初めての通知表 - 外ヶ輪小学校

「まいど外ヶ輪小学校です」No.13(7/21)
初めての通知表
こんにちは、外ヶ輪小学校の坂井です。
1学期も残りわずかとなりました。最終日の終業式は、学校生活において、節目となる重要
な行事です。この節目となる日に、子どもたちには通知表が渡されます。1年生にとっては、
「人
生で初めての通知表」となります。まだ目にしていないうちから、子どものなかには、周囲の
会話などから、通知表には自分に関わる何やら重要なことが書いてあるにちがいないと「察知」
している子もいるでしょう。
外川エイ子さんも、初めての通知表がとても気になっています。ご自分の子どものときの思
いと重なるのかもしれません。
私自身、1年生最初の通知表の内容の一コマは、今でもはっきりと覚えています。体育だけ
が、少し誇れる数字(50年前は、教科の様子は1~5の5段階で評価されていました)で、
あとはちょっと・・・。「総合所見」には、担任の先生から「話は最後まで聞きましょう」とい
ったことが書いてあって、その後、母親にずっと言われ続けたことも覚えています。このこと
は、今でも戒めの一つです。
当校では、通知表「のびゆく子ども」を、
「子どもの理解を深め、成長を図るための家庭連絡
簿」として位置付け、担任(教科の担当者)が、お子さんにもっともっと伸びていってほしい
との願いをお伝えしています。
通知表を書く時期は、教師にとっては厳しいときです。忙しさからではなく、どのように伝
えるかを思い悩むからです。教科についても、テストの点数だけで評価できるものではなく、
日々の学習の様子(意欲や態度も含めて)をお伝えするのですから、あれこれ調べたり様々な
ことを思い出したりするので、なかなか先に進まないのです。通知表を書きながら、頑張った
ねという思いを抱いたり、十分教えてあげることができずにごめんねと心の中で謝ったり、次
の学期のことを思い描いたりするのです。通知表を書く時期は、教師にとっても、自分自身に
対する評価をするときなのです。
一旦お渡しすれば、通知表はお子さんと保護者の皆様に委ねられます。お子さんのために、
どうか通知表を有効にお使いいだきたいと思います。ひとの成長の様子は、どこをみるか、だ
れがみるかで異なります。お子さん自身の頑張った思いや楽しかったと感じていることなどは、
是非受けとめましょう。そのうえで、通知表を一つの材料として1学期のことを振り返ってい
ただきたいのです。通知表によって、お子さんの中に次に向かう変化(自己理解の深まりや前
向きな姿勢など)が見られれば、通知表はその役割を果たすことができたと言えます。保護者
の皆様からも、1学期間のお子さんとの関わり等を振り返る機会にしていただければ幸いです。
先日、保護者の皆様に、1学期を振り返ってのアンケートをお願いいたしました。ご協力に
感謝申し上げます。また、本校の通知表には、
「保護者から」の欄があります。皆様から是非ご
感想等をお聞かせいただければと思います。
(昨年の外ヶ輪みこし)
子どもたちの成長には、節目の過ごし方が大切です。私たち大人と
同様です。間もなく夏休みです。学校は休みとなりますが、お子さん
にとっては成長に向けたチャンスです。学校だよりに書きましたが、
夏にお子さんを伸ばす「3つの作戦」などいかがでしょうか。安全で
楽しく、お子さんにとって素敵な休みとなり、2学期に一回りたくま
しくなった子どもたちに出会えることを楽しみにしております。
1学期間の保護者、地域の皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。