約 7 割が「日本の食料自給率は低い」

<報道関係
各位>
プ レ ス リ リ ー ス
平成27年7月31日
食料自給率と国産農畜産物に関する意識調査
約 7 割が「日本の食料自給率は低い」
輸入よりも国産の農畜産物を選びたい人は約 8 割
全国農業協同組合中央会
( J A 全 中 )
全国農業協同組合中央会(JA全中)は、20~60 歳代の男女 1,000 人を対象に、「食料自給率と国産
農畜産物に関する意識調査」を実施しました(サンプル数=1,000 人、調査方法=インターネット、期
間:平成 27 年 6 月 18 日~6 月 22 日)。
○日本の食料自給率(カロリーベース)39%を低いと思っている人が約 7 割
日本の食料自給率(カロリーベース)が 39%であることについてどう思うかと聞いてみると、「低
い」が 48%、「やや低い」が 24%で、低いと思っている人が 72%を占めました。
○将来の日本の食料について 8 割が不安
将来の日本の食料については、
「不安」が 32%、
「やや不安」48%で、80%が不安を感じると回答し
ました。不安を感じる理由は、「日本の農業者の高齢化や農地面積の減少」が 81%、「異常気象による
穀物生産の減少」が 54%で上位となりました。
○国産の農畜産物を選びたい人は約 8 割。理由は安全性の高さ
国産農畜産物と輸入農畜産物に対する意識については、「同等の価格なら国産を選ぶ」が 44%で最
も高く、「多少割高でも国産を選ぶ」が 28%、「絶対に国産を選ぶ」が 9%で、国産農畜産物を選びた
いと考えている人は 81%を占めました。国産農畜産物を選ぶ理由は、「安全性が高いと思う」が 75%
で圧倒的に高い結果でした。
○農畜産物や食品を購入する際に気にしていることは「国産か、外国産か」。
米は「国内の産地(県やエリア)」「ブランドや品種」までこだわる。
農畜産物や食品を購入する際に特に気にしていることについては、
「国産か、外国産か」が、米、野
菜、畜産物、加工食品、冷凍食品で第1位、果実、魚介類で第2位となり、非常に関心が高いことが
分かりました。特に米は、「国内の産地(県やエリア)」が 44%、「ブランドや品種」が 30%と続き、
こだわって選ばれている様子がうかがえます。
○日本の米の消費量を増やすためには
「ご飯食のメリットをPRする」「日本の食料自給率が上がることをPRする」
日本の米の消費量を増やすためによいと思うことについては、「ご飯食のメリット(栄養価・健康)
をPRする」が 44%、
「米の消費が増えることによって日本の食料自給率が上がることをPRする」が
36%で上位となりました。
日本の食料自給率は低いと思っている人が約 7 割を占める中、農畜産物は国産の物を選びたいと考
えている人が多いことが分かりました。米をはじめとした国産の農畜産物を積極的に消費することで、
日本の食料自給率アップにつながります。あらためてご飯の良さを見直してみてはいかがでしょう。
※原稿などにご活用いただく際には、
「JA全中調べ」と付記してくださいますようお願いいたします。
-本資料に関するお問い合わせ先-
全国農業協同組合中央会(JA全中)
広報部 広報企画課
担当:古林・大嶋 TEL:03-6665-6010 / FAX:03-3217-5072
■調査概要■
【調 査 名】:食料自給率と国産農畜産物に関する意識調査
【調査方法】:WEB モニターによるアンケート
【対
象】:20~60 歳代男女
【実施期間】:平成 27 年 6 月 18 日~6 月 22 日
【サンプル数】:1,000 人
20 代
30 代
40 代
50 代
60 代
女性
100 人
100 人
100 人
100 人
100 人
男性
100 人
100 人
100 人
100 人
100 人
男性
北海道・東北
関東
中部
近畿
中国・四国・九州・沖縄
計
20代
女性
北海道・東北
関東
中部
近畿
中国・四国・九州・沖縄
計
20代
30代
10
38
16
18
18
100
40代
11
37
17
17
18
100
30代
11
36
16
18
19
100
50代
10
37
17
18
18
100
40代
11
36
16
18
19
100
60代
13
33
17
16
21
100
50代
11
35
17
18
19
