名で組織する。そのうちから適切な者 5 名、多くて 9 1 名をコミッティーの長としての任 務を与える。 (b) 前 項 に 従 い 組 織 す る 際 に は 、 コ ミ ッ テ ィ ー の 成 員 は 、 経 済 学 、 法 律 学 、 貿易学及び関係するその他の学問において経験及び知識を有する者がなら ければならない。 (c) 第 (a) 項 に 従 い 組 織 す る 際 に は 、 調 査 コ ミ ッ テ ィ ー の 成 員 と し て 行 為 する者は、調査するべき経済活動に関する事案と直接又は間接の関係者が なってはならない。 訳注:原文には、「pinyashinmyar 又は kyunkyindhumyar」と記載されているが、有する意味はいずれも 「熟練者」、「専門家」という意味であるので、ここでは「専門家」に統一した。 5 無断で処分をすれば一定の不利益が課される旨承諾することに同意することを内容とする文書と考え られる。 6 趣旨はこのとおりであると考えられるが、文法的に不明確である。 5 4 (d) 第 (a) 項 に 従 い 組 織 す る 調 査 コ ミ ッ テ ィ ー を 、 必 要 に 応 じ て 変 更 し て 組 織することができる。 12条 調 査 コ ミ ッ テ ィ ー の 職 務 は 、 次 に 掲 げ る と お り で あ る 。 第 (a) 調 査 事 案 に つ い て 、 必 要 な 立 証 に 係 る 証 拠 、 記 録 文 書 、 財 政 状 況 に 係 る 証拠及び確実な経緯を明らかにするものを請求して調査し、又は必要な証 人を召喚して質問すること。 (b) 前 項 所 定 の 事 案 に 関 連 す る 行 為 に 際 し て 、 確 実 な 理 由 な く し て 従 う こ と を怠った場合には取り締ることができるよう、委員会を経由して関係当 局・機関に提案すること。 (c) 経 済 活 動 従 事 者 、 調 査 さ れ る 者 又 は こ れ ら の 者 と 関 連 す る 可 能 性 の あ る 者の建物、土地、業務場所を、法律に従い立ち入り、見分し、及び調査す ること並びに捜索すること。 (d) 調 査 ・ 発 見 報 告 書 及 び こ の 法 律 に 従 い 必 要 な 取 締 り を す る こ と が で き る よう委員会に提案すること。 (e) 必 要 な 業 務 組 織 を 組 織 す る こ と 、 及 び こ れ ら の 職 務 を 定 め る こ と 。 (f) 業 務 組 織 の 調 査 ・ 発 見 報 告 書 を 受 領 し て 検 査 を 行 う こ と 。 第 7 章 競争を制限する行為 13条 何 人 も 、 競 争 を 制 限 す る 行 為 を 生 じ さ せ る 次 に 掲 げ る 行 為 を し て は 第 ならない。 (a) 購 入 価 格 、 販 売 価 格 又 は そ の 他 の 取 引 ・ 売 買 の 状 況 に お い て 、 直 接 又 は 間接に価格調整を定めること。 (b) 市 場 に お い て 競 争 を 制 限 す る 合 意 を 行 う こ と 。 (c) 自 己 の 経 済 活 動 が 関 係 す る 市 場 に お い て 支 配 す る こ と が で き る 状 況 の 上 で機会に乗じて濫用すること。 (d) 個 人 又 は 組 織 が 競 争 制 限 を 行 う こ と 。 (e) 市 場 又 は 補 助 的 基 礎 を 均 等 に 画 定 し て ブ ロ ッ ク す る こ と 。 (f) 製 造 、 市 場 獲 得 、 技 術 及 び 技 術 発 展 ・ 進 歩 、 投 資 を 制 限 し 、 又 は 支 配 す ること。 (g) 入 札 又 は 競 売 の 際 に 調 整 を 定 め る こ と 。 6 14条 委 員 会 は 、 競 争 を 制 限 す る 合 意 に 関 し て 、 消 費 者 に コ ス ト の 減 少 を 第 もたらせること7 を意図して行為する次の事項のいずれかに該当する場合 には、正確な期限を定めて免除を認めることができる。 (a) 活 動 を 遂 行 し 、 又 は 企 図 さ せ る よ う 、 経 済 活 動 の そ れ ぞ れ の 構 成 の あ り 方及び活動のあり方を改めること。 (b) 取 引 及 び 売 買 の 品 質 を 進 歩 さ せ る よ う 、 技 術 及 び 技 術 水 準 の 向 上 を 進 歩 させること。 (c) 異 な る 製 品 の 技 術 に 関 す る 標 準 及 び 品 質 の 水 準 を 円 滑 に 進 歩 さ せ る こ と 。 (d) 価 格 又 は 価 格 に 関 す る 情 報 に 関 係 な く し て 、 経 済 活 動 を 行 う こ と 、 商 品 のディストリビューションを行うこと、及び決済することに係る事項を平 等にさせること。 (e) 小 型 ・ 中 型 活 動 の 競 争 能 力 を 高 め る こ と 。 (f) 国 際 市 場 に お い て ミ ャ ン マ ー 国 家 の 経 済 活 動 の 競 争 能 力 を 高 め る こ と 。 第 8 章 競争において市場を独占する行為 15条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 市 場 を 独 占 す る 行 為 を 生 じ さ せ る 次 に 第 掲げる行為をしてはならない。 (a) 商 品 購 入 価 格 若 し く は 商 品 販 売 価 格 又 は サ ー ビ ス の た め の 報 酬 を 統 制 す ること。 (b) 価 格 統 制 の 目 的 で サ ー ビ ス 若 し く は 製 造 を 制 限 し 、 商 品 購 入 若 し く は 販 売をする際に機会を制限し、又はその他の経済事業従事者が必ず行わなけ ればならない規則を直接若しくは間接に定めること。 (c) サ ー ビ ス 、 製 造 、 購 入 、 デ ィ ス ト リ ビ ュ ー シ ョ ン 、 譲 渡 若 し く は 輸 入 を 適切な理由なくして停止し、値引きし、若しくは制限し、又は市場の需要 より少なくさせるため、若しくは品質を下げるために、商品を破壊し、若 しくは損壊させるよう行為すること。 (d) 他 の 経 済 活 動 従 事 者 を 市 場 に お い て 売 買 で き な く さ せ る よ う に す る た め 、 及び市場シェアを抑制するようにするため、商品及びサービスの売買取引 をする際に、地域・エリアを抑制・制限すること。 (e) そ の 他 の 者 の 経 済 活 動 の 実 施 に 際 し て 、 不 公 正 に 介 入 し て 干 渉 す る こ と 。 7 若干意訳。直訳は、「消費者にコスト減少させるよう…」 7 16条 経 済 活 動 従 事 者 は 、 他 の 経 済 事 業 の 状 況 を 拘 束 す る こ と 又 は 新 し い 第 経済活動を創造することに効果をもたらしめるよう委員会が許可する次の 各事項を行うことができる。 (a) 他 の 経 済 活 動 の 製 造 者 、 デ ィ ス ト リ ビ ュ ー タ ー 、 援 助 ・ 支 援 者 と 共 同 行 為をすること。 (b) 他 の 経 済 事 業 の 所 有 に 係 る 物 品 又 は 株 式 ・ 持 分 の 全 部 又 は 一 部 を 購 入 す る こと。 第 9 章 不公正な競争 17条 こ の 法 律 に お い て 、 不 公 正 な 競 争 の た め の 行 為 は 、 次 に 掲 げ る と お 第 りである。 (a) 消 費 者 を し て 誤 認 ・ 誤 解 さ せ る よ う 8 行 為 す る こ と 。 (b) 経 済 活 動 の 秘 密 を 漏 洩 さ せ る こ と 。 (c) 経 済 活 動 従 事 者 が 互 い に 強 制 的 に 行 う こ と 。 (d) 他 の 経 済 活 動 の 名 称 ・ 名 声 を 毀 損 す る こ と 。 (e) 他 の 経 済 活 動 の 活 動 行 為 を 妨 害 す る こ と 。 (f) 不 正 な 競 争 の た め に 宣 伝 し 、 及 び 販 売 促 進 す る こ と 。 (g) 経 済 活 動 従 事 者 間 で 差 別 的 な 取 り 扱 い を す る 9 こ と 。 (h) 製 造 コ ス ト よ り 低 い 価 格 又 は CIF 価 格 よ り も 低 い 価 格 で 市 場 に お い て 売 却すること。 (i)自 己 の 活 動 の 影 響 ・ 権 威 を 濫 用 す る こ と 、 又 は 他 の 事 業 と 合 意 ・ 契 約 を 締 結 し て い る 者 に 対 し て 契 約 を 終 了 す る 10 よ う 誘 引 し 、 若 し く は 扇 動 す る こ と 。 (j)委 員 会 が 消 費 者 の 利 益 の た め に 必 要 な 時 に 定 め る 競 争 に お け る 不 正 な 行 為 を行うこと。 18条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 消 費 者 を し て 誤 認 ・ 誤 解 さ せ る 次 に 掲 第 げる行為をしてはならない。 (a) 適 法 に 登 記 し て い る 商 品 名 称 、 活 動 ス ロ ー ガ ン 、 標 章 、 パ ッ ケ ー ジ 、 地 理・地域に関する説明及びその他の事項を誤解・誤認するに至る情報を使 用して、競争する目的で行為すること。 8 直訳は、「消費者が考え・見解を誤らせるよう」 直訳は、 「区別/識別して関係を持つ」。趣旨からして差別的に取り扱うというニュアンスと解される。 10 原義は、「反故にする」。よって、「違反する」というニュアンスも存在するかもしれない。 8 9 (b) 前 項 に あ る ニ ュ ー ス ・ 情 報 を 使 用 し て 商 品 製 造 及 び サ ー ビ ス 提 供 等 の 経 済活動を行うこと。 19条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 他 の 経 済 活 動 の 秘 密 を 漏 洩 さ せ る こ と 第 に関する次の行為をしてはならない。 (a) 経 済 活 動 の 秘 密 又 は 当 該 秘 密 と 関 係 す る ニ ュ ー ス ・ 情 報 の 取 得 又 は 収 集 を行う際に、上記の秘密を法律に基づき所有する者が、保持している安全 に関する計画に違反して行為すること。 (b) 経 済 活 動 の 秘 密 を 法 律 に 従 い 所 有 す る 者 の 適 法 な 許 可 を 受 け ず し て 使 用 し、又は開示すること。 (c) 経 済 活 動 の 秘 密 又 は 当 該 秘 密 と 関 係 す る ニ ュ ー ス ・ 情 報 の 取 得 、 収 集 又 は開示する際に、当該秘密を制限するよう義務を有する者の信頼を獲得し ようと誘惑し、そそのかし、又は信頼に乗じて機会を獲得すること。 (d) 法 律 の 規 定 に 基 づ く 方 法 ど お り に 行 動 す る 他 の 者 が 所 有 す る 経 済 活 動 の 秘密又は製造若しくはディストリビューションに関係する業務手順を漏洩 すること。 (e) 国 有 組 織 が 履 行 し 、 か つ 、 存 在 す る 安 全 に 関 す る 計 画 に 違 反 し て 経 済 に 関するニュース・情報を漏洩すること。 (f) 前 項 の ニ ュ ー ス ・ 情 報 を 使 用 し て 、 経 済 活 動 に 係 る 事 項 の た め に 行 為 し 、 又は経済活動のライセンスの取得を申請し、又は商品をディストリビュー トすること。 20条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 消 費 者 又 は 他 の 経 済 活 動 及 び 共 同 従 事 第 者が当該活動に関係する行為をしないよう、又は関係する行為を停止する よう威嚇し、又は意思に反して行うといったような拘束をする行為により 強制してはならない。 21条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 他 の 経 済 活 動 の 名 称 の 評 判 、 資 金 状 態 第 及び活動行為を損なわせる不正確なニュースを直接又は間接に放送しては ならない。 22条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 他 の 経 済 活 動 を 直 接 又 は 間 接 に 妨 げ 、 第 又は妨害してはならない。 23条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 不 公 正 な 競 争 の た め に 宣 伝 活 動 に 関 す 第 る次の行為をしてはならない。 9 (a) あ る 経 済 活 動 の 商 品 又 は サ ー ビ ス を 他 の 経 済 活 動 の 同 様 の 商 品 又 は サ ー ビスと直接比較すること。 (b) 他 人 の 商 品 と 類 似 し て 見 誤 る 宣 伝 を し て 、 商 品 購 入 者 を 誘 惑 し 、 そ そ の かすこと。 (c) 次 に 掲 げ る 事 実 ・ 解 釈 の い ず れ か に 関 し て 、 誤 っ た 、 又 は 誘 惑 し 、 若 し くはそそのかすニュース・情報を商品購入者に発信すること。 (1) 価 格 、 規 模 、 目 的 、 有 用 性 、 デ ザ イ ン ・ ス タ イ ル 、 品 質 、 包 装 、 製 造 日 、 耐用期間、来源、製造者、製造場所、修理製造者又は修理製造場所 (2) 使 用 方 法 、 サ ー ビ ス 提 供 方 法 又 は 保 証 期 間 (3) そ の 他 の 誤 っ た 、 又 は 誘 惑 し 、 若 し く は そ そ の か す ニ ュ ー ス ・ 情 報 (d) 現 行 の 法 律 の い ず れ か に 基 づ き 禁 止 さ れ て い る 宣 伝 活 動 24条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 不 公 正 な 競 争 を も た ら せ る 次 の 行 為 を 第 してはならない。 (a) 欺 く 意 図 に よ り 、 販 売 を 向 上 す る よ う 引 き 込 む 行 為 を す る こ と 。 (b) 同 一 の 販 売 向 上 計 画 に お い て 、 商 品 購 入 者 を 差 別 的 に 取 り 扱 う こ と 。 (c) 現 行 の 法 律 の い ず れ か に 基 づ き 禁 止 さ れ て い る 販 売 向 上 方 法 を 実 行 す る こと。 25条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 差 別 的 取 り 扱 い を も た ら せ る 次 の 行 為 第 をしてはならない。 (a) あ る 経 済 活 動 に 、 自 己 の 組 織 へ 参 加 す る よ う 定 め て い る 資 格 を 充 足 し て いるけれども、参加を許可するのを拒絶し、若しくは脱退を許可するのを 拒絶し、又は競争において阻止すること。 (b) 経 済 活 動 組 織 に 含 ま れ る 経 済 活 動 の 目 的 及 び 遂 行 を 確 実 な 理 由 な く し て 制限すること。 26条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 自 己 の 商 品 を 市 場 中 で の 競 争 に お い て 第 他の経済活動の競争能力を減少させる目的で当該商品の製造コストを下回 っ た 低 い 価 格 で 、 又 は 輸 入 品 で あ る 場 合 に は CIF 価 格 を 下 回 っ た 低 い 価 格 で販売してはならない。 27条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 市 場 で の 影 響 ・ 権 威 を 濫 用 し て 次 の 行 第 為をしてはならない。 (a) 競 争 者 を 市 場 中 か ら 退 出 さ せ る た め に 製 造 コ ス ト を 下 回 る 価 格 又 は CIF 価格を下回る価格で商品を販売し、又はサービスを提供する。 10 (b) 市 場 の 相 場 に 相 応 し な い 価 格 で 商 品 を 販 売 し 、 若 し く は 購 入 し 、 若 し く はサービスを提供し、又は再販売者に対して販売するべき価格を指定して 与えることにより、消費者に不利益をこうむらせる。 (c) 商 品 の 製 造 若 し く は デ ィ ス ト リ ビ ュ ー シ ョ ン 又 は サ ー ビ ス 提 供 を 抑 制 し 、 市場を制限し、又は科学技術発展・進歩を妨げることにより、消費者に 不利益をこうむらせる。 (d) 不 公 正 な 競 争 を 生 じ さ せ る た め に 、 同 一 市 場 に お い て 不 公 平 な 11 取 引 ・ 売買に関する規則を定める。 (e) 商 品 又 は サ ー ビ ス に 関 す る 売 買 契 約 を 締 結 す る 場 合 に は 、 他 の 経 済 活 動 に対し、不公正な規則を定め、又は当該契約と直接関係のない責任を引き 受けるよう強制すること。 (f) 市 場 に 新 た な 競 争 者 が 参 入 す る こ と を 不 正 な 方 法 に よ り 妨 害 す る こ と 。 (g) 市 場 に 新 た な 競 争 者 が 参 入 す る こ と を 妨 害 す る た め に 、 自 己 が 所 有 し 、 又は使用している主要な基本的物品又は希少なソースに対する使用権を拒 絶し、又は差別的に許可する。 28条 い か な る 経 済 事 業 従 事 者 も 、 そ の 他 の 経 済 活 動 と 合 意 ・ 契 約 を 締 結 第 した者又は経済活動に対し、契約期間が満了する前に契約を終了させるよ う誘い、そそのかし、又は誘引してはならない。 29条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 市 場 に お い て 不 正 な 方 法 に よ り 商 品 を 第 輸入し、又は当該商品を市場の相場を下回って販売してはならない。 第 10章 経 済 活 動 相 互 間 の 共 同 行 為 30条 経 済 活 動 相 互 間 の 共 同 行 為 に は 、 次 の 行 動 が 含 ま れ る 。 第 (a) 経 済 活 動 を 統 合 す る こ と 。 (b) 経 済 活 動 を 合 作 し て 組 織 す る こ と 。 (c) あ る 経 済 活 動 が 他 の 経 済 活 動 を 買 収 し 、 又 は 取 得 す る こ と 。 (d) 経 済 活 動 が 合 弁 で 事 業 を 行 う こ と 。 (e) 委 員 会 が 定 め る 経 済 活 動 相 互 間 の 共 同 行 為 で あ る 他 の 方 法 に よ り 行 為 す ること。 31条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 前 条 所 定 の 行 動 を 行 う 際 に 、 次 に 掲 げ 第 る状況を生じさせる共同行為をしてはならない。 11 原義:滑らか・平坦でない。 11 (a) ある時間に市場支配を過度に高めるという目的で共同行為をすること。 (b) 経済活動が独占的、又は寡占的な市場を得るために競争を減少させる共 同行為をすること。 32条 経 済 活 動 相 互 間 の 共 同 行 為 を 行 う 際 に 含 ま れ る 経 済 活 動 の 合 作 で の 第 市場のシェアが委員会の定める市場シェアの制限を上回る場合には、いか なる経済活動相互間の共同行為もしてはならない。 33条 第 31条 に 基 づ き 禁 止 す る 経 済 活 動 相 互 間 の 共 同 行 為 又 は い ず れ か 第 の禁止事項を、次に掲げる状況において免除を許可することができる。 (a) 第 30条 に お け る 経 済 共 同 行 為 を 遂 行 し た と し て も 、 当 該 経 済 活 動 が 現 行 の法律において定めている小規模及び中規模経済活動の規模においてすら 存在していない場合 (b) 共 同 行 為 に お い て 含 ま れ る 1 つ 又 は 1 組の経済活動が過剰であることに より経済活動が破綻する可能性のある場合又は倒産する場合 (c) 経 済 活 動 相 互 間 の 共 同 行 為 が 輸 出 品 の 輸 出 増 加 に 対 し て 効 果 の あ る 場 合 、 方法若しくは技術の進歩に支援を与える場合又はベンチャー経済活動を設 立する場合 11章 行 政 的 手 段 に よ る 取 締 り 及 び 不 服 申 立 て 第 34条 コ ミ ッ テ ィ ー は 、 こ の 法 律 に 基 づ き 発 布 す る 通 知 、 命 令 及 び 手 順 に 第 違反した経済活動従事者を次の取締方法のいずれかにより、又は複数の取 締方法により決定して行うことができる。 (a) 警 告 を 与 え る 。 (b) 定 め ら れ た 罰 金 を 支 払 わ せ る 。 (c) 活 動 行 為 を 一 時 的 又 は 永 久 に 停 止 す る よ う 関 係 す る 省 と 協 議 を 行 う 。 35条 コ ミ ッ テ ィ ー が 定 め た 通 知 又 は 決 定 事 項 に 不 服 の あ る 者 は 、 上 記 の 第 命 令 又 は 決 定 事 項 を 受 領 し た 日 か ら 60日 以 内 に 委 員 会 に 対 し て 申 立 て を す る 権 利 12 を 有 す る 。 