第1回 アスナビ就職選手 意識調査

2016 年 7 月 25 日
JOC キャリアアカデミー事業
第 1 回「アスナビ」就職選手 意識調査
『8 割以上がアスナビ入社に満足
4 割が仕事のスキル獲得に不安』
〒115-0056 東京都北区西が丘 3-15-1
味の素ナショナルトレーニングセンター
JOC キャリアアカデミー事業
JOC キャリアアカデミー事業では、3 月 3 日にアスナビ採用実績が72社100名を達成しました。今後、採用企業と選手の WinWin の関係を更に構築していくことを目的とし、アスナビ就職選手を対象に、意識調査を実施致しました。今回、本アンケートの集
計結果がまとまりましたので、ここに報告させて頂きます。
1. 就職する前、将来についてどの程度考えたことがあるかについて
~半数以上が将来について、とても真剣に考えた~
・半数以上が、就職する前、将来について「とても真剣に考えた」(54.9%)、約 4 割が「ある程度考えた」(39.0%)と回答
2. 入社し良かったことについて
~応援が選手の力になる~
・新卒・既卒入社(転職者含まない)の 9 割近くおよび転職で入社した 6 割以上が、入社し良かったこととして「応援してくれ
る人が増えた」と回答
3. 入社し、現在どのようなことを課題として感じているかについて
~仕事のスキルに対して問題意識を感じている~
・入社し、全体の約 4 割が「仕事のスキルが身に付けられるか不安」と感じていることが分かった
4. 現役選手の引退後について
~7 割強の現役選手が引退後について考えており、約 4 割の選手が継続勤務を希望~
・約 1 割の選手が、引退後について「かなり具体的に考えている」(12.8%)、約 6 割の選手が「ある程度考えている」
(60.3%)ことが分かった
・将来について、約 4 割の選手が「今の会社に継続して勤務したい」(37.2%)と回答し、次いで、約 3 割の選手が「考えてい
るが決めきれていない」(29.5%)、約 1 割の選手が「今は目の前にことに集中したい」(11.5%)と回答
■調査に関するお問い合わせ先
JOC キャリアアカデミー事業 アスナビ調査担当
TEL:03-5963-0354 E-mail:[email protected]
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【調査概要】
1. 調査目的・・・アスナビ就職選手の実態を明らかにし、選手の現役引退後、スムーズなキャリア移行ができる支援をする。
2. 調査期間・・・2016 年 6 月 1 日(水)~2016 年 6 月 23 日(木)
3. 調査対象・・・2016 年 5 月 1 日入社までのアスナビ就職選手 97 名を対象
※但し、2016 年 6 月 1 日ご案内時点で既に退職している者は含まない。
4. 調査方法・・・企業の担当者経由にて、意識調査表をメールにて依頼、実施
5. 主な調査項目・・・①アスナビ就職選手の入社前について
②アスナビ就職選手の入社後について
③アスナビ就職選手の引退後について
6. 集計者数・・・82 名(回収率:84.5%)
7. 回収方法・・・メール・FAX・手渡しによる調査票回収
【回答者プロフィール】
■性別 (全体 n= 82/単一回答)
■年齢 (全体 n= 82/単一回答) ※記入時点
■採用区分 (全体 n= 82/単一回答)
■社歴 (全体 n= 82/単一回答) ※2016 年 6 月 15 日時点
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1. アスナビについて
(1) アスナビを知ったきっかけ (全体 n= 82/単一回答)
アスナビを知ったきっかけは、4 割以上が「所属の協会・連盟」(43.9%)と最も多く、次いで、約 2 割が「アスナビで就職
された先輩アスリート」(17.1%)の結果になった。
2. 入社前について
~将来に対する関心度~
(1) 就職する前、将来についてどの程度考えたことがあるか (全体 n= 82/単一回答)
半数以上が、就職する前、将来につい
て「とても真剣に考えた」(54.9%)、約 4 割
が「ある程度考えた」(39.0%)と回答。
(2) アスナビ以外で就職活動をしたことがあるか (全体 n= 82/単一回答) (※1)
約 6 割が、アスナビ以外で就職活動を「したことがある」と回答。約 4 割が「したことがない」と回答した。
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(3) どのような就職活動をしたことがあるか
(アスナビ以外で就職活動をしたことがあると回答した者のみ(※1)/複数回答) 【n= 50】
アスナビ以外で就職活動を
「したことがある」と回答した人の
中で、4 割以上が「実際に企業に
応募した」(44.0%)、「企業説明
会(合同説明会含む)に参加し
た」(42.0%)、「就職情報サイトに
登録した」(40.0%)による就職活