100
12
33
17
18
20
100
60代
13
31
17
17
22
100
12
32
17
18
21
100
※地方別のサンプル数は、総務省による人口推計(平成 23 年 10 月 1 日現在)結果の構成比に合わせた。
※P.3 以降のリポートについて
結果の%は小数第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで表示している。このため、全体の計と内訳の合計、
内訳同士の合計が一致しないことがある。
なお、図表中の「n」とは number of case の略で、比率算出の基数を示している。
【調査会社】株式会社マーケティングジャンクション
2
日本の食料自給率に対して約 7 割が関心あり
日本の食料自給率に対して関心があるかどうかについては、
「関心がある」が 23.0%、
「少し
関心がある」が 43.4%で、66.4%が関心を示しました。年代別に見ると、60 代では 80.0%が
関心を示し、目立つ結果となりました。
日本の食料自給率に対する関心(年代別)
単数回答 n=1000
関心がある
0%
全体
(n=1000)
20代
(n=200)
30代
(n=200)
40代
(n=200)
50代
(n=200)
60代
(n=200)
10%
20%
30%
少し関心がある
40%
23.0%
あまり関心がない
50%
60%
関心がない
70%
43.4%
20.0%
25.0%
43.5%
19.0%
18.5%
16.0%
27.5%
49.0%
12.5%
21.5%
33.0%
47.0%
3
100%
12.1%
18.5%
41.0%
21.0%
90%
21.5%
36.5%
22.0%
80%
8.5%
15.0%
5.0%
日本の食料自給率は低いと思っている人が約 7 割
日本の食料自給率(カロリーベース)が 39%であることについてどう思うかと聞いてみると、
「低い」が 47.9%、「やや低い」が 24.2%で、低いと思っている人が 72.1%を占めました。年
代が上がるほど低いと思っている傾向があり、60 代では 84.5%という結果でした。また、20
代では「分からない」が 18.5%と高めでした。
日本の食料自給率(カロリーベース)が39%であることについて(年代別)
単数回答 n=1000
高い
0%
全体
(n=1000)
10%
1.5%
4.2%
2.0%
4.5%
30代
(n=200)
3.0%
30%
50%
60%
43.5%
44.5%
25.0%
54.5%
24.0%
60.5%
4
分からない
70%
36.5%
23.5%
8.5%
低い
47.9%
21.5%
13.5%
60代 0.5%
5.5%
(n=200) 3.0%
40%
やや低い
27.0%
11.5%
7.0%
妥当
24.2%
11.5%
40代 0.5%
(n=200) 3.5%
50代
1.5%
3.0%
(n=200)
20%
10.1%
20代
(n=200)
やや高い
80%
90%
100%
12.1%
18.5%
13.5%
14.5%
7.5%
6.5%
将来の日本の食料について 8 割が不安
将来の日本の食料については、「不安」が 32.4%、「やや不安」47.6%で、80.0%が不安を感
じると回答しました。
将来の日本の食料について(年代別)
単数回答 n=1000
不安
0%
10%
全体
(n=1000)
20%
30%
やや不安
あまり不安はない
40%
50%
32.4%
20代
(n=200)
28.0%
30代
(n=200)
27.5%
40代
(n=200)
80%
47.5%
8.5%
15.0%
44.5%
8.0%
19.5%
50.0%
5.0%
10.0%
46.5%
100%
5.4%
16.0%
49.5%
38.5%
90%
14.6%
37.0%
60代
(n=200)
70%
47.6%
31.0%
50代
(n=200)
60%
不安はない
12.5%
3.0%
2.5%
将来の日本の食料について不安だと感じる理由は、高齢化や農地面積の減少
将来の日本の食料について不安だと感じる理由は、「日本の農業者の高齢化や農地面積の減
少」が 81.3%、「異常気象による穀物生産の減少」が 53.6%で上位となりました。
