第30回顧問・参与会議報告

第30回顧問・参与会議報告
6月17日、第30回顧問・参与会議が全国私立保育園
研究大会・鳥取大会に合わせて、ホテルニューオータニ
鳥取にて行われた。初めに近藤会長より、
「年に一度の会
議で皆さんにお集まりいただき感謝したい。今年度は役
員改選があり、新理事とともに全私保連のために尽くし
ていきたい」と挨拶がなされた。また、松崎組織部副部
長より今年度の顧問・参与就任退任者の紹介がなされ、鳥
取県子ども家庭育み協会・大橋会長(福田実行委員長同
席)より大会の参加協力のお礼が述べられた。
続いて、顧問・参与を代表し、井関顧問より「皆様と
お会いできることに感謝するとともに、少人数の中で鳥
取大会をつくってこられた皆様の熱意とご尽力に心から
敬意を表したい。新制度のもと全私保連役員の皆様の重
責を感じる。日本の子どもたちのためにご尽力をお願い
● 格差社会の底辺で本当に困っている人をどう救うか、
し、ご健勝とご活躍を祈念する」との挨拶を頂戴した。
我々が行政をつくっていくという思いでやってほしい。
福島組織部長より部員の紹介がなされた後、平野常務
● 現在、地域での問題は保育士不足である。多数の保育
理事より事業及び保育三団体の取り組み、全私保連運動
士が地元を離れ都会で働いている。保育所、保育士の問
推進についての報告・説明がなされ、全私保連の活動報
題も組織の方で考えていただきたい。
告、保育界の動きについての意見交換となった。
● 全私保連に加盟されている認定こども園もあるが、幼
保連携型、保育所型の加盟数や比率、加盟した理由等の
◆意見交換
情報もいただきたい。認定こども園移行を迷っている園
● 自治体と地元私保連との間にさまざまな問題があるが、
もあるため、全私保連としてよいアドバイスもほしい。
地方の保育団体がしっかりと行っていただく必要がある。
● 全私保連は純粋な民間保育園の団体であり、手づくり
また社会福祉法人改革について保育所は一法人一施設が
でつくり上げてきた自信はもつべきである。運動につい
圧倒的に多く、制度改革の中ではさまざまな重圧を受け
ては、短期的と中長期的なスパンで考えるべき問題があ
ている。国は本来指示を出す必要があるが社会福祉法人
る。少子化傾向が進む中で一地方の一保育園はますます
に任せていることに関して、全私保連からも意見する必
弱体化するのではないか。どのように生き延びて運営を
要があるだろうと思う。
進めるべきかを考えて、運動を進めていただきたい。
● 殆どの保育士が女性で占めており、園長も女性が多い
が、全私保連役員の中には女性が少ない。各地方で有能
意見交換会は途中から夕食をとりながらの懇談となり、
な女性園長を幹部に推進していくことも大切である。
和気藹々と話が弾む中、橘原副会長から閉会の挨拶をい
● 認定こども園から小規模保育、また株式会社の参入と
ただき、閉会となった。
さまざまな問題が生じている中、簡単に物事を処理する
ことは難しい時代背景もあるが、我々もこの事業に籍を
*出席者(敬称略)
置いたものとして、ぜひ次の世代へ向かって皆様方と道
顧問 井関政勝(大阪市) 黒川恭眞(神戸市)
を開いていけるようにお願いしたい。
古川邦道(島根県) 伊藤彦舟(秋田県)
● 全私保連の名簿を拝見し、さまざまな部分で変わられ
参与 伊藤義明(京都府) 野田芳治(徳島県)
ていた。全私保連という一つの組織体を考えると、いつ
吉本征一郎(熊本県) 藤岡省吾(名古屋市)
までも同じ人が同じようにではなく、大変よい傾向だと
重岡啓一(熊本市)
思う。ぜひ次世代の若い方々の考え方で前を見据え、自
連盟役員
分の思いを具体的な形として示していただきたい。また
会 長 近藤 遒
そのような中で、経験豊富な顧問・参与との合同意見交
副 会 長 菊地秀一 川下勝利 伊東世光 小林公正
換を開催することは意義のあるものではないかと思う。
山名照知 橘原淳信
● 地方には大きな法人は殆どない。細かく地方の現状を
常務理事 平野弘和 塚本秀一
見据えて地方組織の思いを受けとめていただきたい。
鳥 取 県 大橋和久(会長)
● 次年度予算・制度に向けた要望事項で、要望がきめ細
福田泰雅(鳥取大会実行委員長)
かく具体的に書かれているのは全私保連のみ。今後も各
事務局 組織部:福島・松崎・本藤
会員園の意見を細かく吸い上げて緻密にお願いしたい。
有麻次長兼総務部長
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保育通信■No. 725 2015. 9. 1.
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