町(村)特定個人情報保護条例(モデル条例(書起型))1

●●町(村)特定個人情報保護条例(モデル条例(書起型)) 1
目次
第1章
総則(第1条・第2条)
第2章
特定個人情報の取扱い(第3 条―第10条)
第3章
開示、訂正及び利用停止
第1節
開示(第11条―第22条)
第2節
訂正(第23条―第29条)
第3節
利用停止(第30条―第35条)
第4節
不服申立て(第36条―第38条)
第4章
雑則(第39条―第42条)
附則
第1章
総則
(目的)
第1条
この条例は 、●●町村(以下「町」という。) 2
における特定個人
情報の適正な収集 、保管、利用及び提供を確保し 、並びに ●●町 3
が保有
する保有特定個人情報の開示、訂正、利用の停止、消去及び提供の停止を実
施するために必要な措置を講じ、もって、特定個人情報の安全かつ適正な取
扱いを図ることを目的 4
とする。
(定義)
第2条
この条例において、次に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定
めるところによる。
⑴
1
2
3
4
実施機関
●●町個人情報保護条例(平成・・年条例・・号)・・条・・
本 モデ ル条 例 は、 番号 法 31 条 の 施 行に 伴 い、 標 準的 な 個人 情報 保 護条 例 (以 下 「基 本
条 例 」と い う。 )を 有 する 町 村を 想 定し て作 成 した モ デル 条 例で あり 、 行政 機 関個 人 情報
保 護 法を ベ ース とす る もの で ある 。 基本 条例 の 改正 方 式に よ るこ とを 要 しな い いわ ゆ る書
起 型 であ る 点に メリ ッ トが あ る。 た だし 、各 町 村に お かれ て は、 本モ デ ル条 例 を活 用 する
際 に は、 基 本条 例と の 整合 性 にも 十 分配 慮さ れ たい 。
町 村が 設立 し た病 院等 の 地方 独 立行 政法 人 が存 在 する 場 合に は、 「 町村 及 びそ の 設立 に
係 る 地方 独 立行 政法 人 」と す る。 ま た、 町村 が 設立 し た土 地 開発 公社 等 の公 社 があ る 場 合
に は 、「 町 村及 びそ の 設立 に 係る ■ ■公 社」 と する 。
脚 注2 の場 合 には 、「 町 村及 び その 設立 に 係る 地 方独 立 行政 法人 」 、「 町 村及 び その 設
立 に 係る ■ ■公 社」 等 とす る 。
目 的規 定に お いて 、「 個 人の 権 利利 益の 保 護」 を その 目 的に 含め る か否 か は、 基 本条 例
の 目 的規 定 によ る。
1
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
項に規定する実施機関 5
⑵
本人
行政 手 続 にお ける 特 定の 個 人 を識 別す る ため の 番 号の 利用 等に
関 する法律(平成25年法 律第27号。以下「番号法」という。) 第 2
条第6項に規定する本人
⑶
特定個人情報
番号法第2条第8項に規定する特定個人情報
⑷
保有特定個人情報 6
実施機関の職員が職務上作成し 、又は取得した
特 定個人情報であって 、当該実施機関の職員が 組織的に利用するものと
して、当該実施機関が保有しているもの(文書、図画及び電磁的記録(電
子 的方法 、磁気的方法その他人の知覚によっては認識することができ な
い 方式で作られた記録をいう。以下同じ。)に記録されているものに限
る。)
⑸
特定 個 人情 報フ ァイ ル
番 号法 第2 条第 9項 に 規定 する 特定 個人 情報
ファイル
⑹
情報 提 供等 記 録
番 号法 第 23 条 第 1項 及び 第 2項 に 規 定す る記 録に
記録された特定個人情報 7
第2章
特定個人情報の取扱い
(特定個人情報の収集等の制限) 8
第3条
実施機関は、番号法第19条各号のいずれかに該当する場合を除き、
特定個人情報を収集 し、又は保管してはならないものとする。
(特定個人情報の保有の制限等)
第4条
実施機関は、特定個人情報を保有するに当たっては、番号法又は条例
の定める所掌事務を遂行するため必要な場合に限り 、かつ、その利用の目的
をできる限り特定しなければならない 9
5
6
7
8
9
。
基 本条 例に お ける 「実 施 機関 」 の定 義を 引 用す る 。
開 示、 訂正 及 び利 用停 止 の対 象 とな る特 定 個人 情 報か ら 書面 や電 磁 的記 録 等に 記 録さ れ
て い ない 情 報や 職務 性 を有 さ ない 情 報を 除外 す るた め の規 定 であ る。 な お、 特 定個 人 情報
は 、 当然 に 、職 務性 ・ 組織 性 を 有 す るも ので あ るか ら 、特 定 個人 情報 の ほか に 「保 有 特定
個 人 情報 」の 概念 を立 てる 必 要性 は ない との 考 え方 も あろ う が 、本 モデ ル条 例 にお い ては 、
番 号 法が 読 替適 用す る 行政 機 関個 人 情報 保護 法 の仕 組 みを 参 照し て規 定 した 。
情 報提 供等 記 録は 、特 定 個人 情 報に 含ま れ るも の であ り 、情 報照 会 者及 び 情報 提 供者 の
名 称 、提 供 の求 めの 日 時及 び 提供 日 時 、 特定 個 人情 報 の項 目 等情 報提 供 等に 関 する 記 録で
ある。
番 号法 20 条 の確 認規 定 であ る 。そ のた め 、「 ~ もの と する 。」 で 締め 括 る規 定 方法 を
採 用 した が 、「 ~し て はな ら ない 。 」と 規定 す るこ と も一 向 に差 し支 え ない 。
本 モデ ル条 例 がベ ース と した 行 政機 関個 人 情報 保 護法 3 条1 項に お いて 同 旨の 規 定が あ
2
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
2
実施機関は、前項の規定により特定された利用の目的(以下「利 用目的」
という。)の達成に必要な範囲を超えて 、特定個人情報を保有してはならな
い。
3
実施機関は、利用目的を変更する場合には、変更前の利用目的と相当の関
連性を有すると合理的に認められる範囲を超えて行ってはならない 10
。
(利用目的の明示) 11
第5条
実施機関は、本人から直接書面(電磁的記録 を含む。)に記録された
当該本人の特定個人情報を取得するときは 、次に掲げる場合を除き、あらか
じめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない。
⑴
人の生命、身体又は財産の保護のために緊急に必要があるとき。
⑵
利用目的を本人に明示することにより 、本人又は第三者の生命 、身体、
財産その他の権利利益を害するおそれがあるとき。
⑶
利用目的を本人に明示することにより 、実施機関が行う事務又は事業の
適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき。
⑷
取得の状況からみて利用目的が明らかであると認められるとき。
(正確性の確保)
第6条
実施機関は、利用目的の達成に必要な範囲内で、保有特定個人情報が
過去又は現在の事実と合致するよう努めなければならない。
(安全確保の措置) 12
第7条
実施機関は、保有特定個人情報の漏えい 、滅失又は毀損の防止その他
の保 有特 定 個人 情報 の適 切な 管 理の ため に必 要な 措 置を 講じ なけ れば な ら
ない。
2
10
11
12
前項の規定は、特定個人情報の取扱いの委託を受けた者 13
が受託した業
る た め、 本 条を 設け た もの で ある が 、利 用目 的 の特 定 を「 で きる 限り 」 と規 定 する か 否か
は 、 基本 条 例と 調和 さ せる こ とが 望 まし い。
利 用目 的の 変 更を 行っ て はな ら ない 例と し ては 、「 老 人福 祉法 に よる福 祉 の措 置 又は 費
用 の 徴収 に 関す る事 務 」( 番 号法 9 条別 表第 1 、第 4 1の 項 )を 「地 方 税そ の 他の 地 方税
に 関 する 法 律お よび こ れら の 法律 に 基づ く条 例 によ る 地方 税 の賦 課徴 収 また は 地方 税 に関
す る 調査 に 関す る事 務 」( 同 第1 6 の項 )に 変 更す る 場合 等 が考 えら れ る。
保 有特 定個 人 情報 の利 用 目的 に つい ては 、番号 法 9条 が 利用 範囲 を 厳格 に 制限 し てい る
た め 、本 条 第4 号を 理 由と し て利 用 目的 を明 示 する 必 要が な い場 合も 想 定さ れ るが 、 本モ
デ ル 条例 が ベー スと し た行 政 機関 個 人情 報保 護 法 4 条 にお い ては 、本 条 と同 旨 の規 定 が存
在 す るた め 、本 条の 規 定を 設 ける こ とと した 。
番 号法 12 条 は「個人 番 号」に対 する 安 全管理 義 務を 規 定し たも の であ る のに 対 し 、本
条 は 、「 保 有特 定個 人 情報 」 に対 す る安 全管 理 義務 を 規定 し たも ので あ る。
3
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
務を行う場合について準用する。
(従事者の義務)
第8 条
特定 個人 情 報の 取扱 いに 従事 す る実 施機 関の 職員 若 しく は職 員で あ
っ た 者 又 は 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 い の 委 託 を 受 け た 者 14
の当該受託に係る
業務に従事している者若しくは従事していた者は 、その業務に関して知り得
た特定個人情報の内容をみだりに他人に知ら せ、又は不当な目的に利用して
はならない。
(保有特定個人情報の利用の制限)
第9条
実施機関は 、利用目的以外の目的のために 保有特定個人情報を自ら
利用してはならない。
2
前項の規定にかかわらず 、実施機関は、 人の生命 、身体又は財産の保護
のために必要がある場合であって、本人の同意があり、又は本人の同意を得
ることが困難であるとき 15
は、利用目的以外の目的のために 保有特定個人
情報(情報提供等記録を除く。)を自ら利用することができる。ただし 、当
該実 施機 関 が 保 有 特 定個 人情 報 を利 用目 的以 外の 目 的の ため に自 ら利 用 す
ることによって、本人又は第三者の権利利益を不当に侵害するおそれがある
と認められるときは 、この限りでない。
(特定個人情報の提供の制限) 16
第10条
実施機関は、番号法第19条各号のいずれかに該当する場合を除き 、
特定個人情報を提供してはならないものとする。
※
基本条例に「個人情報ファイル」に関する規定が存在する場合には、次章(開示、訂正及び利用
停止)の前に、「特定個人情報ファイル」と題する章を設け 、基本条例における「個人情報ファイ
ル」という用語を「特定個人情報ファイル」に置換した上で、置換後の規定を設ける。
第3章
13
14
15
16
開示、訂正及び利用停止
番 号法 10 条 1項 に基 づ き個 人 番号 利用 事 務等 の 再受 託 がな され た 場合 に おい て、再受
託 者 に対 し ても 本条 の 規律 を 及ぼ す 必要 があ る ため 、本 条に お いて 、委託 元は 特 定し ない。
脚 注1 3に 同 じ。
所 得税 法2 2 5条 1項 1 号 、2 号 、4号 、5号 、6 号に 該 当す る実 施機 関 があ る 場合 に
は 、 「激 甚 災害 に対 処 する た めの 特 別の 財政 援 助等 に 関す る 法律 (昭 和 37 年 法律 第 15
0 号 )第 2 条第 1項 に 規定 す る激 甚 災害 が発 生 した と きそ の 他こ れに 準 ずる 場 合と し て政
令 で 定め る とき に内 閣 府令 で 定め る とこ ろに よ りあ ら かじ め 締結 した 契 約に 基 づく 金 銭の
支 払 を行 う ため に必 要 な限 度 で個 人 番号 を利 用 する と き」 を 追記 する 。 なお 、 町村 の 設立
に 係 る独 立 行政 法人 が 病院 に 限定 さ れる 場合 に は、 実 際上 、 この 注の 考 慮は 不 要で ある。
番 号法 19 条 の規 定の 確 認規 定 であ る。そのた め、「 ~ もの とす る。」で締 め 括る 規定
方 法 を採 用 した 。 な お 、脚 注 8参 照 。
4
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
第1節
開示
(開示請求権)
第11条
何人も、実施機関に対し、当該実施機関が保有する自己を本人とす
る保有特定個人情報の開示を請求することができる。
2
未成年者若しくは成年被後見人の法定代理人又は本人の委任による代理
