園芸施設共済制度改正について

園芸施設共済
が変わります!
園芸施設共済は、掛金の半分を国が負担していることから、減価償却
を考慮した時価評価保険となっています。
平成26年2月の豪雪被害を経験し、園芸施設共済の補償額の充実を
目的として、今般、時価現有率の緩和が実施されることとなりました。
併せて、復旧費用並びにパイプハウスの撤去費用も追加され、補償の拡
充が図られた改正内容になっています。
改正 その1
国庫負担
1/2
時価現有率が緩和されます
時価現有率とは・・・建築時の価額(新価)を100%として、年々、減価償却として一定割合を控除した時価評価割合。
時価額評価はしょうがないけど、評価額が20%まで落ちて
しまっては共済にかけている意味がない(不満)。
今回の改正において、現在20%まで下がってしまう
時価現有率が、50%まで引き上げられました。また、
耐用年数についても見直しがなされ、例えばパイプハ
ウスの場合、5年から10年に延長され、時価額の減
例) プラスチックハウスⅡ類(パイプハウス)時価現有率の新旧比較
5年で20%まで下落。
現 行
評価額
100%
84%
68%
52%
36%
20%止まり
10年かけて緩やかに半減。
新
20%
20%
最低時価
50%止まり
評価額
100%
1年未満
95%
1年以上
2年未満
90%
2年以上
3年未満
85%
3年以上
4年未満
80%
4年以上
5年未満
75%
5年以上
6年未満
50%
11年以上
改正 その2
農家選択
国庫負担
なし
復旧費用(追加補償)が新設されます
復旧費用は追加補償だから、その分、共済金が多くもらえる
んだね?
復旧費用共済金は、復旧(修理)が支払条件となります。復
旧時の領収書等をもって、新たに査定されます。被害時の共
済金が単純に上乗せ支払いになるわけではありません。
復旧費用の対象となるものは、施設本体と附帯施設になりま
すが、被覆材については対象外となります。
国庫負担はないの?
申し訳ありませんが、復旧費用については全額自己負担と
なっております。
復旧費用(追加補償)価額イメージ図
鉄骨ハウス本体の場合
※この図は評価額で表示してあります。補償額との関係は下表をご覧ください。
追加補償価額
8%
追加補償
価額
追加補償
価額
20%
評価額
100%
評価額
92%
⇒
評価額
62%
(時価)
⇒
2 年後
追加補償
価額
25%
評価額
80%
(時価)
建築直後
38%
評価額
50%
(時価)
5 年後
[耐用年数前]
⇒
(時価)
10 年後
[耐用年数前]
⇒
14年後
A
B
復旧費用(追加補償)価額 A:耐用年数前は[新価]と[時価]の差額
B:耐用年数経過後は25%
時価補償と復旧費用の補償額
復
旧
費
用
時
価
補
償
鉄骨ハウス(付保割合80%)の場合
建築直後
2年後
5年後
10年後 14年後
共済価額(評価額)
0
8
20
38
25
共済金額(補償額)
0
6.4
16
30.4
20
共済価額(評価額)
100
92
80
62
50
共済金額(補償額)
80
73.6
64
49.6
40
改正 その3
農家選択
国庫負担
1/2
撤去費用にパイプハウスが追加されます
掛金はどれくらいなの?
パイプハウスの場合、賦課金込みで1000㎡当たり
1300円程度※になります。
共済金が支払われるのはどんな場合?全損だ
とどれくらいになるの?
半壊(損害割合50%)を超える被害による撤去、もし
くは、撤去に100万円を超える経費がかかった場合に
支払対象となります。領収書の金額をもとに、1000㎡
当たり23万2千円※を上限として計算されます。
※付保割合80%・県の平均的な率として計算
もっとQ&A
Q 撤去費用の対象となる経費は?
A 園芸施設本体(被覆材を除く)の解体、搬出、処分に係るものに限られ、損害額の認
定には領収書等が必要となります。
Q 撤去や復旧費用の共済金はいつもらえるの?
