イタリア・スペイン出張レポート本藤 勝康 2015.10

イタリア(トリノ)・スペイン(バルセロナ)出張レポート
日時:2015.1003(土)~2015.1011(日)
この度のイタリア・スペイン研修の報告をさせて頂きます。
今回は全て 20 代、30 代ばかりの若いメンバーでいい意味で和気あいあいとした雰囲気の中研修させて頂きまし
た。
10月3日(日)
伊丹空港より成田へ移動、この日は前泊の為そのままホテルにて滞在。
夜スカイバー「サンセットラウンジ」にて成田空港の成立ちについてホテル 1 期生であると言うおっちゃんバー
テンダーより話を伺いながら軽く 3 杯。
成田空港はもともと 2/3 は御料牧場と言う天皇の土地だったらしい・・、出来たのは 37 年前の 5 月、この日宿
泊したホテル日航成田も同時オープンだったらしいがオープン日に地元の空港建設反対派がホテルロビーに火
炎瓶を投げ込みカーペットが燃えて天井がすすだらけになって 1 ヶ月遅れたらしい・・・。
バーカウンターから成田空港を望む、日本を代表する国際空港なので 24 時間かと思いきや 23 時で終わりとの
事。
10 月4日(日)
9:15 成田空港出発ロビー集合
10:50 予定より 10 分早く離陸
16:00(日本時間 23:00)フランス パリ着
20:25(3:25)約 4 時間のトランジットを経てイタリア・トリノへ
21:40(4:40)トリノ着(現地ではトリーノと伸ばして発音)
22:25(5:55)ホテル着
パリ
シャルル ド ゴール空港での
トランジット
日本では見かけない旅客機にてトリノへ
10 月 5 日(月)
8:00 ホテル発
9:30 今回 1 件目のワイナリーAdriano(アドリアーノ)社着
所在はピエモンテ州ランゲ地区アルバのサンロッコ村で葡萄栽培の外にヘーゼルナッツや白トリュフで有名な
産地との事。
到着後バルバレスコ村の中心部にある Enoteca Regionale del Barbaresco へ
館内ではワインを試飲したり(もちろん有料ですが)・バルバレスコの様々な生産者のものを購入出来ます。
その後徒歩 2 分の所にある塔の上へ、昔は見張り台だったと言う古めかしい塔ですが最近誰かが見学用として再
建したようで 1 ヶ月前から入れるようになったばかりとの事。
塔の上よりバルバレスコ村を望む
Enoteca Regionale del Barbaresco この辺
GAJA この辺
PRODUTTORI del BARBARESCO
Neive 村
バルバレスコの畑と右はタナロ川
塔の中にあった地図でのピエモンテ州 DOCG の位置関係
ちょっと見辛いですが
ROERO
塔この辺り
BARBARESO
BARORO
タナロ川
となってます。
では上記はそもそもイタリア・ピエモンテ州のどの辺にあるかと言いますと
この辺です。
塔の見学後は実際に畑へと向かいます、下記はきれいな丘陵地の畑ですが葉の色が違うのがわかりますでしょう
か?