人(以下「代理人」と総称する。)は 、本人に代わって前項の規定による開
示の請求(以下「開示請求」という。)をすることができる。
(開示請求の手続)
第12条
開示請求は、次に掲げる事項を記載した書面(以下「開示請求書」
という。)を当該開示請求に係る保有特定個人情報を保有している実施機関
に提出してしなければならない。
⑴
開示請求をする者の氏名及び住所又は居所
⑵
開示請求に係る保有特定個人情報が記録されている文書の名称その他
の開示請求に係る保有特定個人情報を特定するに足りる事項
前項の場合において、開示請求をする者は、規則 17
2
で定めるところによ
り、開示請求に係る保有特定個人情報の本人であること(前 条第2項の規定
による開示請求にあっては、開示請求に係る保有特定個人情報の本人の代理
人であること)を示す書類を提示し、又は提出しなければならない。
3
実施機関は、開示請求書に形式上の不備があると認めるときは 、開示請求
をした者(以下「開示請求者」という。)に対し 、相当の期間を定めて 、そ
の補正を求めることができる。この場合において 、実施機関は、開示請求者
に対し、補正の参考となる情報を提供するよう努めなければならない。
(保有特定個人情報の開示義務)
第13条
実施機関は、開示請求があったときは 、開示請求に係る保有特定個
人情報に次の各号に掲げる情報(以下「不開示情報」という。)のいずれか
が含まれている場合を除き、開示請求者に対し、当該保有特定個人情報を開
示しなければならない。
⑴
開示請求者(第11条第2項の規定により代理人による開示請求がなさ
れた場合にあっては、当該本人をいう。次号及び次条第2項において同
17
こ の「規 則 」は 、首長 が 定め る 規則 への 委 任を 意 味し 、す べて の実 施機 関 に適 用 され る
も の であ る 。各 実施 機 関が 個 別に 定 める 規則 で はな い 。第 1 3条 以下 の 規定 に おい て も同
様 で ある 。
5
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
じ。)の生命、健康、生活又は財産を害するおそれがある情報
⑵
開示請求者以外の個人に関する情報(事業を営む個人の当該事業に関す
る情報を除く。)であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の
記述 等 によ り 開示 請 求者 以 外の 特 定の 個 人を 識 別す る こと が でき る もの
(他の情報と照合することにより、開示請求者以外の特定の個人を識別す
ることができることとなるものを含む。)又は開示請求者以 外の特定の個
人を識別することはできないが 、開示することにより、なお開示請求者以
外の個人の権利利益を害するおそれがあるもの。ただし 、次に掲げる情報
を除く。
イ
法令の規定により又は慣行として開示請求者が知ることができ 、又は
知ることが予定されている情報
ロ
人の生命、健康、生活又は財産を保護するため 、開示することが必要
であると認められる情報
ハ
当該個人が公務員等(国家公務員法(昭和22年法律第120 号)第
2条第1項に規定する国家公務員(独立行政法人通則法(平成11年法
律第103号)第2条第2項に規定する特定独立行政法人の役員及び職
員を除く。)、独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法
律 (平成15年法律第59号) 第2条第1項 に規定する独立行政法人
等の役員及び職員、地方公務員法(昭和25年法律第261号)第2条
に規定する地方公務員並びに地方独立行政法人法 (平成15年法律第1
18号)第2条第1項 に規定する地方独立行政法人の役員及び職員をい
う。)である場合において、当該情報がその職務の遂行に係る情報であ
るときは、当該情報のうち、当該公務員等の職及び当該職務遂行の内容
に係る部分
⑶
開示することにより、犯罪の予防、鎮圧又は捜査、公訴の維持、刑の執
行そ の 他の 公 共の 安 全と 秩 序の 維 持に 支 障を 及 ぼす お それ が ある と 実施
機関が認めることにつき相当の理由がある情報 18
18
保 有特 定個 人 情報 にお い て 、本号 に 該当 するケ ー スは 容 易に 想定 し が た い(想 定さ れ る
と す れば 、 部分 開示 が でき な いよ う な刑 事事 件 の証 拠 に個 人 番号 が付 さ れて い る場 合 等で
あ る )。 し かし 、本 モ デル 条 例が ベ ース とし た 行政 機 関個 人 情報 保護 法 の第 1 4条 第 5号
に 同 旨の 規 定が ある こ と 、 及 び、 本 号に 該当 す るか 否 かの 判 断は 、一 義 的に は 、地 方 公共
団 体 の長 に よっ てな さ れる も ので あ るこ とに 照 らし 、 本号 を 設け るこ と とし た 。本 号 を設
け る か否 か の判 断は 、 各町 村 の判 断 に委 ねる 。
6
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
(部分開示)
第14条
実施機関は、開示請求に係る保有特定個人情報に不開示情報が含ま
れている場合において、不開示情報に該当する部分を容易に区分して除くこ
とができるときは、開示請求者に対し、当該部分を除いた部分につき開示し
なければならない。
2
開示請求に係る保有特定個人情報に前条第2号の情報(開示請求者以外の
特定の個人を識別することができるものに限る。)が含まれている場合にお
いて、当該情報のうち、氏名、生年月日その他の開示請求者以外の特定の個
人を識別することができることとなる記述等の部分を除くことにより 、開示
しても、開示請求者以外の個人の権利利益が害されるおそれがないと認めら
れるときは、当該部分を除いた部分は 、同号の情報に含まれないものとみな
して、前項の規定を適用する。
(裁量的開示)
第15条
実施機関は、開示請求に係る保有特定個人情報に不開示情報が含ま
れている場合であっても、個人の権利利益を保護するため特に必要があると
認めるときは、開示請求者に対し、当該保有特定個人情報を開示することが
できる。
(保有特定個人情報の存否に関する情報)
第16条
開示請求に対し、当該開示請求に係る保有特定個人情報が存在して
いるか否かを答えるだけで、不開示情報を開示することとなるときは 、実施
