閲覧用 西会津町 情報化推進計画(案) 計画期間 平成27~31年度 ※表紙のデザイン及び文章中の挿絵は調整中です。 西会津町 目 次 目 1 2 3 計画の趣旨と策定の背景 情報化推進計画の策定にあたって (2) 計画の位置づけと期間 (3) ICTを取り巻く社会的動向 (4) 地域情報化基本計画の取り組み結果 (5) 計画への反映 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥8 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥8 計画の基本理念と目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (1) 計画の体系 (2) 基本理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (3) 基本目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 (4) 施策の柱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 施策の柱と施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 (1) ICTを利活用した人材育成 (2) 情報発信力の強化 (4) 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (1) (3) 情報の共有 4 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 ケーブルテレビの利活用 進行管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 (1) 進行管理を行う推進体制 (2) 進行管理方法 用語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 1 計画の趣旨と策定の背景 (1) 情報化推進計画の策定にあたって 本町では、平成13年3月に「西会津町地域情報化基本計画」(以下「情報化基本計 画」という。)を策定し、平成13年度から平成22年度までの10年間で、トータルケア 情報ネットワークの確立、地域情報基盤の確立と高度利用、産業経済の振興、行政 サービスの向上と効率化を図ってきたところです。 この間、高速なブロードバンド(情報通信サービス)の整備やクラウドコンピュー ティングの進展等により情報通信環境が飛躍的に発展し、スマートフォンやタブレッ ト端末等の高機能携帯情報端末の世界的な普及が進みました。 また、平成24年度にはケーブルテレビ高度化整備事業が完了し、町内全域に高速大 容量通信が可能な光ファイバーネットワークが整備されたところです。 さらに、平成27年度からは「西会津町総合計画」(以下「総合計画」という。)の 基本計画(後期)がスタートすることから、総合計画が示す町の将来像と、「情報化 基本計画」の取組結果、国が進める様々な情報化政策等を踏まえ、地域情報化の方向 性を定める新たな「情報化推進計画」を策定しました。 (2) 計画の位置づけと期間 本計画は、本町の最上位計画である「総合計画」が目指す将来像の実現に向け、ICT がもたらしている急激かつ大幅な社会構造の変化に的確に対応した行政運営や、地域 社会の情報化を推進するために実施すべきICT施策を明らかにするものです。 計画期間は平成27年度から平成31年度までとします。なお、急激に変化するICT社 会環境を考慮し、平成29年度に計画の見直しを行います。 西会津町総合計画(基本計画後期 平成27年度~31年度) 整合 見直し 西会津町情報化推進計画 (計画期間 平成27年度~) 1 西会津町情報化推進計画 (計画期間 ~平成31年度) 1 計画の趣旨と策定の背景 (3) ア ICTを取り巻く社会的動向 国の情報化政策の動向 平成26年6月24日、新たなIT戦略の指針となる「世界最先端IT国家創造宣言」(以下 新IT戦略)が、閣議決定されました。新IT戦略は、「基本理念」「目指すべき社会・ 姿」「目指すべき社会・姿を実現するための取り組み」「利活用の裾野拡大を推進す るための基盤の強化」「戦略の推進体制・推進方策」の五つから構成されています。 平成32年までに世界最高水準のIT利活用社会を実現することを目標に掲げ、目指すべ き社会・姿と、その実現に必要な取り組みを盛り込んでいます。 