八戸前沖さば ブランド推進協議会 さばブランド化の契機 ♦ ♦ 活動の軌跡& 今後の展望 ブランド化への取組み ♦ ♦ 八戸前沖さばブランド推進協議会の発足は、 平成 22 年 12 月 の東北新幹線全線開業を見据えて、 平成 19 年から、「はちのへ 観光誘客推進委員会(現 ・ はちのへ観光復興委員会)事業開発 部会」にて研究してきたことに端を発する。 観光誘客促進による経済波及効果の創出と、 地域ブランドの 振興策について検討。 その結果、八戸前沖で漁獲されるサバに 着目し、 その価値と消費者の認知度を高める地域ブランド形成 事業への取組みを決めた。 その後、平成 20 年 7 月に、八戸前沖さばブランド推進協議会 が組織された。これまで水産、観光、飲食等の各業界が一体となっ て地域ブランドの形成を目指し、 観光誘客促進や水産業振興等、 地域経済活性化への貢献を目的に各種事業を展開してきた。 ▼写真上 = 今が旬 ・ さばグル メ市▼写真中 = アイデア料理 コンテスト▼写真下 = ブラン ド認定出発式 協議会では、ブランド認定期間内に、三陸沖以北の日本近海で漁獲 され、八戸港に水揚げされた鯖を「八戸前沖さば」と定義している。 ブランド認定期間は、協議会が依頼分析している鯖の粗脂肪分の状況 と、水揚げ状況によって毎年決められている。また、広告 PR につい ては、シール(上記 2 つのロゴ)や T シャツ販売、 首都圏を始めと した大都市圏で開催する観光キャンペーンでの「鯖串焼き」試食や販 売、 「八戸前沖さばアイデア料理コンテスト」の開催、「今が旬 ・ さば グルメ市」 の実施等の PR を行い、 “八戸前沖さば” の普及に努めてきた。 それらの取組みが評価され、2013 年度、水産庁の「魚の国しあわせ プロジェクト」実証事業部門で、同協議会が最優秀賞を受賞した。 高級魚としても取り扱われるまでに 武輪 俊彦 氏 八戸前沖さばブランド推進協議会 会 長 鯖が大量に水揚げされた時代、 トラックの荷台からこぼれ落 ちるのも構わず、運搬されていたことが思い出される。当時は、 もちろん気軽に手に入る大衆魚という認識だったが、その認識 は、 当協議会設立時から少し変わってきたと思う。 平成 20 年、このブランド推進協議会が設立されてから、様々 な事業を実施してきた。成果は着実に現われ、これまで飲食店 では、定食として提供される程度だった鯖料理が、今では割烹 やホテルで提供されるまでになった。 確かに、中央のテレビ局などが大々的に取り上げてくれたこ とも大きいが、何より、協議会会員の方々と一緒に行ったイベ ント事業等の地道な活動が実った結果だと考える。 最近、海水温の上昇のためか鯖の回遊状況に変化が見られる。 どうすれば質のいい鯖をブランド鯖としてお客様に提供できる かを第一に、この変化に対応していきたい。更に協議会設立の 原点である販売誘客を図りながら、海外にも通用するブランド に成長させたい。 ( ) 八戸商工会議所会員の年会購読料 600 円 は年会費の中に含まれています 【個人情報の第三者への提供について】 当所の実施する各事業において必要な項目について、第三者に提供 する場合があります。詳しくは当所 WEB ページでご確認下さい。 定価 一部 25 円 発行日 毎月5日・20 日 昭和 43 年7月3日 ( ) 第三種郵便物認可 HCCI 2015. 01. 05 24
© Copyright 2024 ExpyDoc