︽成功は一日で捨て去れ︾ ﹁成功の陳腐化 安定志向が会社を滅ぼす﹂

﹁成功の陳腐化
安定志向が会社を滅ぼす﹂
︽成功は一日で捨て去れ︾
ト 商 品。不 況 下 唯 一 の 勝 ち 組 企
破 竹 の 出 店 攻 勢。連 発 す る ヒ ッ
例だ。まさか、と思われるだろう。
し た。現 代 で は﹁ユ ニ ク ロ﹂が 好
われた日本軍の失敗例を題材に
先々月、先月と、成功体験に囚
を募らせたのだ。
内の安定志向を感じ取り危機感
な 事 業 も 起 こ さ ず の 減 益 に、社
い に 社 長 復 帰 を 決 め る。革 新 的
と い う 結 果 を 受 け た 3 年 後、つ
は 静 観 す る。し か し、増 収 減 益
危 機 説 が さ さ や か れ る が、著 者
す る が﹃百 年 続 く 企 業 の 条 件﹄
長 を 嫌 う 性 格 な の だ ろ う。脱 線
とにかく著者は急進的で安定成
独 特 な 柳 井 理 論 も 垣 間 見 え る。
並 び 読 み や す い。全 編 を 通 じ て
短い章立てで具体的な事例が
﹃成功は一日で捨て去れ﹄だ。
最初の転換点は原宿出店とフ
た著者は、大企業病、安定志向、官
復帰後すぐに現場を見て回っ
に し た 本 を 読 む と、老 舗 こ そ 積
︵朝日新書︶など老舗企業を題材
業とも言われる。
リ ー ス の 爆 発 的 な ヒ ッ ト だ。こ
著者は経営の神様ドラッカー
極 的 に 変 化・変 革 を 取 り 込 み 生
盛り返した第二の創業の記録が
の愛読者で有名だ。著者がドラッ
カ ー を 論 じ た N H K 教 育﹁ 知
る 楽・仕 事 学 の す す め ﹂6 │ 7
月号のテキストは雑誌売場を
超 え 、ビ ジ ネ ス 書 売 場 で 異 例
の 売 上 を 記 録 し た 。こ の 番 組
は 最 近 人 気 で 、勝 間 和 代 と 藤 巻
幸 夫 の 回 の テ キ ス ト は 、新 書 と
して再発売された後も好調な
売れ行きを見せている。
期間:10 月 11 日∼11 月 10 日
筆者
野口敏(すばる舎)
堺屋太一(講談社)
柳井正(新潮社)
副島隆彦(祥伝社)
河村たかし(飛鳥新社)
『会話がとぎれない!
話し方の66のルール』
『凄い時代
勝負は二〇一一年』
『成功は一日で
捨て去れ』
『ドル亡き後の世界』
『名古屋から
革命を起す!』
書店員 14 年目。一般書
7年、専門書7年。読書
と映画とビールが趣味。
好きな作家は筒井康隆。
最近、歴史小説に目覚
め始めた。
僚主義、と自社を一刀両断する。
1,470 円(税込)
5位
4位
│
こまで経緯は﹃一勝九敗﹄
︵新潮
柳井 正
価 格
3位
経 に効
経営
効く
オススメ
オス
ス の一
スメ
の一冊
一冊
き残るという。
著 者
2位
1位
三浦 明紀
第6回
ヒット商品を連発し増収増益と
新潮社
《ビジネス書 売上ランキング ベスト 5》
丸善・名古屋栄店調べ
丸善・名古屋栄店
和書グループ長
文庫︶に詳しい。
発 行
社長を退いた後は低迷を続け
書 名 『成功は一日で捨て去れ』