36条 第 (a) 委 員 会 は 、 前 条 に 基 づ く 不 服 申 立 て を し た 時 に 、 コ ミ ッ テ ィ ー の 決 定 事 項を承認、修正又は廃止することができる。 (b) 12 13 前 項 に 基 づ く 委 員 会 の 決 定 は 、 終 局 的 な も の と し て 発 効 す る 13 。 原文の直訳は、「訴え参加権」 原文の直訳は、「最終的に成立/発効することになる。」 12 第 37条 第 34条 第 (b) 項 に 規 定 す る 罰 金 の 支 払 い が な い 場 合 に は 、 所 得 税 未 納 付 残 金 と み な し て 14 税 を 徴 収 す る 。 第 38条 こ の 法 律 に 基 づ き 定 め て い る 行 政 的 取 締 り は 、 刑 事 手 続 に 基 づ く 、 又 は 民 事 手 続 に 基 づ く 取 締 り を 妨 げ て は な ら な い 。 15 第 第 12章 違 法 行 為 及 び 処 罰 39条 い か な る 者 も 、 第 13条 所 定 の 禁 止 事 項 に 違 反 し て 罪 を 犯 し た 旨 違 法 が 明 ら か と 判 決 を 下 さ れ た 場 合 に は 、 そ の 者 を 3 年 以 下 16 の 禁 錮 刑 に 処 し 、 1500万 チ ャ ッ ト 以 下 の 罰 金 を 科 し 、 又 は こ れ ら を 併 科 す る 。 17 第 40条 い か な る 経 済 活 動 従 事 者 も 、 第 23条 、 第 24条 又 は 第 29条 所 定 の 禁 止 事項に違反して罪を犯した旨違法が明らかと判決を下された場合には、そ の者を 3 年 以 下 の 禁 錮 刑 に 処 し 、 1500万 チ ャ ッ ト 以 下 の 罰 金 を 科 し 、 又 は これらを併科する。 第 41条 い か な る 者 も 、 第 15条 、 第 19条 、 第 22条 、 第 26条 、 第 27条 、 第 31条 又 は 第 32条 所 定 の 禁 止 事 項 に 違 反 し て 罪 を 犯 し た 旨 違 法 が 明 ら か と 判 決 を 下 さ れ た 場 合 に は 、 そ の 者 を 2 年 以 下 の 禁 錮 刑 に 処 し 、 1000万 チ ャ ッ ト以下の罰金を科し、又はこれらを併科する。 第 42条 い か な る 者 も 、 第 18条 、 第 20条 、 第 21条 、 第 25条 又 は 第 28条 所 定の禁止事項に違反して罪を犯した旨違法が明らかと判決を下された場合 には、その者を 1 年以下の禁錮刑に処し、 500 万 チ ャ ッ ト 以 下 の 罰 金 を 科 し、又はこれらを併科する。 第 43条 い か な る 者 も 、 調 査 コ ミ ッ テ ィ ー が こ の 法 律 に 基 づ き 調 査 を 行 う た めに立証する証拠、文書若しくは金銭的証拠のいずれかを要求する際又は 証人として召喚・質問する際に、確実な理由がないのに従うのを怠った旨 違法が明らかと判決を下された場合には、その者を 5 月以下の禁錮刑に処 し 、 又 は 10万 チ ャ ッ ト 以 下 の 罰 金 を 科 す る 。 第 44条 現 行 の 法 律 の い ず れ か に お け る 規 定 の い か ん に か か わ ら ず 18 、 競 争 に関するこの法律所定の規定のいずれかと関係する事項をこの法律の趣旨 に従い執行する。 14 原文の直訳は、「あたかも所得税未払残金であるかのごとくに基づき」 原文の直訳は、「妨げることがあってはならない」 16 原文の直訳は、「3 年を超えない」。以下年数・金額の上限を示す場合につき同じ。 17 原文の直訳は、「(併科する旨)決定する」。以下同様の箇所につき同じ。 18 原文の直訳は、「どのように定めているにもかかわらず」 13 15 第 45条 委 員 会 は 、 会 議 を 定 め に 従 い 開 催 す る 。 第 第 13章 雑 則 46条 国 家 公 務 員 で な い 委 員 会 の 委 員 又 は 調 査 コ ミ ッ テ ィ ー の 成 員 は 、 こ の 法 律 所 定 の 職 務 を 行 う に お い て 、 こ れ ら の 者 に 対 し 、 刑 法 典 第 21条 に お いて述べる「公務員( 第 public servant ) 」 で あ る と み な す 。 