私の住む土地

私の住む土地
非主修日語組 林怡萍
私は生まれてからずっと桃園に住んでいます。台中の大学で勉強していても、
休みの日には、いつも故郷の桃園へ帰ります。母の手料理を味わい、家族の温
もりを感じるとともに、その土地の優しさを肌でいっぱい感じます。そうする
と、また頑張れる気がするからです。
桃園に住んでいるので、私はよく客家人だと思われます。実は、客家人は南
桃園のほうに多いですが、私の住む北桃園はホーロー人が多いです。近年、ほ
かの町からの移住者が絶えず、人口がどんどん増える一方です。どうして桃園
が選ばれたのでしょうか。一番の原因はたぶんお金でしょう。物価が安いので、
台北で働く人々にとって、台北よりも桃園の方が住みやすい土地なのです。も
し建設中の空港 MRT ができたら、台北への通勤時間が縮められ、きっとまた多
くの人が移住して来るでしょう。
桃園と言ったら国際空港や干し豆腐を思い出す人がいるでしょうが、桃園は
なんと言っても安全な土地です。というのは天災の影響があまりないのです。
地勢が少し高いために台風が来ても、浸水や洪水の心配は殆どありません。ま
た、どういうわけかよく分かりませんが、地震の揺れもあまり感じなくて、地
震の被害も殆どありません。
ほかにもいろいろな長所がありますが、中でも一番感動するのはやはり人の
優しさです。私が高校生だった頃、ある日、バスで塾から家に帰る途中、私の
電子カードの残高が足りず、しかも財布の中にもコインがありませんでした。
どうしようと泣き出しそうな私に対して、バスの運転手さんが、
「いいよ。今度、
支払ってね」と言ってくれました。その運転手さんへの感謝の気持ちは今も心
に残っています。
桃園の唯一の欠点は水不足の問題があることでしょう。でも、これは桃園の
ダムの水でほかの町を支援しなければならないからです。ずっと我慢している
市民たちはなんて優しい人でしょうね。私は、私の住む土地のすべてを心から
愛しています。