名古屋市立西部医療センター床頭台システム及びランドリー設置運営に係る仕様書 本仕様書において、名古屋市を甲とし、名古屋市立西部医療センター床頭台システム 及びランドリー設置運営者を乙とする。 1 貸付物件 貸付場所 貸付面積 所在地番 名古屋市立 129.14 ㎡ 西部医療センター ○床頭台システム 名古屋市北区 ・床頭台 平手町一丁目1番地の1 ・カード販売機 6 台分 457 台分 121.20 ㎡ カード精算機 2 台分 1.28 ㎡ ○ランドリー ・洗濯機パン 2 13 枡分 6.66 ㎡ 指定用途 床頭台システム及びランドリーの設置運営 ※本仕様書を遵守し、7に記載の業務を提供できなければならない。 3 貸付期間 (1)当初貸付期間は平成28年5月1日から平成29年3月31日までとする。な お、当初の条件を変更しないことを前提として、平成29年4月1日から平成3 3年4月30日までの間、1年以内を単位として貸付期間の更新を申請すること ができるものとする。(最大貸付期間は5年間) ※ただし、次の各号に該当する場合に甲は契約を解除できるものとし、このた めに乙に損害が発生しても、甲はその責を負わないものとする。 (1)乙が本仕様書の内容を遵守しないとき (2)甲が事業の継続をできなくなったとき (2)貸付期間終了後は、再度公募等を行い、契約の相手方を決定する予定である。 4 貸付料 貸付料は、乙の提案賃料とし、契約書に定める期限までに甲発行の納入通知書によ り納付すること。 5 契約保証金 (1) 貸付契約の締結と同時に、契約保証金を甲発行の納入通知書により納付するこ と。 1 (2) 契約保証金は、貸付月額(提案賃料)の6か月分とする。 (3) 契約保証金は、貸付物件の明渡し完了後に還付する。但し、未払い貸付料等が ある場合は甲に対する一切の債務を控除した残額を還付する。 (4) 契約保証金には、利子を付さない。 (5) 契約保証金は、現金又は銀行振出の小切手に限る。小切手は納付日前10日以 内に、名古屋手形交換所参加店舗である金融機関が振出した小切手でなければな らない。これに該当するかどうかは、小切手の振出しを受ける店で確認すること。 6 経費の負担 乙が負担すべき経費は以下のとおりとする。 (1) 物件の設置及び契約終了時の撤去に要する費用並びに修理・保守等維持管理費。 (2) 貸付期間が満了し、又はその他の事由により契約が終了する場合の貸付物件を 原状に回復する費用。ただし、甲が特に必要がないと認めるときはこの限りでは ない。 (3) 光熱水費等 電気料金、上下水道料金は、甲発行の納入通知書により納入期限までに納入す ること。ランドリーの電気量については、乙において計量機器(子メーター)を設 置し、それによる実費を納付すること。(床頭台システムにかかる光熱水費は貸 付料に含む。) (4) 床頭台システム及びランドリー設置運営に必要な、一切の費用。(NHK受信 契約等及び支払手続きについては、すべて乙で行い受信料についても負担する。) (5) 乙が設置した各種機器の日常的な維持管理、修理、廃棄に関する費用。(利用 者の不注意による破損・紛失及び電池等の消耗品の劣化、機器の予備における 対応を含む。) (6) 改修等原型を変更する場合に必要な一切の費用。(事前に書面より甲の承認が 必要) (7) 清掃(排水管等の清掃を含む。)・防虫・防鼠・消毒等の衛生管理に要する費用。 (8) ごみの処理に必要な一切の費用。 (9) 甲が行う電気設備点検等による停電時において、乙が設置する設備機器等の調 整に要する費用。 7 貸付条件等 以下の内容で、提案内容と違いのないように設置運営業務をすること。 (1) 設置運営開始日 乙は、平成28年5月1日には床頭台システム及びランドリーを開始できるよ うにすること。 (2) ランドリーの運営日及び運営時間 運営日は、土曜、日曜、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号) 2 に規定する祝日を含めた毎日とし、運営時間については7:00~21:00と する。 (3) 床頭台仕様 ア 一般室用 451 台(テレビ無料 11 台、テレビ有料 440 台)、MFICU3 室用・LDR3 室用の 6 台(テレビなし)について、すべて新品のものを設置すること。 イ 1台あたり幅 490~510mm、奥行き 500~520mm、高さ 1,600~1,650mm の範囲 内(突起部分込)とすること。 ウ 国内での床頭台設置実績がある、信頼のおけるメーカー製とすること。 エ 耐熱、耐薬品、耐水及び耐久性、抗菌性に優れた構造と材質であること。 オ テレビ設置上部に扉付の収納があること。 カ テレビ等の設置するものが床頭台からはみ出さないサイズとすること。 キ 「(7)鍵付収納スペース仕様」を満たす施錠ができる保管庫又は施錠がで きる引き出しを備えること。 ク 高齢者でも操作しやすく、耐震性に優れ、キャスター付でストッパーがつい ており、ストッパー作動時に患者が床頭台に寄りかかっても容易に動かないこ と。ストッパーは同時にロックがかけられること。また、移動時の静粛性に配 慮されていること。 ケ 「(4)テレビ仕様」を満たすテレビ、カードタイマーが設置できること。 コ 「(5)DVDプレーヤー仕様」を満たすDVDプレーヤーを西部医療セン ター(以下「病院」という。)の指示する44台に内蔵していること。 サ テレビカード等が入るような隙間がないこと。 シ 両サイドにタオル掛けがあること。 ス 高さ 650~700mm の位置にスライドテーブルがあること。 セ 「(6)冷蔵庫仕様」を満たす冷蔵庫を設置できること。 ソ 角に丸みがあり、手触りがなめらかであること。 タ テレビ、DVDプレーヤー及び冷蔵庫用の電源ケーブルは 1 本にまとめ、コ ンセントの使用は 1 口で済むようにすること。 チ 設置機器の使用案内について、分かりやすく安全な箇所に表示すること。 ツ 有害物質(ホルムアルデヒド等)を含まないこと。 テ 色調は部屋の色調とあっていること。 ト 移動時の支障とならないよう、電源ケーブル、テレビのアンテナ線の収納に 配慮していること。 (4) テレビ仕様 ア 国内での床頭台設置実績がある、信頼のおけるメーカー製の新品とし、液晶 ワイド画面(16:9)とすること。 イ 大きさは 19 型以上とし、床頭台にしっかりと固定し(安全面からベルト等 での固定は不可とする。)、アーム等で画面の位置が容易に調節可能であるこ と。テレビを使用しないとき等にスペースが有効活用できるように配慮されて 3 いること。 ウ カードタイマーと連動できること。ただし、病院の指示する特別個室は無料 とするため、11 台はプリペイドカードを使用しなくても視聴できること。 エ 音声出力で、イヤホン専用とスピーカーの切替ができる機能があること。 オ テレビの向きが上下左右に変えられるテレビ取付金具を設置すること。 カ イヤホンの差込口は本体前面か側面にあること。また、側面にある場合は差 込口が分かりやすいように表示すること。 キ ワイヤレスのテレビリモートコントローラー(以下「TV用リモコン」とい う。)付きとし、多床室で他のテレビと干渉しないようにすること。 ク TV用リモコンの予備として各病棟に常時2台程度及び乾電池を病院に保 管すること。 ケ 最低限、地上波デジタルチューナーを内蔵すること。 コ 高齢者や安静状態の患者でも、安全で無理なく操作ができること。 (5) DVDプレーヤー仕様 ア 国内での床頭台設置実績がある、信頼のおけるメーカー製の新品とすること。 イ 床頭台に内蔵すること。 ウ 再生専用であること。 エ ワイヤレスのDVDプレーヤーリモートコントローラー(以下「DVD用リ モコン」という。)付きとし、多床室で他のDVDプレーヤーと干渉しないよ うにすること。 オ DVD用リモコンの予備として病院が指定する病棟に常時2台程度及び乾 電池を病院に保管すること。 カ 使用者が、安全で無理なく操作ができること。 キ 使用料金は無料とすること。 (6) 冷蔵庫仕様 ア 国内での床頭台設置実績がある、信頼のおけるメーカー製の新品とすること。 イ ペルチェ方式とし、静音・省エネ対応であること。 ウ 扉は右開き又は引出式であること。 エ 床頭台内に取付けすることができること。 オ 冷蔵庫の容量は 15~20 リットル程度とすること。 