情報科学科 - 東海大学

Department of
Human and Information Science
情報科学科
School of
Information Science and Technology
Department of Human and Information Science
東海大学
学 科 案
内
湘南
School of Information Science and Technology
東海大学 情報理工学部
東 海 大 学 は 4 つ の 力 を 育 成 します。
「明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性をもった人材」に
育つよう、全 学を挙げて取り組んでいます。
常に未来を見据え自らが
取り組むべき課題を探求する力
自ら考える力
集い力
多様な人々の力を
結集する力
困難かつ大きな課題に
勇気をもって挑戦する力
挑み力
失敗や挫折を乗り越えて
目標を実現していく力
成し遂げ力
「4つの力」
のイメージキャラクター
リッキー
入学センター入学課
〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1
Tel:0463-58-6422(受験生用) Fax:0463-50 -2186
◎本案内は、
特に記載がない限り2015 年 4月現在の内容を掲載しています。
2015.4 DI 41
Department of
Human and Information Science
School of
Information Science and Technology
教 育 方 針
主 任 か ら の メッセ ー ジ
情 報 科 学 科
情報科学科では、充実した導入教育、基礎教育を行います。1 年次から、ゼミ形式を導入し、親身できめ
細かい指導が特徴です。社会人となるために必須なキャリア教育も充実しています。
情報科学科の使命は、次世代の情報処理技術の種(シーズ)
となる基礎研究、先行的研究を進めること
にあります。また、その教育は、情報社会で即戦力として活躍できる人材を育成することを目標としてい
東海大学 東海大学では建学の精神に基づき、
が育成 「自ら考え、集い、挑み、成し遂げる」
これら4つの力を
する
●●●●
力
身につけ、時代に即応できる人材を育成します。
アドミッションポリシー
ます。
情報科学科では、本学科の教育目標「最先端
技術の研究とさらに次世代の情報処理技術の種
情報科学に冠するグローバルな視野と
となる基礎研究をすすめるために、普遍的科学
新しい情報処理技術を創出できる素養を持ち、
研究と深い思索による飛躍的着想を追求する。
ま
即戦力として社会に貢献できる人材を育成します。
た社会の技術部門で即戦力として活躍できる能
▶情報処理の基本原理を深く理解し、
力を涵養するとともに、将来の新技術への対応能
コンピュータを問題解決のために使いこなせる力
力、
さらに次世代情報技術の着想と開発に貢献
▶情報処理技術の時代的動向に精通し、
できる人材を育成する」に共鳴し、
自ら学ぶ意欲
新しい情報処理のしくみを創造できる力
をもった人を求めます。
情報科学科で総合的に学ぶ3つの分野
情報科学科では、
「数理情報」、
「人間・脳情報」、
「画像情報」という3つの分野において情報科学の研究・教育を推進しています。
コンピュータを活用した複雑な情報処理には、
「 数理情報分野」における情報理論や数学的アプローチが不可欠です。さらに、
「人
間・脳情報分野」の研究を進めることにより、コンピュータを進化させ、人間とのインタフェースの最適化を図っていくことができ
情 報 科 学 科 の 学 び ・ ・・ ・
情報科学科では、
情報を科学と工学の観点から捉えて教育を行っています。
認知科学、脳科学、生体情報や視覚情報処理など、
ます。また、現代社会にはさまざまな画像・映像情報があふれ、その内容は複雑化しています。
「画像情報分野」の研究の重要性は
増すばかりです。これらの 3 つの分野は、互いに補うように関係し合い、次世代情報技術開発の基礎部分を担っています。情報科
体系的な
情報科学教育
プログラム
学科では、
これら3つの分野について総合的な教育を行い、明日の情報技術者を育成します。
情報科学にかかわる幅広い知識を修得し、
技術革新への対応力を身につけることで、
人間・脳情報分野
次世代情報技術の開発に貢献できる
人材を育成します。
基礎知識と
専門知識の
修得
情報科学科
の
教育・研究
システム
先端的研究
の
取り組み
ステレオ画像提示装置
共焦点レーザー顕微鏡
数理情報分野
画像情報分野
情報企業の
専門家による
実践的授業と
就職指導
パケット送信経路の学習
02
■ 情 報 科 学 科
衛星画像の解析
Department of Human and Infor mation Sc ience ■ 03
Department of
Human and Information Science
学びの分野
School of Information Science and Technology
人 間・脳 情 報 分 野
数理 情報分野
マンデルブロー集合のフラクタル図形
情報処理アルゴリズムを研究するためにはその基礎となる数学的原理をしっかり理解しておくことが大切です。ソフ
トウェアの開発にはプログラミング言語の習熟とともに、システムに関する理論、基礎知識の修得が不可欠となります。
脳の中の脳脊髄液の動き
脳波記録実験風景