機関は、当該保有特定個人情報の存否を明らかにしないで 、当該開示請求を
拒否することができる。
(開示請求に対する措置)
第17条
実施機関は、開示請求に係る保有特定個人情報の全部又は一部を開
示するときは、その旨の決定をし、開示請求者に対し、その旨、開示する保
有特 定個 人 情報 の利 用目 的及 び 開示 の実 施に 関し 規 則で 定め る 事 項を 書 面
により 19
19
通知しなければならない。ただし、第5条第2号又は第3号に該
行 政手 続に お ける 情報 通 信の 技 術の 利用 に 関す る 条例 ( 以下 では 「 オン ラ イン 化 条例 」
と い う。 ) が制 定さ れ てい な い場 合 には 、「 書 面に よ り」 と ある 部分 を 「書 面 によ り 、又
は 開 示請 求 者の 承諾 を 得て 電 子情 報 処理 組織 ( 実施 機 関の 使 用に 係る 電 子計 算 機( 入 出力
装 置 を含 む 。) と こ の 条例 の 規定 に 基づ く 通 知 を受 け るべ き 者の 使用 に 係る 電 子計 算 機と
を 電 気通 信 回線 で接 続 した 電 子情 報 処理 組織 を いう 。 以下 同 じ。 )を 使 用し て 」と 規 定 す
る こ とに よ って オン ラ イン 通 知が 可 能と なる 。
7
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
当する場合における当該利用目的については 、この限りでない。
2
実施 機関 は 、 開 示請 求に 係る 保有 特 定 個 人情 報の 全部 を 開示 しな いと き
(前条の規定により開示請求を拒否するとき 、及び開示請求に係る保有特定
個人情報を保有していないときを含む。)は 、開示をしない旨の決定をし 、
開示請求者に対し、その旨を書面により 20
通知しなければならない。
(開示決定等の期限)
第18条
前条各項の決定(以下「開示決定等」という。)は、開示請求があ
った日から30日以内 21
にしなければならない。ただし 、第12条第3項
の規定により補正を求めた場合にあっては 、当該補正に要した日数は 、当該
期間に算入しない。
2
前項の規定にかかわらず 、実施機関は、事務処理上の困難その他正当な理
由があるときは、同項に規定する期間を30日以内 22
に限り延長すること
ができる。この場合において、実施機関は、開示請求者に対し、遅滞なく、
延長後の期間及び延長の理由を書面により 23
通知しなければならない。
(開示決定等の期限の特例)
第19条
開示請求に係る保有特定個人情報が著しく大量であるため 、開示請
求 が あ っ た 日 か ら 6 0 日 以 内 24
にその全てについて開示決定等をするこ
とにより事務の遂行に著しい支障が生ずるおそれがある場合には 、前条の規
定にかかわらず、実施機関は、開示請求に係る保有特定個人情報のうちの相
当の部分につき当該期間内に開示決定等をし 、残りの保有特定個人情報につ
いては相当の期間内に開示決定等をすれば足りる。この場合において 、実施
機関は、同条第1項に規定する期間内に、開示請求者に対し、次に掲げる事
項を書面により 25
20
21
22
23
24
25
通知しなければならない。
⑴
この条の規定を適用する旨及びその理由
⑵
残りの保有特定個人情報について開示決定等をする期限
脚 注1 9参 照 。
基 本条 例が 規 定す る期 限 と調 和 的な もの で ある こ とを 要 する。す なわち 、例 え ば、基 本
条 例 で2 週 間を 期限 と して い ると き は、 本条 に おい て も、 「 2週 間以 内 」と 規 定す る こと
が 適 切で あ る。
脚 注2 1に 同 じ。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
脚 注2 1に 同 じ。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
8
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
※
基本条例において、開示請求に係る他の実施機関への事案の移送に関する規定が存在する場合に
は 、当 該 規 定 に お け る「 個 人 情 報 」と い う 用 語 を「 特 定 個 人 情 報( 情 報 提 供 等 記 録 を 除 く 。 26
)」
と置換したうえで、次条の前に、当該規定を規定する。
基本条例において、移送に関する規定が存在しない場合には、本モデル条例においても同様に、
移送に関する規定は設けず、実施機関が適宜他の実施機関と協議したうえで、開示又は不開示を決
定する運用を図れば足りる。なお、ほとんどの町村の基本条例には、移送に関する規定がないと考
えられるため、この類型に該当する。
訂 正 請 求 に 係 る 他 の 実 施 機 関 へ の 事 案 の 移 送 に つ い て も 同 様 で あ る 。 27
(第三者に対する意見書提出の機会の付与等) 28
第20条
開 示請 求 に係 る 保 有特 定個 人 情報 に 実 施機 関及 び 開示 請求 者 以 外
の者(以下この条、第37条及び第38条において「第三者」という。)に
関する情報が含まれているときは、実施機関は、開示決定等をするに当たっ
て、当該情報に係る第三者に対し、規則で定めるところにより、当該第三者
に関する情報の内容 その他規則で定める事項を通知して、意見書を提出する
機会を与えることができる。
2
実施機関は、次の各号のいずれかに該当するときは 、開示決定に先立ち、
当該第三者に対し、規則で定めるところにより、開示請求に係る当該第三者
に関する情報の内容 その他規則で定める事項を書面により 29
通知して、意
見書を提出する機会を与えなければならない。ただし 、当該第三者の所在が
判明しない場合は、この限りでない。
⑴
第三者に関する情報が含まれている保有特定個人情報を開示しようと
する場合であって、当該第三者に関する情報が第13条第2号ロに規定す
る情報に該当すると認められるとき。
⑵
第三者に関する情報が含まれている保有特定個人情報を第15条の規
定により開示しようとするとき。
26
27
28
29
番 号法 30 条 1項 は、情報 提 供等 記録 に つき、行政 機 関個 人情 報 保護法 2 1条(事 案の
移 送 )の 適 用を 除外 し てい る 。
番 号法 30 条 1項 は、情報 提 供等 記録 に つき、行政 機 関個 人情 報 保護法 3 3条(事 案の
