ぐらん 20 周年記念 助成団体アンケート抜粋 1995 年度に第 1 回の助成事業を開始した「草の根市民基金・ぐらん」は、その後も毎年に 渡って助成事業と交流事業を行い、2014 年度までの 20 年間に 159 団体へ総額 6,200 万円の 助成を行ってきました。すべて市民の手によって、このような長い期間活動を行ってきたことは、 私たちのみならず社会的にも貴重な蓄積になっていると考えています。 このことを記念して「ぐらん」では 20 周年プロジェクトを形成し、これまでの蓄積を見直す とともに今後の活動についての議論を行いました。この資料は、その際に行った助成団体アンケ ートの抜粋です。20 年間に渡る助成事業のため、活動を終了した団体や名称が変わるなどで 連絡先が不明となった団体があり、また助成当時のことを知っているスタッフがすでにいない ケースも少なくありませんでしたが、たくさんの団体がご協力をして下さいました。 ご回答をいただいた皆様に感謝申し上げます。 ◆ 対象; 1995 年~2013 年に助成した 149 団体 ◆ 回答数; Q1. 52 団体 *2015 年 2 月に行ったため 2014 年度団体はアンケート調査の対象外です 助成を受けた事業は今でも継続していますか?(単一回答;52) 継続している 38 73.1% 形をかえて継続している 11 21.2% 継続していない 3 5.8% その他 0 0.0% Q2. 助成金を受けた「団体としての時期」はいつでしたか?(単一回答;52) 立ち上げ時 6 11.8% 立ち上げから 3 年以内 28 54.9% 通常の活動期(3 年超) 11 21.6% 活動の転換期 (a~c 以外) 6 11.8% その他 0 0.0% 無回答 1 2.0% Q3. 「草の根的」「立ち上げ期」を中心に助成してきたことについてどう思われますか?(単一回答;52) 「立ち上げ期」を引き続き中心にすべき 「立ち上げ期」より「発展期」を支援すべき 時期はあまり意識する必要はない その他 (目的や時期のニーズによる) 22 42.3% 2 3.8% 27 51.9% 1 1.9% 2 Q4. 助成金による活動の結果、地域や社会に良い成果がありましたか?(単一回答;52) 大きくあった(80%超) 24 46.2% あった(60%~80%) 23 44.2% 少しあった(40%~60%) 3 5.8% なかった(40%未満) 1 1.9% 無回答 1 1.9% 筆記回答(一部) ・立ち上げ時期に助成金をいただけたおかげで現在の活動を続けることができています。最近は地 域の医療機関や大学からの協力を受けながら活動しており、13 年間当事者に寄り添いながら相談 を受けてきた中で、野宿生活からアパート生活に移り充実した生活を送っている方もいます。 ・障害者の自立支援を行なっていくため、その拠点となる場所の確保が必要不可欠でした、助成を 受けた当時(20 年程前)私たちの地元多摩市では、重度障害者が地域の中で独居している例は少な く、その拠点確保のため有効に使わせていただきました。 ・これまで、大学における障害学生支援は、各大学の任意に委ねられてきましたが、2 年後に障害者 差別解消法が施行されることになり、障害学生支援がようやく大学の法的義務となりました。公 的支援として位置づけられるまでの草の根的活動を、貴基金はじめさまざまな方々に支えていた だき、深く感謝しております。 ・ロールモデル不在で、将来に対し夢や目標を見出すことができない外国ルーツの高校生と大学生・ 社会人との交流の場を創出することができ、高校生をエンカレッジすることができた。実施した イベント直後に、参加した高校生が早速大学進学に対して興味をもち、大学訪問をするなどのア クションを起こすことにつながった点はとても嬉しく感じている。 ・助成を受けた当時に小学生だった子どもたちは、今では学校を卒業して社会へと踏み出していま す。当団体での支援を受けたことで、さまざまな困難を乗り越えて、仕事や生活をエンジョイし ています。そういう姿を見ると、本当にこの事業を続けて良かったと思っています。 3
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