設計委託業務特記仕様書 - 宮津与謝消防組合消防本部

設計委託業務特記仕様書
1 業 務 名
「宮津与謝消防組合宮津分署・宮津市防災拠点施設改築工事」に係る
設計業務
2 事業概要
1)目
的
宮津与謝消防組合宮津分署の耐震性の向上を図るとともに、宮津市の防災
に関する拠点施設の整備を目的とし実施する改築工事に係る設計を行うこ
とを目的とする。
2)敷地の場所
宮津市字 魚屋 地内(別添位置図参照)
3)施設の概要
ア 宮津与謝消防組合宮津分署・宮津市防災拠点施設 新築工事
・主要構造
鉄筋コンクリート造2階建て
・延べ面積
710 ㎡程度
イ 既存宮津与謝消防組合宮津分署・宮津市防災庁舎 解体工事
・主要構造
鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 2階建て
・延べ面積
約 550 ㎡
3
履行期間
4
業務内容
契約締結日の翌日
~ 平成28年3月25日
1) 宮津与謝消防組合宮津分署・宮津市防災拠点施設新築に係る実施設計
2) 既存宮津与謝消防組合宮津分署・宮津市防災庁舎解体に係る実施設計
3) 工事に必要な設計図、仕様書の作成
4) 工事費算出のための設計書及び計算書等の作成
5) 建築基準法に基づく建築確認申請にかかる申請書の作成及び申請手続き業務
6) エネルギーの使用の合理化等に関する法律に基づく届出書の作成及び届出手続き業務
7) 京都府福祉のまちづくり条例に基づく協議書の作成及び協議手続き業務
8) リサイクル計画書の作成
9) その他工事で必要な諸官署への手続き業務
10) 地質調査業務
11) 概略工事工程表の作成
5 設計与条件
1)敷地の条件
ア
イ
ウ
敷地面積
用途地域
防火指定
約 900 ㎡
商業地域(建ぺい率 80%/容積率 400%(一部 300%)
)
準防火地域
2)施設の条件
(新築工事)
ア 所 要 室
[宮津与謝消防組合宮津分署]
・事務所棟 執務室、休憩室兼食堂(キッチン有り) 、男性用仮眠室(ロッカー室・
更衣室兼用) 、女性用仮眠室(ロッカー室・更衣室・シャワー室・洗面
室・洗濯室・便所の機能を有する) 、男性用シャワー室、洗面
室、洗濯室、男子用トイレ、出動準備室、職員専用出入口、
トレーニングルーム、書庫、事務用品倉庫
・車庫棟
消防車庫、救急資器材庫、消防活動用・車両用資機材庫、
洗浄乾燥室
[宮津市防災拠点施設]
・事務所棟 防災センター等(防災拠点施設 、消防防災監視施設、指令
施設、男子トイレ、女子トイレ、多機能トイレ、倉庫
・車庫棟 車庫、倉庫
イ その他附帯施設等
[宮津与謝消防組合宮津分署]
ホース洗い場・ホース干し場、自立型掲示板、国旗掲揚ポール、懸垂幕
掲揚施設、看板掲示施設、訓練用施設(屋上) など
[宮津与謝消防組合宮津分署・宮津市防災拠点施設共用]
バックアップ電源(発電発動機と共用)、
屋外駐車場(来客者用 2 台程度)、
駐輪場、喫煙所 など
上記に伴う、電気設備、機械設備 一式
6 設計上の留意点
1) 本施設は防災拠点施設であることから、地震・台風・津波など自然災害に強い建物とする
共に、災害時のライフラインの確保が可能な施設となるよう、建物の構造及び設備の検討・
設計を行うこと。
2) エントランスは、道路から見て分かりやすい位置に配置すること。
3) 車庫は、消防車両等がスムーズに出動できるよう外来者の車両等と交差しない位置に配置
すること。
4) 災害時に消防隊員が素早く出動できるよう、各室の配置を計画すること。
5) (別紙)主要諸室機能表に示す所要機能を可能な限り満たすよう設計を進めること。
6) 京都府福祉のまちづくり条例に基づく整備基準に適合した施工プランであること。
7) 宮津・天橋立景観計画に定める市街地ゾーンにおける景観形成基準に準拠した施工プラン
であること。
8) 敷地、周辺及び既存施設を十分調査のうえ、調査職員と打合せを重ねて設計を進めること。
9) 設計は建築基準法及び関係法令等の規定によるほか、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修
の公共建築工事標準仕様書及び標準図に定める各種の設計基準等によること。
10) 別紙基本プラン及び上記内容を参考とし、建築物の平面と空間の構成、各部の寸法や面積、
建築・設備として備えるべき機能、主な使用材料や設備機器の種別と品質、予算とのバラ
ンス、周辺の整備に向けた協議等を踏まえ、建築物の内外のデザインを立案し、この作業
の成果をまとめ、調査職員の承認を得た上で、次の段階へ進むこと。
11) 建築物の構造設計にあたり地質調査(ボーリング調査)を実施すること。地質調査の業
務内容は以下の通りとする。
ア 機械ボーリング:予定深度30m/ロータリーボーリンク φ66mm/30m×2本
イ 標準貫入試験 :JISA1219 による/回数60回
ウ 室内土質試験 :標準貫入試験により採取された試料を用いて、粒度試験を行う。
12) 測量については現況測量とし、敷地の座標データは提供する。
13) 概略工事工程表は、以下の内容を考慮し作成すること。
ア 工事は2工区に分けて施工する。