移 送 )の 適 用を 除外 し てい る 。
開 示書 面に 第 三者 に関 す る情 報 が含 まれ て いる 場 合に 、当 該第 三 者に対 し て防 御 の機 会
( 開 示の 差 止等 )を 与 える た めの 条 項で ある 。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
9
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
3
実施機関は、前2項の規定により意見書の提出の機会を与えられた第三者
が当該第三者に関する情報の開示に反対の意思を表示した意見書(第36条
及び第37条において「反対意見書」という。) を提出した場合において 、
開示決定をするときは、開示決定の日と開示を実施する日との間に少 なくと
も2週間を置かなければならない 30
。この場合において 、実施機関は、開
示決定後直ちに、当該意見書を提出した第三者に対し、開示決定をした旨及
び そ の 理 由 並 び に 開 示 を 実 施 す る 日 を 書 面 に よ り 31
通知しなければなら
ない。
(開示の実施)
第21条
保有特定個人情報の開示は、当該保有特定個人情報が、文書又は図
画に記録されているときは閲覧又は写しの交付により 、電磁的記録に記録さ
れているときは規則で定める方法により行う。ただし、閲覧の方法による保
有特定個人情報の開示にあっては、実施機関は、当該保有特定個人情報が記
録さ れ て い る文 書又 は図 画の 保 存に 支障 を生 ずる お それ があ ると 認め る と
き、その他正当な理由があるときは、その写しにより、これを行うことがで
きる。
2
開示決定に基づき保有特定個人情報の開示を受ける者は 、規則で定めると
ころにより、当該開示決定をした実施機関に対し、その求める開示の実施の
方法その他の規則で定める事項 を申し出なければならない。
3
前項の規定による申出は、第17条第1項に規定する通知があった日から
30日以内 32
にしなければならない。ただし、当該期間内に当該申出をす
ることができないことにつき正当な理由があると きは、この限りでない。
(手数料等) 33
30
31
32
33
34
34
2 週間 の間 隔 を置 くこ と を義 務 付け た趣 旨 は、第三 者 が開 示を 差 し止め る 法的 手 続を と
る 時 間を 与 えよ うと す るこ と によ る もの であ る 。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
基 本条 例が 規 定す る期 間 と調 和 的な もの で ある こ とを 要 する 。
個 人情 報の 開 示手 数料 に つい て は無 料と し てい る 町村 が 数多 いこ と、番 号 法2 9 条及 び
3 0 条に よ って 読み 替 えら れ る行 政 機関 個人 情 報保 護 法2 6 条2 項に お いて は 、開 示 請求
者 の 経済 的 困難 その 他 特別 の 理由 が ある 場合 に 手数 料 を減 額 又は 免除 す るこ と がで き る旨
規 定 され て いる こと に 照ら し 、本 モ デル 条例 に おい て は、 開 示手 数料 に つい て 無料 と 規定
し( 本 条1 項 )、写し の作成 又 は送 付 に要 する 費 用の み 負担 と する 旨規 定 した( 本 条2 項 )。
基 本条 例に お いて、個 人 情報 の 開示 手数 料 につ い て有 料 とす る旨 規 定さ れ てい る 場合 に
は 、 基本 条 例の 当該 規 定と 調 和的 な 規定 とす る こと も 可能 で ある 。た だ し 、 開 示手 数 料の
額 は でき る 限り 利用 し やす い 額と す るよ う配 慮 しな け れば な らず 、ま た 、開 示 請求 者 に経
10
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
第22条
2
保有特定個人情報の開示に係る手数料は 、無料とする。
開示請求者が、写しの交付又は送付による保有特定個人情報の開示を求め
たときは、当該保有特定個人情報の写しの作成又は送付に要する費用は 、規
則で定めるところにより、当該開示請求者の負担とする。
第2節
訂正
(訂正請求権)
第23条
何人も、自己を本人とする保有特定個人情報(開示決定に基づき開
示を受けた保有特定個人情報に限る。)の内容が事実でないと思料するとき
は、当該保有特定個人情報を保有する実施機関に対し、当該保有特定個人情
報の訂正(追加又は削除を含む。以下同じ。)を請求することができる。
2
代理人は、本人に代わって前項の規定による訂正の請求(以下「訂正請求」
という。)をすることができる。
訂正請求は、保有特定個人情報の開示を受けた日から90日以内 35
3
にし
なければならない。
(訂正請求の手続)
第24条
訂正請求は、次に掲げる事項を記載した書面(以下「訂正請求書」
という。)を実施機関に提出してしなければならない。
⑴
訂正請求をする者の氏名及び住所又は居所
⑵
訂正請求に係る保有特定個人情報の開示を受けた日その他当該保有特
定個人情報を特定するに足りる事項
⑶
2
訂正請求の趣旨及び理由
前項の場合において、訂正請求をする者は、規則で定めるところにより、
訂正請求に係る保有特定個人情報の本人であること(前条第2項の規定によ
る訂正請求にあっては、訂正請求に係る保有特定個人情報の本人の代理人で
あること)を示す書類を提示し 、又は提出しなければならない。
3
実施機関は、 訂正請求書に形式上の不備があると認めるときは 、訂正請
求をした者(以下「訂正請求者」という。)に対し、相当の期間を定めて 、
35
済 的 困難 そ の他 特別 の 理由 が ある と きは 、手 数 料を 減 額し 、 又は 免除 す るこ と がで き る旨
規 定 する 必 要が ある 点 を留 意 され た い( 番号 法 29 条 1項 に よっ て読 み 替え ら れる 行 政機
関 個 人情 報 保護 法2 6 条2 項 、番 号 法3 0条 1 項に よ って 読 み替 えら れ る行 政 機関 個 人情
報 保 護法 2 6条 2項 ) 。
脚 注3 2に 同 じ。
11
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
その補正を求めるこ とができる。