世界最先端IT国家創造宣言(抜粋)(平成26年6月24日閣議決定) Ⅰ.基本理念 1.閉塞を打破し、再生する日本へ 2.世界最高水準のIT利活用社会の実現に向けて Ⅱ.目指すべき社会・姿 1.革新的な新産業・新サービスの創出と全産業の成長を促進する社会の実現 2.健康で安心して快適に生活できる、世界一安全で災害に強い社会 3.公共サービスがワンストップで誰でもどこでもいつでも受けられる社会の実現 Ⅲ.目指すべき社会・姿を実現するための取り組み 1.革新的な新産業・新サービスの創出と全産業の成長を促進する社会の実現 (1) オープンデータ・ビッグデータの活用の推進 (2) ITを活用した日本の農業・周辺産業の高度化・知識産業化と国際展開 (Made by Japan農業の実現) (3) 起業家精神の創発とオープンイノベーションの推進等 (4) ITデータを活用した地域(離島を含む。)の活性化 (5) 次世代放送・通信サービスの実現による映像産業分野の新事業創出、国際競 争力の強化 (6) 東京オリンピック・パラリンピック等の機会を捉えた最先端のIT利活用によ る「おもてなし」の発信 2 1 計画の趣旨と策定の背景 2.健康で安心して快適に生活できる、世界一安全で災害に強い社会 (1) 適切な地域医療・介護等の提供、健康増進等を通じた健康長寿社会の実現 ①効果的・効率的で高品質な医療・介護サービスの展開 ②現役世代からの健康福祉課増進等、医療・健康情報等の各種データの活用推進 (2) 世界一安全で災害に強い社会の実現 ①命を守る災害関連情報の提供等、防災・減災体制の構築 ②IT利活用による世界一安全で経済的な社会インフラの実現 (3) 家庭や地域における効率的・安定的なエネルギーマネジメントの実現 (4) 世界で最も安全で環境にやさしく経済的な道路交通社会の実現 (5) 雇用形態の多様化とワーク・ライフ・バランス(「仕事と生活の調和」)の実 現 3.公共サービスがワンストップで誰でもどこでもいつでも受けられる社会の実現 (1) 利便性の高い電子行政サービスの提供 (2) 国・地方を通じた行政情報システムの改革 (3) 政府におけるITガバナンスの強化 Ⅳ.利活用の裾野拡大を推進するための基盤の強化 1.人材育成・教育 (1) ITの利便性を享受して生活できる社会の構築と環境の整備 (2) 日本のIT社会をリードし、世界にも通用するIT人材の創出 2.世界最高水準のITインフラ環境の確保 (1) 通信ネットワークインフラ (2) 大規模災害時におけるITの利活用 3.サイバーセキュリティ (1)「サイバーセキュリティ戦略」に基づき、世界を率先する強靭で活力ある サイバー空間を構築することにより「サイバーセキュリティ立国」を実現。 4.研究開発の推進・研究開発成果の連携 (1)イノベーションにつながる様々な先端技術の研究成果を迅速かつ的確にIT 戦略と連携。 (2) 研究開発及び社会実装を推進するとともに、その成果が国際標準となり、 世界でも幅広く受け入れられるよう取組みを推進。 3 1 計画の趣旨と策定の背景 Ⅴ.本戦略の推進体性・推進方策 1.本戦略のPDCAサイクル等の推進管理体制 (1) 政府CIOの司令塔機能の発揮 (2) IT総合戦略本部における推進管理体制 2.目標・進捗管理における評価指標 3.規制改革と環境整備 4.成功モデルの実証・展開 5.国際貢献及び国際競争力の強化に向けた国際展開 (出典)文部科学省「教育の情報化に関する手引き」 4 1 計画の趣旨と策定の背景 イ 社会的動向 インターネットの人口普及率は、平成25年末には80%を超えており、インターネッ トは情報利活用に必要とされるICTインフラ基盤として一般的なものになりました。ま た、インターネットへの接続機器は、スマートフォンやタブレット端末(以下「ス マートデバイス」という。)やテレビ等と多様化が進んでいます。 インターネットの利用者数及び人口普及率の推移 (出典)総務省「平成25年通信利用動向調査」 次に、世代別インターネット利用率をみると、13歳から59歳までの世代は、すでに 多くの人が利用していることがわかります。一方で60歳以上の世代は、インターネッ ト利用率は他の世代に比べ高くはないものの、伸び率は大きい傾向にあります。 (出典)総務省 「平成25年通信利用動向調査」 5 1 計画の趣旨と策定の背景 次に、情報通信機器の普及状況をみると、平成25年末のスマートフォンの保有率は 62.6%で、平成24年末より13.1ポイント増と急速に普及が進んでいます。