モバイル端末を活用する新しい情報サービスを生み出すために必要な基礎研究は何でしょうか。高度な物理現象を情
報処理に活用するための技術的アプローチは何でしょうか。情報科学科では情報処理技術の基礎となる数理情報分野
そもそもコンピュータに期待した機能は人間の情報処理機能でした。計算機能は十分実現されましたが、人間的な情
の研究・教育に力をいれています。
報処理機能の研究開発は不十分です。情報科学科では神経科学、脳科学、心理学、認知科学など人間の情報処理に関
関連科目・
・
・
・
・ 情報テクノロジー入門/情報通信ネットワーク/ニューラルネットワーク/情報学習システム/情報理論/
インターネットテクノロジー/情報システム/信号変換理論/情報数理工学/コンピュータシミュレーション/数値計算/情報技術論/情報科学通論/
プログラミング実習1・2・3 /コンピュータシステム/データ構造とアルゴリズム
情報工学領域
コンピュータやインターネットをますます便利なものにするための研究を行います。人間の
わる基礎知識を十分に研究・教育します。特に人間にとって重要な視覚機 能については専門的な教育を目指します。ま
た、身体筋肉の運動制御も重要な 研究です。一方、fMRI に代表される高度な医療技術は人類の福祉に計り知れない
恩恵をもたらしました。脳の研究は総合的な情報科学の研究であり、次世代の医療技術を革新する情報処理の研究も
行います。
言葉を理解し、人間と同じように考えるコンピュータや、いつでもどこにいても必要な情報を
インターネットから瞬時に探してくれるシステムの開発、携帯電話を今よりももっと使いやすくするための研究などを行
います。
関連科目・
・
・
・
・ 生体情報処理1・2/神経情報工学/視覚情報処理/メディカルイメージング/生物物理/情報学習システム/脳科学/
ニューラルネットワーク/認知科学/信号変換理論/情報技術論/情報科学通論
卒 業研 究 の一 例・
・
・
・
・
●
インターネット上で流通する動画や音楽などのディジタルデータを効率よく圧縮する方法を考案します ●
ツイッターのつぶやきから個人の特徴を推定し、適切な情報を提供するシステムを開発します ●
環境に合わせて進化する生体の機能をコンピュータ上で再現し、情報処理に応用します ●
指紋や静脈パターン、キ ー入力のスピードなど人間の身体的・行動的特徴を利用した生体認証技術を開発します ●
ファジィ
(あいまいさ)
を用いて、人間と同じような推論をコンピュータに行わせます
●
インターネット上の情報の信頼性を判定する方法を考案します
数理工学領域
脳や目の仕組みや機能には 40 億年という年月をかけて進化してきた生物の知恵がいっぱい詰まっています。感覚、
記憶、感情、睡眠、生物リズムについて生物学や心理学の視点から学び、人間の脳や心が持っている高度な情報処理
システムを解き明かす研究を行います。 卒業 研究の一例・
・
・
・
・
●
実世界の現象を数理モデルとして捉え、
それらに対し数学や情報、
物理を用いて理論的な解
●
血液の流れや体温など、体の中の状態を映像化するMRI 技術の開発に取り組みます 脳の中で感覚や記憶がどのように情報処理されているか調べ、脳の各部の機能を明らかにします
釈を与える研究分野です。複雑な条件のもとで生み出される特定の現象の量的な予測や推
●
人間の脳細胞と同じ構造(人工的脳細胞)をコンピュータ上に作り、何が起こるのかを調べます
定を行うために、大容量のデータを高速に処理できるコンピュータを用いて数値シミュレーションを実行し、
その発生原
●
プラモデルが脳機能の向上に及ぼす影響を脳波を指標に調べます
理を解明します。非線形科学や量子論などを応用した新しい情報処理技術を探求しています。
●
筋肉で発生する電気信号を測定し、体の疲れを数値化する方法を開発します ●
共焦点レーザー顕微鏡を利用して、神経細胞の形や動きについて研究します
卒 業研 究 の一 例・
・
・
・
・
●
音楽や文章、画像などを揺らぎを含む情報としてとらえ、
それらが持つ種々の法則を解明します
●
コンピュータに100 点満点の仕事をさせるのではなく、80 点の仕事を短時間で行わせる情報処理を実現します
●
情報処理による熱の発生を効率的に抑制する方法を研究します
●
カオス理論やフラクタル理論を応用した情報処理や通信方式、情報圧縮法を実現します
●
原子や分子の状態を制御し超並列計算(量子計算)を行うための理論を研究します
網膜神経節細胞
04
■ 情 報 科 学 科
顕微鏡下画像刺激装置
ディジタル脳波計による記録例
プラモデル作成風景
Department of Human and Information Sc ience ■ 05
学 びの分野
カ リキュラム
画像 情 報分野
情・報・科・学・科
1年 次
1セメスター
■ 情報リテラシー科目
■ 情報リテラシー科目
■ 情報リテラシー科目
プログラミング実習1
プログラミング実習2
プログラミング実習3
情報テクノロジー入門
■ 基幹科目
情報は何らかのインタフェースを経て人間に伝わらなければなりません。画像はもっとも効率的な形態なのです。
情報科学入門ゼミナール1
抽象的な情報をいかに画像化すれば効率よく人間に伝わるでしょうか。人間のように自由に画像情報を理解するに
■ 基礎教育科目
はどうすればよいでしょうか。人間を離れても画像の研究は重 要です。画 像の圧縮、符号化、通信、画像データベー
ス検索など重要な課題があります。また、リモートセンシングや監視カメラの技術も大切です。
現代文明論1
■ 情報科学共通基礎科目
