運動会を終えて 今思うこと 揺れた心。でも、・・・

平成 27年6月 10日
NO4
香美町立香住小学校
運動会を終えて 今思うこと
6月6日(土)の運動会。朝から少し雲に覆われていまし
たが、その後は回復に向かうという天気予報と雨雲の動きを調べて実施を決めまし
た。前日の雨で準備ができず、当日の朝に万国旗を張るなどの作業を行ったため、
各地区のテント設営も7時半頃まで見合わせていただくなどご迷惑をおかけしまし
た。ご協力いただきありがとうございました。
5月の終わりから運動会に向けての練習が始まり、2週間。思わぬ暑さが続き体
調を心配もしましたが、子ども達はスローガンにもある「やる気」をもって「本気」
で練習に臨み、
「根気」強く演技の完成に向け頑張ってきました。そんな子ども達の
頑張りや生き生きした姿をいっぱい見ていただき、ご家族の皆さんにも喜んでいた
だける運動会になればいいなと思っていましたが、悪条件の中での運動会となって
しまいました。
天候が不安定で、途中強い雨に当たったり、風が強く体感温度が下がって寒さを
感じたり、グランドに水が浮いてきたりと、私たちや子ども達、応援の皆さんにと
っても気持ちが萎えてしまうような、そんな状況にもなりました。
揺れた心。でも、
・・・
「もう中止にしたほうが良いのではないか」という思いが心をよぎりましたが、
この日にかけてきた子ども達や職員の思い、朝早くから応援にかけつけて下さった
保護者や地域の皆さんのことを思うと、なかなか中止の判断が下せませんでした。
遠くに見えるかすかな青空に希望をつなぎ、途中40分近い中断をしましたが、
11時過ぎに再開することとしました。再開に向けて職員が水の浮いた運動場に土
入れをしていると、あちらこちらからPTAのお父さん
達が出てきて、一緒になってグランド整備に力を貸して
くださいました。本当に心強く、嬉しい光景でした。あ
りがとうございました。
また、一番心配していた雨にぬれた後の子ども達の体
調や中断後の運動会への気持ちでしたが、再開後の最初の演技で見せてくれた高学
年の子ども達の綱を引く頑張りや万歳の元気な掛け声、低学年席から聞こえてきた
応援の声など、そんな心配を払拭してくれる子ども達の姿があり、心がとても熱く
なりました。
「よし、やれる」と強く感じた瞬間でした。
中断にもめげず 最後まで頑張った運動会!
初めての小学校運動会となった1年生がゴールを目指
して、最後まで力いっぱい走り抜いた徒競走や一生懸命
バトンをつないだ学年リレー、今年から始めたペア学年
演技など、どの競技も一生懸命に楽しむ子ども達の姿を
見ることができました。中でも、短い練習期間の中でや
りきった低・中・高学年それぞれの表現は強く心に残るものでした。
赤と黄色の腰蓑やバンダナを身に付け、体をいっぱい使いながら激しく、エネル
ギッシュに踊った3,4年の「ニャティティソーラン2020」は、香住小学校の
子ども達が持つ元気とパワーを象徴してくれるような踊りでした。
また、1,2年生の「ウィーアー」では、色とりどりのぽんぽんが、
「ワンピース」
の曲にあわせてゆれ、ウィーアーの掛け声とともに踊る子ども達
の姿がかわいく、この子ども達がこれから香住小学校で立派に成
長していくのだなと、そんな気持ちにさせてくれました。
そして、最後に見せてくれた5,6年生の組体操「ヒーロー」
。
歯を食いしばって懸命に友だちを支え、音楽にあわせながら力を
合わせて表現していった数々の技は、例年とは一味違った美しさ
があり、138名の集団美、まさに香住小学校ならではの演技と
なりました。
きっと咲いた 感動の花
「本気 やる気 根気 仲間とともに全力疾走」 ~感動させるぞ 香住っ子~
のスローガンのもと始まった運動会でしたが、途中、中断というアクシデントはあ
りましたが子ども達の気持ちが運動場いっぱいに伝わり、きっとお家の方々にもた
くさんの感動の花を咲かせてくれたことと思います。私にとっても忘れられない思
い出深い運動会になりました。
最後まで元気に演じてくれた子ども達。子ども達と一緒になって運動会を作り上
げてくれた先生達。そして、長い中断の間も辛抱強く待って下さったご家族の皆さ
んや準備や運動会の進行にご理解をいただいた保護者の皆さん。多くの皆さんに支
えられた運動会、本当に ありがとうございました。
(文責 山本 真)