これは葡萄の品種の違いによるもので
緑→ネッビオーロ
黄・赤→ドルチェット or バルベラ
との事です。
アドリアーノ社が誇る傾斜 40 度の急斜面の畑「バルバレスコ・バザリン」へ到着。
南南東向き 40 度の傾斜へとネッビオーロが植わってますが、斜面が急すぎて作業がし易いよう横向きに樹が植
えてあります。仕立てはシングルギュイヨで東北東向きになってます、この向きが日照を一番得やすいとの事で
した。土壌は表面がべたべたとしていて粘土のようでしたが、昔この辺りは海だったとの事で石灰質土壌でした。
シングルギュイヨ。→東北東
畑の見学が終わり、ワイナリーへ戻り醸造設備・セラーへ
発酵タンク、これはどこのワイナリーでもあ
りますね。
除梗機・・ぶどうを潰して梗と実を
分離。
Remontage(ルモンタージュ)
・・・発酵タンクの下から発酵中の果汁を抜いて、タンク上部に浮上している果
帽(果皮)が液中に沈降するよう全面にわたり散布する作業。を1日 30 分を3回行う。ルモンタージュはフラ
ンス語ですがリモンタジオンと言ってました。
発酵中の果汁をタンク下部から抜いて・・・
タンク上部へまんべん無く散布。
手作業で行う所もありますが、こちらでは
ホースが回転して自動で行われてました。
この作業を行う事により下記効果が得られます。
① 液体への酸素供給
② 糖分、酵母、温度を平均化
③ 果皮からのフェノール類のその他の成分の抽出を促す。
熟成庫へ
スロヴェニア産の大樽を使用。
HL.35 35 ヘクトリットル 1 ットル=100L の為 3500L の大樽。
樽の淵の厚み6㎝・・・この厚みが重要、空気の透過性が通常のバリックに比べ低く熟成がゆっくりと進む為。
バリック(225L)は皆同じ味になる為使用しないとの事。伝統を重んじる生産者ですね。
ピエモンテ州がかつて海だった図
・・ていうかイタリア北部パダナ平野全部元海やん・・・。
貯蔵庫を見学し
ワイナリーにて昼食
昼食時に提供されたワイン。
上からパンチェッタ、パレッタ、サラミ
郷土料理でしょうか? ペペロナータ。
この後バローロの生産者ジャコモ・フェノッキオ社へ
ジャコモ・フェノッキオ社より望むバローロ ブッシアの畑。
1社目のアドリアーノ社でかなり時間を押してしまい、駆け足で見学する事に。
畑を見学する時間は無かったですが、土壌はバルバレスコと異なり粘土質土壌との事。
こちらのワイナリーのワインはこだわりのワインを輸入する事で有名なヴィノスやまざきも輸入を行っている
との事、ジャコモ・フェノッキオの名前はヴィノスやまざきが扱っているので中身は同じで日酒販では「テヌー
タ
ザナッシ」のブランド名にて展開中。
ぶどうはビオロジックにて生産、発酵も天然酵母で行うとの事で、「自然発酵で失敗やら心配になる事は無いの
か?」との質問に対しては「全くない、今まで失敗した事もないさ」と余裕の返答。
こちらでは土着品種で日本ではあまり聞きなれないフレイザ 100%のワインとバローロの 1978 年!を試飲させ
て頂きました。フレイザは渋みが強く個性的な味わいでしたが、バローロの方の芳醇な熟成香となめらかな味わ
いは最高でした。
見学終了後、アルバのレストランにて夕食後ホテルへ。
10月6日(火)
この日はスペインへの移動日でホテルチェックアウトが 12:00 だった為午前中は市内散策へ
チンチン電車が町中を走ってます。
公園にはドングリでは無く栗が至る所に。
このようなカフェもあちらこちらに。
街中を流れるポー川
15:05 イベリア航空機にてバルセロナへ
バルセロナ エル プラット空港。
トリノの霧につつまれたやや暗い雰囲気か
ら一転からっと晴れたラテン的雰囲気に。
この後ホテルへチェックインしバルセロナ市内散策後、明日訪問するラベントス社のサビーナさん、マニュエル
さんと夕食。
10月7日(水)
10:00 バルセロナ市内よりタクシーで1時間弱にてラベントス イ ブラン社着。
近代的な造りのワイナリー
ラベントス社のマークにもなっている樹齢500年のブナの木
長男マヌエル・ラベントス社長と 10 男ジャイメ・ラベントスさん
ラベントス イ ブラン社の歴史とフィロソフィー(哲学)
1872 年 シャンパーニュで学んだ初代ホセ・ラベントスにより初めてCAVAが生産される
1984 年 現社長マヌエル・ラベントスの父ホセ・ジュセップ・マリア・ラベントスによりD.O(原産地呼称)
カヴァが設立される。
カヴァを初めて生産したラベントス家は 1960 年代まではコドーニュと同じ経営でやってきたが、カバ生産に関
する考え方が異なりコドーニュ社と決別する、しかし現在でもお隣さんどうしでカヴァに対する想いは違うもの
の別に仲が悪い訳ではないらしい。
DOカヴァを立ち上げたラベントス家ですが、近年そのカヴァの認定企画が自ら確立させたカヴァとは趣向が違
って来た為、ラベントスはカヴァを離脱し新たなDO「コンカ デル リュ
アノイヤ」
(アノイヤ河のふもと)
確立に向け始動されております。
コンカ デル リュ アノイヤはアノイヤ川のほとりに隣接していることより名づけられました。
ラベントス家はこれを名乗る為に下記条件を推奨しています。
・地質学上歴史のある土壌での栽培
・5 年以上ビオディナミである事
・RM(レコルタンマニピュラン)
・ヴィンテージワインである事(推奨は 18 ヶ月以上)
とにかくこのアノイヤ川周辺の土壌の事に強いこだわりを持っておられ最初からほぼずっと「土壌が全てだ」と
言っていました。
と言う事でジープに乗ってアノイヤ川の見学と土壌の説明に向かいます。
アノイヤ川
これが自慢!の貝殻交じりの貝殻石灰質土壌
この土壌から養分を吸い上げる為、出来上がった味わいにミネラル感や塩味が感じられるとの事、この後ワイナ
リーに戻りテイスティングしましたが確かに感じられました。また道中あちらこちらに野生のフヌイユ(ウイキ
ョウ)が自生しており、テイスティングの際このフヌイユの花の香りも確かに感じました。フヌイユを使った料
理との相性を試してみたいです!