■ 情報科学共通基礎科目
電気回路
情報理論
■ 基幹科目
■ 生体情報系科目
情報科学入門ゼミナール2
生体情報処理2
■ 基礎教育科目
■ 基幹科目
現代文明論2
情報科学通論
英語コミュニケーション科目
体育科目
体育科目
文理共通科目
■ 理工系基礎科目
基礎数学A・B
基礎物理A
画像処理応用/ビジュアルコンピューティング
■ 生体情報系科目
生体情報処理1
英語コミュニケーション科目
文理共通科目
関連科目・
・
・
・
・情報テクノロジー入門/コンピュータシステム/プログラミング実習1・2/情報理論/信号変換理論/画像処理基礎/
2年次
4 セメスター
■ 情報リテラシー科目
■ 情報科学共通基礎科目
衛星画像のiモード配信
2 年次
3 セメスター
コンピュータリテラシー
コンピュータシステム
画像サイズの自動変換
1年次
2 セメスター
開・講・科・目
物理数学基礎
線形代数1
■ 理工系基礎科目
基礎化学A 基礎物理B
線形代数2
微積分1
物理学A
電子回路
信号変換理論
数値計算
■ 生体情報系科目
認知科学
■ 基礎教育科目
英語コミュニケーション科目
文理共通科目
■ 理工系基礎科目
微積分2
■ 基幹科目
情報技術論
■ 基礎教育科目
英語コミュニケーション科目
物理実験
■ 理工系基礎科目
確率・統計
離散数学
化学
微分方程式 2
微分方程式1
電磁気学基礎
画像や映像に情報を埋め込み、ディジタルデータの不正コピーを防止する研究を行います。著作権を保護し、安
全な情報化社会を実現するために必要な技術です。また、人工衛星の観測によって得られた画像データを分析
し、地球環境の変 動を検出する技術の開発にも取り組んでいます。
卒 業 研究 の 一 例・
・
・
・
・
●
スポーツの映像を解析し、有益なデータを自動で収集する方法を考察します ●
動画や音楽などのディジタルデータに秘密の情報を埋め込み不正コピーを防ぐ電子透かし技術の研究を行います
●
衛星画像を分析し、海洋、陸、雪氷などに関する地球環境の変動を捉えるシステムを開発します ●
さまざまな音楽に適した映像を自動的に作成するシステムを開発します
●
画像処理技術を用いた視覚障害者向け歩行者支援システムを開発します
3 年次
5 セメスター
■ 情報数理工学系科目
■ 基幹科目
■ 基幹科目
画像処理応用
卒業研究1
卒業研究2
■ 情報数理工学系科目
情報通信ネットワーク
コンピュータシミュレーション
ニューラルネットワーク
視覚情報処理
科学英語
実用英語1
メディア社会論
情報科学応用ゼミナール2
■ 自己発展科目
■ 自己発展科目
科学と倫理
知的財産権法
情報科学ゼミナール
情報科学実験2
■ 自己発展科目
■ 自己発展科目
情報科学応用ゼミナール1
■ 基幹科目
実用英語2
情報科学実験1
■ 情 報 科 学 科
■ 生体情報系科目
情報システム
■ 基幹科目
06
ビジュアルコンピューティング
■ 生体情報系科目
脳科学
画像強調処理
4年次
8 セメスター
■ 情報リテラシー科目
画像処理基礎
超解像処理
4 年次
7 セメスター
データ構造とアルゴリズム
■ 情報科学共通基礎科目
映像から選手の動きを自動抽出
3 年次
6 セメスター
テクニカルプレゼンテーション
インターネットテクノロジー
情報学習システム
情報数理工学
生物物理
メディカルイメージング
神経情報工学
気象衛星画像
Depar tment of Human and Infor mation Sc ience ■ 07
Department of
Human and Information Science
主な専門科目
School of Information Science and Technology
本学科では、
コンピュータ科学や生体情報処理の基礎となる科目を中核に、
多様な学問体系を
学ぶことができます。ここでは全69の専門科目のうち、
主要なものについてご紹介します。
情報通信ネットワーク
プログラミング実習3
情報ネットワークの仕組みを学ぶ
情報通信ネットワークは想像以上に急速
なスピードで進化を遂げ、私たちの生活に
浸透しています。多くの人々が、日々の生活
に情報通信ネットワークが欠かせないと考
えているのではないでしょうか。まさに21
世紀は、情報通信ネットワークの時代であ
ると言っても過言ではないでしょう。この講
ユーザインタフェースを使いこなす
技術を習得
最近のソフトウェアでは画面上にボタン
やメニューが用意されており、ユーザはそ
れらをマウスで適宜選択することで、必要
な処理を実現できるようになっています。本
科目ではそのようなソフトウェアの開発技
法を修得することを目的とします。
ニューラルネットワーク
学習機能を持った人工的脳細胞
人間の脳は、
「ニューロン」
と呼ばれる数
百億個の脳細胞が結合してできています。
これと同じように、人工的「ニューロン」
と呼
ばれるユニットを数多く結合させて、人間の
脳と同じような構造を作ります。その上で、
この人工的脳細胞にコンピュータを用いて
「学習機能」
を持たせたものが「ニューラル
義では、私たちが日々利用しているインター
ネットワーク」です。ニューラルネットワーク
ネットに代表される情報通信ネットワーク
には多くの種類があるので、
それぞれの種
が、
どのような仕組みで通信を行っているか
類について詳しく内容を学びます。
を学びます。
プログラミング実習1・2
情報技術論
プログラムの設計技法を学ぶ
現代社会においてコンピュータによる情
報処理はあらゆる分野に浸透し、
さまざま
