第1学年「たぬきの糸車」 実践報告 第1学年1組 1.実践で目指したこと <単元の目標> ・登場人物の行動を中心に、場面の様子や登場人物の会話や気持ちを、想像をふくらませて読むこと ができる。 →動作化やアニマシオンを取り入れて、読んできたことを深めたり、想像したことをもとに表現を 工夫したりする力を養うことを目指した。 2.本時の指導を振り返って 成果 ○活動内容の説明の過程で、協力員から「おむすびころりん」を使った具体的な例を示したことで、児 童が初めての活動でも戸惑うことなく取り組めた。 ○話し合い活動により、登場人物の人物像がよりはっきりとし、次時からの音読発表練習に生かされた。 課題 ▲より、焦点化した話し合い活動を展開するために、登場人物を絞らせたが、どちらの登場人物につい ても書いてしまうグループがあった。 ▲見た目の特徴、文章から読み取れる特徴という区別が1年生では難しかった。 (指導案) (考えられる改善案) より重要だと思う登場人物を班で話し合って より重要だと思う登場人物を班で話し合って 選ぶ。その登場人物について、どんな人か話し 選ぶ。選んだ登場人物について明記された話 合ってまとめる し合いの結果を書き込めるワークシートを活 用する。 話し合ったことを発表し合い、学級全体で登場 人物像をつかむ。 →次時からの音読練習に生かす。 3.本時以降の授業より 話し合ったことを絞って発表し合い、学級全 体で他の登場人物について付け足したいこと についても確認する。→次時からの音読練習 に生かす。 3.本時以降の授業より 音読発表会の練習で、アニマシオンの結果を掲示して取り組ませた。アニマシオンの中で出てきた言 葉を手がかりにして工夫する姿が見られた。例えば、ただ優しいというだけでなく、どんなところから 優しいおかみさん像が出てきたのか話し合ったことにより、「最初より声がゆっくりになるはず。」「か わいそうに、という台詞は少し伸ばした方が気持ちが伝わる。」など活発な意見が出された。たぬきに ついても、たぬきがただのいたずら者ではないという話し合いの結果から、動作化や表情を工夫する様 子が見られた。発表会の本番では、多くの子が表情や動作化を取り入れ表現した。登場人物像をより明 確にしたことで、表現の幅を広げることができた。 今回のアニマシオンの経験は、他の単元にも生かされ、「だってだってのおばあさん」では、おばあ さんは「優しい、あかるい、ひょうきんもの」、ねこは「おっちょこちょい、おばあさんが作ったケー キが大好き、泣き虫」など、読み深める前に登場人物像について叙述を手がかりにして考えられるよう になった。
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