一方でタブ レット端末は21.9%で、前年より6.6ポイント増加となっています。 パソコンと同等の機能を有するスマートデバイスは、平成22年ころから世界的に普 及しはじめ、高速なワイヤレスブロードバンド(無線通信サービス)環境を背景に、 誰もが、インターネットへどこからでも接続し、多種多様なサービスを利用できるよ うになりました。 情報通信端末の世帯保有率の推移 (出典)総務省「平成25年通信利用動向調査」 また、スマートデバイスの特徴として、タッチ操作での画面操作や文字入力、及び 音声による文字入力が出来る等、直感的に扱えることが挙げられます。パソコンのよ うなキーボードやマウスを必要とせず、手軽に操作できることから、これまで情報通 信機器にあまり触れたことがない人でも情報利活用ツールとして多種多様に利用する ことができます。 6 1 計画の趣旨と策定の背景 その他、近年の大きな動向としてクラウドコンピューティングの進展があります。 従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)がコンピュータのハード ウェア、ソフトウェア及びデータなどを、自分自身で保有・管理していたのに対し、 クラウドコンピューティングは「ユーザーはインターネットなど通信回線の向こう側 からサービスを受ける」形態をとります。クラウドとは「雲」の意味するとおり、通 信回線の向こう側をイメージする言葉として用いられています。 クラウドコンピューティングは、情報システムの共同利用による運用経費削減のほ か、災害時など電源や耐震対策の十分とれた設備で運用することによる可用性の向上 などのメリットがあります。一方、情報セキュリティの管理については、利用者から 離れたサービス提供元で行われるため、配慮が必要です。 7 1 計画の趣旨と策定の背景 (4) 地域情報化基本計画の取り組み結果 平成13年度に策定した「情報化基本計画」に基づき、町がプロバイダとなりイン ターネットサービスを開始したほか、在宅健康管理システムの運用、テレワークセン ターの開設、ケーブルテレビ網のオール光ケーブル化、地上デジタル放送やBS・C S放送等のデジタル化への対応などを実施し、トータルケア情報ネットワークや地域 情報基盤の確立と高度利用、産業経済の振興、行政サービスの向上などを推進してき ました。 この「情報化基本計画」に基づき推進してきた各施策の結果について、次の表のと おり分類しました。なお、「継続」に分類した施策については、本計画へ反映し、継 続して取り組んでいきます。 区 拡 継 廃 分 充 続 止 施 策 名 ・在宅健康管理システムの拡充 ・CATVの高度利用(デジタル化、インターネット整備) ・行政サービス向上システム(庁内LAN) ・情報産業の誘致 ・教育支援システムの構築(P13参照) ・観光案内情報システムの構築(P15参照) ・緊急防災システムの充実(P17参照) ・農業情報提供システムの構築(P18参照) ・遠隔診断・画像データベースシステムの構築 ・薬歴情報共有化サービスの実施、外来診察予約システム ・町民ケアネットの構築(医療・福祉施設ネットワーク化) ・NPOによるモニタリング事業の推進と「コミュニティ実験室 」の形成 ・電子機能カードシステムの構築 ・求人情報システムの構築、マルチメディア工房 ・廉価なクリーンエネルギー供給 8 1 計画の趣旨と策定の背景 計画への反映 (5) 本計画の基本方針、基本目標及び施策は、「ICTを取り巻く社会的動向」や「情報化 基本計画の取り組み結果」を踏まえ、5年後、10年後のめざすべき将来像を見据えて決 定しています。 ICTを取り巻く環境の変化に起因するニーズ 施策の展開 (前) 情報化基本計画 反映 策定時の環境 (平成13年当時) 5年後10年後の目指すべき将来像を見据えて 決定 (新) 情報化推進計画 目指すべき将来像 環境の変化 策定時の環境 (平成26年度現在) 環境の変化に 起因するニーズ 災害時における ICTの活用 社会環境 ●平成23年3月11日東日本大震災の経験 ●スマートデバイスの普及 ●ソーシャルメディアの台頭 ●クラウドコンピューティングの進展 ●国の新たな計画の公表 (i-japan戦略、新たな情報通信技術戦略) ●証明書のコンビニ交付開始 ●マルチペイメント、電子マネーの利用拡大 ●ワイヤレスブロードバンド、WI-FIの普及 ●総合計画・基本計画の更新 ●学校におけるPC環境の整備 など 情報発信の 多様化 プッシュ型 サービスの提供 いつでもどこでも 受けられる 行政サービス など 9 2 計画の基本理念と目標 (1) 計画の体系 情報化の推進における基本的な考え方として、「基本理念」を頂点とする体系をと ります。