平成27年度 学校経営案(211KBytes)

学 校 経 営
~ 学んだ証 勤めた証 乃木の子とともに ~
松江市教育委員会の目指すもの(目標)
1,教育環境を整える
次代を担う子ども達が,確かな学力・豊かな心・健やかな体を育むことができるよう教育内容の充実
と教育環境の整備に取り組む。
2,豊かな心を育む
松江市の歴史や文化,多くの先人の功績を大切にし,人を思いやり,ゆとりや潤いのある豊かな生活
を送ることができるよう,質の高い社会・文化・学習の活動を行う生涯学習活動や,スポーツ・レク
リエーション活動を行う。
3 安心して生み育てる環境を整える
多様化する保護者ニーズに対応するため,幼保一元化の推進など,就学前の子育て環境を整備する。
また,放課後の子どもたちの安全で健やかな居場所づくりを行う。
1 学校教育目標
「心豊かな たくましい子どもの育成」
《心豊かな》 → 素直な心(「はい」「ありがとう」「ごめんなさい」が言える)であり,聞く態度が
育っている。相手のことを考えながら,自ら考え判断する。なかまを大切にする。豊
かな体験を通して感性が育っている。夢,目標をもっている。
《たくましい》→ 役割を果たす。何度でも繰り返し,あきらめない。はたらく。あせをかく。力を出し
切る。力を合わせる。そうじをがんばる。
(1) めざす学校像 「信頼される学校」(子どもを変容させ,伸ばせば信頼される)
(2) めざす児童像 (
)内は今年度の重点
① 考える子(なるほどと納得する,つまずきから考える):知
② 思いやりのある子(相手のことを考える,返事・あいさつができる):徳
③ たくましい子(役割を果たす,失敗しても何度でも繰り返す,掃除をがんばる):体
(3) めざす職員像 「アイディアとコミュニケーションを大事にした職員集団」
2 学校経営の基本方針
(1) アイディアとコミュニケーションを大切にし,お互いが知恵を出し合いながらくらしや子どもを
変える。
(2) 真心をもって接し(至誠),お互いを尊重し合う。考え方や意見が違っていてもきっと分かり合
えると信じる。あきらめない。
(3) やろうと思えばだれにでもできることを根気強く継続して行い,勤めた証を作る。
(4) 子どもには,踏ん張りどころ(心の拠り所)を作らせる。
(5) 乃木の伝統(精神)を守る。(乃木スピリッツ)
3 学校経営の重点
考える子(児童像①)
[中長期経営目標]
知識基盤社会にあって,基礎基本と活用を大切にしながら,受け身ではなく自主的・持続的に学び
続ける子どもを育てる。
(1) 学習指導の充実
① 話し手は聞き手が分かりやすいように話し,聞き手は話し手が話しやすいような聞き方をする。
聞く力が学習のスタートである。
② 誤答から指導方法を学ぶ(“つまずきから学ぶ”)。「できて,分かって,納得する」「説明す
ることができる」授業を展開する。少人数指導を効果的に進める。
③ 図書館教育の機能を積極的に取り入れる。絵本や新聞等を授業に導入する。
(2) 特別支援教育の充実
① 個別の指導を要する児童に対して,その子のニーズや課題を捉え全職員で指導の方向性を明らか
にする。二次障がいにならないように対応を考える。
② 板書や教具,指導の流れなどを吟味し,分かりやすい授業にする。授業の始まりと終わりの時刻
を守る。休憩時間は保障する。
(3) 校内研修の推進
① 現在行っている教育活動をキャリア教育の視点から見直し,ねらいを明確にする。
② コミュニケーション能力をつけさせ,自立と社会性を育てる。
③ まつえ湖南学園内の連携を深める。(幼保も)
④ 引き続き文字に関心をもち,くらしの中に書(筆・手書き文字)を生かす。
思いやりのある子(児童像②)
[中長期経営目標]
自分をいとおしむとともに他人の存在を尊重し,優しさと思いやりの心をもって他人に接すること
のできる子どもを育てる。
