考えを自分の言葉で書いて深めていくこと

家庭数
静岡市立足久保小学校
平成27年7月6日
7月号
№ 4
考えを自分の言葉で書いて深めていくこと
校長
伊東
一洋
6 月 24 日 25 日に、4 年生が焼津自然教室に行ってきました。「思いやりと協力」
「最後までやり
ぬく」この 2 つのめあてを意識して、4 年生は、チャレンジラリーやカヌー体験、キャンドルファ
イヤーなどにとても張り切って取り組みました。特に、時間を守り早めに自分たちで行動したこと、
元気な挨拶を忘れず、所員さんにほめてもらったこと、聴く姿勢が良く、「はい」という反応が自
然に出ていたことが大変立派でした。
もう一つ、とてもよくなってきたなと感じたことが
ありました。それは、つどいの広場で行われた会での
スピーチです。3 つの学校が集まっているところで、
堂々と、自分の思いを話している足久保小の子どもた
ちの立派な姿が際立っていたのです。
これは、昨年度から、全体の集会などでスピーチの場
を設けてきていることが功を奏しています。それ以上に
4 年生が授業の中で、自分の考えを進んで発表していることが積み上げられてこういう大事な場で
生かされたのだと思います。身についた力を活用して、大事な時に力を発揮できたことが素晴らし
いことです。
今年度、学校全体で、授業の中で、自分の考えを書く2つの場面を大切にしています。課題や問
題に対する自分の考えを書く場面と授業の終わりにこの授業を振り返って、課題や問題をどのよう
に解決し、何がわかったのかを自分の言葉で書く場面です。1 時間のめあてをしっかりと自分の問
題としてとらえ、達成できたかを自分に問うのです。自分のがんばりを認め、自分との対話を通し
て、達成感を言葉で表現します。こうした活動が自己肯定感を上げ、さらに困難に打ち勝つ力を生
み、問題解決する力をなっていくのだと信じています。
子どもさんの書いているノートには、たった 1 行かもしれませんが、その時間に考え、解決しよ
うとした確かな証が残されているのです。ぜひ、がんばって書いている子どもたちに、お褒めの言
葉をシャワーのように浴びせていただきたいと思います。
選挙権が 18 歳以上になりました。来年の参議院選挙から施行されます。安全保障関連法案成立
をまじかに、SNSを通した若者の憲法9条堅守、反戦平和への訴えがようやく広まりをみせてい
ます。自分の考えを自分の言葉でしっかりと表現できる大人、思慮深く正しい判断のできる立派な
大人へ導いていく必要を痛感しています。