富士フイルム、全米最大のワイドフォーマット印刷見本市 『SGIA Expo 2015』に出展 『Inca Onset X』 『Uvistar Hybrid 320』を世界初公開、各国からの来場者の注目集める 2015 年 12 月 3 日 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 FUJIFILM North America Corporation(以下 FNAC) のグラフィックシステム部門は、 11 月 4 日から 6 日にかけて米国ジョージア州アトランタで開催された『SGIA Expo 2015』 に出展し、ワイドフォーマットインクジェットの先進的なソリューションを紹介した。 『SGIA Expo』はワイドフォーマット分野における全米最大の見本市で、デジタル印刷 やスクリーン印刷を支援する業界団体「SGIA」 (The Specialty Graphic Imaging Association)が主催している。7 回目の開催となる今回は、2009 年の第 1 回以来最多とな る 2 万 3,000 名以上を動員した。 富士フイルムは、 「Now You Can Win More Work」 (仕事はもっと勝ち取れる)をテー マに約 465 ㎡のブースを展開し、 『Inca Onset X』 (※1)シリーズと『Uvistar Hybrid 320』 (※2) (参考出品)という2つの世界初出展機種でライブデモを実施。米国、カナダはも ちろん、メキシコや中南米、アフリカ、パキスタン、英国など、世界各地からの来場者で 賑わった。 1 ■初公開『Onset X』 『Uvistar Hybrid 320』のライブデモに多くの来場者 来場者の関心はとりわけ、Inca 社製の高品質フラットベッド印刷機『Onset X』シリー ズのハイレベルな生産性能に集中した。 『Onset X』は Inca 社の先進的な「スケーラブル・ アーキテクチャ」コンセプトの最進化形。FUJIFILM Dimatix 社製プリントヘッドと FUJIFILM Speciality Ink Systems 製 UV インク『Uvijet』を最大 14 チャンネル組み合わ せることで、求められる生産能力を実現する。拡張性の高い「スケーラブル・アーキテク チャ」の採用により、ユーザーは『Onset X』の生産性、色数、品質を目的に応じて組み合 わせ、変化の激しい生産要件に柔軟に対応することができる。 3.2m 幅のフラットベッドとロールプリンターを組み合わせた、もう一つの最新機種 『Uvistar Hybrid 320』にも多くの来場者が集まり、195 ㎡/時という生産スピードを間近 で体感した。プリントヘッドは FUJIFILM Dimatix 社製のものを採用、『Uvijet』と組み 合わせることで、フルグレースケールを圧倒的な品質で出力。色域も一段と拡大し、より 鮮やかな色再現が可能になった。 「富士フイルムは『SGIA Expo』を待ち望んでいました」と語るのは、FNAC グラフィ ック部門のマーケティング担当副社長であるテリー・ミッチェルだ。 「ワイドフォーマットの新たな可能性に注目している来場者が多いので、 『SGIA Expo』は、 『Onset X』と『Uvistar Hybrid 320』という革新的な製品を披露するのに最もふさわしい 場でした。 『SGIA Expo』では、導入を真剣に検討されているお客さまとお話しすることが でき、私たちにとっても非常に重要なイベントになりました」 ■『Uvijet』インクとの組み合わせで可能性が広がる『Acuity』シリーズ 富士フイルムブースでは、即戦力タイプの最新 LED-UV 機『Acuity LED 1600Ⅱ』の実 演も披露。33 ㎡/時の「高速モード」で、旧モデル比 65%の高速化を達成しているのが特 長で、多くの印刷事業者が、ワイドフォーマットへの新規参入、あるいは生産体制の拡張 に最適だと評価している。 『Acuity』シリーズの中でも人気の高い『Acuity Advance Select』にも注目が集まった。 『Acuity Advance Select』は、富士フイルムの最新 UV インク『Uvijet KN』(※1)の持 つ高い密着性と、広い色域を、最大限に引き出すことができる。ブースには、多彩な真空 成型サンプルも展示し、真空成型加工品向けの高延伸インク『Uvijet KV』の幅広い活用方 法を紹介した。 また、 『Acuity F』 (※1)は、最新のフラットベッドシステムを『Acuity』のプラットフ ォームに組み込んだ機種で、最新の Acuity F 専用インクセット『Uvijet WH』(※1)にも 対応する。 最速 155 ㎡/時で圧倒的に高品質な印刷物を製作するデモンストレーションに、 多くの来場者が注目していた。 多彩な出力サンプルを展示したブース壁面は、富士フイルムのワイドフォーマット出力 機と UV インクの組み合わせによるクオリティの高さと活用範囲の広さを示すショーケー 2 スとなっており、来場者は、ホワイトインクやクリアインク、テクスチャ効果、真空成型 ディスプレイなどの先進的な活用例を間近で確かめていた。 『Acuity』シリーズのマーケティング担当副部長であるヘザー・ローデンは、展示内容 について次のように語っている。 「サイン・ディスプレイを手がけるお客さまは、業容を拡大していくため、独自のワイド フォーマットの活用法を模索しています。そこで私たちは、ワイドフォーマット出力機の 性能だけでなく、さまざまな基材に使用できる『Uvijet』インクを組み合わせた、実践的な ソリューションを紹介したいと考えました。サンプルを展示した壁面は、富士フイルムブ ースの中でも、とくに多くのお客さまが集まり、印刷品質や密着性能はもちろん、 『Uvijet』 インクのクリエイティブな可能性にも非常に高い関心が寄せられていました」 ■生産性を飛躍的に高めるワークフローソリューションも実演 ワークフロー・ディスカバリー・エリアでは、ワイドフォーマット向けワークフローソ リューションの最新技術動向を解説。とくに、富士フイルムの最新のワークフローシステ ムである『ColorGATE』 (※3)と『Caldera』は、市場最速の処理速度をもたらす最新の APPE(Adobe PDF Printing Engine)に対応しており、ワイドフォーマット出力の生産性 を飛躍的に高めることができる。しかも、高機能な色管理エンジンにより、つねに一貫し た色管理を行なうことが可能だ。 ワイドフォーマットソフトウェアおよびメディア部門のマーケティング担当副部長、コ ンドウ・カズは、このワークフローソリューションについて、次のように述べている。 「RIP の高速化により、出力時のボトルネックを解消してトータルの生産性を高めること ができます。会場ではその効果を、デモンストレーションによって皆さまに体感していた だいたのです。1 台の RIP で、生産力を最適化すると同時に、複数のプラットフォーム間 での色の統合管理も行なえることに、お客さまは非常に高い関心を示してくださいました」 今回の『SGIA Expo』を総括して、ミッチェル副社長は、 「大きな手応えを感じた」とし、 次のように語った。 「富士フイルムのワイドフォーマットソリューションが持つ多彩な機能は、多くのお客さ まから高く評価され、 『このような先進的なシステムの導入は、間違いなく受注拡大につな がるだろう』という期待の声もたくさんいただきました」 富士フイルムは今後も、世界各地のニーズに即した革新的なソリューションを開発・提 供し、お客さまのビジネス拡大に貢献していく。 ※1 国内発売未定。 ※2 来春海外で発売予定。国内発売は未定。 ※3 国内では、 「ColorGATE 社製 Prodction Server」として『Acuity LED 1600Ⅱ』向けに販売。 3
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