基本理念の下には、実現に向けた「基本目標」を設定し、基本目標の達成に 向けて取り組む「施策の柱」、及び施策の柱を構成する情報化を推進する「施策」と 主な事業を掲げています。各事業の工程や目標については、各課等の取り組みの中で 定めていきます。 計画の体系イメージ 基本 情報化推進における 基本的な考え方 理念 基本 目標 ※今回の 計画 施策の柱 基本目標達成に向け た施策の柱 施策 施策の柱に沿って取 組むべき内容 事業 施策を構成する具体 的な取り組み 各課等の 取り組み (2) 基本方針の実現に向 けた大きな目標 情報化 推進計画 基本理念 本計画の基本理念は、「総合計画」が目指す町の将来像の実現に向け、その「基本 となる考え」に沿ったものを定めていきます。 「総合計画」の「基本となる考え」は、「みんなの声が響くまち にしあいづ」で す。これは、町民が夢と希望を持ちながら安心して暮らせるまちづくりへの思いを定 めたものです。この考えのもと、風通しの良い町政を進めながら、子どもからお年寄 10 2 計画の基本理念と目標 りまで元気な笑い声が響きわたり、自然のぬくもりや素朴な人情が心に響く町にして いきます。 この考えから、情報化推進計画の基本理念を、次のとおり定めます。 (3) 基本目標 本計画は5年後の平成31年度までを計画期間とし、「総合計画」に掲げる「まちづく りの目指すもの」を基本目標として定めます。 【基本目標】 基本目標】=【まちづくりの目指すもの】 まちづくりの目指すもの】 1.こころ豊かな人を育むまちづくり 2.豊かで魅力あるまちづくり 3.人と自然にやさしいまちづくり 11 2 計画の基本理念と目標 (4) 施策の柱 基本目標を達成するために、10年後の目指すイメージに向って今後の5年間で実施す ることを施策の柱及び施策として設定します。 基 本 目 標 1.こころ豊かな人を育むまちづくり 2.豊かで魅力あるまちづくり 3.人と自然にやさしいまちづくり 施策の柱 ・ICTを活用した人材育成 施 策 ・タブレット端末による小学校教育支援の推進 ・「こゆりちゃんクラブ(仮称)」の創設 ・Skypeを利用したコミュニティづくりの推進 ・情報発信力の強化 ・まちのプロモーションビデオ制作の推進 ・CATV利活用による文化・芸術・技術の伝承 ・地域活性化の戦略会議創設とソーシャルメディ アの活用 ・情報の共有 ・マイナンバー制度への対応 ・ICTによる医療・介護・福祉の情報連携 ・スマートデバイスを活用した訪問看護サービス ・遠隔カメラによる防災情報支援 ・農業へのICT利活用 ・ケーブルテレビの利活用 ・ソーシャルメディアと連携した番組制作 ・無線ネットワークの拡大 ・ケーブルテレビの広域連携 ・計画的な施設、設備の更新 ・高精細放送への対応 ・指定管理者制度の導入と公設・民営化 12 3 施策の柱と施策 (1) ICTを利活用した人材育成 10年後のイメージ 幅広い年代の誰もがICTを利活用することにより、地域活動に積極的に参加し、 住民同士の交流が深まります。また、児童生徒は授業の中でICTを効果的に活用す ることにより学力が向上し、心身とも健やかに成長していきます。 今後5年間で実施すること 施策 ・タブレット端末による学校教育支援 学校の高速ブロードバンド接続、1人1台のタブレット端末配備、電子黒板、 無線LAN環境整備、デジタル教科書・教材の活用等により、初等教育段階から 教育環境自体のICT化を進め、児童生徒等の学力の向上とICTリテラシーの向上 を図ります。 ・「こゆりちゃんクラブ(仮称)」の創設 自治区役員、消防団、民生委員等、地域を見守るリーダー的人材による登録 制プッシュ型情報サービスを構築し、メール配信やスマートデバイスのアプリ 等を通じた災害等の情報提供やJアラートとの連携、要援護者等の見守り・避 難支援情報等の共有を進めます。 ・Skype等を利用したコミュニティづくり 自治区集会所等でSkype等を利用することにより、各地域サロン活動等の情 報交流を促進するなど、地域間の人のつながりを 深め、高齢者等の生きがい活動の促進と近隣での 助け合いを育む地域づくりを進めます。 