川に近い低い土壌はこのような地質でもう少し高い所に行くと粘土質土壌が上から覆いかぶさっているとの事
で山の上の方へ
山の上部の土壌、先程の貝殻石灰質は白かったが茶色い粘土質の土壌。
遠くに見える山はモンセラート山、あのガウディがサグラダファミリア建設のインスピレーションを得る為に足
しげく通っていたとの事、山があるお陰でピレネー山脈から吹き降ろす強い風を和らげてくれているらしい、こ
の日はこの山のほうから柔らかくて心地よい風が吹いていた。
山を下りラベントス社の葡萄畑へ
ぶどう栽培は全てビオディナミで行っており、根どうしが栄養を奪い合わないよう樹齢の異なるぶどう樹を隣合
せて植えてあるとの事。樹齢 5~6 年のぶどう樹で根の深さが 2~3 メートルに達するとの事で「その深さだった
ら表土の粘土質までで自慢の貝殻石灰質には届かないのでは?」とちょっと意地悪な質問を投げかけた所「確か
にダイレクトには届かないが貝殻石灰質の影響がその上にある粘土質にもおよんでいる為成分は得る事が出来
る、問題無い。
」との返答、確かに試飲を行うと豊富なミネラルや塩味を感じ得る事が出来るのでワインとは本当
に不思議なものだと改めて感じる。
ワイナリーに戻りバーベキューを頂いた後醸造設備の見学へ
スパークリングなので醸造に関しても詳しく聞きたかったがこの日も時間が押してしまい、土壌が全てだと言う
哲学のもと醸造はそんなに重要なファクターでは無いとの事でまきまきであまり良くわからなかった。
圧搾機
発酵タンク
冷却器
上記3つの設備が左から写真の順番に並んでおり、圧搾→冷却→発酵の順番なのに冷却器が一番右側だと非効率
のような気がするが何か意味があってこの並びになっているのか?の質問には特に意味は無いと流されました
(恐らくこの案内してくれた人も営業なのでそこまで知らない感じだった。
)
デゴルジュマンからドザージュ、ブシャージュ
エティクタージュまでのライン。
上、ジャイロパレット、最高級品はいまだにルミアージュを行っているとか。下はピュピトル。
この後バルセロナ市内に戻りラベントス社のご招待でミシュラン 2 つ星レストラン「ABAC」へ
スタッフ全員びしっとスーツを着込んでキビキビと動き回る超硬派で近代的レストランでした。
しかし昼にバーベーキューを食べてその数時間後に 15 品も出てきて流石に胃腸がシャットダウン
10 月 8 日(木)
今回訪問のワイナリーの中でバルセロナより最も遠い産地コステルス デル
へバスで 2 時間弱かけて到着。
セグレにあるトーマス・クシネ社
ワイン造りのフィロソフィー(哲学)はぶどう、ワイン造りは料理と同じなので素材であるぶどうが重要
今回訪れたワイナリーの中で一番冷涼に感じたのがこのワイナリーです。クシネさん曰く「スペインは日ざしが
強く暖かいがこの場所は山に近いため昼夜の寒暖差が大きく(夏場で上 35 度、下 20 度 寒暖差 15 度)ぶどう
の実は寒さから身を守ろうと皮を厚くしようとする、これでいいぶどうが取れるんだ」との事。
ここでちょっと難しいのですが「ぶどうの実(樹)はどういう生理条件によって皮を厚くするんですか?」と言
う質問をした所、やはり上手く伝わらず明確な答えは帰って来ませんでした。
グラヴィティーシステム
今回訪問のワイナリーでは初のグラヴィティーシステム(自然流下方式)を採用した設備でした。
このシステムはポンプ等の機会を利用するのでは無く自然にかかる重力によってぶどうや果汁を移動する方法
で、ポンプによる移動に比べ衝撃が少なく、優しくぶどうやワインを扱えるためぶどうの繊細な個性を損なわず
にエレガントなワイン造りを可能にし、現在では世界中の有力ワイナリーで取り入れられています。
発酵槽、ぶどう品種は17種栽培しており発酵槽も品種毎に分けており、品種に合わせ大小 17 個あるとの事。
あのフランソワ・フレールの樽が・・
地下熟成庫へ案内されると見事なフレンチオーク達が整然とならんでおり、ここはフランスか?と勘違いするよ