な役割を担っています。コンピュータがほか
の機械と異なる点は、その使用目的が限定
されていないということです。プログラムを
入れ替えることによって、
一つのコンピュー
タにさまざまな仕事を行わせることができ
るのです。本科目ではプログラムを作成す
るための基本的な文法を学びます。多くの
演習を通して、
プログラムを自由に設計でき
るようにするための技法を習得します。
企業や研究所のプロフェッショナルが
訪問講義
情報科学は、旧来のエンジニアリングを
強く意識した情報工学から大きく様変わり
し、学際的色彩の濃い、総合的科学に進化
しつつあります。本科目では、
このようなIT
コンピュータリテラシー
楽しみながらコンピュータの操作を修得
コンピュータを用いてさまざまな課題作
品を創作し、
コンピュータの使用方法を楽し
く修得します。コンピュータの面白さや可能
性を十分に体験できるはずです。
コンピュータの構成要素や
物理的な動作原理を詳しく学習
人間の知性と心を研究する
まず、初期の電子計算機から現在のコン
し、推論し、問題解決・意思決定をし、感情を
視覚情報処理
心理学的な観点から
目が見える仕組みを学ぶ
人間は五感から得た情報を理解し、記憶
ピュータにいたる進展の歴史を概観し、そ
目はどのようにして見えるのか詳しく学び
もって、適切な行動をとることができます。
のアーキテクチャの変遷を学びます。続い
こういった人間の機 能・行動を研究するこ
て、整数、実数及び文字の符号化などデー
があります。これは当たり前なことではなく、
性、心の研究なのです。
「認知科学」は昔か
算と演算回路及び記憶回路などの動作に
驚異的な仕組みです。一方、目には錯視とよ
ら哲学者の興味を引いてきました。最近で
ついて、
コンピュータを実際に動かしながら
ばれる奇妙な性質があります。色や形、動き
は人工知能の研究として、大いに発展してい
理解し、
コンピュータについての理解を深め
などを正確に見ることができないのです。
ど
る分野です。
ます。
信号変換理論
すが、
むしろ心理学に近い観点から研究しま
など、基本的な情報を瞬時に理解する機能
か。意識とは何でしょうか。すなわち人の知
のデータの取り扱いを理解します。論理演
ます。脳の構造や生理学的なことも重要で
す。目には明暗、色彩、運動、奥行き、模様、形
とが「認知科学」です。言語とは何でしょう
タの表現法を学習し、コンピュータ内部で
うしてこんなことが起こるのか解明します。
脳科学
メディカルイメージング
不規則信号から
有意義な情報を引き出す
人間の脳の仕組みを知る
人間の体内を見る技術について学ぶ
工学の分野では、情報は観測データある
本科目では、人間の脳の構造・機能を総
人の体は外からでは中身が見えません。
合的に学びます。脳の構造はどうなっている
体内の情報が見えるようにするためには、何
のでしょう。脳を構成する神経細胞はどんな
か別の形で体の中を「見せる」技術が重要
いは信号によって与えられます。
その信号は、
多くの場合極めて不規則に変動し、未来の
予測が不可能な「不規則信号」です。このよ
うな不規則信号から、意味のある有用な情
新しい情報ビジネスチャンスや21世紀の情
報を抽出しようとする場合には、何らかの
報科学の未踏研究分野を切り拓くヒントと
データ処理と解析が必要となります。本科
モチベーションを与えることを目的としてい
目では、与えられたデータを処理し、解析し
ます。情報企業の第一線で活躍されている
た結果得られる情報をもとに、情報源の特
専門家や内外の一流研究者などのプロフェッ
性を推定する手法について学習します。
働きをするのでしょう。目や耳、
そのほか五
です。これを行うのが「メディカルイメージ
感が働く仕組みや手足を自由に動かせる仕
ング」
の技術です。これには、
可視光を使った
組みを勉強します。また、脳の中心部にある
ものから、X線、
ガンマ線、超音波、磁界など
生命にとって大事な部分についても学習し、
さまざまな媒体を用いたものがあります。
記憶や感情、理性を支配する仕組みを知る
本科目ではこれらのいろいろなメディカル
ことができます。また、ホルモンや体のリズ
イメージング技術について、
その原理や使
ムについても学びます。
い方、応用を勉強します。
ショナルを招き、講義をしていただきます。
正原 涼さん 2010年度情報科学科卒業 2012年度大学院工学研究科情報理工学専攻修了
■ 情 報 科 学 科
認知科学
革命へ向けた世の流れを常にウォッチし、
卒 業 生 からの メッ セ ー ジ
08
コンピュータシステム
卒 業 生 からの メッ セ ー ジ
小峰 龍二
さん 2011年度情報科学科卒業
◎凸版印刷株式会社
◎株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
人間とコンピュータの融合というキーワードに興味を持ち、情報科学科を選択しました。大学ではITに関する講
義だけではなく、人間の脳の仕組みを考えるユニークな講義があり、さまざまな分野について学べるため、自身の
視野が広がったと思います。私は視覚の研究の面白さに触れ、2 年次には研究室に通い始め、ゼミにおいては実
験だけではなく、英語の文献を読み最先端の研究に触れることを大切にしていました。
卒業後は大学院に進学し、海外の学会発表の場で研究発表を行う機会があり、多くの研究者の方とディスカッ
ションを繰り返すうちに、自信もつきました。在学中の研究や、出会った仲間を通して得られた喜びや楽しさは一生
の宝になります。情報科学科の教員の方々は「学びたい !」
