20151003 先行業績レビュー作成と文献表記の方法 「社会組織特論 2」担当:村上綱実 2.1. 論理的一貫性 2.2. 根拠付け 2.3. オリジナリティ 1. 執筆手順 1.1. 書き出しで構成紹介・要約 1.2. 各論点の整理 1.3. 先行業績の整理・解説 1.4. 出典・出所の明記 1.5. 作成のプロセス 1.6. タイトル 1.7. 図表 3. 参考文献,引用・参照箇所の表記方法 3.1. 単行本 3.2. 雑誌論文 3.3. 共著 3.4. 引用の二つのケース 3.5. WEB サイトからの引用参照 2. 評価基準 1.5. 作成のプロセス 1. 執筆手順 (1) 関連資料の収集,ノートの作成, 1.1. 書き出しで構成紹介・要約 e.g.キーワード検索のデータ・ベース化. e.g.「本研究・本論・本稿(This article) は,…の解明と…因果的説明を行う. (2) 一回目の下書き(first draft)の作成, 第 1 章で…を行い,第 2 章で…に関 するケース・スタディを行い,第 3 章 (3) 数回の書き直し(second, third, fourth, and fifth draft…)の作成, で…導出,解明し,n 章で…,最終章 (4) ファイルとして保存し,データ・ベース化. で…を述べる」. 1.6. タイトル ∴最初の数行:内容・全体構成を要約. e.g. 初めに「仮のタイトル」 (仮題)をつ け,最後に「タイトル」を決定する. 1.2. 各論点の整理 (1) ナンバーリング, (1) 論文の趣旨と内容を簡潔に表す, (2) ヘッドライン. (2) 読み手の興味を引き付ける. 1.3. 先行業績の整理・解説 1.7. 図表 (1) 同一・類似テーマ,同一分析方法の文 (1) 必要最小限: 本文との無意味な重複 を避ける, 献と論文等を要約・解説, (2) 図・表のナンバーリング (2) 用語の定義・整理, e.g.「図 1」 「表 1」など,一連番号をつけ, (3) これまで何が研究され,研究されてい 必ず,単位・出所を明記する. ないかを確認, (4) 分析方法の有効性を評価・確認, (5) 上記に対して自己の固有の視点・方 2. 評価基準 法・研究を位置づける. 2.1. 論理的一貫性 (1) 論文を構成する複数の命題や主張の間 1.4. 出典・出所の明記 に論理矛盾があってはならない, (1) 引用文献,引用・参照個所は,必ず, (2) 論文全体としての論理構成があること. その出典・出所を明記する. 1/2 20151003 2.2. 根拠付け 3.2. 雑誌論文 e.g. 本文中「……」 (高野, 1988:44).‥ (1) それぞれの命題や主張は,根拠づけら れていなければならない. 参考文献( (← ←論 論文 文末 末) ) (個人的体験?) 高野 雄一,1988,「無条件降伏論争」 『国際研究論集』第1巻,第1号: pp.41-72. (2) 「なぜならば…」,「ゆえに…」 . 2.3. オリジナリティ 3.3. 共著 e.g. 本 文 中 … ( Hall and Whitemore, 1976:24).…. (1) 独創的であることが望ましい*. (2) 補論:オリジナリティ形成のプロセス 1) 同一テーマの複数の文献からの論点 参考文献( (← ←論 論文 文末 末) ) を抽出し,独自の視点から再構成, Hall,K.R.and J.K.Whitemore, 1976, Exploration in Early Southeast Asian History: The Origins of Southeast Asian Statecraft , Ann Arbor: University of Michigan. 2) 文献:素材としての利用, 3) 先行業績の整理と独自の論述の展開. 3. 参考文献,引用・参照箇所の表記方法 3.4. 引用の二つのケース (1) そのまま引用: 書かれているとおりその 3.1. 単行本 まま正確に引用する(「3.1」 (1) 本文中に括弧をつけ,(著者名,出版 年:頁数)を引用個所の直後に挿入し, 論 文 末 に 参 考 文 献 リ ス ト (bibliography)をつける. の「e.g.」); (2) 要約して引用:一字一句引用の必要性が なく,原文をわかりやすく要 約して記述. (2) 引用文献・参照箇所の表記では,英数 字は,すべて半角. e.g. … す な わ ち 社 会 は ,「 複 数 の e.g.…すなわち社会は,1)持続的な相互 人々のあいだに持続的な相互行 行為と集積,2)社会関係のシステム 為と集積のあることによって社 の形成,3)共属感情の共有,これら 会関係のシステムが形成されて の条件が充足され成立する(富永, おり,彼らによって内と外とを 1986:35).……. 区別する共属感情が共有されて 参考文献( (← ←論 論文 文末 末) ) いる状態」(富永, 1986:35)とし 富永 健一, 1986,『社会学原理』, 岩波書店. て定義されている.さらに他の 研究者の指摘も確認しておこう. 3.5. ……. Web サイトからの引用参照 (1) URL を引用・参照箇所の直後に明記 e.g. 本文中…「利害状況における支 配」(http://www.…). 参考文献( (← ←論 論文 文末 末) ) 富永 健一,1986, 『社会学原理』,岩波書店. (2) 文献ではないので,参考文献リストに 掲載しない. 2/2
© Copyright 2024 ExpyDoc