在宅療養あんしん病院登録システムに係る利用状況調査結果(概要

平 成 2 7 年 8 月
京都地域包括ケア推進機構
一般社団法人京都私立病院協会
平成27年度在宅療養あんしん病院登録システム利用状況調査結果(概要)
【目
的】
在宅療養あんしん病院登録システムの登録者の入院等の利用状況、退院時カンファ
レンスの実施状況等を把握し、今後の本システムの改善を行い本システムへの満足度
向上を図るとともに、今後の利用拡大に結びつける。
【調査方法】
(1)方式:アンケート方式
(2)対象:在宅療養あんしん病院
138病院
(3)評価期間:平成27年4月1日∼5月31日
【利用状況調査結果】※有効回答数N=138病院
(1)利用実績等について(登録者数は H27.5.31 時点)
入院利用実績の
ある病院数
登録者数
利用者数
利用者の
利用者の
(53病院)
(入院した人)
平均年齢
平均入院日数
22.0日
53病院
10,440人
400人
84.0歳
加の退院時カ
ンファレンス
有
31.6%
無
68.4%
(癌・心不全等
を含む)
※(参考)全登録者数
在宅チーム参
14,011人
・利用実績を調べるにあたり、本システムを利用した入院かどうかの判断が困難で
あることから、登録者が入院した事例全てをカウントしている。
(2)入退院時における病院と在宅チームとの連携状況
● 入院時
確認している 72.3%
登録者の確認
確認していない 27.7%
方法/登録完了通知、カルテ、登録者一覧、入院時の聞き取り、かかりつけ医、
本人(家族)
登録者優先の入院調整
在宅チームへの連絡
在宅チームからの連絡
(*)複数回答
有 66.7% 無 29.5%
ほぼ連絡する 51.1%
(状況による 3.8%)
状況により 44.3%
主な連絡先(*)/かかりつけ医 52.0%
ほぼ連絡がある 34.4%
ケアマネジャー86.2%
状況により 55.2%
主な連絡先(*)/かかりつけ医 49.1%
ほぼ連絡していない 4.6%
無 1.6%
ほぼ連絡がない 10.4%
ケアマネジャー76.3%
無 5.3%
● 退院時
在宅チームへの連絡
在宅チームの受け入れ
未登録者への登録シス
テム紹介
ほぼ連絡する 57.3%
状況により連絡する 37.4%
主な連絡先(*)/かかりつけ医 56.1%
かなりスムーズ 3.7%
ケアマネジャー91.1%
どちらかと言えばスムーズ 21.5%
有 54.3% 無 44.1%
ほぼ連絡していない 5.3%
無 1.6%
特に変化なし 74.8%
(状況による 1.6%)
(*)複数回答
(3)本システムに関する評価(自由意見)
● 本システムを利用して良かった点、退院時の連携が進んだ点
・病院と在宅チームとの連携・情報共有が図りやすくなった。(10件)
・登録者や在宅チームの情報を速やかに把握できるようになった。(6件)
・登録者(家族)からは「安心できる」との声が届いている。(3件)
・入退院の業務がスムーズに行えているように感じる。(3件)
・かかりつけ医の先生方にとって、入院紹介がしやすくなったのではと思う。
● 本システムの改善要望点
・かかりつけ医・府民に対して本システムの更なる広報・周知が必要。(5件)
・登録者のデータを2次利用したい時に取り出せるようにしてほしい。(電子カル
テと連動させたり、エクセルにおとせる等)(2件)
・パスワードの変更サイクルをのばしてほしい。
・本システムに登録すれば必ず優先的に入院できるとの認識が浸透している。
・Internet Explorer 以外のブラウザでも使えるようにしてほしい。
・登録者本人に登録カードや手帳を配布するなど、登録者であることがより分かり
やすくなるようにしてほしい。
・入院例がない為、他院の本システム利用状況、取り組みを情報提供してほしい。
・退院前カンファレンスの時に、かかりつけ医に出席をしてもらえない。
・入院時に一人一人システムで調べるのは手間である。あんしん病院の登録者の情
報を簡略化した診療情報提供書などがあれば、一目でわかるのではないかと思う。
・(死亡等)情報が更新されない。
・登録後に地域包括ケア推進機構から連絡を入れているようだが、それを受けた
方から「急に氏名や住所の確認をされて不審に感じた」と言われ、申請を取り下
げたケースが数件あった。
・空床情報の登録について1日以上の登録が1度にできるシステムの改良をお願
いしたい。
・家族の連絡先の記入に困惑されることがあるので、改善をお願いしたい。
以上