P24:八戸前沖さばブランド推進協議会

八戸前沖さば
ブランド推進協議会
さばブランド化の契機
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活動の軌跡&
今後の展望
ブランド化への取組み
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八戸前沖さばブランド推進協議会の発足は、 平成 22 年 12 月
の東北新幹線全線開業を見据えて、 平成 19 年から、「はちのへ
観光誘客推進委員会(現 ・ はちのへ観光復興委員会)事業開発
部会」にて研究してきたことに端を発する。
観光誘客促進による経済波及効果の創出と、 地域ブランドの
振興策について検討。 その結果、八戸前沖で漁獲されるサバに
着目し、 その価値と消費者の認知度を高める地域ブランド形成
事業への取組みを決めた。
その後、平成 20 年 7 月に、八戸前沖さばブランド推進協議会
が組織された。これまで水産、観光、飲食等の各業界が一体となっ
て地域ブランドの形成を目指し、 観光誘客促進や水産業振興等、
地域経済活性化への貢献を目的に各種事業を展開してきた。
▼写真上 = 今が旬 ・ さばグル
メ市▼写真中 = アイデア料理
コンテスト▼写真下 = ブラン
ド認定出発式
協議会では、ブランド認定期間内に、三陸沖以北の日本近海で漁獲
され、八戸港に水揚げされた鯖を「八戸前沖さば」と定義している。
ブランド認定期間は、協議会が依頼分析している鯖の粗脂肪分の状況
と、水揚げ状況によって毎年決められている。また、広告 PR につい
ては、シール(上記 2 つのロゴ)や T シャツ販売、 首都圏を始めと
した大都市圏で開催する観光キャンペーンでの「鯖串焼き」試食や販
売、
「八戸前沖さばアイデア料理コンテスト」の開催、「今が旬 ・ さば
グルメ市」
の実施等の PR を行い、
“八戸前沖さば”
の普及に努めてきた。
それらの取組みが評価され、2013 年度、水産庁の「魚の国しあわせ
プロジェクト」実証事業部門で、同協議会が最優秀賞を受賞した。
高級魚としても取り扱われるまでに
武輪 俊彦 氏
八戸前沖さばブランド推進協議会 会 長 鯖が大量に水揚げされた時代、 トラックの荷台からこぼれ落
ちるのも構わず、運搬されていたことが思い出される。当時は、
もちろん気軽に手に入る大衆魚という認識だったが、その認識
は、 当協議会設立時から少し変わってきたと思う。
平成 20 年、このブランド推進協議会が設立されてから、様々
な事業を実施してきた。成果は着実に現われ、これまで飲食店
では、定食として提供される程度だった鯖料理が、今では割烹
やホテルで提供されるまでになった。
確かに、中央のテレビ局などが大々的に取り上げてくれたこ
とも大きいが、何より、協議会会員の方々と一緒に行ったイベ
ント事業等の地道な活動が実った結果だと考える。
最近、海水温の上昇のためか鯖の回遊状況に変化が見られる。
どうすれば質のいい鯖をブランド鯖としてお客様に提供できる
かを第一に、この変化に対応していきたい。更に協議会設立の
原点である販売誘客を図りながら、海外にも通用するブランド
に成長させたい。
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定価 一部 25 円
発行日 毎月5日・20 日
昭和 43 年7月3日
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第三種郵便物認可
HCCI
2015. 01. 05
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