という気持ちに対して全力でサポートしてくださります。
ぜひいろいろなことに興味を持ち、自主的にチャレンジしてください。
「パソコンは何でもできる! 」そう感動した高校時代の私は、情報科学科へ入学を決めました。まず私は、画像処
理とゲーム開発を目標に掲げ、プログラミング実習に臨みました。しかし、私の目標は打ち砕かれます。
「1+2 」を計
算するプログラム作成に30 分かかったのです。
「暗算の方が早いね」と友人と話していると、
不安を抱いた私たち
に、
「もっと難しい数式をミスなく計算するなら、
プログラムを作成する方が早いよ」と大学院の先輩が声を掛けて
くれました。私はその後、先輩に教わり、友人同士で教え合い、競い合いました。最終的に目標を達成し、さらに卒
業研究では、
1つの課題に対しさまざまな解決策を試みる中で、学んだプログラミングが活かされることを何より
も痛感しました。
できるようになりたい、そのためにはどうするか考えることを今も大事にしています。
Department of Human and Information Sc ience ■ 09
主な専門科目
教 員 紹 介
D ATA
教授・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
准教授・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
7人
3人
講師・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
非常勤講師・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
1人
5人
本学科では、最先端の研究を行う教授や、情報産業の第一線で活躍している
専門家が授業を担当しています。彼らの研究テーマなどを紹介します。
ビジュアルコンピューティング
生体情報処理1・2
情報理論
CGとそれに関連する画像処理の基礎を学ぶ
生体を情報処理の観点から理解する
コンピュータグラフィックス
(CG)はコン
神経細胞における情報処理に重点をお
ピュータを使って画像を生成する技術と位
き、有機的統合システムである「生体」につ
置づけられます。今日、CGは多くの分野で
いて、情報の観点から学習します。生態にお
利用され、多様な発展を遂げています。主
ける情報の流れには、
生体と外界、神経系や
な応用例としては、建築、自動車、航空機な
ホルモン系、遺伝符号系などがあります。本
どの分野における設計支援(CAD )
システ
科目では感覚器官や運動器官を媒介とする
ム、各種実験のシミュレーション、映画、コ
情報、伝達速度の速い神経系とそれよりは
マーシャル、
ビデオゲームなどが挙げられま
るかに遅いホルモン系の特徴について学
す。本授業ではこうした状況を踏まえ、初学
び、生体の受容・処理・制御情報量について
者を対象に、CGの基本的手法とそれに関
理解します。また、神経細胞の性質、神経パ
連する画像処理の基礎について講義しま
ルスの伝送、神経回路網、学習と記憶など
す。本授業の目標は、
CGの基本的概念を理
を通して生体における高度情報処理器官で
解し、CGエンジニア検定3 級に合格可能
ある「脳」
について、情報の観点より理解を
な知識を修得することです。
深めます。
データ構造とアルゴリズム
問題を解決する
論理的な思考を身につける
コンピュータ及び通信ネットワークの進
歩にともない、それを扱う技術者にはより
高度な知識と技術が要求されています。問
題を解決するためにデータ構造から何を
■
在
校
さまざまな理論を学び
情報通信の効率化、高信頼化を目指す
ディジタル画像処理分野の開拓
福江 潔也 教授
K.Fukue
工学博士
大容量のマルチメディアデータがやりと
コンピュータ筆跡鑑定、
地球観測衛星による世界土地被覆の把握
て、
データ圧縮や誤り訂正符号化は、通信の
理論に基づいています。本科目では、情報
の数量化やエントロピー、情報通信の効率
化を実現するための理論、情報通信の高信
頼化を実現するための方法など、情報通信
技術の基礎を理解します。
生
の
声
■
鈴木 智香子さん 3年次
私立東海大学付属相模高等学校
(神奈川県)
出身
画像処理
・最 終 学 歴・
ピュータを使う機会がありませんでした
題を解くべきかを分析できる能力が求めら
が、今後の社会では必要不可欠になると
れています。本科目では、
データ構造とアル
思ったこと、また以前から医療機器など
ゴリズムについて体系的に教示し、その学
に興味があったことから、情報科学科に
習結果をプログラミングに活かすことを目
入学を決めました。コンピュータを用い
的として講義及び実習を行います。
た専門的な内容を学ぶ授業が多くありま
すが、基礎から学べるのでしっかりと知
識を得ることができます。
東海大学大学院 工学研究科光工学専攻
・専 門 分 野・
衛星リモートセンシング、画像処理
・最 終 学 歴・
千葉大学大学院 工学研究科修士課程
画像処理、特にリモートセンシング分野における画像
処理を研究フィールドとしています。画像処理はその形態
地球観測衛星の観測データを解析し、環境変動に関す
により、アナログ画像処理(写真、光学、電気的画像処理)
る現象を解明するリモートセンシング技術の研究を行っ
とディジタル画像処理に分けることができますが、現在
ています。解析対象は、海洋・陸域・雪氷域などですが、近
はディジタル画像処理に注目しています。ディジタル画像
年、海氷観測に力を入れています。地球温暖化の兆候は、