動を行っていたことが分かった。
(4) アスナビを活用することを決めた理由 (全体 n= 82 / 3 項目まで複数回答)
アスナビを活用することを決め
た理由は「安定した環境で競技が
できるから」(74.4%)、「競技を続
けたいから」(69.5%)が圧倒的に
多い結果となった。
(5) 勤務先を決定した理由について (全体 n= 82/複数回答)
勤務先を決定した理由として、
最も多かったのは「競技について
理解があったから」(75.6%)。次
いで、5 割以上が「企業から声を
掛けて頂いたから」(54.9%)と回
答。
また、約半数が「雇用条件が良
かったから」(47.6%)、「企業の担
当者の人柄が良かったから」
(46.3%)を理由に勤務先を決定
したことが分かった。
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3. 入社後の状況
~競技と仕事の両立について~
(1) オフシーズンの出社頻度について (全体 n= 82/単一回答)
オフシーズンの出社頻度は「週 3~4 回程度」(24.4%)、「週 2 回程度」(20.7%)、「週 5 日」(18.3%)の順に多い結果と
なった。
(2) シーズン中の出社頻度について(全体 n= 82/単一回答)
シーズン中の出社頻度は、競技に専念する為に「殆ど出社していない」(25.6%)が最も多く、次いで「週 2 回程度」
(15.9%)、「週 1 回程度」(13.4%)の順に多い結果となった。
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フリー回答
(3) 競技以外の会社業務としてどのような仕事をしているか (一部抜粋)
シーズン中・オフシーズンのいずれかもしくは両方で、「出社している」と回答した方 (※2)
人事系の業務
CSR 業務
・新入社員研修での講師を担当(目標設定等のプレゼンテーション実施)
・社会貢献活動を担当し、取り纏めと社会貢献活動への参加
・新卒採用関係の業務
・同じ部署の方の仕事補助
人事以外の業務
アスリートとしての経験を活かした業務
・営業職としてお客様の新規獲得
・グループの行動指針を自身のスポーツを通じて社員に感じて
・営業本部に所属し、所属部署の他の一般社員の方々と同じ業務を担当
もらう
・自社の製品と仕組みについて理解を深める
・健康組合での運動指導のモデルとなる
・広報業務
・保育園での保育補助業務。幼児クラスを対象とした運動遊び
・競技活動の報告書作成・ヘルスキーパー業務の開始にあたっての、
の実施
事前準備(実習・練習を含む)
・学童保育で、子供達向けに定期的な「コーディネーショントレー
・社員の健康診断に関わる業務
ニング」の実施
・施設のバリアフリーについてアドバイスを行うこともある
「殆ど出社していない」が、企業に対して、特別にしていることについて
・定期的な活動報告
・会社のブログ等で近況報告
・所属企業主催の販促活動への参加
(4) 競技以外の会社業務(※2)は、今のご自身にとって、やりがいを持って取り組めているか
(シーズン中・オフシーズンのいずれかもしくは両方で、「出社している」と答えた方/単一回答) 【n= 77】
現在の競技以外の仕事(※2)に
おけるやりがいについて、半数以上
が「とてもそう思う」(50.6%)、3 割以
上が「ややそう思う」(32.5%)と回答
しており、8 割以上がやりがいを持っ
て取り組めていることが分かった。
(5) 競技以外の会社業務(※2)について、会社の中に相談できる相手はいますか
(シーズン中・オフシーズンのいずれかもしくは両方で、「出社している」と答えた方/単一回答) 【n= 77】
約 9 割が、競技以外の会社業務
(※2)について、会社の中に「相談でき
る人がいる」(88.3%)と回答。
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4. 入社による状況変化
~入社し、良かったことについて~
(1) 入社し、良かったこと (新卒・既卒入社の方/複数回答) 【n= 60】
入社し、良かったこととして、9 割近くが「応援してくれる人が増えた」(86.7%)と回答。次いで、3 人に 2 人が「経済的な
不安が解消された」(66.7%)、「十分な練習が出来ている」(60.0%)と回答し、いずれも 6 割を超えた。
(2) 入社し、良かったこと (転職で入社した方/複数回答) 【n= 22】
入社し良かったこととして、8 割以上が「経済的な不安が解消された」(86.4%)、「十分な練習ができている」(81.8%)と回
答。
また、7 割近くが「今まで以上の質の高い練習ができている」(68.2%)、6 割以上が「競技力がアップした」(63.6%)、「応援
してくれる人が増えた」(63.6%)と回答。
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5. 入社後の課題
~現在の課題について~