カ 庫内はにおいがつきにくい加工、又は素材であること。 キ 清掃・消毒が容易な構造であること。 ク 冷蔵温度5度以下になること。 ケ 使用料金は無料とすること。 (7) 鍵付収納スペース仕様 ア 床頭台内に取付けること。また、床頭台から引き抜けない構造であること。 イ 盗難防止に効果があり、容易に施錠が外れないこと。 ウ マスターキーで鍵の交換が容易であること。 4 エ 大きな財布・長い財布でも収納できる十分な開口及びスペースがあること。 オ マスターキーを各病棟及び管理課庶務係に保管すること。また、取替用の予 備キーを若干数、庶務係に常備すること。 カ 使用料金は無料とすること。 キ 複雑な操作がなく、高齢者にも無理なく利用できること。 ク 鍵の閉じ込み(インロック)防止対策が講じられていること。 ケ 盗難防止機能に配慮されていること。また、メーカーによる盗難補償が付さ れていること。 (8) ランドリー(洗濯機、乾燥機)仕様 ア 洗濯機 10 台以上、乾燥機 13 台を 4 階中央ランドリー室にある洗濯機パン 13 箇所へ新品を安全に設置すること。 イ 幅 800mm、奥行き 640mm、高さ 2,000mm の範囲内に設置すること。 ウ 洗濯機、乾燥機とも容量が 4.5kg 以上の大きさのものであること。 エ カードタイマーと連動できること。 オ 乾燥機には、目安となる乾燥時間と金額を表示すること。 カ 乙の連絡先(社名、所在地、電話番号等)を明記すること。 (9) カード販売機仕様 ア 新品 6 台(病院が指定する場所)を安全に設置すること。 イ 1 台あたり幅 400mm、奥行き 400mm の範囲内(突起物込)とすること。 ウ 車椅子利用者に配慮した高さとし、転倒防止対策がなされていること。 エ 乙の連絡先(社名、所在地、電話番号等)を明記すること。 (10) カード精算機仕様 ア 新品 2 台(病院が指定する場所)を安全に設置すること。 イ 1 台あたり幅 400mm、奥行き 400mm の範囲内(突起物込)とすること。 ウ 車椅子利用者に配慮した高さとし、転倒防止対策がなされていること。 エ 乙の連絡先(社名、所在地、電話番号等)を明記すること。 (11) プリペイドカード利用料金 プリペイドカードは床頭台システム及びランドリーで共通して利用できるも のとし、利用料金は次のとおり設定するものとする。(消費税および地方消費税 を含む) ア 販売価格は 1 枚あたり 1,000 円とすること。 イ テレビの 1 時間あたりの利用料金は 50 円以内とすること。 ウ ランドリー1回あたりの利用料金は、洗濯機1工程 100 円以内、乾燥機 30 分稼動ごとに 100 円以内とすること。 エ カード未利用分の返還については乙が責任をもって対応し、精算機により残 度数に応じて、利用度数の 10 円未満を切り捨て、10 円単位で精算すること。 オ 貸付期間中に消費税および地方消費税が上がった場合でも、アからエに対す る提案内容は変更しないこと。 5 (12) 保守業務 保守業務は次の業務を行うものとする。 ア ランドリーの清掃及び点検業務(毎日行うこと) イ 故障等のトラブルへの速やかな対応業務 ウ 物件の修理や取り換え、定期的な巡回点検等維持管理に関する一切の業務 エ カード精算機、売上回収等運用に関する一切の業務 オ 床頭台・ランドリー使用方法等の患者等への説明補助業務 カ 床頭台の整備・保管場所から病室、病室から整備・保管場所への移動 キ 回収した床頭台の点検・整備・清掃 (13) 保守対応時間 保守対応時間は、診療時間、面会時間、消灯時間等を考慮の上、乙が定めるこ ととする。ただし、少なくとも平日の昼間帯(午前 8 時 45 分~午後 5 時 15 分) は保守対応し、時間外の故障及び利用者とのトラブルが発生したときは1時間以 内に対応できること。なお、保守対応時間及び連絡先については、契約締結後、 設置運営開始日までに書面により甲に報告すること。 (14) 施設出入口開閉時間等 病院への出入り及び出入口の施錠、鍵の管理については、甲の指示に従うこと。 (15) 従業員名の表示 乙は、従業員名簿を提出し、病院の確認を受けること。