2015 年 2 月 10 日 広島県歯科医師会館 設計・施工一括発注に係る公募型プロポーザル 審査結果概評 一般社団法人 広島県歯科医師会 会長 荒川信介 1.第 1 次審査において、参加表明書の提出者は、A 者、B 者、C 者の3者であった。慎重審査の結果、3者は、 第 1 次の評価項目に対して、何れも高く評価され、結果として、3者何れも、第2次審査への提案者として選 定した。 2.第2次審査において、技術提案書の提出辞退者は B 者:1 者であり、同提案書の提出者は2者であった。 提出者である2者は、第2次の評価項目に対して、何れも高く評価されたが、慎重審査の結果、次項の通り、 総合的に高い評価が得られた C 者を最優秀提案者、次点の A 者を優秀提案者として特定した。 3.第2次審査の審査概評について、技術提案を大きく3つの側面から示すと、次の通りである。 ・第1に、 「計画提案の内容に係る評価」については、A 者と C 者の評価の差は殆どみられなかったが、C 者の 方が、優れているとする意見がやや多くみられた。具体には、C 者の提案内容について、敷地の計画におけ る各種の広場・テラス等の提案、大ホールの規模(約 315 ㎡)設定、その結果、大ホールの低層階(2 階) への設定と高層棟(6 階建)の併設化提案、2階毎の層的まとまりの提案、それを演出するリフレッシュコ ーナー・吹抜け等の提案、教室部分の室の適当な形状の提案、ファサードの複数案の提案、庇ほかによる外 壁のメンテナンスのし易さ、更に、一時避難所としての大ホール活用の提案、等々において、優れていると する意見がみられた。但し、C 者の提案内容について、技術提案書の書類に係る内容確認、大ホールの収容 人員の再確認、学校の事務スペースの位置に係る検討、等々は、課題であるとする意見がみられた。今後、 これらの課題に係る協議が必要である。一方の A 者の提案内容については、敷地の計画、大ホールの 500 席 確保の重視(約 550 ㎡) 、それを基とする 6 階各階のそれぞれの室・空間の計画提案、等々において、優れ ているとする意見があった。なお、A 者の提案内容について、魅力付け・特徴付け、南北奥行きの深い高層 棟の設定、それによる使い易さ、大ホールの 6 階への設定と収容人員の再確認、教室部分の室形状(細長比) 、 西北端部の小ラウンジの規模と使い易さ、等々は、課題であるとする意見がみられた。 ・第2に、 「コスト・工程計画に係る評価」については、A 者と C 者の評価の差は殆どみられなかったが、A 者 の方が、優れているとする意見がやや多くみられた。具体には、A 者の提案内容については、イニシァルコ ストの算定内容の確実さ、工程計画の具体的提示、等々において、優れているとする意見がみられ、一方の C 者の提案内容については、イニシァルコストの算定内容の確認、特に、オプション提案に係る確認、等々 が課題であるとする意見がみられた。なお、イニシァルコストの外構工事費、ランニングコストの維持管理 費や運用費等の提案については、両者共に課題があり、具体の提案・説明が求められるとする意見がみられ た。今後、これらの課題に係る協議が必要である。 ・第3に、 「ヒアリング時に感じられた企業の信頼性ほかに係る評価」については、A 者と C 者の評価の差は大 きくは見られなかったが、C 者の方が、プレゼンテーションの内容、質疑への応答等が優れているとする意 見がやや多くみられた。 ・以上から、C 者は総合的に高い評価が得られ、A 者はそれに次ぐ評価が得られた。結果、C 者を最優秀提案者、 A 者を優秀提案者として特定した。 4.特定された最優秀者及び優秀者の企業名は次の通りである。 ・最優秀提案者: (C 者)代表企業(施工) :西松建設株式会社 中国支店 協力企業(設計・監理) :株式会社あい設計 ・優秀提案者: (A 者) 代表企業(施工) :株式会社鴻池組 広島支店 協力企業(設計・監理) :大旗連合建築設計株式会社 5.今後、最優秀提案者と契約前によく協議し、その上で、契約について検討・決定し、契約締結を行うことに したい。 以上 【A案】 メインアプローチ側 外観イメージ
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