処理は、まだ数十年の歴史しかなく、敷居が低い半面、新
雪氷域に顕著に表れると考えられ、海氷は重要な観測対
しい分野特有の問題として体系的に学ぶのが難しいと
象です。また、熊本の宇宙情報センターで受信した衛星
いう側面があります。この分野を一緒に開拓していきま
データをネットワークで迅速にやりとりし、海氷や災害の
しょう。
即時監視などに役立てる研究にも取り組んでいます。
君の身体を磁場で観る
黒田 輝 教授
脳の情報処理の解明に迫る
尾関 智子 教授
K.Kuroda
博士
(工学)
私は、大学に入学するまであまりコン
選択し、
どのようなアルゴリズムによって問
・研究テーマ・
衛星データを用いた地球変動解析、
Web 教材開発に関する研究、
衛星による即時監視に関する研究
・専 門 分 野・
効率や信頼性の向上に必要不可欠の技術
前にC.E.シャノンによって創始された情報
K.Cho
博士
(工学)
・研究テーマ・
りされる今日のインターネット社会におい
となっています。これらの技術は、60年以上
衛星画像解析で地球環境に迫る
長 幸平 教授
T.Ozeki
博士
(理学)
・研究テーマ・
・研究テーマ・
画像処理や誤り訂正符号などの情報処理
過程の解析、パラメータ空間の幾何的な
構造が神経回路網の学習に及ぼす影響
MRIによる体内温度分布の非侵襲画像計測、
インターベンショナル(術中)
、
MRIにおける撮像技術、
MRIによる頭蓋内圧力の非侵襲計測
・専 門 分 野・
医用計測工学
・最 終 学 歴・
神戸大学大学院 工学研究科計測工学専攻修士課程
医療工学は、人々の健康を理工学によって支える研究
・専 門 分 野・
情報統計力学、脳科学(記憶と学習)
、
神経多様体の情報幾何
・最 終 学 歴・
東京工業大学大学院 理工学研究科物理学専攻博士課程
私たちが無意識に働かせている脳は、単純な動作をする
情報科学科は女子学生の割合が少ないですが、みんなとても仲が良く、
分野です。最近は、治療中心から診断・予防中心への医療
授業で分からない部分があれば教えあったり、放課後にみんなで遊びに
素子が多数集まり、従来のコンピュータでは到底かなわな
に変わりつつあり、また、外科手術に代わる低侵襲治療に
行ったりしています。また、学部内で開かれる女子会などを通して他学年・他
いような高度な情報処理をいとも簡単に行っています。
注目が集まっています。それに伴い、体内の形態・状態・機
また、外界からの情報をもとに自律的に学習を行うシス
学科の女子学生との交流を深めることができ、とても楽しく過ごしていま
能などを可視化する断層画像化技術がさらに重要になっ
テムでもあります。脳に特有な情報処理様式を数理的な方
す。勉強だけではなく、充実した生活を送るための環境や、一緒に頑張りあ
てきています。当研究室では、軟部組織の識別に優れた
法を用いて解明するとともに、画像認識、音声認識などの
える友人たちが皆さんを待っています !
MRI(Magnetic Resonance Imaging)を高度化し
分野に応用することを目指しています。
た画像計測の研究を行っています。
学生のCG作品例
10
■ 情 報 科 学 科
Department of Human and Information Sc ience ■ 11
教 員 紹 介
私たちの身体の中の知恵を発見してみよう
高雄 元晴 教授
D ATA
地球システムの謎を解き明かす
中島 孝 教授
T. Nakajima
博士
(理学)
M.Takao
博士
(医学)
・研究テーマ・
大阪大学大学院 医学系研究科生理系専攻博士課程
・専 門 分 野・
個々の神経細胞の演算処理速度は電卓よりはるかに劣っ
ています。
しかし、脳の中で多くの神経細胞がお互い連絡を
取り合いながら同時にさまざまな情報処理
(自律的並列分
散処理)
を行うことによって、最新のスーパーコンピュータで
も到底かなわない情報処理能力を実現しています。私は、発
生学的に脳の一部である網膜をモデルとして、脳において神
経細胞がどのように自律的並列分散処理を行っているのか
を詳細に研究しています。そして得られた知見を工学や医学
に応用することを目指しています。40億年かけて進化してき
た生物の情報処理システムには驚くべき知恵がいっぱいつ
まっています。野心家で冒険心にあふれた受験生の皆さん、
・最 終 学 歴・
東京大学大学院 理学系研究科地球惑星物理学専攻
最新の地球科学の知見と情報機器を駆使して、地球シス
テムの謎に迫ります。使用する道具は、衛星に搭載された各
種センサ、気象センサ、地球大気の動きを模擬するモデル
です。ターゲットは、大気中の汚染微粒子の流れ、雲の成長
消滅過程、雨、地球のエネルギー収支、気候変動など多岐
にわたります。地球科学の知見を再生可能エネルギー問題
に活用する応用研究も開始しました。
人工衛星や観測センサの設計、データ処理手法の開発、
データ処理、
フィールド観測など、好奇心が刺激される研究
テーマを用意しています。
講師・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
非常勤講師・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
1人
5人
K.Mizutani
博士
(理学)
・研究テーマ・
・研究テーマ・
動物における運動機構
・専 門 分 野・
・専 門 分 野・
地球物理学、大気科学、
リモートセンシング
視覚神経科学、電気生理学、視覚情報処理
7人
3人
