2 点目として、市内の文化教育施設のうち、基本的には有料の施設

2 点目として、市内の文化教育施設のうち、基本的には有料の施設に関してお伺いいたします。姫路市
内の中学生以下の子ども達は、姫路文学館、美術館、科学館、書写の里美術工芸館、温室植物園、水
族館についてはどんぐりカードにて、県立歴史博物館等の県立施設については兵庫っ子ココロンカードで利
用することができ、体験学習の場として非常に有効であるものと思われます。有料・無料の別で見ていくと、
26 年度の一例では、水族館では入館者数 20 万 7707 人の内、無料入館者は 9 万 7396 人と約 47%、
科学館では常設展の入場者 10 万 1574 人中無料が 4 万 9913 人と 49.1%、動物園は合計 48 万 7472
人中 28 万 649 人が無料入園で約 57.6%、書写の里・美術工芸館では 3 万 8500 人中 2 万 8081 人
が無料入館で 72.9%、美術館の常設展示では 3 万 166 人中 2 万 2576 人が免除で実に 74.8%と、市
民の皆さんが文化施設として有効に活用されているのが分かります。そして市内には文部科学省の基準
において博物館相当施設として、日本玩具博物館があることはご承知の通りです。日本玩具博物館は
1974 年に開館し、世界でも屈指の玩具博物館として 9 万点の資料が所蔵されているだけでなく、全国で
も 6 例しかない個人立の博物館相当施設として運営されており、実際に海外からの観光客も来られるなど、
観光面でも一役買っております。
その日本玩具博物館に市内の子ども達が来る際に、どんぐりカードを提示される事が多い為、以前にも
どんぐりカード対象施設としてほしいと申し出を行ったそうです。私自身も、先般行われました鳥取市との姉
妹都市親善交歓会で、わらべ館を視察させて頂いた中で、玩具博物館との違いについて考えさせられま
した。わらべ館の入場者数は昨年 1 年間で 11 万 9015 人、そのうち 8 万 4350 人が無料入館者であり、
内訳をみた場合に、無料貸し出しサービスの利用者や館内事業関係者などを除いた入館者としては、有
料が 3 万 4665 人、無料が 5 万 2093 人、そのうち幼児から高校生までが 3 万 9610 人と子ども世代が
76%を占めています。確かに、箱物として見た場合には、面積や新しさなどがありますが、子どもたちにとっ
て内容として見た場合に日本玩具博物館は遜色ないもの、姫路市の文化教育施設の一翼を担う施設と
して、十分役割を果たしているものと思われますし、実際に日本全国のみならず海外からも含め今でも年
間 1 万 9000 人以上の入館者が存在することを考え合わせると、姫路市内の子ども達が自由に入館でき
るようにする価値は十分にあるものと思われますが、ご所見をお聞かせ下さい。
<答弁>
本市が発行しておりますどんぐりカードは市内施設活用推進事業といたしまして文化芸術や科学に親し
むなどの体験活動を促進に資することを目的と配布しているものでありまして、利用対象施設につきまして
は市立の公共施設を原則としております。
このため、現時点では民間施設の利用までは考えておりませんが、今後は市内民間施設からの申し出
があった場合には対象施設として検討して参ります。