うな光景。
そんな中にあのフランスでも超有名生産者にしか販売しないとされるフランソワ・フレール社の樽が・・・
クシネさんにその事を聞くとちょっと嬉しそうな笑みを浮かべ「いつでも買ってるよ」とさらっと言われました。
見学中でも何個かの樽を叩きながら、
「音でワインに異常が無いかわかるんだ」と言って何樽かコンコンやって
ました。
匠ですね・・・。
手前の大きいのだけは別物でなんか趣味的に作っているワインのようでした。
ぶどうの生育状態は分析だけでなく最終的に手に取り口に含み判断。
畑にはまだ摘み取っていないマルセラン(カベルネソーヴィニヨン×グルナッシュ)があり、生育の見分け方に
関して先ずは皮の色・つやをチェックし、種の色合いを確認すると実際に種を見せてくれ、まだこれは種が緑色
だからもう少し茶色になるまでまたなければならない、そして最後は口に含みタンニン分をチェックするんだと
目の前で実演してくれました。
マルセラン、いい具合に実の付き方がすかすかです。
ぶどう栽培はビオロジック
全てをビオロジックにて行いたいが品種によっては病害に弱い品種もありそれらはリュットレゾネにて栽培。
病害に強い・・・マルセラン、メルロー
病害に弱い・・・マカベオ、カリニャン、テンプラニーリョ
ぶどう畑でのランチ
この日はトーマスさん自らと、輸出ディレクターのカルロスさんによってサービスして頂き一緒にぶどう畑での
ランチを楽しみました。何にも代えがたい贅沢です・・・。
サングラスを掛けると○ひろしのようなトーマス・クシネさん
ぶどう畑横にある石造りの小屋? 収穫の時期ともなるとこの中に寝泊まりする事もあるとか。同行者一同「こ
こに泊まりたかった」
。
ぶどう畑よりビロセル村を望む、人口僅か 100 人の小さい村です。
この村名はワインの名前にもなってます。
この日の夜は日酒販 国際部の島田さんおすすめのレストランへ、日本人の舌に合うやさしい味付けで一同ほっ
とした晩ごはんでした。書き忘れてましたがクシネさんの畑ランチで頂いた手料理もヘルシーで最高に美味しか
ったです。
トーマス・クシネさんの手料理。
夜訪問のレストランGRESCA
10 月 9 日(金)
私自身が今まで訪問した中でおそらく最小のワイナリー アレマイン イ コリオ
これぞガレージワイン
上記写真右下にある小さな扉を入りますとそこが醸造設備となっており、とてもコンパクト。南アフリカで訪問
したMANもガレージワインでしたがここも小さい!。
施設の外観、この中に醸造設備、熟成庫があります。
扉をくぐると・・・いきなり発酵タンク。
驚きなのがこの発酵タンクも全て自作との事、素材はステンレススチールで通常のワイナリーで使っているステ
ンレスタンクよりも高価な素材との事、通常使用のステンレスが SUS304 に対しこちらで使用のステンレスは
SUS316、あまりに専門的で良くわかりませんがネット等で調べてみると SUS316 の方がやはり高価で耐食性が
強いとあります。ワインに対してはどのような効果が?との質問に対しては、通常のものより皮と種の影響を受
けにくいとの事、そして 304 の方は鉄分が出るが、316 は出ないとの事。すいません結局良くわかりませんが通
訳さんもこの辺りが限界でした。
ご夫婦で醸造家・栽培家
ぺネデス出身のイレーネ・アルマインさん(奥さん)とフランス出身のローラン・コッリオさん(旦那さん)で
営まれています。もともとイレーネさんのご両親が 8 ヘクタールの畑をもっとおり、ご両親よりワイン造りをす
すめられたが世界各地でハイクオリティーを学んできたイレーネさんにとって最初はとまどいがあったとの事。
しかしながらローランさんとテロワールを重視したワイン造りを行いたいと、1999 年に創業。ワイン造りに関
しどちらかが栽培担当でどちらかが醸造担当と言う事は無くお互いに意見し合いながら行っているらしいです
が、様子を見ているとやはり最終的には奥さんが強いんだろうな・・・と言う感じです。
何とも自然な畑!