ヒトとコンピュータを繋ぐ
水谷 賢史 講師
進化型計算の設計、
遺伝的アルゴリズムの理論解析、
タンパク質工学のための確率的最適化
地球システムと大気環境の
総合的理解に関する研究
・専 門 分 野・
准教授・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
H.Someya
博士
(工学)
・研究テーマ・
網膜神経回路網の研究、
網膜̶中枢投射の解剖学、
概日リズムの生理学
・最 終 学 歴・
進化的システムをデザインしよう
染谷 博司 准教授
教授・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
電気生理、バイオイメージング
進化型計算、群知能、確率的最適化
・最 終 学 歴・
東京工業大学大学院 総合理工学研究科
知能システム科学専攻博士課程
・最 終 学 歴・
慶應義塾大学大学院 理工学研究科生体医工学専攻
博士課程
誰にも正解がわからない難しい問題を解く必要に迫ら
コンピュータは現代社会において必需品となっており、
ヒ
れることがあります。スケジューリングや構造設計などの最
トの意思を読み解き、コンピュータへと伝える技術の向上
適化問題はその代表例です。このようなとき、私たちは、試
が求められています。私の研究室では、より快適で効率良
行錯誤しながら最適解に辿り着こうと奮闘します。しかし、
くコンピュータを活用できる社会への貢献を志し、コン
試行錯誤には、多大な労力と時間がかかることも少なくあ
ピュータ利用者の発した音声/生体電気/身体動作など
りません。当研究室では、確率モデルとコンピュータ・シミュ
の信号を解析し、利用者の意思/感情変化を読み取り、
コ
レーションを駆使し、生物進化や群れの行動などの集団的
ンピュータを作動させる信号へと変換する方法を開発して
振る舞いをお手本とした、頑健で効率のよい試行錯誤のし
います。
かたを探ります。
私たちの身体の中のあっと驚く知恵を発見してみませんか?
情報処理の新しい仕組みを考えよう
牧野 浩典 准教授
安全・安心・快適な社会の実現に向けて
内田 理 准教授
O.Uchida
博士
(工学)
H.Makino
博士
(理学)
・専 門 分 野・
・研究テーマ・
12
早稲田大学大学院 理工学研究科物理学及び
応用物理学専攻博士後期課程
・研究テーマ・
錯視の科学
・専 門 分 野・
・専 門 分 野・
情報数理工学、画像処理
・最 終 学 歴・
量子論、
非線形科学、非平衡系の統計力学
・最 終 学 歴・
S.Naito
工学博士
インターネット応用技術、画像処理、
ビッグデータ解析
・研究テーマ・
量子系のダイナミクスとその応用、
ブラウンラチェット
目の錯覚を方程式でピタリ
内藤 誠一郎 特任教授 電気通信大学大学院 情報システム学研究科
情報ネットワーク学専攻博士後期課程
視覚の情報処理、物理数学モデル
・最 終 学 歴・
早稲田大学大学院
理工学研究科電気工学専攻修士課程
「安全・安心・快適な社会を情報科学の力で実現する」を
視覚はナゾに満ちています。そのナゾを解明するため
モットーにさまざまな研究に取り組んでおり、現在「イン
に、
「脳科学」
を通して脳の構造や五感の仕組みを研究し
近年、
「量子情報処理」
と呼ばれるまったく新しい技術が
ターネット応用技術に関する研究」と「画像処理に関する
たり、
「 認知科学」
と組み合わせて記憶や人格・性格といっ
注目を集めています。量子情報処理とは、量子力学という
研究」に力を入れています。また、ツイッターなどのソー
た心の表象について研究しています。また、生命を維持す
学問を使って考え出された、近未来の情報処理・通信技術
シャルメディアを用いた大規模災害時における被災者支
です。これが実現されれば、
コンピュータ社会に新しい時代
援システムの構築に関する研究にも注力しています。一
る仕組みを理解することも大切。
「サイバーイメージング」
が到来すると考えられています。量子力学を学びながら、将
緒にワクワクする、そして社会の役に立つ研究を行いませ
来の情報処理のあり方について一緒に考えてみませんか?
んか。コンピュータやインターネットが好きな人、大歓迎
■ 情 報 科 学 科
です。
女子学生交流会
で視覚、特に錯覚を研究し、応用数学や物理数学を活用
して錯覚現象を方程式でピタリと予想します。
会社見学会
Department of Human and Information Sc ience ■ 13
卒 業 後 の 進 路 ・ 取 得 できる資 格
FAQ
ここでは、受験生の皆さんからよく寄せられる質問についてお答えします。
本学科ではきめ細かな就職支援体制を整え、毎年多くの
ぜひ、参考にしてください。
卒業生を企業に送り出しています。ここでは就職支援の内容及び
実績と、本学科で取得できる資格についてご紹介します。
Q.1
コンピュータの初心者でも、
授業についていけますか?
Q.6
就職活動に対し、どのような
支援体制が用意されていますか?
A 1年次の春学期に「コンピュータリテラシー」と
A キャリア就職センターや就職担当職員が、学
いう授業があり、基礎をしっかり学べます。まったく
生一人ひとりに合わせてきめ細かなサポートを行っ
の初心者でも十分についていけます。
ています。詳しくは次ページを参考にしてください。
就 職
資 格
就職・採用のプロによるマンツーマン指導
本学のキャリア就職センターでは、就職を希望する学生を支援するために
Q.2
コンピュータ言語は
どのようなものを学ぶのですか?
