米陸軍MH-60ヘリコプター墜落事故に対し抗議する決議

決議案第 13 号
米陸軍MH-60 ヘリコプター墜落事故に対し抗議する決議
去る8月 12 日午後1時 46 分ごろ、米陸軍のMH-60 ヘリコプターが沖縄本島東側
の海上において、訓練中に米海軍艦船への着艦に失敗、墜落後大破し、乗員 17 名中7
名が負傷する事故が発生した。
このような墜落事故は、一歩間違えば人命・財産に重大な危険を及ぼしかねない事
故であり、沖縄本島北部東側沖合約 50 キロメートルには米軍訓練空域・水域(ホテル・
ホテル、アルファ)があり、その境界近くに多数のパヤオ(浮き漁礁)が設置され、
良好な漁場となっていることから多くの漁船が往来しているその上空、及び本市の一
部住宅地域上空はMV-22 オスプレイやCH-53 ヘリコプター等の飛行経路にあたる
ことから、本市においても墜落事故は、いつでも起こり得る可能性が極めて高いこと
を改めて思い知らされる。
過去においても、米軍機による事故等に対しては、本市議会を初めとして関係各行
政機関等がその都度強く抗議し、事故の原因究明と再発防止を訴えてきたが、これま
でも米軍は事故原因・再発防止策を具体的に示すことなく、即時に飛行訓練等を再開
するなど、沖縄県民意思を無視したその姿勢に対し、強い憤りを禁じ得ない。
よって、名護市議会は、市民の生命・財産を守る立場から米陸軍 MH-60 ヘリコプ
ター墜落事故に対し、下記事項を速やかに実現するよう強く要請する。
記
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墜落事故原因を徹底的に究明し、速やかに公表すること。
墜落事故原因の究明、安全対策及び再発防止策が講じられるまで、同型機の飛行
を停止すること。
3 米軍にかかわる事故等の情報を速やかに公表すること。
4 日米地位協定の抜本的な見直しを行うこと。
以上、決議する。
平成 27 年9月3日
沖縄県名護市議会
宛先:駐日米国大使、在日米軍司令官、在沖米軍沖縄地域調整官、在沖米国総領事