GE キャピタルからのお知らせ 2015 年 11 月 16 日 GE キャピタルと日経リサーチ 2015 年下半期「中堅企業調査」報告書を発表 GE キャピタルは、株式会社日経リサーチと共同で、第 4 回目となる「中堅企業調査」を実 施し、その結果を発表しました。 「中堅企業調査」は、年間売上高 10 億から 1,000 億円の企業を中堅企業と定義し、その経 営者や経営幹部を対象に実施する調査です。2014 年から 3 月と 9 月に調査を実施し(発表 はそれぞれ 5 月と 11 月) 、今回が第 4 回目です。これまで同様に、調査報告書には GE キャ ピタルが米国で実施した調査結果も含まれます。 調査結果の要旨は以下の通りです。フルレポートはこちらをご覧ください。 要旨 世界経済やアジア経済の景況感は大幅悪化。国内景況感もやや悪化。1 年後の景況感は大き く悪化の見通し。 世界経済の景況感について、前年と比べて「良くなった」あるいは「やや良くなった」 と考える中堅企業は、全体の 23%であった。この値は、第 3 回調査(2015 年 3 月実施) では 33%、第 2 回調査(2014 年 9 月実施)では 34%であり、世界経済の景況感は大幅 に悪化した。 アジア経済の景況感については、前年より「やや悪くなった」あるいは「悪くなった」 との回答が 45%で、この値は第 3 回調査から大幅に上昇した。 国内経済の景況感は、前年と比べて「良くなった」あるいは「やや良くなった」との 回答が 35%で、第 3 回調査から 11 ポイント低下した。一方、 「やや悪くなった」ある いは「悪くなった」との回答は 23%で、第 3 回調査から 3 ポイント上昇した。今後 1 年間の見通しでは、20%が「良くなる」 「やや良くなる」 、35%が「やや悪くなる」 「悪 くなる」と回答した。 4 回連続で「優秀な人材を確保し、訓練し、引き留めること」が中堅企業のトップの課題。 「優秀な人材を確保し、訓練し、引き留めること」が 87%と最も高く、第 1 回調査か ら 4 回連続でトップの課題となった。スコアも第 3 回調査の 85%から 2 ポイント上昇し、 人材問題に対する対応がさらに重要視されていることを示している。 人材に続く課題として、 「増収を継続させること」 「国内で新たに市場を広げること」 「新 しい製品、サービス、手法などを生み出すためのイノベーション能力」「利益を維持す ること」も、前回同様上位にあがった。 「経営トップ層の優れた人材を確保すること」も上位の課題であり、従業員に限らず、 経営層における優れた人材の確保も、難しい課題として認識されている。 中堅企業の雇用状況は 4 割強が「不足」。必要な新卒人材は 6 割が「確保できていない」。 自社の雇用状況については、 「適正」が 44%、「やや不足」あるいは「不足」が 46%で あった。第 3 回調査では、 「適正」が 48%、「やや不足」あるいは「不足」が 44%であ ったことから、人材の不足感が増していることが明らかになった。今後 1 年間の見通 しでは、全体の 48%が「やや不足」あるいは「不足」と回答し、さらに厳しくなると 見ている。 必要な新卒人材は、25%が「確保できている」、63%が「確保できていない」と回答し た。 GE キャピタルによる米国調査でも、人材は大きな課題であった。 「適切な人材を探し出 すこと」および「新たな人材を採用すること」が最も大きな課題としてあがり、 「ミレ ニアム世代の離職率」といった課題を指摘する企業も多い。 「自社内のリソースや能力」が海外展開の課題。中国経済減速の影響は 4 割がマイナスの 影響あり。 海外展開については、 「自社内のリソースや能力」の問題が「非常に厳しい課題である」 あるいは「やや難しい課題である」とする企業が 34%あり、これが最も大きな課題と してあげられた。 「進出先/輸出先国の法規制」および「新市場における現地情報収集 やネットワーク構築」が、これに続く困難な課題としてあげられた。 中国経済減速が中堅企業の事業活動に与える影響については、約 4 割が「大きなマイ ナスの影響」あるいは「マイナスの影響」を指摘した。 マイナンバーへの対応状況で「対応は完了」は 5%。具体的な取り組みがこれからとなる中 堅企業は 4 割以上。 マイナンバーへの対応状況では、「対応は完了」したとの回答は 5%に過ぎなかった。 「制度・システムの構築中」や「制度・システムの検討中」など、現在取り組んでい る最中とした企業が 46%、 「対応方針の検討中」や「情報の収集中」など、具体的な取 り組みにまだ着手していない企業が 43%であった。 調査方法 株式会社日経リサーチが保有する企業データベースより、売上高 10 億円以上 1000 億円以 下の株式会社、有限会社、合名・合資・合同会社 1 万社を抽出し、2015 年 9 月に郵送調査 で実施した。有効回答は 1,189 社であった。 本調査の回答者は社長、CEO、COO が 26%、その他の役員が 36%で、これらの会社役員が回答 者全体の 6 割超を占めている。 ###
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