(1) 生徒指導の充実
①“ほんの少し変えてみよう”を生徒指導の合い言葉とし,今までの自分とほんの少し違うことに
挑戦させ,自立を促す。
② 環境やくらしを模様替えすることによって,新たな刺激を与える。やろうと思えばだれにでもで
きることに挑戦させてみる。ささいなことに意義をもたせる。
③「アンケート-QU」や「報・連・相シート」を活用し,望ましい学級集団をつくる。
④ 返事やあいさつ,ていねいな言葉づかいをして,ふるまい向上を目指す。
「~です。~ます。」「あいうえお乃木小」の実践。
⑤ 不登校児童やしんどい状況におかれている子に対しては,学校だけでなく関係機関(児童相談所,
医療等)と連携をとって進める。
(2) 道徳教育
① 普段のくらしの中にあるすばらしい行為に価値づけする。また,感動を共有する。
② 体験を通して,価値の自覚を促す。
(3) 人権教育の推進
① 相手をよく知って,正しく判断できるようにする。相手を決めつけない。(ステレオタイプでみ
ない)
② 人権月間等を企画し,人権意識の高揚を図る。
たくましい子(「はたらく子」の意味も含めて)(児童像③)
[中長期経営目標]
困難なことや継続を必要とすることにくじけないで,力強く切りひらいていくことのできる心身と
もにたくましい子どもを育てる。
(1) 役割を果たす。
① 役割は,自立や仲間意識を育てるうえで重要である。役割を果たすことによって力を発揮するこ
とができる。
② 振り返りをすることによって,達成感や自己肯定感を育てる。
③ 小中一貫教育の中で,キャリア教育を推進する。
(2) 望ましい食習慣
① 子どもの目の輝きは食事からと考える。知力・気力・体力アップには食事が欠かせない。
あらゆる機会を捉えて食育を保護者に啓発する。「和食」を進める。
② 給食指導を通して,食を考える。
③ 除去食・代替食等のチェック機能を高める。
(3) 体力作りの生活化
① 各学年・学級経営の中に体力作りに向けての計画を立てる(ランニング,縄跳び,かべ逆立ち,
かえる逆立ち,三点倒立,一輪車,竹馬等)。
② 「二重跳び,逆上がり,泳力 25m」(体力作り三種の神器)が卒業までにできるように努力する。
(4) 校舎内外の美化
①「そうじの好きな子」になるように,清掃指導に力を入れる。掃除しやすいように場を整える。
「つるす,かける,とめるでスッキリ」を合い言葉にして,掃除用具の整頓をする。
② 一人一鉢,中庭,レインボーロード等を活用して花を育てる。
4 教育研究
○研究主題
「主体的に学び,伝え合う力を身につけた子どもの育成」
・研究目標
児童が主体的に学び,互いの思いや考えを他者に伝わるよう話したり,それを聞い
たりして伝え合うための手立てや指導の在り方について実践を通して明らかにする。
・研究の内容
(1) 主体的な学びにつなげるために
①キャリア教育でつけたい 4 つの基礎的・汎用的能力のうち「人間関係形成・社会形成能力」
「課
題対応能力」を重点とする取組を工夫する。
②「キャリア教育活動関連図」をもとに主体的に学ぶ場づくりを工夫する。
③日々の学習の「ねらい」をはっきり示し,振り返りをすることで,児童に学習の有用感等を
もたせ,学習意欲の高揚を図る。
④小中一貫の取組として,異校種間の連携を図る。
(2) 伝え合う力を身につけるために
○「話すこと・聞くこと」に重点を置いた指導を行う。(コミュニケーションの基盤)
・国語科で学期毎に設定されている「話す・聞く」単元について指導のあり方を工夫する。
・日常の教育活動における「話すこと・聞くこと」(言語活動)を重視する。
(3) その他の取組
①読書指導の充実(語彙の獲得,将来への展望をもつこと等にもつなげられる。)
②書写教育の継続
・基本点画プリント,教科書 CD―ROM 等の活用や教具の工夫。
・日常のくらしに「手書き」をいかす。