13 3 施策の柱と施策 (1) ICTを利活用した人材育成 具体的な事業 施策 事 業 概 要 タブレット端末による 学校教育支援 国、県等のモデル事業等、財政的に有利な補助事業を 活用し児童生徒にタブレット端末を導入します。 「こゆりちゃんクラブ (仮称)」の創設 自治区役員、消防団、民生委員等のメーリングリスト を作成し見守り活動や災害時の対応等に活用します。 Skype等を利用し たコミュニティづくり タブレット端末等を活用し、音声通話やテレビ電話等 の環境を構築しサロン活動等を支援します。 数値目標 目標区分 目標値 目標設定の説明 (平成31年) こゆりちゃんク ラブ(仮称)登 録件数 1,000件 関係団体の役員、有志などの登録数を目 標値とします。 Skype等活 用件数 10件 各地域のサロン10箇所をSkype等で つなぎ、サロン活動等を支援します。 14 3 施策の柱と施策 (2) 情報発信力の強化 10年後のイメージ 様々なメディアから、まちの魅力が発信され、観光地や中心市街地の賑わいが 創出されています。また、文化・芸術資料のデジタル化により生涯学習への参加 機会が拡大するとともに、まちの産業資源が多様に結びつき、新たなサービスも 生まれています。 今後5年間で実施すること 施策 ・まちのプロモーションビデオ制作 本町が持つ可能性や魅力を国内外にアピールするため、前例にとらわれずセ ンスを活かした映像・音楽・演出で本町の本質を訴求し、まちへの思いや愛情 を表現したプロモーションビデオを制作します。 ・CATV利活用による文化・芸術・技術の伝承 自然や歴史、芸能文化、住民活動や地域ルール、産業技術等、本町の貴重な 資源をデジタル化し、インターネットから容易に閲覧できるようにすることで、 町内外から生涯学習への参加拡大や次世代への継承、西会津の担い手の育成を 図ります。 ・地域活性化の戦略会議創設とソーシャルメディアの活用 地域ブランドを確立・育成する戦略会議を創設 し、本町固有の資源はもとより、一見不利な条件 も住民の発想力と熱意でブランド化を確立します。 また、ブランドの担い手を育成し、町外の生活者 にブランドイメージを形成するため、ソーシャル メディアを効果的に活用します。 15 3 施策の柱と施策 (2) 情報発信力の強化 具体的な事業 施策 事 業 概 要 まちのプロモーション ビデオ制作 行政の各分野(事業単位)に特化したプロモーション ビデオを制作し、様々な場面で町をPRします。 CATV利活用による 文化・芸術・技術の伝 承 失われつつある町の文化・芸術・技術等の貴重な資源 をデジタル化し、オンデマンドサービスなどを活用し てインターネットから閲覧できる仕組みを構築します 。 地域活性化の戦略会議 の創設とソーシャルメ ディアの活用 地域と町外を繋ぐ組織としての戦略会議を創設します 。町のブランドイメージを形成するためSNSをはじ めソーシャルメディアを有効活用します。 数値目標 目標区分 目標値 目標設定の説明 (平成31年) プロモーション ビデオ(PV) の制作本数 10本 行政の各分野毎に特徴的な事業に特化し たPVを制作します。 SNSの活用 (いいね件数) 10,000件 SNSを有効活用し、町のファンを増や します。 16 3 施策の柱と施策 (3) 情報の共有 10年後のイメージ 町民の誰もが、住み慣れたまち・自宅で必要な医療・介護サービスを受けると ともに、防災・防犯情報が的確に提供され、安全で安心して自分らしい生活を 送っています。また、農業の生産工程がICTによって共有化され、新規の就農者 が増加しています。 今後5年間で実施すること 施策 ・マイナンバー制度への対応 国が推進しているマイナンバー制度の導入に向けた体制を整備しシステムの 改修や条例等の改正に取組みます。 ・ICTによる医療・介護・福祉の情報連携 要介護者等の医療・介護・健康情報をICTで共有し、医療、訪問看護、各種 介護サービス、地域包括等の多様な職種間で活用・連携することにより、業務 の効率化と質の高いサービスの提供を図ります。 ・スマートデバイスを活用した訪問看護サービス 訪問看護の情報をICTで管理・共有し、スマートデバイスを活用した閲覧・ 入力ができるようにし、業務の効率化を進めるとともに、医師と在宅の患者を 映像でつなぎ、心身のケア向上を図ります。 ・遠隔カメラ等による防災情報支援 道路や河川、避難所等に遠隔カメラを設置するほか、 Jアラートからの情報をケーブルテレビやインターネ ットを通じて町民や観光客等へ迅速かつ的確に災害情 報等を提供します。 