「 既築住宅・建築物における 高性能建材導入促進事業 (平成26年度補正予算)」について 平成27年3月 一般社団法人 日本サッシ協会 経済産業省では、平成27年2月3日の平成26年度補正予算の成立に伴い、 既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業(平成26年度補正予 算)の概要についてご紹介いたします。 なお、窓の要件は平成26年度当初制度と変わりませんが、他の要件で一部 変更されている点がありますのでご紹介いたします。 1 12 高性能建材促進事業(補助金) 本制度は、一定の省エネ性能を有するリフォームに関する工事費の一部が 補助される制度です。 本資料は2月時点で公表されている情報を基に作成しております。内容に変 更があり得ることをご了承下さい。正式には最新の経済産業省(資源エネル ギー庁)等のホームページ記載内容をご覧ください。 2 高性能建材促進事業について ◇ 名称 「既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業」 ◇概要 省エネ基準で定める地域区分に係らず、高い断熱建材を用いた リフォームを行い、住宅の一次エネルギー消費量の削減をはかる。 要件に一致したリフォームに対して、工事費の1/3の補助金を 申請できます。 ◇性能要件 住宅全体の一次エネルギー消費量の15%削減 ※ 他に、地域により部位ごとに規定された性能の建材を 用いることにより要件を満たす方法があります。 ◇補助金 《補助率》 補助対象経費の1/3以内とする。 《補助金額》 上限 150万円/1戸 (集合住宅の全戸改修においても1戸あたりとする) 3 Ⅱ 高性能建材促進事業について ◇性能要件 戸建住宅 住宅全体の一次エネルギー消費量削減量評価に代わり、下記の地域・部位ごとの組 み合わせにより評価を行うことができます。各部位の必要性能は表1のとおり。 対象製品は、執行団体に登録されたものに限られます。 表1 高性能建材導入組合せ表 改修部位 U値・R値 組合せ 番号 断熱 部位数 天井 外壁 床 窓 2.2 2.33 1~3地域 4~6地域 1 4部位 2 3 5.4 2.7 2.7 5.4 2.7 2.7 5.4 2.7 2.7 2.2 2.7 2.2 2.33 2.2 2.33 3部位 天井:R値≧2.7・5.4 4 外壁:R値≧2.7 5 5.4 2.7 6 5.4 2.7 7 5.4 2.7 5.4 2.7 床:R値≧2.2 窓:U値≦2.33 2.33 8 2部位 2.7 2.2 2.33 9 2.7 10 2.7 11 2.33 2.2 2.2 2.33 単位: 熱貫流率U値 [W/(㎡・K)] 熱抵抗R値 [㎡・K/W] 4 高性能建材促進事業について ◇性能要件 ・居室を中心に改修 (外壁、床、窓及び天井全体ののうち2部位以上を改修[表2]) ・改修する床面積の合計の延床面積に占める割合(改修率)が表2に記載の割合 以上であること。(非居室を含んでもよい。) ※ ○及び「30%以上・40%以上・50%以上・100%」と記載がない地域・組み合わせでは、 エネルギー削減率の計算が必要 表2 エネルギー計算結果早見表 組合せ 番号 断熱 部位数 天井 1 4部位 天井 外壁 天井 外壁 天井 外壁 床 外壁 床 床 2 3 4 3部位 5 天井 6 天井 7 天井 8 9 10 11 2部位 外壁 床 床 1 2 3 4 5 6 7 窓 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 窓 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 50%以上 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 40%以上 窓 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 窓 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 40%以上 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 100% ○ ○ ○ ○ ○ ○ 窓 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 窓 ○ ○ ○ 30%以上 40%以上 40%以上 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 外壁 床 天井 外壁 外壁 床 床 地域区分 窓 窓 8 個 別 の 計 算 ・「○」・・・居間または主たる居室を中心に改修し、改修する床面積の合計の延床面積に占める割合(改修率)が25%以上であること。 ・「40%」・・・同上の居室を改修し、改修率が40%以上であること。 ・「50%」・・・同上の居室を改修し、改修率が50%以上であること。 ・「100%」・・・同上の居室を改修し、改修率が100%以上であること。 ・天井を含む組合せについては、いずれの場合も天井全部を改修すること。 5 Ⅱ 高性能建材促進事業について ◇性能要件 集合住宅 ・窓の改修(窓交換、内窓設置) : いずれも熱貫流率U値2.33[W/(㎡・K)]以下 ・ガラスの交換及びそれに伴い行われる建具の交換等 :ガラス熱貫流率U値2.33以下 ※ ○の記載がない地域・組み合わせでは、 エネルギー削減率の計算が必要 表3 エネルギー計算結果早見表(窓) 地域区分 部位 窓 1 2 3 4 5 6 7 8 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 個別の計算 ※1 障子に組込まれ、障子を閉めた状態で換気を行うことができる小窓をいう。 ※2 個別の計算をする場合は、住宅用熱負荷計算プログラムを用いて住宅全体の一次エネルギー 消費量を15%以上削減できることを証明した計算書を添付すること。(書式自由) 6 高性能建材促進事業について ◇補助金 補助金申請にあたっては、工事費の算出が必要となります。 工事費は下記経費区分に基づくものとし、別に定める上限金額と比較し金額 が低い方の価格で申請する。 ① 経費区分 A.材料費 補助事業の実施に必要な高性能建材(窓・ガラス・断熱材)の購入費用。 (防犯、防火性能の部分は補助対象外) B.工事費 上記、高性能建材の設置取付費用。(一部補助対象外となる場合もある。) ② 補助対象経費の算定等 実際に発生した工事経費と上限価格とを比較し、低い価格で申請する。 (上限価格を超える申請は出ない。) 【上限価格】 戸建住宅:表4 集合住宅:表5 ③ 補助率 補助対象経費の1/3以内とする。 ④ 補助金額 上限 150万円/1戸 (集合住宅の全戸改修においても1戸あたりとする) 7 高性能建材促進事業について 表4 戸建住宅 上限価格表 1~6地域-改修対象床面積当り- (単位:円/㎡) 部位別組合せ 組合せ番号 1 外壁 床 窓交換 内窓 ○ ○ ○ ○ - 27,000 2 ○ ○ - ○ - 22,000 3 ○ ○ ○ - ○ ○ ○ - ○ 6 ○ ○ - - 11,000 7 ○ - ○ - 8,000 ○ - - - ○ - - ○ ○ - - ○ 4 4部位 天井 1~7地域(㎡単位) 改修対象床面積 窓 3部位 5-1 5-2 8-1 8-2 9 10 11-1 11-2 2部位 - 16,000 ○ - 24,000 ○ - 19,000 - ○ 14,000 ○ - 14,000 - ○ 9,000 ○ - 19,000 - 13,000 ○ - 16,000 - ○ 11,000 8 高性能建材促進事業について 表5 集合住宅 上限価格表 -窓1ヵ所当りの単位面積当り ※1 - 製品のグレード ガラスの交換 ※2 A 60,000 (単位:円/㎡) 内窓 38,000 S 73,000 ※1 内窓の場合は既存の額縁内法寸法、ガラス交換の場合はガラス寸法で計算された面積をいう。 ※2 ガラス交換は、既存窓枠を取り外さずにその枠の上から新しい窓を取り付ける方法(カバー工法) および障子部分である「建具+ガラス」を一体として交換する方法(建具交換)も認める。 【ガラスの製品グレード】 「A} : ガラス中央部熱貫流率[W/(㎡・K)] 1.50以上、2.33以下 「S」 : ガラス中央部熱貫流率[W/(㎡・K)] 1.50未満 9 高性能建材促進事業について 公募スケジュール《予定》 2015年3月 製品登録 (メーカーが行います) (登録製品は、制度事務局HPにて閲覧できます) 2015年3月末~5月末 第一次公募 (予算額の1/2) 2015年6月中旬~7月中旬 第二次公募 (予算額の1/4) 2015年7月末~8月末 第二次公募 (予算額の1/4) ※ 公募にあたっては、制度事務局により説明会が開催される予定です。 10
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