車両系建設機械による 労働災害を撲滅しましょう! ∼ドラグ・ショベルによる災害が多発しています∼ 本年当署管内において、ドラグ・ショベルに接触するなどの労働災害が多発しています。 過去にはドラグ・ショベルに轢かれて死亡するという災害も発生しています。 車両系建設機械による災害を撲滅するため、現場の統括管理状況の総点検を行い、KY 活動及びリスクアセスメントの実施、危険・安全の「見える化」活動の実施など、日常的 な安全衛生活動を強化しましょう。 また、 全員参加で「安全第一」 という基本理念に立ち返り、 安全確保は? 今一度気を引き締めて、作業計画に基づく作業の遵守、非定 常作業時における安全確認の徹底等を図るとともに、裏面の 「車両系建設機械の安全作業に関するチェックシート」によ り、基本的な措置の再確認を行い、不備がある場合は早急に 改善しましょう。 長 野 労 働 基 準 監 督 署 (裏 面) 車両系建設機械の安全作業に関するチェックシート チェック欄 □ 車両系建設機械の運転者は、その能力に応じた必要な資格を有していますか? (下表により、必要な資格を確認しましょう。 ) 車両系建設機械(掘削作業関係)資格一覧 機体重量 3t以上の安衛法施行 車両系建設機械(整 令別表第 7 第 1 号又は第 2 号の 地・運搬・積込み 整地・運搬・積込み用及び掘削 用の建設機械の運転の業務 機体重量 3t未満の安衛法施行 令別表第 7 第 1 号、第 2 号の整 地・運搬・積込み用及び掘削用 動力を用い、不 特定の場所に自 走できるもの 用及び掘削用)技能 講習修了者 (安衛法施行令第 20 条第 12 号) (道路上を走行 させる運転を除 く。) 安衛法第 59 条 特別教育修了者 の建設機械の運転の業務 □ 安衛法第 61 条 (安衛則第 36 条 第 9 号) 車両系建設機械を用いて作業を行うときは、車両系建設機械の転落、地山の崩壊等による 労働者の危険を防止するため、あらかじめ、当該作業に係る場所について地形、地質の状態 等を調査し、その結果を記録していますか?(安衛則第 154 条) □ 車両系建設機械を用いて作業を行うときは、あらかじめ、安衛則第 154 条の規定による調 査により知り得たところに適応する作業計画を定めて作業を行っていますか? また、その作業計画には、次の事項が示されていますか?(安衛則第 155 条第 1 項、第 2 項) □ ① 使用する車両系建設機械の種類及び能力 ② 車両系建設機械の運行経路 ③ 車両系建設機械による作業の方法 車両系建設機械が運行する経路について、車両系建設機械の転倒や転落災害を防止するた めに、次のいずれかの措置を講じていますか?(安衛則第 157 条第 1 項) □ ① 路肩の崩壊を防止すること ② 地盤の不同沈下を防止すること ③ 必要な幅員を保持すること 路肩、傾斜地等で車両系建設機械を用いて作業を行う場合において、当該車両系建設機械 の転倒又は転落により労働者に危険が生ずるおそれのあるときは、誘導者を配置して誘導し ていますか?(安衛則第 157 条第 2 項) □ 運転中の車両系建設機械に接触することにより危険が生じるおそれのある箇所に、立入禁 止措置を講じていますか? または、誘導員を配置して、その者に誘導させていますか? (安衛則第 158 条第 1 項) □ 車両系建設機械の運転について誘導者を置くときは、一定の合図を定め、その合図により 作業していますか?(安衛則第 159 条第 1 項) □ 運転者が運転席を離れる場合や作業終了後などに、バケット、ジッパー等の作業装置を地 上におろしていますか? また、原動機を止め、走行ブレーキ等をかけていますか? (安衛則第 160 条)
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