17 3 施策の柱と施策 (3) 情報の共有 施策 ・農業へのICT利活用 農業熟練者の「経験とカン」をデータにより「見える」化し、新規就農者や 後継者等の人材育成につながる、生産工程・経営分析・会計管理のマネジメント システムをICTにより構築します。 具体的な事業 施策 事業概要 マイナンバー制度 国の方針に沿いながら、総合行政情報システムの機 器の更新等を行い町の体制を整備します。 ICTによる医療・介護・福祉の 情報連携 保健、医療、福祉施設等の施設間でICTを活用した 情報共有ができる仕組みの構築を推進します。 スマートデバイスを活用した訪 問看護サービス タブレット端末などを活用し、介護サービスの向上を 推進します。 遠隔カメラによる防災情報支 援 過去の豪雨災害時における被害状況を基に、危険箇 所に遠隔カメラの設置を推進します。 農業へのICT利活用 農業熟練者の「経験とカン」をメディアの力で映像や データ化を推進します。 18 3 施策の柱と施策 (4) ケーブルテレビの利活用 10年後のイメージ 町内全域にケーブルテレビの有線・無線のネットワークが張り巡らされ、自宅 のスマートテレビや外出先ではスマートデバイスなどによって、いつでも好きな テレビ番組を見ることが出来ます。また、視聴者は番組と連動したソーシャルメ ディアを通じて、リアルタイムに番組に参加して活発に意見を交わしています。 今後5年間で実施すること 施策 ・ソーシャルメディアと連携した住民参加型の番組制作 ソーシャルメディアを通じて、視聴者から寄せられた投稿を放送番組上なら びに番組Webサイト上で表示し、自主制作番組における新たな価値の創造を行 います。また、視聴者の投稿した画像等をデータ放送で公開し、自主放送に ソーシャルメディアとしての役割を持たせます。 ・無線ネットワークの拡充 公共施設や観光地、商業施設、避難施設等に無線アクセスポイントを設置し、 スマートデバイス等による時間や場所に縛られない新たな視聴スタイルを提供 します。また、災害発生時等に有効な情報伝達手段として活用します。 ・ケーブルテレビの広域連携 圏域を超えたケーブルテレビ局同士の連携を深めていきます。放送番組によ る生活情報の交換はもとより、 各地域に散在する安全情報の 集約といつでも誰でも情報を 取得できる環境を整備します。 19 3 施策の柱と施策 (4) ケーブルテレビの利活用 施策 ・計画的な施設、設備の更新 ケーブルテレビ施設は、平成9年2月に開局以来、18年が経過し経年 劣化が進行していることから、計画的な大規模改修を行う必要があります。 ・4K、8K放送への対応 国の推進する新IT戦略による次世代放送サービスの4Kや8K放送等 に対応と、情報収集とヘッドエンド等の機器更新を計画的に推進します。 ・指定管理者制度の導入と公設・民営化 ケーブルテレビ施設の管理運営は、平成27年4月1日から指定管理者に 業務を委託し、新たな組織体制のもとで業務を開始します。指定管理者制度 の導入と公設・民営化への移行が、町民サービスの向上と経費の節減等につ ながるよう官民が連携、協力して事業を推進します。 20 3 施策の柱と施策 (4) ケーブルテレビの利活用 具体的な事業 施策 事 業 概 要 ソーシャルメディアと 連携した番組制作 ソーシャルメディアとの連携した住民参加型の番組制 作を推進します。 無線ネットワークの拡 大 公共施設や観光地、商業施設等にWi-fiフリースポ ットの増設を検討します。 ケーブルテレビの広域 連携 圏域を超えた自主制作番組をはじめとする各種情報交 流の仕組みを構築します。 計画的な施設、設備の 更新及び4K、8K放 送への対応 次世代放送サービスを見据えた機器の導入や経年劣化 に伴う施設・設備の計画的な更新を推進します。 指定管理者制度の導入 と公設・民営化 ケーブルテレビ運営事業は、公設・公営型から指定管 理者制度の導入とともに公設・民営化に移行すること から、一層の町民サービスの向上と効率的な運営を推 進します。 数値目標 目標区分 目標値 目標設定の説明 (平成31年) 無線ネットワー クの拡大(Wifiフリースポット) 町内20箇所 社会的にWi-fiフリースポットの需要 が高まっていることから、機器の増設を 推進します。 ケーブルテレビ の広域連携 公設ケーブルテ レビ局数10局 (地方局) 人、物、文化等の交流に加え、情報(自 主制作番組等)の交流も推進します。 