車で 15 分程移動し畑を見せてもらう事に、何か所かに点在しているようですが一番最初に見せて頂いたのは何
と畑の表面に貝の化石がごろごろと・・・ 地層の深くに化石があるのは先のラベントスでも見ましたが、表面
に? この件について聞いてみると「別に掘り起こした訳でも無く、もともとある。只このあたり一帯の畑でこ
のようになっているのはここだけだ」との返答。何とも自然を理解するのは難しいです・・。
貝殻化石が地表一帯に。化石を手に
取り「ここだけなんだよね」とコッ
リオさん
この畑にはグルナッシュ・ブランが
ブッシュで植わってます。
次に見せてもらった畑は本当にいい意味で何も人手が加わっていない状態というか・・こんな自然な感じは初め
てでした。
また何とも田舎的な景色です。
ぶどう畑へと続く山道、私の実家島根にもこんな山道
あります。遠い所ですが実家に帰ってきたような気分に
なりました。
その後車でまた別の場所に移動。こちらの畑はワイヤーでギュヨ方式になっており、先程とは全く印象の違う畑
でしたが、畝には雑草が生えてテロワールを重視した自然な造りが見えます。余談ですがSO2 添加量はスペイ
ンの規定 200ml/L に対し白は 50ml/L,赤は 45ml/L と必要最低限の量しか使用していないとの事、植樹率も平均
2500/10000 ㎡に対し 4500~5000/10000 ㎡と密植させてぶどうの品質を高めているとの事でした。
こちらはカベルネソーヴィニヨン、噛むとやはり渋みを感じます。
この後蔵に戻り、発酵途中のワインをバレルテイスティングさせて頂きました。
チャレッロ・・めちゃくちゃフレッシュ!
メルロー・・・エッジの色が超若若しいです。
ワイナリーを後にしアルマインさんお勧めの地元のレストランにて昼食を一緒に取って今回のワイナリー訪問
は全ての日程を終えました。
その後バルセロナで一番有名な酒屋「VILA
VINI
TECA」へ寄ってラインナップを確認しました。
このショップに置かれているスペインワインは現在のスペインのトレンドの最先端を行っているそうで、今回訪
問したワイナリーのワイン達は皆置いてありました。
時間があまり無く全てを確認する事は出来ませんでしたがスペインワインに限らず世界各国の有名ワインが取
り揃えてあり(価格は安くは無かったですが)
、日本以外でも世界各地のワインは揃うんだと言う事がわかりま
した。
この後ホテルへ戻り、やっとあのサグラダファミリアへ
正面のあの有名な絵図らも迫力があって綺麗ですが回りを歩くと横の方にとかげやへびの彫刻があって、ガウデ
ィが体が弱かった幼少期に自然を良く観察していたからなのか、この彫刻も綺麗でした。
この後私はバルセロナ市内を2時間程散策して、皆でスペインバルに集合して最後のバルセロナの夜を楽しんで
帰国の途へ
まとめ
今回は比較的小規模の生産者ばかりの訪問でしたが各生産者によってワイン造りのフィロソフィー(哲学)がそ
れぞれ異なり、小規模だから故の個性が良く出ていて面白かった半面、いわゆる正論と言われている事とは逆み
たいな方法を取っている生産者もあり改めてワインは奥が深いものだと感じました。
今回のレポートではお伝えしきれていませんが、今回訪問させて頂いた生産者の方々は皆ホスピタリティー精
神がすごくて日本から来た私達をこれでもかと言うくらいおもてなし頂きました。
今回実際に訪問させて頂き、体験して学ばせて頂いた事、生産者の想いを日本のお客さんにお伝えしワインの良
さを理解して頂く事が各生産者達、今回このような貴重な研修を企画して下さった日酒販さんに対する恩返しと
思い今後の活動を行って行きたいと思います。