10月29日号

生徒指導だより
こころ豊かな人とは
平成27年10月29日
第6号(NO29)
新発田市立第一中学校
TEL 23-1151
FAX 24-1026
和歌山県教育委員会
社会教育室より
〇指示待ちでなく、自ら積極的に物事に取り組む
〇創造力があり、自分の考えをしっかりもっている。
〇忍耐力があり、困難を克服できる。
〇健康で明るく、礼儀正しい。
〇約束を守り、協調性がある。
〇生命を尊重し、他を思いやる。
〇感謝の気持ちと、奉仕の心をもっている。
〇自然を愛し、善いことや美しいものに感動できる。
思いやりのこころ
エッセイスト・木村耕一
著書より
東京ディズニーランドの生みの親・堀貞一郎氏が、各地の講演で、このエピソードを紹介
したところ、大きな反響を呼び、新聞、雑誌などでも紹介されました。口コミでも感動の輪が
広がった有名なエピソードです。
ある日、東京ディズニーランドに若い夫婦が訪れ、レストランで「お子様ランチ」
を注文しました。応対したアルバイトの青年は戸惑いました。この夫婦は、子供を連
れていないのです。マニュアルではお断りすることになっています。
「おそれいりますが、大人の方には……」と言おうとしましたが、思いとどまって、
「失礼ですが、お子様ランチは、どなたが食べられるのですか?」と尋ねてみました。
すると、奥さんが、うつむいたまま話し始めたのです。「死んだ子供のために注文し
たくて……」
「私たち夫婦には、なかなか子供が授かりませんでした。ずっと願い続け、
やっと娘が生まれましたが、体が弱く、1歳の誕生日を待たずに亡くなってしまいま
した。今日は、その子の命日なのです……」
「そうだったのですか……」
「子供が大きくなったら、親子3人でディズニーランドへ行こうと、楽しみにしてい
ました。とうとう実現しませんでしたが、1周忌の今日、せめて、私たちの心の中に
生きている娘をディズニーランドへ連れていってやりたいと思ったのです。本当に娘
が生きていたら、ここで一緒にお子様ランチを食べたんだな、と思うと、つい注文し
たくなって……」
アルバイトの青年は、笑顔に戻っていました。
「お子様ランチのご注文を承りました。
ご家族の皆様、どうぞ、こちらへ」と言って、この夫婦に、2人用のテーブルから4
人がけの家族テーブルへ移動してもらい、子供用のイスまで持ってきたのです。
「では、
お子様はこちらに」まるで子供が生きているかのように小さなイスへ導きました。
まもなく運ばれてきたのは、3人分のお子様ランチでした。「ご家族で、ゆっくりお
楽しみください」アルバイトの青年は笑顔で去っていきました。
この心遣いに感動した夫婦は、「お子様ランチを食べながら、涙が止まりませんでし
た。まるで、娘が生きているように、家族団欒を味わいました……」と、帰宅してか
らお礼の手紙を書いたといいます。
アルバイト青年の機転に、思いやりの心が光っています。本人にしてみればちょっとした配
慮だったかもしれません。しかし、その、ほんの少しの気遣いを、家庭や職場で、皆がもつよ
うになれば、どんなに温かい世の中になるでしょうか。と木村さんは語っています。
一中も思いやりの心にあふれ、今よりも「あったかい学校」になることを願っています。