イ 既存建築物の解体工事は、第1工区の竣工後、既存建築物からの引越しが完了してから
の着手とし、第2工区の着手は、既存建築物の解体工事完了後とする。
ウ 既設の防災行政無線設備及び消防無線機器等の移設は、別途維持管理会社に委託し実施
する。
エ 上記ウの移設に係る手順・期間については、発注者と十分協議し、防災・消防活動に支
障のない計画とする。
14) 工法・重機等の選定にあたっては、搬入搬出路となる道路の幅員等を調査の上、採用す
ること。
(敷地北側道路幅員:約4.0m、敷地東側道路幅員:約6.0m)
15) 外観パースを作成すること(1枚)
。
16) 途中段階( 11 月末目処)において、設計図面(平面図・立面図)及び概算工事費を算出し、
提出すること。
17) 分離発注(建築主体工事・電気設備工事・機械設備工事)を行うことができるよう、設
計図書を作成すること。
設計委託業務一般仕様書
第1章
総
則
1-1 (業務の目的)
本委託業務(以下『業務』という。)は、本仕様書に基づいて特記仕様書に示す建築物
の新築工事及び解体工事に必要な設計図、仕様書並びに工事費算出のための設計書及び計
算書等の作成及びそれに伴う建築確認業務等の実施を目的とする。
1-2 (費用の負担)
業務の遂行に伴う必要な費用は、原則として受託者の負担とする。
1-3 (法令等の遵守)
受託者は、業務の実施にあたり関連する法令等を遵守しなければならない。
1-4 (中立性、秘密の保持)
受託者は、常にコンサルタントとしての中立性を保持し、業務上知り得た秘密を他人に
漏らしてはなけない。
1-5 (提出書類)
受託者は、業務の遂行にあたり、宮津市財務規則に定める書類を提出しなければならな
い。
1-6 (主任技術者及び技術者)
受託者は、業務の遂行にあたり、相当の経験を有する主任技術者及び技術者を配置しな
ければならない。
1-7 (成果品の検査)
受託者は、業務完了時に委託者の成果品検査を受け、修正を指示された場合及び業務の
瑕疵が発見された場合は直ちに修正しなければならない。
1-8 (引き渡し)
検査に合格した成果品(本仕様書に指示された提出書類)一式を納品し業務の完了とす
る。
1-9 (疑義の解釈)
本仕様書に定める事項について、疑義が生じた場合又は本仕様書に定めのない場合は委
託者及び受託者協議の上これを定める。
第2章
調
査
2-1 (資料の収集及び調査)
業務上必要な資料の収集及び調査等は十分に行わなければならない。
2-2 (渉外事務)
受託者は、調査、設計等受託作業に必要な渉外事務を行わなければならない。ただし、
受託者の責任において解決できない場合は、委託者の定める係員と協議するものとし、こ
の記録は詳細に明記の上、随時報告すると共に業務完了時に提出しなければならない。
第3章
設 計 一 般
3-1 (一般事項)
業務は、調査職員と十分協議打ち合わせの後、遂行しなければならない。又、主任技術
者は、主要な打ち合わせには、必ず出席し、打ち合わせ内容を議事録にとり、内容を明確
にし、その都度両者確認しなければならない。
3-2 (設計上の疑義)
調査上の疑義が生じた場合は、調査職員と協議するものとする。
3-3 (設計書の作成、提出)
設計書は、発注者の指定する様式にて作成し、提出しなければならない。
なお、提出データについて、委託者のPC環境との互換性があるものとすること。
3-4 (設計の資料)
調査根拠、資料等はすべて明確にし、(複合単価は代価表を作成)整理して提出しなけ
ればならない。
3-5 (参考資料の貸与等)
委託者は、業務に必要な測量調査等の立会を行う。また、資料を所定の手続きによって
貸与する。
3-6 (参考文献等の明記)
業務に、文献その他の資料を引用した場合は、資料名を明記しなければならない。
第4章
設 計 細 則
4-1 (設計細則)
国土交通省告示第15号に準じて行うこととする。(建築設計標準業務内容参照)
第5章
審
査
5-1 (審査事項)
受託者は、設計全般について、以下に示す事項について、審査を実施しなければならな
い。
1) 基本条件の確認内容について
2) 比較検討の方法及びその内容について
3) 設計、計画の妥当性について(基本計画、構造計画、仮設計画、設備計画等)
4) 計算書について(構造計算書、設備能力計算書、数量計算書等)
5) 設計図と設計書の整合性、意匠図と設備図との整合性について
第6章
提 出 書 類
6-1 (提出書類)
提出書類は、次に示すとおりとする。
1)
設計図原図
2部(A2版)
2)
複写設計図CADデータ(CD-R)
1枚
3)
複写設計図
製本3部(A2版)
4)
建物パース( 額入り)
2部(A3版)
5)
工事設計書
2部(うち1部製本)
6)
構造計算書
2部
7)
地質調査報告書
3部
(調査位置平面図・土質又は地質断面図・ボーリング柱状図・
室内土質試験結果・調査結果に基づく考察等)
8)
他法令に関する計画書、届出書及び申請書等
一式
9)
設計に係わる各種技術資料(比較検討資料)
一式
10)
数量計算書及び設備関係負荷計算書等
一式
11) 上記設計書類保存用データ(CD-R)
1セット
12) その他必要と認めて調査職員が指示したもの
一式