(保有特定個人情報の訂正義務) 36
第25条
実施機関は、 訂正請求があった場合において 、 当該訂正請求に理
由があると認めるときは、当該訂正請求に係る保有特定個人情報の利用目的
の達成に必要な範囲内で、当該保有特定個人情報の訂正をしなければならな
い。
(訂正請求に対する措置)
第26条
実施機関は、 訂正請求に係る 保有 特定個人情報 の訂正をするとき
は、その旨の決定をし、訂正請求者に対し、その旨を書面により 37
通知し
なければならない。
2
実施機関は、 訂正請求に係る 保有 特定個人情報の訂正をしないときは 、
その旨の決定をし、訂正請求者に対し、その旨を書面により 38
通知しなけ
ればならない。
(訂正決定等の期限)
第27条
前条各項の決定(以下「訂正決定等」という。)は 、訂正請求が
あった日から30日以内 39
にしなければならない。ただし 、第24条第3
項の規定により補正を求めた場合にあっては 、当該補正に要した日数は 、当
該期間に算入しない。
2
前項の規定にかかわらず 、実施機関は、 事務処理上の困難その他正当な
理由があるときは、同項に規定する期間を30日以内 40
に限り延長するこ
とができる。この場合において、実施機関は、訂正請求者に対し、遅滞なく、
延長後の期間及び延長の理由を書面により 41
通知しなければならない。
(訂正決定等の期限の特例)
第28条
実施機関は、訂正決定等に特に長期間を要すると認めるときは 、前
条の規定にかかわらず、相当の期間内に訂正決定等をすれば足りる。この場
合において、実施機関は、同条第1項に規定する期間内に、訂正請求者に対
36
37
38
39
40
41
情 報提 供等 記 録に つい て も 、実施 機関 が 情報照 会 者又 は 情報 提供 者 とし て 誤っ た 記録 を
保 存 して い る場 合等 に おい て は 、 訂 正の 必要 が 生じ る こと が あり 得る 。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
脚 注2 1に 同 じ。
脚 注2 1に 同 じ。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
12
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
し、次に掲げる事項を書面により 42
通知しなければならない。
⑴
この条の規定を適用する旨及びその理由
⑵
訂正決定等をする期限
(保有特定個人情報の提供先等への通知)
第29条
実施機関は、訂正決定に基づく保有特定個人情報の訂正の実施をし
た場合において、必要があると認めるときは、当該保有特定個人情報の提供
先(情報提供等記録にあっては 、総務大臣 43
及び番号法第19条第7号に
規定する情報照会者又は情報提供者(当該訂正に係る 情報提供等記録に記録
された者であって、当該実施機関以外のものに限る。))に対し、遅滞なく、
その旨を書面により 44
第3節
通知するものとする。
利用停止
(利用停止請求権)
第30条
何人も、自己を本人とする保有特定個人情報(開示決定に基づき開
示を受けた 保有特定個人 情報に限るものとし 、情報提供等記録を除く 45
。
以下この節において同じ。)が次の各号のいずれかに該当すると思料すると
きは、この条例の定めるところにより 、当該保有特定個人情報を保有する実
施機関に対し、当該各号に定める措置を請求することができる。
⑴
次 のイ から ホ まで のい ずれ かの 場 合
当該 保有 特定 個 人情 報の 利用 の
停止又は消去
42
43
44
45
46
47
48
イ
実施機関により適法に取得されたものでないとき 46
ロ
利用目的の達成に必要な範囲を超えて保有されているとき 47
ハ
第9条 48
の規定に違反して利用されているとき 49
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
番 号法 30 条 によ り、地方 公 共団 体で あ っても 、情 報 提供 等記 録 を訂正 し た場 合、必要
が あ ると 認 める とき は 、総 務 大臣 に 対し ても 訂 正し た 旨を 通 知し なけ れ ばな ら ない 。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 、本 条 第2 項に 下 記規定 を 設け る こと に
よ り 、オ ン ライ ンに よ る通 知 が可 能 とな る。 な お、 「 電子 情 報処 理組 織 」の 定 義に つ いて
は 、 脚注 1 9参 照。
記
2 実施 機 関は 、前項 の書 面 によ る 通知 に代 え て、電 子 情報 処理 組 織を 使用 し て 、同 項の
通 知 をす る こと がで き る。
番 号法 30 条 によ り、 情 報提 供 等記 録は 利 用停 止 請求 の 対象 外と さ れて い る。
行 政機 関個 人 情報 保護 法 36 条 1項 1号 参 照 。
脚 注4 6に 同 じ。
本 モデ ル条 例 にお いて 保 有特 定 個人 情報 の 利用 制 限に 関 する 規定 で ある 。
13
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
ニ
第3条 50
の規定に違反して収集され、又は保管されているとき 51
ホ
番号 法第 2 8条 の規 定に 違反 し て作 成さ れた 特定 個 人情 報フ ァイ ル
に記録されているとき
第10条の規定 52
⑵
に違反して提供されているとき
当該保有特定個人
情報の提供の停止
2
代理人は 、本人に代わって前項の規定による利用停止の請求(以下「利
用停止請求」という。)をすることができる。
利用停止 請求 は 、保有 特 定個人情 報 の開示を 受けた日 から90 日 以内 53
3
にしなければならない。
(利用停止請求の手続)
第31条
利用停止請求は、次に掲げる事項を記載した書面(以下「利用停
止請求書」という。)を実施機関に提出してしなければならない。
⑴
利用停止請求をする者の氏名及び住所又は居所
⑵
利用停止請求に係る 保有特定個人情報 の開示を受けた日その他当該 保
有特定個人情報を特定するに足りる事項
⑶
2
利用停止請求の趣旨及び理由
前項の場合において 、利用停止請求をする者は、規則で定めるところに
より、利用停止請求に係る保有特定個人情報の本人であること(前条 第2項
