様々なリズムパターンに対する インタラクティブなグルーヴ可視化

第6回情報可視化研究室合同合宿
(2015/09/14)
様々なリズムパターンに対する
インタラクティブなグルーヴ可視化
慶應義塾大学 藤代研究室
神
展彦,芳賀 直樹,中山 雅紀,藤代 一成
背景
可視化方法
グルーヴとは,演奏における音のうねり,リズムのノリや一体
感などを包括する大局的な音楽特徴の一つである.このグルー
ヴは,ヒップホップやポップスなどの音楽のジャンルごとに異
なる特徴をもつといわれている.グルーヴの研究は,各ジャン
ルのグルーヴの習得の補助につながる.
・Superellipsoid Transition
Superellipsoidの色・形・ハイライトをパラ
メータで変化させることでグルーヴを可視化
Timing
グルーヴの先行研究
基準となるタイミング
からの差により変形
グルーヴの解析や再現の研究は多くされているが,いずれの研
究も,ユーザの音楽知識が必要で,結果の直感的な読み取りが
困難である.
Dynamics
基準との音量の差で
色が変化
Ghostnote
ゴーストノートがある
場合ハイライトが増加
提案システム 「SeeGroove」
[Cyberworlds2015]
ユーザの演奏
情報を入力
任意のジャンルの教則
MIDIファイルを選択
・Locus Tracing
回転する円でグルーヴを表現
マルチスレッド処理によるインタラク
ティブな表示が可能,ユーザにリアルタ
イムなフェードバックを送ることもでき
る
Locus Tracing
ユーザへフィードバック
可視化手法2種類×ビュー2種類から選択
Strobscopic View
Animationでは瞬間のグルーヴしかわ
からない.そこで,各ステップを透
過・重ねることで,グルーヴの全体を
見渡せるようになる.
評価実験
・打ち込みMIDIを用いた可視化テスト ・アマチュアドラマによるユーザ
テスト
均等な8分音符を教則とし各ジャンルの
サンプルデータをLocus Tracing法で可視化
テクノ
ジャズ
被験者となじみのない音楽ジャンル
を無作為に2つ選択し,グルーヴ学
習が効率化されるかを確認
タイミング
真円
外側に膨らんだ形
ウィンナワルツ
ず
れ
の
大
き
さ
(
%
)
試行回数(回)
強弱
ず
れ
の
大
き
さ
(
%
)
Black Contemporary, Samba, Swing Feel に
関して改善前後のドラム音源を用意し,
ドラムのみの場合と他の楽器と合わせ
た場合それぞれ聴き比べを行い被験者
が心地よいと感じた方を選択
Black Contemporary Samba
ドラムのみ
試行回数(回)
:音源のみ
:音源とSuprerllipsoid Transition
内側に凹んだ形
・一般被験者によるリスニング
テスト
ドラム
+
他の楽器
Swing Feel