将来の日本の食料に不安があると思う理由
複数回答 n=800
※「将来の日本の食料について」の設問で
「不安」「やや不安」と回答した人のみ
100%
90%
80%
81.3%
70%
60%
53.6%
50%
42.9%
37.6%
40%
35.9%
30%
20%
10%
1.9%
0%
面
積
の
減
少
高
齢
化
や
農
地
日
本
の
農
業
者
の
穀
物
生
産
の
減
少
異
常
気
象
に
よ
る
の
減
少
・
停
止
そ
の
他
の
輸
出
入
に
よ
る
食
料
・
国
際
情
勢
の
変
化
に
よ
る
食
料
不
足
5
世
界
の
人
口
急
増
よ
る
安
全
性
環
境
汚
染
に
そ
の
他
国産の農畜産物を選びたい人は約 8 割
国産農畜産物と輸入農畜産物に対する意識については、「同等の価格なら国産を選ぶ」が
44.0%で最も高く、「多少割高でも国産を選ぶ」が 28.1%、「絶対に国産を選ぶ」が 8.7%で、
国産農畜産物を選びたいと考えている人は 80.8%を占めました。年代が上がるほど、国産への
こだわりが高い傾向が見受けられます。
国産農畜産物と輸入農畜産物に対する意識(年代別)
単数回答 n=1000
安ければ輸入でもよい
0%
10%
全体
(n=1000)
8.9%
20代
(n=200)
20%
8.5%
40代
(n=200)
7.5%
50代
(n=200)
7.5%
60代
(n=200)
7.0%
同等の価格なら国産を選ぶ
30%
40%
10.3%
14.0%
30代
(n=200)
国産へのこだわりはない
50%
多少割高でも国産を選ぶ
60%
70%
80%
44.0%
10.5%
9.5%
7.0%
27.5%
43.0%
8.5%
9.0%
29.0%
45.5%
7.0%
30.0%
40.5%
100%
8.7%
20.5%
45.0%
12.5%
90%
28.1%
46.0%
10.5%
絶対に国産を選ぶ
10.0%
33.5%
10.5%
国産の農畜産物を選ぶ理由は安全性の高さ
国産農畜産物を選ぶ理由を聞いてみると、「安全性が高いと思う」が 74.8%で圧倒的に高い
結果となりました。次いで「新鮮」が 47.8%、「おいしい」が 42.0%でした。
国産農畜産物を選ぶ理由
複数回答 n=1000
80%
74.8%
70%
60%
47.8%
50%
42.0%
40%
27.8%
30%
22.0%
20%
20.3%
10.6%
7.7%
10%
0.4%
0%
6
者
の
表
示
)
国
貢
献振内
興
の
し
たに 農
業
い
産
地
・
生
産
な
じ
み
が
あ
る
値
ご価
ろ格
感
)
色品
良や質
い 形・
外
が観
(
お
い
し
い
(
新
鮮
)
安
全
性
が
(
高
い
と
思
う
そ
の
他
特
に
な
し
農畜産物や食品を購入する際に気にしていることは「国産か、外国産か」
米は「国内の産地(県やエリア)」「ブランドや品種」までこだわる
農畜産物や食品を購入する際に特に気にしていることについては、「国産か、外国産か」が、
米、野菜、畜産物、加工食品、冷凍食品で第1位、果実、魚介類で第2位となり、非常に関心
が高いことが分かりました。特に米は、「国内の産地(県やエリア)」が 44.1%、「ブランドや
品種」が 29.9%と続き、こだわって選ばれている様子がうかがえます。
また、加工食品、冷凍食品では、「添加物」が他に比べて高くなっているのが特徴的です。
農畜産物・食品を購入する際に、特に気にしていること
各複数回答 n=1000
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
正しく
国内の産
衛生管理 ブランド
地(県や
されてい や品種
エリア)
るか
国産か、
外国産か
鮮度
米
47.8%
24.1%
44.1%
15.4%
野菜
54.7%
53.4%
36.8%
14.7%
果実
45.4%
50.5%
30.7%
畜産物
54.9%
40.6%
魚介類
45.8%
加工食品
冷凍食品
遺伝子
食品表示
食品の
組み換え 環境汚染
の正しさ
病気
食品
アレル
ギー
その他
特になし
3.3%
2.0%
1.0%
14.2%
4.9%
2.2%
0.6%
12.8%
7.8%