また、病院内に出入り する従業員に対し、身分証を携行・表示させること。 (16) 物件の搬入・搬出 機器等の搬入及び廃棄物等の搬出を行う際は、通行者や他の車両の妨げ にならないよう配慮すること。停車場所及び搬入出経路は、事前に甲の指示を受 けた方法によること。 (17) 張り紙、看板 甲の許可を受けた場所以外での張り紙、看板等の表示は認めない。 (18) 盗難への対応 乙は、設置する機器において盗難が発生しないように、十分な措置を講ずるこ と。また、設置した機器において盗難が発生した場合に、甲はその責任を負わな い。 (19) 非常時の対応 市内において大地震、大型台風、大規模事故・事件、その他社会的影響の大き な災害等が発生した場合及び病院施設・設備等に緊急事態が発生した場合に対す る対応は、病院の取り決めに従うこと。また、その対策上、貸付スペースが必要 と甲が判断したときは、物件の運営を休止させ、甲が必要なスペースを使用でき るものとする。なお、この場合における貸付料等の取扱いについては、その都度、 協議するものする。 (20) 現営業事業者の責務 6 契約の解除又は貸付契約期間満了時において、乙は次期営業事業者に対して円 滑に業務の引継ぎを行わなければならない。 (21) その他 ア 貸付物件については、乙の負担・責任において、破損、盗難等の事故に対す る保険を付すこと。 イ 貸付物件に対するトラブル・苦情等については、すべて乙の責任において解 決すること。 ウ 甲の過失による場合を除き、設備の破損、紛失、盗難については乙が責任を 負うこと。 エ 本業務において甲に損害を与えた場合には、速やかに賠償すること。 オ 貸付物件について、常に利用者の意見を聴取しサービスの向上に努めること。 8 使用上の制限 (1) 乙は、最善の注意をもって貸付物件の維持保全に努めなければならない。 (2) 乙は、貸付物件を床頭台システム及びランドリー設置運営以外の用途に供して はならない。 (3) 乙は、貸付物件を第三者に転貸してはならない。 9 契約の解除 甲は、次の各号の一つに該当する場合は貸付契約を解除することができる。ま た、乙は契約の解除又は変更によって生じた損失を甲に請求することはできない。 (1) 乙が本仕様書の内容を遵守しないとき (2) 甲が事業の継続をできなくなったとき (3) 国、地方公共団体その他公共団体において公用又は公共用に供するため必要と するとき (4) 乙が契約書及び要項の各条項に違反したとき (5) 乙にその他契約を継続しがたい重大な背信行為があったとき 10 原状回復義務 (1) 乙は、貸付期間が満了し、又はその他の事由により契約が終了する場合には、 契約期間内に、自己の費用をもって甲が指定する期日までに貸付物件を原状に回 復し、甲の検査を受け、承認を得た後に甲に返還しなければならない。ただし、 甲が特に必要がないと認めるときはこの限りではない。 (2) 乙が前項の期日までに原状回復の義務を履行しないときは、甲がこれを行って、 その費用を乙の負担とすることができる。 この場合、乙は何らの異議を申し立てることができない。 11 調査協力義務 7 甲は、貸付物件について随時その使用状況を実地に調査することができ、この場 合、乙は、これに協力しなければならない。 12 運営の評価 甲は、貸付物件の運営状況について、随時に評価をして改善を申し入れることが できる。乙は改善の申し入れの協議に応じ、その改善に努めなければならない。 13 損害賠償 乙は貸付契約に定める義務を履行しないために甲及び貸付物件利用者を含む第 三者に損害を与えたときは、その損害を賠償しなければならない。 14 有益費等の放棄 乙は、貸付契約が終了した場合、終了事由に関わらず、貸付物件に投じた有益費、 必要費及びその他の費用があってもこれを甲に請求することができない。 15 契約の費用 貸付契約の締結、履行に関して必要な費用は、すべて乙の負担とする。 16 疑義の決定 契約書及び要項に定めのない事項に関し疑義のあるときは、甲乙誠意を持って協 議のうえ決定する。 8
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