の規定による利用停止請求にあっては、利用停止請求に係る 保有特定個人情
報の本人の代理人であること)を示す書類を提示し、又は提出しなければな
らない。
3
実施機関は、 利用停止請求書に形式上の不備があると認めるときは 、利
用停止請求をした者(以下「利用停止請求者」という。)に対し 、相当の期
間を定めて、その補正を求めることができる。
(保有特定個人情報の利用停止義務)
第32条
実施機関は、利用停止請求があった場合において 、当該利用停止請
求に理由があると認めるときは、当該実施機関における保有特定個人情報の
49
50
51
52
53
番 号法 29 条 1項 の規 定 によ り 読み 替え て 適用 す る行 政 機関 個人 情 報保 護 法8 条 1
項 ・ 2項 1 号参 照 。
本 モデ ル条 例 にお いて 特 定個 人 情報 の収 集 等の 制 限に 関 する 規定 で ある 。
番 号法 20 条 参照 。
本 モデ ル条 例 にお いて 保 有特 定 個人 情報 の 提供 制 限に 関 する 規定 で ある 。
脚 注3 2に 同 じ。
14
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
適正な取扱いを確保するために必要な限度で 、当該利用停止請求に係る 保有
特定個人情報の利用停止をしなければならない。ただし、当該保有特定個人
情報の利用停止をすることにより、当該保有特定個人情報の利用目的に係る
事務の性質上、当該事務の適正な遂行に著しい支障を及ぼすおそれがあると
認められるときは、この限りでない。
(利用停止請求に対する措置)
第33条
実施機関は、利用停止請求に係る保有特定個人情報の利用停止をす
るときは、その旨の決定をし、利用停止請求者に対し、その旨を書面により
54
2
通知しなければならない。
実施機関は、利用停止請求に係る保有特定個人情報の利用停止をしないと
きは、その旨の決定をし、利用停止請求者に対し、その旨を書面により 55
通
知しなければならない。
(利用停止決定等の期限)
第34条
前条各項の決定(以下「利用停止決定等」という。)は 、利用停止
請求があった日から30日以内 56
にしなければならない。ただし、第31
条第3項の規定により補正を求めた場合にあっては 、当該補正に要した日数
は、当該期間に算入しない。
2
前項の規定にかかわらず 、実施機関は、 事務処理上の困難その他正当な
理由があるときは、同項に規定する期間を30日以内 57
に限り延長するこ
とができる。この場合において、実施機関は、利用停止請求者に対し、遅滞
なく、延長後の期間及び延長の理由を書面により 58
通知しなければならな
い。
(利用停止決定等の期限の特例)
第35条
実施機関は、利用停止決定等に特に長期間を要すると認めるときは 、
前条の規定にかかわらず 、相当の期間内に利用停止決定等をすれば足りる。
この場合において、実施機関は、同条第1項に規定する期間内に、利用停止
請求者に対し、次に掲げる事項を書面に より 59
54
55
56
57
58
59
通知しなけれ ばならない。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
脚 注2 1に 同 じ。
脚 注2 1に 同 じ。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
オ ンラ イン 化 条例 が制 定 され て いな い場 合 には 脚 注1 9 参照 。
15
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
⑴
この条の規定を適用する旨及びその理由
⑵
利用停止決定等をする期限
第4節
不服申立て
(審査会への諮問) 60
第36条
61
開示決定等、訂正決定等又は利用停止決定等について行政不服審査
法(昭和37年法律160号) 62
による不服申立て 63
当該不服申立てに対する裁決又は決定 64
があったときは 、
をすべき実施機関は 、次の各号の
いずれかに該当する場合を除き、●●町(村)個人情報保護審査会(以下「審
査会」という。)に諮問しなければならない。
⑴
不服申立てが不適法であり、却下するとき。
⑵
裁決又は決定で、不服申立てに係る開示決定等(開示請求に係る 保有特
定個人情報の全部を開示する旨の決定を除く。以下この号及び第 38条に
おいて同じ。)を取り消し、又は変更し、当該不服申立てに係る保有特定
個人情報の全部を開示することとするとき。ただし 、当該開示決定等につ
いて反対意見書が提出されているときを除く。
⑶
裁決又は決定で、不服申立てに係る訂正決定等(訂正請求の全部を容認
して訂正をする旨の決定を除く。)を取り消し 、又は変更し、当該不服申
立てに係る訂正請求の全部を容認して訂正することとするとき。
⑷
裁決又は決定で、不服申立てに係る利用停止決定等(利用停止請求の全
部を容認して利用停止をする旨の決定を除く。)を取り消し 、又は変更し、
当該 不 服申 立 て に 係 る利 用 停止 請 求の 全 部を 容 認し て 利用 停 止を す るこ
60
61
62
63
64
基 本条 例に お いて 、個 人 情報 保 護審 査会 の ほか に 、「 審議 会 」に関 する 規 定が あ る場 合
に は 、基 本 条例 と同 一 の審 議 会に 関 する 規定 を 設け る 必要 が ある 。
審 査会 の設 置 及び 所掌 事 務を 規 定す る条 例(基 本 条例 に 設置 根拠 が 規定 さ れて い る場 合
に あ って は 、基 本条 例 )に お いて 、 審査 会の 所 掌事 務 につ き 、本 条が 規 定す る 諮問 に 応じ
た 審 査を 追 加す る必 要 があ る 。す な わち 、審 査 会の 所 掌事 務 に、 本モ デ ル条 例 に基 づ く不
服 申 立て の 審査 を追 加 する 必 要が あ る。 なお 、 当該 所 掌事 務 とし て「 そ の他 条 例に 定 める
事 項 」等 の 包括 条項 が 規定 さ れて い る場 合に は 、必 ず しも 審 査会 の所 掌 事務 を 追加 し なく
と も よい と 考え られ る 。
改 正行 政不 服 審査 法( 平成 2 6年 法律 第 68号 )は、公 布日 で ある 平成 2 6年 6 月1 3
日 か ら2 年 後の 平成 2 8年 6 月頃 に 施行 予定 で あり( 改 正行 政 不服 審査 法附 則 第1 条 参照 )、
