遙 か な る 復 興 へ の 道 Vol.21 復興事業を邪魔する 町会議員 報道ではイスラム国はテロ組織、テロ国家と言われております。しかし、世界の警察を 気取っていたアメリカが態々、外国に出掛けて行っては戦争を仕掛け、誤爆等で家族を 失った人々はアメリカこそがテロ国家だと思った事でしょう。大量破壊兵器が、とか言 ってイラクを攻め、原油の利権を奪いました。その結果崩壊したイラクの残兵がイスラ ム国の中核になっている様ですが、何処の国もアメリカの責任は問いません。何と不公 平なのでしょうか。そういった不満を抱える世界各国の人がイスラム国に参加し、又は 呼び掛けに応えて自国で関係の無い人々を巻き込んだ戦闘行為を行う事件が多発してい ます。アメリカはイスラム国を殲滅させると宣言しましたが場合によっては第 5 次中東 戦争、若しくは第 3 次世界大戦の引き金を引くという事にならなければよいのですが・・。 私はイスラム国を擁護している訳ではありませんが、大国の一方的な主義主張の押付 けが世界を不安定にし、争いの種になっている様に思えてなりません。 人質の後藤健二さんは震災後釜石にも取材に来られていて、某仮設住宅に入居してい る人達が覚えており、大変心配しておりました。人の縁とは不思議なものですね。 大槌に江岸寺(こうがんじ)というお寺があります。墓地は震災で津波に押し流され、 瓦礫に埋もれ、火災で焼き尽くされてしまいました。墓地を流された檀家は一旦墓地を お寺に返上し、再建する際に改めて抽選等により墓地が割り当てられるという事になり ました。元の場所に墓地を割り当てられる可能性は殆どありません。それでも復興が進 むならと渋々承知をした檀家が殆どです。しかし、元の場所に割り当てられないのなら 返上を拒否すると言い出した檀家が 2 軒。ともに大槌でも結構有名な曲者。その片割れ は現職の町会議員です。震災のあった年の選挙で同点最下位、最終的にジャンケンで当 選しました。ジャンケンとは選挙管理委員会は有権者を馬鹿にしているとしか思えませ ん。その議員 G が立ち退きを拒否して工事を遅延させている現状には憤りを感じずには いられません。お寺はどんなに話し合いをしようとしても聞く耳を持とうとしない G に 業を煮やし、訴訟に踏み切りました。現在裁判中、どういった判決が出るのか注目です。 G は普段から、「復興を加速させなければならない」と言っています。特に最近は今年 は選挙年だからか、その機会が増しました。厚顔無恥とはまさにこのこと、めまいがし ます。そういう人物が議員として建前ばかりを言い、自分の利益の為にしか動かない。 そうして今回の様に復興事業の邪魔をする。溜息しか出ない大槌町の復興状況に悲しみ が増します。 岩手県 大槌町 小川 孝幸
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