A 被災時に基本補償(時価部分)の共済金をまずお支払します。撤去や復旧費用につい
ては、復旧(撤去)計画書を提出いただき、復旧(撤去)が終了した時点で現地確認並び
に領収書等の確認により支払額を決定します。両方に加入されている方は、撤去完了時
と復旧完了時、それぞれのタイミングで共済金をお支払することになります。
Q 撤去や復旧費用については大型ハウスのみでもいいの?
A
基本補償部分と同様に、保有(もしくは管理)している全棟申し込みいただく
Q 補償額がアップするということは、掛金も上がるの?
A 耐用年数経過後の施設本体だけですと、掛金は単純計算で2.5倍となってしまいます
が、被覆材に係る部分は現在と変わりありませんので、組合の試算においてはパイプハウ
スでは 1.6~1.8倍程度となります。(ハウスのタイプによって異なります。)
~参 考~
特定園芸施設及び附帯施設の時価現有率表
[現 行]
特定園芸施設
の区分
ガラス室
プラスチックハウス
Ⅱ類
Ⅱ類
Ⅲ類
Ⅳ類甲
経過年数
(鉄骨)
(パイプ)
(鉄骨下)
(鉄骨中)
1年未満
100%
100%
100%
100%
Ⅴ類
色付は耐用年数内
Ⅶ類
附帯施設
(鉄骨上) (多目的ネット)
100%
100%
100%
1年以上
2年未満
95
84
89
95
95
95
84
2年 〃
3年 〃
90
68
78
90
90
90
68
3年 〃
4年 〃
85
52
67
85
85
85
52
4年 〃
5年 〃
80
36
56
80
80
80
36
5年 〃
6年 〃
75
20
44
75
75
75
20
6年 〃
7年 〃
70
20
32
70
70
70
20
7年 〃
8年 〃
65
20
20
65
65
65
20
8年 〃
9年 〃
60
20
20
60
60
60
20
9年 〃
10年 〃
55
20
20
55
55
55
20
10年 〃
11年 〃
50
20
20
50
50
50
20
11年 〃
12年 〃
44
20
20
44
44
44
20
12年 〃
13年 〃
38
20
20
38
38
38
20
13年 〃
14年 〃
32
20
20
32
32
32
20
14年 〃
15年 〃
26
20
20
26
26
26
20
15年 〃
16年 〃
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
20
Ⅱ類
Ⅱ類
Ⅲ類
Ⅳ類甲
Ⅴ類
Ⅶ類
附帯施設
(鉄骨)
(パイプ)
(鉄骨下)
(鉄骨中)
16年以上
[ 新 ]
特定園芸施設
の区分
経過年数
1年未満
ガラス室
プラスチックハウス
(鉄骨上) (多目的ネット)
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
1年以上
2年未満
96
95
96
96
96
96
93
2年 〃
3年 〃
92
90
92
92
92
92
86
3年 〃
4年 〃
88
85
88
88
88
88
79
4年 〃
5年 〃
84
80
84
84
84
84
72
5年 〃
6年 〃
80
75
80
80
80
80
65
6年 〃
7年 〃
76
70
76
76
76
76
58
7年 〃
8年 〃
72
65
72
72
72
72
50
8年 〃
9年 〃
68
60
68
68
68
68
50
9年 〃
10年 〃
65
55
65
65
65
65
50
10年 〃
11年 〃
62
50
62
62
62
62
50
11年 〃
12年 〃
59
50
59
59
59
59
50
12年 〃
13年 〃
56
50
56
56
56
56
50
13年 〃
14年 〃
53
50
53
53
53
53
50
14年 〃
15年 〃
50
50
50
50
50
50
50
15年 〃
16年 〃
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
50
16年以上
さらにQ&A
Q 被覆材について見直しがあったら教えてください。
A 今回の改正においては、被覆材に係る変更はありません。
制度改正の内容について、ご不明な点や新制度への移行希望などがありましたら、
事業第2課 園芸施設共済係 までご連絡ください。