47条 こ の 法 律 に 基 づ く 禁 止 事 項 を 訴 追 す る 際 に は 、 委 員 会 の 事 前 の 許 可 を取得しなければならない。 第 48条 第 34条 第 (b) 項 所 定 の 罰 金 を 徴 収 す る こ と が で き る よ う に す る た め 、 省は、適切な政府人員を徴収人員として任命して責任を与えることができ る。 第 49条 こ の 法 律 に 基 づ く 訴 追 を 受 け た 者 が 経 済 活 動 組 織 で あ る 場 合 に は 、 当該組織の活動・行動の際に責任のある者は、上記の違法行為事項を知ら ないで違反すること又は違法行為の実施を防ぐために相応の努力を行って き た こ と を 証 明 す る こ と が で き な い 19 場 合 に は 、 上 記 の 経 済 活 動 組 織 と 共 に共同訴追されて、当該経済活動組織に処罰を下すに際して、上記の責任 の あ る 者 は 、 当 該 違 法 行 為 に 関 し て 共 同 し て 罪 が あ る と 決 定 さ れ る 。 20 第 50条 こ の 法 律 所 定 の 違 法 行 為 を 警 察 が 取 締 権 を 有 す る 違 法 行 為 と し て 定 める。 第 51条 被 害 者 は 、 自 己 の 被 害 に 関 し て 、 こ の 法 律 に 基 づ く 明 ら か な 違 法 行 為 と の 判 決 を 受 け た 者 を 民 事 訴 訟 に よ っ て も 訴 え る こ と が で き る 。 21 第 52条 こ の 法 律 第 13条 に 違 反 し た 際 に 、 自 己 ま で 含 ん で い る こ と を 明 ら か にするニュースを与えた者に対し、委員会は、この法律に基づき決定する 処 罰 か ら 免 除 し 、 又 は 減 軽 す る 権 利 を 寛 大 な 22 措 置 と し て 享 受 し て 許 可 す るよう、現行の法律に照らして関係する裁判所及び法律部門と協議を行う ことができる。 19 原文の直訳は、「証明できることがない場合」 原文の直訳は、「決定することをなされる」 21 日本語としての見易さの観点から、原文の語順を入れ替えた。原文は、 「この法律に基づく明らかな違 法行為との判決を受けた者を、被害者は、自己の被害に関して、民事訴訟によっても訴えることができ る。」 22 「酌量」と訳出する余地もありうるが、原義に忠実な上記文言とした。 14 20 53条 関 係 す る 裁 判 所 は 、 協 議 を す る 際 に 、 経 済 活 動 従 事 者 が 加 わ っ て 共 第 同 行 為 を す る 時 期 及 び 共 同 ・ 参 加 の 状 態 に 基 づ い て 23 、 異 な る 寛 大 な 措 置 を講ずることができる。 54条 省 は 、 委 員 会 、 コ ミ ッ テ ィ ー 及 び 業 務 組 織 の 、 第 (a) 事 務 所 の 活 動 に つ き 、 責 任 を 持 っ て 行 な わ な け れ ば な ら な い 。 (b) 費 用 を 負 担 し な け れ ば な ら な い 。 55条 こ の 法 律 に 基 づ き 委 任 す る 執 行 権 に 照 ら し た 善 意 の 行 為 又 は 証 拠 が 第 確実であることに関して、委員会の成員、調査コミッティーの成員、業務 組織の成員及び国家公務員を、刑事手続に基づき、民事手続に基づき、又 はその他の方法に基づき取り締ってはならない。 56条 こ の 法 律 所 定 の 規 定 を 具 体 化 す る 行 為 に 際 し て 、 第 (a) 大 臣 は 、 必 要 な 実 施 細 則 、 規 則 及 び 規 定 を 政 府 の 同 意 に よ り 発 布 す る こ とができる。 (b) 委 員 会 は 必 要 な 通 知 、 命 令 、 指 示 及 び 手 順 を 、 コ ミ ッ テ ィ ー は 必 要 な 命 令及び指示を発布することができる。 ミャンマー連邦共和国憲法に基づき、私は、署名する。 テイン・セイン 大統領 ミャンマー連邦共和国 23 原文の直訳は、「…に関して/の上に、(これに)よって」 15
© Copyright 2024 ExpyDoc