平成26年度の取り組みと成果 相模原市立富士見小学校 ■ 学校長より 今年度は、28学級、全校児童849名でスタートしました。学校行事や諸活動、授業 等がほぼ予定どおり実施することができました。今年度一年間、富士見小学校の児童の姿 を見ていて、次の四つがよいところだと感じています。 1 話を聞く姿勢がよい 2 集団での移動が静か 3 あいさつがよくできる 4 仲間にやさしい すべての子がすべての場面でできているわけではありませんが、多くの子がこの四つの ことを身につけています。ですから、できない場面で少し支援してあげるとすぐにできる ようになります。 また、学校目標実現のために、3つの重点項目を設けて取り組んできました。今年度は、 学年ごと当初に重点目標、目標達成のための具体的な手立てを決めました。1学期終了後、 成果や課題を話し合い、後期の目標の見直しや具体的な手立ての改善を行ってきました。 このように、重点項目については学年ごとに目標を立て、具体的な実施内容を決め、前期 ・後期で成果と課題をまとめ有効な方策を探ってきました。今年度の成果や課題を整理し、 次年度に継続していきたいと考えています。さらに、富士見小学校の良いところを生かし ながら、全職員で創意工夫による改善を無理なくできるところから進めていきます。 お話の集い(全校集会) あいさつ運動 ■ 1 学校教育目標及び重点項目 学校教育目標 (学校の願い、キャッチフレーズ) 「ともに輝き 未来を拓く 富士見の子」 □ともに輝き → 自分の居場所がある、能力を発揮し切磋琢磨しながら成長し合う □未来を拓く → 希望を持って前向きに生きる、21世紀の社会を担う自覚を持つ □富士見の子 → 仲間を認め自分に誇りを持つ、学校や地域に愛着と感謝を抱く 2 平成26年度重点項目 (1)「学び合い高め合う子どもたちを育てます」(めざす学校の①②、めざす教師像② ③の実現) ・校内研究を通し、言語力の基盤である「話す力」と「聴く力」を育てます。 ・教材・教具の工夫や授業改善等により、子どもたちの学習意欲を高めます。 ・家庭と連携し、家庭学習の習慣化を図ります。 (2)「仲間と力を合わせ最後までやり遂げる子どもたちを育てます」(めざす学校の③ ④、めざす教師像①④の実現) ・行事や様々な活動を通し、子どもたちのやる気を育てるよう指導・支援に当たり ます。 ・学年主任を中心とする組織力の強化を図り、学年目標の達成に向け教師間の共通 理解と共通行動を心掛けます。 (3)「家庭・地域との連携を進めます」(めざす学校の⑤⑥の実現)(めざす教師像⑤ の実現) ・学校・学年・学級からの情報発信を心掛け、保護者や地域の方々と共に子どもを 育てます。 ・子どもたちの様々方々との交流や教育活動における連携を深めます。 ■ 平成26年度の重点項目に対する取り組みと成果 (1)「学び合い高め合う子どもたちを育てます」 <取り組み①>校内研究の推進 ・国語を中心に研究を進めています。今年度は、話す力と聴く力である「伝え合う力」 の育成に加え、「読む力」の育成に重点を置き、研究を進めてきました。 <成果> ・全員が研究授業を行い、学年の代表が全体へ提案する授業を公開しました。相手の 意見を聞き取り、発表できる児童が増えました。 ・文学教材の読解を通し、多くの児童が叙述を基に読み深められるようになりました。 <取り組み②>学習意欲の向上 ・5、6年生の算数において、少人数指導を行いました。(希望制) ・好ましい学習習慣、指導内容、評価等について学年内で共通理解し取り組みました。 <成果> ・少人数指導ではより個に応じた支援ができ、基礎的な学習内容の定着している児童 が増えてきていますが、十分ではありません。 ・どの学級も富士見小学校のやくそくやきまりが守られ、授業規律が整ってきていま す。子どもたちがわかる授業や楽しい授業となるように継続して授業改善が必要で す。 <取り組み③>家庭学習の習慣化 ・各学年に応じて宿題を出し、家庭での協力を得られるよう呼びかけます。 <成果> ・すべての学級で、ほぼ毎日宿題が出されており、ほとんどの児童ができています。 (2)「仲間と力を合わせ最後までやり遂げる子どもたちを育てます」 <取り組み①>子どもたちのやる気を育てる指導・支援 ・行事や活動に、児童を主体的に取り組ませるようにします。 <成果> ・行事や活動の運営に時間はかかるが、多くの児童に成長は見られます。継続して児 童の自己肯定感が高まる指導や支援をしていくことが重要です。 <取り組み②>学年目標の達成に向け教師間の共通理解と共通行動 ・学年主任を中心とする組織力を強化し、共通理解と共通行動を徹底します。 ・学年目標の進行管理を前期・後期ごとに行います。 <成果> ・学年主任を中心に組織的な対応ができた。報告・連絡・相談を適切に行うことがで きています。 ・前期の成果や課題を基に、学年目標を達成するための手立てが改善されました。 (3)「家庭・地域との連携を進めます」 <取り組み①>学校・学年・学級からの情報発信の増加 ・保護者へ学校で行っていることの説明の機会を増やします。 ・学校のホームページの更新を進めます。 <成果> ・学校・学年便り、保護者会等機会を見つけ、学校で行っていることの説明をしてき ましたが、まだまだ足りません。 ・学年でホームページの更新を進んでしていました。 <取り組み②>交流や連携の推進 ・保護者や地域の方、外部の方等様々方々との交流の機会を増やします。 <成果> ・SST協力者、学習ボランティア、学生ボランティア、外部指導者、お話会などた くさんの方々の関わっていただきました。 ■ 学校関係者からの意見 子ども達の学習の様子や活動から、富士見小学校がたいへん落ち着いている状況である ことがわかった。是非続けて欲しい。ただし、「学校が楽しくない」と答えている子ども 達が楽しくなっていくよう対応して欲しい。 クリスマスコンサート ねぶたカーニバル ■ 平成26年度児童・保護者アンケートの結果から 昨年度末に、学校運営に関するアンケートを行いました。その結果から、次の事柄がわ かりました。 学校生活について、児童に「学校へ来るのが楽しいですか」と尋ねたところ、85%が 「とてもそう思う」「そう思う」と回答しています。昨年度81%でしたので、少し良く なっています。気になるのは「まったくそう思わない」と回答している児童が全校で30 名程度いることです。保護者に「学校生活を楽しんでいますか」と児童とほぼ同じ質問を したところ、95.4%が「とてもそう思う」「そう思う」と回答されていました。富士 見小学校が落ち着いていて、学校生活を安心して過ごせている児童が多いことについては ホッとしましたが、全児童が学校生活をとても楽しいと回答してくれることをめざして行 きたいと思っています。この質問の他に、児童は15項目、保護者は14項目についての アンケートを行っています。回答が8割に届かなかった設問は、昨年と同じ7項目ありま した。昨年の結果は、( )の中の数値です。 (児童アンケート結果) ○「『もっと勉強したい』と思う」 ・とてもそう思う、そう思う 73.8% (72.2%) ○「苦手なことにも挑戦している」 ・とてもそう思う、そう思う 77.5% (77.7%) ○「休み時間は、外に出て遊ぶことが多い」 ・とてもそう思う、そう思う 47.0% (50.6%) ○「給食はすききらいなく食べている」 ・とてもそう思う、そう思う 79.8% (73.9%) (保護者アンケート結果) ○「学習に対する意欲が見える」 ・とてもそう思う、そう思う 74.3% (73.3%) ○「持続力・忍耐力はついている」 ・とてもそう思う、そう思う 78.6% (76.9%) ○「食事は好き嫌いなく食べている」 ・とてもそう思う、そう思う 74.3% (74.2%) 落ち葉拾い ■ 今後の改善の方策 休み時間の過ごし方以外の6項目は、昨年と比べると数値がわずかですが上がっていま す。なお、保護者の記述式回答では、学力に関するものが一番多く見られました。そこで、 今後は、今年度学校経営の重点にしてきた「よく考える子」「やりぬく子」の育成の取り 組みの成果や課題を次年度に引き継ぐことに力を入れて取り組んでいきたいと考えてい ます。現状を明らかにして、改善が積み上がるように継続を心がけていきます。 相模原市立富士見小学校 校 長 飯塚 亮人 所在地 相模原市中央区富士見2-4-1 電 話 042-750-8500 交 通 JR矢部駅より徒歩20分 学校HP http://www.sagamihara-fujimi-e.ed.jp
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