進路の実際

 先月の進路だよりに引き続き、今月も進路支援部に寄せられた質問に一問一答でお答えいたします!
先月のpart1と合わせてご覧いただければ幸いです。
○進路の実際
①福祉施設について
②一般事業所について
Q: 通所施設の一日の流れや作業内容と、各施設の特徴を知りたい。
Q: 給料や労働条件はどうなっているのか?
A: 一日の流れや施設の特徴は、各施設によって異なっています。朝の会から一日が始まる施設が
多いですが、朝の会をせずに、施設に通勤したら作業開始となる施設もあります。また、作業の
終了時刻も様々で、午後3時に終わるところや、5時に作業終了となる施設もあります。現場を見
学するとイメージが湧きやすいかと思いますので、学校で設定した見学の機会を利用して、実際
に各施設を見てまわることをお勧めします。
A: 一般事業所における障害者雇用の労働条件は、企業によって異なります。一般事業所への就労では、
実習を重ねて本人の力を見てもらい、その上で事業所の経営方針と照らして労働条件を決定していき
ます。
実際には、多くの場合、パート雇用の形態を採用し、時給で給料が支払われています。労働時間につ
いては、各事業所によってまちまちで、4時間~8時間程度で勤務しているようです。ただし、これはあく
まで一例ですので、労働条件や給料については各事業所によって異なることをご承知おきください。実
際に働き始めた段階では、トライアル雇用(3かヶ月の試用期間)やジョブコーチ(障害者職業センターの
支援員が指導)等の援護制度を受けながら働くことになります。
秋田市の各施設の基本情報は、「秋田市障害福祉サービス提供事業所 施設一覧」に掲載し
てあります。残部がございますので、お気軽に学級担任または進路支援部員にお尋ねくださ
い。
Q: 施設利用の経費はいくらかかるのか。
Q: 一般事業所での仕事内容を知りたい。
A: 施設の利用料に関しては、例外もありますが、基本的には食費が実費負担となります。
障害福祉サービスそのものの利用料に関しては、利用者本人または保護者の所得を基準にす
るため、利用料がそれぞれ異なります。本人所得を基準にした場合は、利用料が無料になる場
合が多いです。保護者所得を基準にした場合は、保護者の所得に合わせて15,000円~37,
200円の間で変動します。
☆利用経費の例 : 給食費500円、本人所得を基準、22日利用の場合
食費500円×22日+サービス利用料(0円) = 12,000円
A: 就労先での仕事内容は多岐にわたります。実習や学校生活を通して本人に合った仕事を見つけたいも
のです。例として、これまでの仕事内容の一例として、部品製造業務、木工製品製造、クリーニング、食
品関係の袋詰め、飲食店の厨房業務、清掃業務、ホテルでのベッドメーキングや清掃、スーパーでの
商品管理などの仕事をしている卒業生がいます。
Q: 秋田県の受け入れは十分か。
A: 施設は基本的に受け入れに定員が設定されています。現在のサービスでは、定員の125%ま
で受け入れることが可能です。しかし、定員に余裕があるからといっても、希望すれば利用でき
るというわけでもありません。他の利用者さんとうまくやっていけるのか、活動内容が合っている
のかを、実習を行っていく中で施設の方にも判断していただきます。定員に余裕があるわけでは
決してありませんが、秋田市では就労継続支援のB型、A型施設が増えてきています。
③進学
Q: 高等部卒業後の進学先と過去の事例について知りたい。
A: 進学先として挙げられるのは、宮城障害者職業能力開発校(所在地:仙台市青葉区)です。基本的生活
習慣、体力増強、パソコン操作及び導入訓練を行うとともに、販売管理、手工芸、物流ワークのいずれ
かのコースの訓練を行い、職場規律と幅広く実務作業ができる知識と技能を身につけます。今年度は、
本校から1名が入学しています。前々回の進路だよりにも載せましたが、地元ではないこと、開発校卒
業後の求職から就労までのフォローを保護者にお任せしなければならないことから、お勧めしづらいの
が現状です。
④居住の場
Q: 定員がいっぱいになったら自宅待機になるのか。
A: 秋田市の場合、何年かごとに秋田市周辺の調査を行い、「障がい者プラン」を立てています。今
年度も高等部保護者の方々に秋田市からのアンケートが届いたと思います。アンケートを基に、
サービス提供についての計画を立てていくことになりますので、このような調査には慎重に答え
ていく必要があります。
施設のサービスによって違いがありますが、定員が一杯の場合や本人の状況によって、週に数
日の利用や2か所の施設の掛け持ち利用をしている方もいらっしゃいます。家にずっといること
は、学校としても避けたいところです。
Q: グループホームやケアホームの場所や費用、入所支援施設の情報が知りたい。
A: グループホーム、ケアホームは、秋田市各地に点在しております。費用については、基本的に、家賃、
光熱費、食費、共益費が実費負担となっており、各所によって料金設定は様々です。5万円前後の月額
費用を設定しているところが多いですが、それ以上の費用額を設定しているところもあります。前回の
進路だよりにも載せましたが10月1日より利用者一人にあたり1万円の助成金がでることになりまし
た。
入所支援を行っている施設は、秋田市では高清水園、小又の里、竹生寮、柳田新生寮が挙げられま
す。他には由利本荘市の鳥海コロニーや、男鹿市の玉の池荘、ひまわり苑、若美荘もあります。
場所、費用、施設利用等の詳細情報は「秋田市障害福祉サービス提供事業所 施設一覧」 に掲
載してあります。残部がありますので、お気軽に学級担任 または進路支援部員にお尋ねください。