21 4 進行管理 (1) 進行管理を行う推進体制 本計画に掲げた基本方針及び基本目標の達成に向け、各施策を総合的かつ着実に推 進していくためには、行政内部の横断的な取り組みが不可欠です。 そのため、具体的な推進体制についてはCIO(最高情報責任者)を頂点とした 「情報化推進体制」を整備し、進行管理を行うこととします。 情報化推進体制 (政策調整会議) 副町長(CIO) 教育長 各課等の長・会計管理者・議会事務局長 22 4 進行管理 (2) 進行管理方法 本計画における各施策・事業を展開するにあたってはPDCAサイクルを確立し、進行 管理を図ることで、その実効性を確保していきます。 具体的には、本計画に基づいたアクションプランを策定し、施策に関連した各事業 について、工程や目標を明らかにします。 また、各事業については、「情報化推進体制」において事業の進捗状況を確認する とともに、妥当性や有効性、効率性等を総合的に判断し、事業の継続や拡大、あるい は凍結や廃止を含め、柔軟に見直しを図っていきます。 なお、本計画の最終年度には、各重点施策の進行状況のほか、目標未達成施策につ いては原因分析を行い、次期計画策定に活かします。 アクションプランの作成 (PLAN) ) 事業手法の見直し (ACTION) ) 事業の運用・実施 (DO) ) 事業の評価・検証 (CHECK) ) 23 5 用 語 用 語 説 明 クラウドコンピューテ ィング 従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)が コンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを 自分自身で保有・管理していたのに対し、クラウドコンピュ ーティングでは「ユーザーはインターネットなど通信回線の 向こう側からサービスを受ける」利用形態のコンピュータ技 術のことです。 スマートデバイス スマートフォンやタブレットの総称です。 ソーシャルメディア 個人と個人、個人と組織、組織と組織の間の情報発信が、ウ ェブサービスを経由することによってそれ自体が意味を持つ コミュニティとなり、実社会に広く拡散され、影響力を持ち 始めたメディアのことを指します。代表的なソーシャルメデ ィアとしてはTwitterやFacebookなどがあげられます。 マルチペイメント ATMの24時間化、インターネット決裁など様々な決裁方 法を統合させることです。 ワイヤレスブロードバ ンド ADSLや光ファイバーなどのブロードバンド通信に準じる 通信速度を実現する無線通信サービスや技術の総称です。 Wi-Fi(ワイファイ) 無線LANでインターネットに接続することです。 アプリ アプリケーションソフトの略。ワープロソフト、表計算ソフ トなど特定の用途や目的のために作られたコンピュータのソ フトウェアのことです。 プロモーションビデオ 宣伝・販売促進用のビデオソフトのことです。 SNS(ソーシャル・ネットワー キング・サービス) 互いが友人を紹介し合い、新たな友人関係を広げることを目 的としたコミュニケーション・サービスのことです。 Skype(スカイプ) インターネットを通じてパソコンや携帯電話端末を接続し、 音声通話やテレビ電話等を行うことができるアプリのことで す。 24 5 用 語 用 語 説 明 マネジメントシステム 権限及び責任をもった人(グループ)が方針及び目標を定め 、その目標を達成するために組織を適切に指揮・管理する仕 組みやルールのことです。 Webサイト インターネット上の場所を指し、一般的にホームページのこ とです。 無線アクセスポイント 無線LANにおいて端末を接続するために電波を中継する機 器のことです。 ICTリテラシー 情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことで す。「情報活用能力」とも言います。 プッシュ型情報サービ ス インターネット上で、利用者が要求する情報を事前に設定し ておくと、以降はその要求情報をもとに、情報を受け取れる サービス形態のことです。電子メールの配信サービスもその 一つです。反対にプル型とは、利用者が要求するとその都度 サービスの応答がある形態を指します。 25 西会津町情報化推進計画 (平成27~31年度) 発行/西会津町情報化推進計画策定委員会 監修/総務省ICT地域マネージャー 井上 あい子 発行年月/平成27年3月
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