一番 鍛えたいところは・・・?

平成26年度学校だより
平成27年2月3日(火)
御前崎市立第一小学校
No.13
E-mail:[email protected]
一番 鍛えたいところは・・・?
目(視覚) 耳(聴覚) 鼻(嗅覚) 皮膚(触覚) 舌(味覚)・・・生物は生きてい
くために様々な感覚を使っています。
犬の祖先は、獲物となる動物が残したにおいをかぎ分け、より長く追跡できるように
嗅覚を発達させていったそうです。今では獲物を追うことも少なくなった犬ですが、そ
の発達した嗅覚を使ってテリトリーを把握したり、他の犬の情報を読み取ったりしてい
るといわれています。
私たち人間も環境や必要に応じてその感覚が鋭くなります。アフリカのサバンナに住
むマサイ族は、家畜を猛獣などの危険から守るために常時眺視(遠くを見つめること)
を強いられる生活を送っているため、視力3.0~8.0の人がいるそうです。(ある
テレビ番組で行った実験では、1.3㎝の大きさの動物の形を35m離れたところから
識別できたそうです。) 鍛えることで鋭くなっていく感覚・・・一番鍛えたいところは
どこですか。
先日、掃除の時間のことです。6年1組の石野飛翔さんが、昇降口の掃除をしていま
した。タイルの目地に沿って細かく小箒を動かし、黙々と砂を掃き取っています。その
場所はちょうど日陰になっているため、タイルは冷え切っています。しかし、何のため
らいもなく膝をつき、ひたすら作業を続けています。入り口の扉の下、あまり気づかな
い場所なのですが、そこにたまった砂が気持ち悪かったのでしょう。
汚れをきれいにするのは、目立つ場所だからではない。たとえ気づかれないような場
所でも、こんなふうになっていては気持ちが悪いという感覚から・・・この飛翔さんの
心の感覚に教えられました。
マニュアル化されて、一連の流れの中で動くほうが合理的で無駄がない、そういう場
合もあるでしょう。しかし、飛翔さんのように、自分の周りの様子に心を配り、感じ、
判断し、一所懸命対応することこそ、これから大事になってくるのではないでしょうか。
心の感覚とは言い換えれば、「感性」です。たった10分間の掃除の時間ですが、飛翔
さんの心の感覚が鋭く働いたのです。
一番鍛えたいところは心の感覚。自分の周りの人・もの・ことに心を配り、感じ、一
所懸命対応すること。子どもだけでなく、私たち大人も鍛えなければならない感覚かも
しれません。
( 校長 太田友江 )
1月29日、1年生が地域の大先輩と一緒にお手玉や
はねつきなど昔の遊びをして楽しみました。体育館で
約1時間、子どもたちと一緒に遊んでくださった大先輩の
みなさん。
「大汗かいちゃったよう。はねつきをやって動いた!動いた!」
「明日もまた一緒に遊ぼうねって言われちゃったよ。
かわいいねえ。」
と、笑顔でおっしゃる大先輩のエネルギーに、元気を
いただきました。ありがとうございました。