風 景 印 で めぐる 江戸 東京散歩

1,890 円(荷造送料340円)
■ A5判/並製128 ページ/オールカラー
名所江戸百景「飛鳥山北の眺望」
∼将軍が愛でた桜は緑混じり
▲本文より…この飛鳥山に俄然注目が集まるのが八代将軍吉宗の時代。当地に吉宗が鷹狩りに来ることになり、地元の人々は270本の
桜を植えて歓迎する。1720年(享保5)、それを見た吉宗がピンと閃き、さらに千本を超す桜を植えて庶民に開放。以後、飛鳥山は…。
の散歩の醍醐味です。
う時の長さを思ったりもしました。
良く、なかなか強力な一冊になった
連載開始から5年間「江戸百」の現
そこに別の視点を加えてくれるの
手応えは感じています。
場を歩き続けてきて、同じような塀
が風景印です。こんなことを書くと
一例を下に挙げると、有名な浅草
「スタンプマガジン」
誌の人気連載
が150年の時を超えてそのまま建っ
世の中を敵に回しそうですが(笑)、
寺は、浮世絵と風景印で仁王門と五
「風来坊、浮世絵の街を往く!」が
ていたり(「昌平橋聖堂神田川」)、周囲の
本書では「日本橋の真上に高速があっ
重塔が左右逆転しているのは何故な
のか? 神田川周辺から「鯉のぼり」
の表紙にご注目。広重が描いた浮世
建物は激変したのに地形だけはその
ても良いじゃないか!」という主張も
れます。風景印と名作浮世絵に導
絵と現代の両国局の風景印は、どち
まま残っていたり(「はねたのわたし弁天
しています。そう思った経緯は本書
は消えたけれど、現代の風景印には
かれ、風景印歴史散歩を満喫する
らも両国橋と上空に上がる花火と屋
の社」
)するのを見て、広重の写実力に
に譲りますが、風景印の図案が気づ
本物の「鯉」が泳いでいる偶然の面白
1冊。著者、古沢 保さんに見ど
形船で、面白いことに構図までよく
何度も感嘆させられました。一方で
かせてくれた発見も多々ありました。
さ…。そうそう、日本橋を描く風景
ころを語っていただきました。
似ています。150年間で変わったも
壮絶な「それから」をたどった題材も
「浮世絵」と「風景印」
。この2つの案
印は4局存在する中、
「日本橋雪晴」
の、変わらないものを探すのが、こ
あり(「五百羅漢さゞゐ堂」)、150年とい
内役があったことが私にはちょうど
の浮世絵には自信を持って日本橋室
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川広重の国際文通週間切手に憧れた
方は多いのではないでしょうか。も
の広重の「名所江戸百景」と風景印を
対比しながら東京を歩くという、非
常に贅沢な散歩本です。私は風景印
の図案から街の歴史を学ぶ「風景印散
歩」
が趣味ですが、そこに
「江戸百」
が
がしています。
広重が「江戸百」を制作したのは
1856 ∼ 58年(安政3∼5)の幕末で、
それから150年以上が経過し、世の
中も大きく変わりました。でも本書
ことで見えてくる物語や、浮世絵+
切手+風景印のマッチングの妙を楽
しみつつ、風景印収集の参考にして
いただければ幸いです。
また広重と同じ景色を撮りたくて、
桜の日や雪の日に何回も出直したり、
他の「江戸百」本では追跡しない現代
のイベントを追っかけたり、持ち前
の執念深さも健在です。その珍道中
や素敵な出会いも乞うご期待。
〈JAPEX2015〉では先行販売やト
▲江戸百コラムより、『現代東京に広が
る「江戸百回帰」の波』。2013年3月オー
プンの「亀戸梅屋敷」ほか、江戸回帰の波
がいま、東京に広がっている!
ークショーがありますので、お近く
の方はぜひ遊びにいらして下さい!
第二章 上野・浅草・隅田川エリア
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上野山した
上野清水堂不忍ノ池
浅草金龍山
隅田川橋場の渡かわら竈
よし原日本堤
両国花火
第三章 江戸北東エリア
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飛鳥山北の眺望
王子装束ゑの木大晦日の狐火
千住の大はし
柳しま
四ッ木通用水引ふね
深川萬年橋
五百羅漢さゞゐ堂
第四章 江戸南西エリア
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増上寺塔赤羽根
芝うらの風景
はねたのわたし弁天の社
千束の池袈裟懸松
目黒爺々が茶屋
井の頭の池弁天の社
目黒爺々が茶屋+目黒三局
加わったことで楽しさが倍増した気
浮世絵と風景印をじっくり眺める
日本橋雪晴
外桜田弁慶堀糀町
する賀てふ
昌平橋聖堂神田川
湯しま天神坂上眺望
水道橋駿河台
深川萬年橋+深川局
ちろん私もその一人です。本書はそ
町局をお薦めしますが、その理由は?
▶2007年発行﹁江戸名所と粋の浮世絵﹁浅草金龍山﹂と
雷門局、◀同
﹁水道橋駿河台﹂と文京水道局のマッチング。
京師、桑名、蒲原…子供時代に歌
第一章 日本橋・江戸城周辺エリア
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上野山した+上野黒門局
11月15日、単行本として刊行さ
本書で取り上げた名所江戸百景
日本橋雪晴+日本橋室町局
著者・古沢 保さん
が語る、風景印歴史
散歩の楽しさ!
注 目 の 新 刊
歌 川 広重﹃名所江戸百景 ﹄の そ れ か ら
日本郵趣出版刊/ 商品番号8165
■ 価格
風景印でめぐる
江戸 東京散歩
11月15日新発売!