(1) 入社し、現在どのようなことを課題として感じているか (全体/複数回答)
全体【n= 82】、新卒【n= 43】、既卒【n= 39】
入社し、全体の約 4 割が「仕事のスキルが身に付けられるか不安」(39.0%)と感じていることが分かった。次いで「特に困
っていることはない」(28.0%)、「社会人として成長できているか不安」(20.7%)の結果になった。
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6. 現役選手の引退後①
~引退を見据えた現在の意識について~
(1) 引退後について、どのように考えているか (現役選手/単一回答) 【n= 78】
約 1 割の選手が、引退後について「かなり具体的に考えている」(12.8%)、約 6 割の選手が「ある程度考えている」
(60.3%)ことが分かった。約 2 割が「今は想像できない」(19.2%)と回答。
(2) 将来について、どのように描いていますか (現役選手/単一回答) 【n= 78】
将来について、約 4 割の選手が「今の会社に継続して勤務したい」(37.2%)と回答し、次いで、約 3 割の選手が「考えて
いるが決めきれていない」(29.5%)、約 1 割の選手が「今は目の前にことに集中したい」(11.5%)と回答。
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7. 現役選手の引退後②
~引退後の不安について~
(1) 引退後について、どの程度不安を感じているか(※3) (現役選手/単一回答) 【n= 78】
約半数の現役選手が、引退後に
ついて、不安を感じていることが分
かった。「強く感じている」(9.0%)、
「やや感じている」(39.7%)と回答。
また、約 4 割が「あまり感じていな
い」(41.0%)と回答し、約 1 割が「全
く感じていない」(10.3%)と回答した。
(2) 引退後について、不安を「強く感じている」「やや感じている」と回答した方が、最も不安なことについて
(強く感じている・やや感じている(※3)と回答した者/単一回答) 【n= 38】
引退後について、最も不安なこと
として回答が多かったのは「今の会
社の仕事がこなせるか」(39.5%)で
ある。次いで「スポーツ以外のこと
が自分にできるか」(15.8%)、「スポ
ーツで培った能力をビジネスに活か
すことができるか」(15.8%)の順に
多い結果となった。
(3) 引退後のことを考えて、自主的に取り組んでいることについて (現役選手/複数回答) 【n= 78】
引退後のことを考えて、自主的
に取組んでいることとして、約 3 割が
「先輩社員から仕事の話を聞く」
(29.5%)と回答。次いで「先輩アスリ
ートから話を聞く」(26.9%)、「自社に
ついて勉強する」(24.4%)の順に多
い結果となった。
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8. アスナビの満足度
(1) 就職にあたり、アスナビスタッフの
(2) アスナビで入社し、全体としての満足度
支援に対する満足度(全体 n= 82/単一回答)
(無回答を除く全体 n= 63/単一回答)
就職にあたり、アスナビスタッフの支援に対
して、8 割以上が「満足」(82.9%)と回答。
8 割以上が、アスナビで入社したことに
「満足」(84.1%)と回答。
【アスナビに関するご感想・ご意見を頂戴しましたので、以下に記載します】(一部紹介)
・アスナビでの就職活動の中で、社会人として自分が何をするべきか、できるかという点についても、アドバイスをいただき、アスリートとしても社
会人としても、自分のやるべきことが明確になりました
・遠征や合宿、試合が非常に多く仕事に行けない日がほとんどだが、会社側には大変理解していただき、競技に集中して取り組むことができて
います。そのおかげで競技力は向上し、また仕事では多くの方たちと接する機会を与えていただきとても感謝しています
・沢山の方が応援してくださる温かい会社に入社することができ、競技力も上がってきています
アスナビを通じて就職させていただいたおかげで競技に集中することができていますし、社員の皆さんが応援してくれるおかげで、会社のため
に結果を残したいと思えて、とても頑張れるので本当に感謝しています
今後はアスナビ採用アスリートの一人として自覚を持ち、より一層の競技力向上、そして会社への貢献を目指して一生懸命取り組んでいきた
いと思います
今後に向けて
2016 年 4 月より、アスナビ採用企業およびアスナビ就職選手のアフターフォロー担当を設置しました。以上のアンケート
調査結果を踏まえて、今後は、アスナビ就職選手の現役引退後、スムーズなキャリア移行ができるよう、選手の教育研修
やアスナビ就職選手同士の情報交換会を通じてアフターフォローを実施していきます。
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