同 法 の施 行 後に おい て は、 「 行政 不 服審 査法 ( 平成 2 6年 法 律第 68 号 )」 に 改め る 必要
が あ る。
改 正行 政不 服 審査 法の 施 行後 に おい ては 、「審 査 請求 」に 改め る必 要が あ る 。こ の 節に
お い て同 じ であ る。
改 正行 政不 服 審査 法の 施 行後 に おい ては 、「裁 決 」に改 め る必 要が ある 。こ の節 に おい
て 同 じで あ る。
16
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
ととするとき。
(諮問をした旨の通知)
第37条
前条の規定により諮問をした実施機関は 、次に掲げる者に対し、諮
問をした旨を通知しなければならない。
⑴
不服申立人 65
⑵
開示請求者、訂正請求者又は利用停止請求者(これらの者が不服申立人
及び参加人
又は参加人である場合を除く。)
⑶
当 該不 服申 立 てに 係る 開示 決定 等 につ いて 反対 意見 書 を提 出し た第 三
者(当該第三者が不服申立人又は参加人である場合を除く。)
(第三者からの不服申立てを棄却する場合等における手続等 )
第38条
第20条第3項の規定は、次の各号のいずれかに該当する裁決又は
決定をする場合について準用する。
⑴
開示決定に対する第三者からの不服申立てを却下し 、又は棄却する裁決
又は決定
⑵
不服申立てに係る開示決定等を変更し 、当該開示決定等に係る保有特定
個人情報を開示する旨の裁決又は決定(第三者である参加人が当該第三者
に関する情報の開示に反対する意思を表示している場合に限る。)
第4章
雑則
(適用除外等)
第39条
●●町(村)個人情報保護条例の規定は、実施機関における特定個
人情報の取扱い並びに保有特定個人情報の開示、訂正及び利用停止について
は、適用しない。 66
2
前章の規定は、刑事事件若しくは少年の保護事件に係る裁判 、検察官、検
察事務官若しくは司法警察職員が行う処分 、刑若しくは保護処分の執行 、更
生緊急保護又は恩赦に係る特定個人情報(当該裁判 、処分若しくは執行を受
けた者、更生緊急保護の申出をした者又は恩赦の上申があった者に係るもの
に限る。)については、適用しない。
65
66
改 正行 政不 服 審査 法の 施 行後 に おい ては 、「審 査 請求 人 」に改 める 必要 が ある 。こ の節
に お いて 同 じで ある 。
い わゆ る書 起 型の 本モ デ ル条 例 にお いて は、特 定 個人 情 報に つき 、基本 条 例の 適 用を 除
外 す る必 要 があ る。
も っ とも 、 でき れば 、 基本 条 例の 雑 則に 、適 用 除外 規 定を 規 定す るこ と が望 ま しい 。
17
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)
(開示請求等をしようとする者に対する情報の提供等) 67
第40条
実施機関は、開示請求、訂正請求又は利用停止請求(以下この項に
おいて「開示請求等」という。)をしようとする者がそれぞれ容易かつ的確
に開示請求等をすることができるよう、当該保有特定個人情報の特定に資す
る情 報の 提 供そ の他 開示 請求 等 をし よう とす る者 の 利便 を考 慮し た適 切 な
措置を講ずるものとする。
(苦情処理)
第41条
実施機関は、実施機関における特定個人情報の取扱いに関する苦情
の適切かつ迅速な処理に努めなければならない。
(委任) 68
第42条
附
この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。
則 69
この条例は、番号法の施行の日から施行する。
67
68
69
平 成2 8年 1 月を 目途 に 情報 提 供等 記録 開 示シ ス テム(い わゆ る マイ・ポ ー タ ル)の 運
用 が スタ ー トす る予 定 であ る が( 番 号法 附則 6 条5 項 参照 ) 、情 報提 供 等記 録 以外 の 保有
特 定 個人 情 報の 開示 を 同シ ス テム に よっ て行 う た め に 同条 を 設け る必 要 があ る 。ま た 、本
モ デ ル条 例 がベ ース と した 行 政機 関 個人 情報 保 護法 第 47 条 第1 項に お いて も 同旨 の 規定
が 存 在す る 。
本 モデ ル条 例 と対 の関 係 とな る モデ ル施 行 規則(書 起 型)に お いて は、本モ デ ル条 例の
個 別 の委 任 規定 (第 1 2条 第 2項 等 )の みな ら ず、 特 定個 人 情報 開示 決 定等 通 知書 等 の個
別 の 委任 規 定に 基づ か ない 様 式の 定 めも 数多 く 規定 し たた め 、包 括的 委 任規 定 を設 けた。
番 号法 附則 に おい ては 、条 項 によ って 施 行日が 異 なる が 、個人 番 号が付 番・通 知さ れる
番 号 法の 施 行の 日( 番 号法 附 則1 条 柱書 が規 定 する 原 則的 な 施行 日 、 平 成2 7 年1 0 月が
予 定 され て いる )を 本 モデ ル 条例 の 施行 日と し た。
な お 、情 報 提供 等記 録 はネ ッ トワ ー クが 稼働 さ れる 番 号法 附 則1 条5 号 が規 定 する 施 行
日 ( 平成 2 9年 1月 が 予定 さ れて い る) まで 存 在し な いが 、 適用 対象 が ない に すぎ ず 実害
が 生 じる お それ はな い ため 、 情報 提 供等 記録 に 関す る 規定 の 施行 日に つ いて も 、番 号 法の
施 行 の日 と して 差し 支 えな い 。
ま た 、番 号 法2 9条 及 び番 号 法3 0 条す なわ ち 行政 機 関個 人 情報 保護 法 の読 替 規定 の 施
行 日 は、 番 号法 附則 1 条4 号 が規 定 する 施行 日 (平 成 28 年 1月 が予 定 され て いる ) であ
る が 、各 町 村に つい て は 、 個 人番 号 の付 番に よ って 特 定個 人 情報 を保 有 する こ とと な るた
め 、 付番 時 であ る番 号 法の 施 行の 日 から 開示 ・ 訂正 ・ 利用 停 止に 係る 規 定が 施 行さ れ るべ
き で ある 。それ ゆ え 、開示・訂 正・利 用停 止に つい て も番 号 法の 施行 の 日と す べき で ある 。
18
全国町村会(平成 26 年 12 月 15 日作成)