4.9%
2.2%
0.3%
16.1%
9.5%
8.1%
8.3%
2.7%
0.9%
15.0%
9.8%
4.8%
12.2%
5.9%
1.7%
0.7%
14.3%
7.9%
19.3%
15.2%
6.9%
4.3%
3.7%
0.8%
19.0%
8.6%
18.5%
11.9%
6.0%
4.4%
3.5%
0.9%
22.0%
添加物
農薬
29.9%
9.9%
18.3%
9.7%
11.3%
9.8%
9.2%
11.1%
26.9%
8.5%
14.9%
9.7%
14.4%
17.3%
11.6%
24.2%
8.3%
10.0%
31.9%
21.3%
18.6%
11.6%
8.1%
12.0%
54.6%
32.4%
19.6%
12.4%
7.9%
4.2%
48.5%
18.8%
23.7%
23.8%
16.4%
31.5%
47.2%
11.9%
20.0%
23.9%
15.9%
23.7%
7
国産の農畜産物の消費を上げ、日本の食料自給率向上に効果的なことは
「地産地消」
国産の農畜産物の消費を上げ、日本の食料自給率向上のために効果的だと思う取り組みにつ
いては、「地産地消」が 63.9%でトップとなり、「国産畜産物の優先利用」が 43.9%、「旬の食
材の利用」が 41.7%と続きました。
国産農畜産物の消費を上げるため(食料自給率向上)に効果的だと思う取り組み
複数回答 n=1000
80%
70%
63.9%
60%
50%
43.9%
41.7%
40%
35.2%
28.9%
30%
17.5%
20%
13.6%
10%
2.0%
0%
地
産
地
消
優
先
利
用
国
産
畜
産
物
の
旬
利の
用食
材
の
食
事
を
す
る
和
食
を
食
べ
る
8
主
食
と
し
た
ご
飯
(
米
)
を
米
粉
の
利
用
そ
の
他
特
に
な
し
缶コーヒーに比べてご飯は安いと感じる人が半数以上
缶コーヒー1 本の値段はご飯に換算すると茶わん 4 杯超となることを踏まえ、茶わん 1 杯の
ご飯の値段についてどう感じるかと聞いてみました。結果は、
「安い」と回答した人が 33.6%、
「やや安い」が 20.3%で、53.9%が安く感じると回答しました。
茶わん1杯のご飯の値段ついて
単数回答 n=1000
分からない
9.9%
高い
3.9%
安い
33.6%
やや高い
4.6%
ふつう
27.7%
やや安い
20.3%
9
日本の米の消費量を増やすためには
「ご飯食のメリットをPRする」「日本の食料自給率が上がることをPRする」
日本の米の消費量を増やすためによいと思うことについては、
「ご飯食のメリット(栄養価・
健康)をPRする」が 44.4%、「米の消費が増えることによって日本の食料自給率が上がるこ
とをPRする」が 36.2%で上位となりました。
日本の米の消費量を増やすためによいと思うこと
複数回答 n=1000
50%
44.4%
40%
36.2%
34.3%
31.4%
30%
26.6%
24.2%
22.8%
22.1%
21.3%
20%
18.9%
13.2%
14.3%
10%
2.7%
0%
(
栄
養
価
・
健
康
)
を
P
R
す
る
ご
飯
食
の
メ
リ
ッ
ト
上
が
る
こ
と
を
P
R
す
る
よ
っ
て
日
本
の
食
料
自
給
率
が
米
の
消
費
が
増
え
る
こ
と
に
食
生
活
を
見
直
す
ご
飯
中
心
の
日
本
型
ご
飯
の
給
食
を
増
や
す
和
食
文
化
を
P
R
す
る
メ
リ
ッ
ト
を
P
R
す
る
朝
食
で
ご
飯
を
食
べ
る
製
品
の
開
発
を
す
る
こ
と
が
で
き
る
手
軽
に
ご
飯
を
食
べ
る
レ
シ
ピ
等
で
P
R
す
る
新
し
い
ご
飯
の
食
べ
方
を
新
し
い
米
製
品
の
開
発
を
す
る
米
粉
や
ラ
イ
ス
ミ
ル
ク
な
ど
の
家
庭
で
食
増事
やを
すす
る
頻
度
を
弁
当
持
参
を
心
掛
け
る
そ
の
他
特
に
な
し
■お願い■
※原稿などにご活用いただく際には、
「JA全中調べ」と付記してくださいますようお願いいたします。
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