四方山話(ほめるということ) 6 月中旬、教育実習生が来て、がんばって実習に取り組んでいました。実習生と の話の中でこんな質問をされました。 「先生は、どうやって子どもをほめているんで すか?私、うまくほめられなくて・・・。」改めてふりかえると「うん?そういや、ど う言っているのかなあ。」と少し考えてしまいました。今回はほめることについて 少々。前回の四方山話でも、ふれましたが、 「ほめて育てる」ことはとても大切です。 「お!○○さん!すごっ!やるやん!」とか「○○君!サイコー!!」と声をかけ た時の、うれしそうな、それでいて気恥ずかしそうな、そんな子どもの表情を見る と、 「ほめる」ということの大切さを肌で感じます。私自身の話ですが、私はどちら かというと叱られ役でした。子どもの頃は、みんながおしゃべりしているのに、先 生に「おまえがふざけるけん、おしゃべりが続くんよ!」と注意されたり、社会人 になってからは「お前の指導が悪いけん、後輩がちゃんと仕事できてないやろが!」 と直立不動で校長室で指導を受けたりもしました。(今の校長先生ではありません よ。)「えええええ!?俺?直接、後輩怒れよ!いつか、ぶっとばす!」と拳を握り しめた夜も数知れず。 (笑)今、ふり返ると、 「育ててくれていたんだな。」と感謝の 気持ちでいっぱいですが、その当時は、納得いかない気持ちでいっぱいでした。が、 そんな中、 「お?たまには山本君も、やるやないか!」とほめてもらうと、やはりう れしいものでした。 程度の差はあれ、人はだれにも、周りに認められたいという欲求(承認欲求)が あります。それが満たされることで、人はがんばることができ、目標や夢に向かっ て進んでいけます。ただそれが過ぎると、自信過剰になったり、ナルシズムに走っ たりもしますので、バランスの見極めは大切です。私は、ほめられるとすぐ有頂天 になってしまうタイプなので、恩師の先生方は、それを見極めた上での私への叱咤 だったのでしょう。とはいえ、ほめられて悪い 気がする人はいません。いくつになってもほめ られるとうれしいことを思えば、子どもたちが、 ほめてもらうことを強く望んでいることは、容 易に想像できます。自分に合ったものの言い方、 子ども一人一人に合った言葉のかけ方を探りな がら、一つ叱って二つほめてやりたいと思う今 日この頃です。 (つい、叱ることばかりになって いる毎日に反省です・・・。) 余談ですが、学級通信や保護者に宛てた文書は全て、校長先生・教頭先生にその 内容や書き方の指導をいただき、 『発行してもよろしい』という印をもらいます。四 方山話を掲載し始めた当初は、校長先生から、印とともに「いい話ですね」と一言 かいた付箋をいただいていたのですが、最近は印のみ・・・。ほめていただくうれしさ を痛感している今日この頃です。
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