Q.7
「データ構造とア
A 「プログラミング実習1∼3」
ルゴリズム」などの授業で、C言語を学びます。それ
A 両立は可能です。クラブや同好会に入っている
学生、
アルバイトをしている学生はけっこういます。た
以外にも、情報教育センターが開講する副専攻科目
&
の中に、VISUAL
だし、学業に支障のない程度に行うことが肝心です。
BASIC、FORTRAN、JAVAな
どを学べる科目があります。
Q.3
クラブ活動やアルバイトとの
両立は可能ですか?
入学後にパソコンを購入する
必要がありますか?
Q.8
A 必ずしも購入する必要はありませんが、持ってい
また、当学科は独自に就職事務(支援)室を設けています。ここには会社か
らの資料が常時掲示されていて、学生がいつでも閲覧できるようになってい
ます。現在の就職指導担当職員の中には、一部上場企業で長い間実務に携わ
り、採用する側の立場から多くの学生を見てきた大ベテランもいます。その経
験から、受験時の心構えや留意点、言葉遣いから立ち居振る舞いまで、マン
ツーマンで丁寧に指導しています。
さらに、就職支援のためのWEBサイトを開設。インターネットを利用して情
奨学金制度などはありますか?
報を取り寄せることができる環境を整えています。
まで)
自由に使えるので、なくても困ることはありませ
ん。入学後にじっくり考えてからでも間に合います。
Q.4
電子メールやインターネットのサービスを
利用することはできますか?
A 大学内に設置されているパソコンを使い、自由
に好きなだけ電子メールやインターネットのサービ
スを利用することができます。また入学時に、全学生
に対して電子メールアドレスが配付されます。
図書館の職員(司書)
や、学校図書館に従事する教員(司書教
諭)になるための資格です。本学科の所定の科目(図書館資料
論、資料組織概説及び演習など)
を修得すれば司書資格を取得
できます。さらに教員資格を同時に取得することで、司書教諭資
格も取得できます。
情報処理技術者試験の多くは、当学科のカリキュラムと密接
生を援助するために、さまざまな奨学金制度(貸与・
に関連しています。関連科目を修得すると、下記のような資格を
給付)
が用意されております。大学案内やホームペー
●求人企業の紹介
取得する際に有利になります。
ジを確認してください。
●応募書類と筆記、作文、面接の指導
●学校推薦の手続き
など
● 基本情報技術者
卒業研究は何のために行うのですか?
● 応用情報技術者
ITストラテジスト
A 卒業研究は、自分で自由に考える楽しさを学び、
2014 年度に当学科に求人募集された企業は、情報通信系企業を中心に約
●
知識を応用できる貴重な機会です。卒業研究を通し
1,000 社で、うち100 社を超える企業の採用担当者が直接説明に訪れ、学生
● システムアーキテクト
て、社会の中で活躍するための新たな自分を発見で
への周知・応募を要望されました。これは、当学科への企業の関心の高さを表
きます。
しています。
● ネットワークスペシャリスト
● データベーススペシャリスト
Q.10
卒業研究には、どこで
どのように取り組むのですか?
A 研究室で行います。教員がマンツーマン体制で
卒業研究を指導します。
Q.5
【司書・司書教諭】
●業界と職種についての情報提供
Q.9
学校教諭一種免許状
(情報)
の教員免許状を取得できます。
【情報処理技術者】
また、東海大学の湘南キャンパスにはたくさんのパソ
コンが設置されており、
いつでも
(朝 9時から夜10 時
本学科を卒業した者で、卒業までに教職に必要な所定の科目
(情報の関係科目・教職に関する科目など)を修得すれば、高等
就職事務室で行っている主な学生支援活動
A 優秀な学生及び経済的に不利な条件にある学
ると自宅でも課題に取り組むことができ、便利です。
さまざまな講座やガイダンスを実施して、情報提供を行っています。
【教員】
情報科学科と、
理学部の情報数理学科との違いは?
◎主な就職先[ 2013年度]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
(株)富士通コンピュータテクノロジーズ、
(株)
ミツバ、
(株)荏原電産、
(株)富士通システムズ・イースト、
(株)アルファシステムズ、
、
トランスコスモス
(株)
、キヤノン ITソリューションズ(株)
NECソリューションイノベータ(株)、協栄産業(株)、日本電気(株)、
● エンベデッドシステムスペシャリスト
● 情報セキュリティスペシャリスト
●
ITサービスマネージャ
● システム監査技術者
日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア(株)、富士ソフト
(株)、
(株)
システナ、
武蔵精密工業(株)、
(株)アグレックス、
(株)
レオパレス21、
イオン九州(株)、東京都庁
など
A 理学部情報数理学科は、情報を応用数学的に
学ぶ学科です。論理・離散、解析・確率統計、代数・幾何
などの分野に活用する学科です。一方、情報科学科は
コンピュータ科学、マルチメディア、システム工学など、
IT産業を支える情報数理・システム分野を中核に、脳・
人間科学、生物・生理学、医療・電子工学、画像処理、
Department of
Human and Information Science
複雑系・量子情報など、さまざまな融合領域を含む、
幅広い学問体系を学ぶことのできる学科です。
中高生対象の理科体験授業
14
■ 情 報 科 学 科
School of Information Science and Technology
就職指導担当職員による就職相談
Department of Human and Information Sc ience ■ 15