コモドール ペリー メルロー リザーヴ ザ・オールド・フィールド・ヴィンヤード - サウスホールド、ニューヨーク ここで紹介する「コモドール ペリー メルロー リザーヴ」は、マンハッタンから⾞ で東へ2時間の⼩さな村に、⽇本⼈になじみ深い⼈物ゆかりのワインがあります。この ワイナリーの先祖であり、⽇本を⻄欧社会に開国させるという栄誉を得たマシュー・カ ルブレイス・ペリーを讚えこのワインは造られました。ラベルには、1854年に⽇本の 海岸に到着し開国の象徴となった「⿊船」のモチーフが描かれています。このメルロー 100%のワインは、柔らかく、フルーティーでよく練られた美しいタンニンが特徴です 。また数年の熟成を経ても楽しめるポテンシャルの⾼さも持ち合わせています。このワ インを⼿掛けるのはマシュー・ペリー提督の実兄であり、彼もまた⽶国の英雄であった オリバー・ハザード・ペリーの⾎を引くオリーヴ・ペリーです。ニューヨークという⼟ 地で新たなワインの歴史を切り開いています。 【 ザ・オールド・フィールド・ヴィンヤード 紹介 】 ロングアイランド島の随所に点在する ⼩さくて個性的なブティックワイナリ ーを訪れる⼈々の数は年々増加し、ニ ューヨークの新しい顔としてその存在 感を確実にアピールしてきています。 そんな中で、歴史に造詣が深い⼈々が 関⼼を寄せているのがザ・オールド・ フィールド・ヴィンヤードです。場所 はロングアイランドの東端、サフォー ク郡サウスオールド村からわずか1マ マシュー・カルブレース・ペリー Matthew Calbraith Perry (1794〜1858) ⽶海軍の英雄オリバー・ハザード・ペリーの弟 江⼾時代末期に艦隊を率いて来航(18521854) イル。ここは今か ら150年以上前、艦隊を率い、海を駆けめぐったペリー⼀族の末裔たちが丹念にぶどうを育む、知 る⼈ぞ知るワイナリーです。⽇本⼈にとって、ペリーといえば156年前に⾨⼾を固く閉ざした⽇本 を訪れ、やがて開国へと導いたアメリカ海軍マシュー・ペリー提督が思い出されます。1794年、エ リート海軍家系の三男としてロードアイランド州に⽣まれたマシューは、優秀な軍⼈であった⽗兄 たちに倣い、15歳の時に⾃らも海軍⼊り。1812年からの⽶英戦争には2⼈の兄たちとともに戦いに 挑みました。そして1853年、マシューは⽇本に渡り、開国を迫りました。翌年、200年以上続いた 鎖国は終わり、⽇本は世界へと再びその扉を開きました。 ⼀⽅でそんな弟とともに戦をかいくぐってきた兄のオリバーは、⽶英戦争におけるエリー湖の戦いで⽶軍を勝利に導いた英雄としてアメリ カ史上に⼤きくその名を残しました。やがて150年以上の時が流れ、オリヴァーの⼦孫は、⾃然の恵みがあふれる⼤⻄洋に浮かぶ巨⼤な島、 ロングアイランドへ移り住みました。初夏から秋にかけてサンサンと降り注ぐ豊かな陽の光、肥沃な⼟と美しい空気と⽔。5代⽬となる⼦供た ちを⾒守りつつ、⺟のロス・ベイスさんは、この地で曾祖⺟の代から歴史ある⼟地を受け継ぐクリス・ベイスさん(現・ロングアイランドワ イン評議会会⻑)とともに、地ワイン造りに励もうと決意しました。 国道25号線沿いに⽴ち並ぶ他のモダンなブティックワイナリーとは異なり、ザ・オールドフィールド・ヴィンヤードは⼊植時代の⾯影をう かがわせる独特の雰囲気を持ちます。古い⽊造の納屋を改造したテイスティングルーム、かつてこの地に暮らした⼈々の調度品を展⽰する⼩ さなギャラリー、広々とした敷地内を⾛り回る鶏やアヒル。⻘々と⽣い茂るぶどうの葉に囲まれてまぶたを閉じ、空気を胸いっぱいに吸い込 んでみます。⼀瞬、現代から過去へとタイムスリップしたような錯覚すら覚えます。 【 造り⼿の紹介 - ペリー・ワイス 】 ワイナリーは、今でこそワイン愛好家たちが進んで⾜を運ぶまでに成⻑しまし たが、1974年にワイス夫妻が初めてこの地でぶどう造りを始めてから今⽇に⾄る までの道のりは、決して順⾵満帆ではありませんでした。「そもそも1640年代に ヨーロッパ開拓者たちが上陸するまでの約400年間は、サウスオールドは先住⺠た ちによって耕されていた⼟地だったのです。しかし、いかにぶどう栽培にも適し た肥沃な⼟地といっても、どうやったらよいぶどうが育つのか誰も分からないし 、まさに⼿探り状態でした。」と、クリスさんは振り返ります。「とはいえ、私 にはこの⼟地に対する信念があったし、世界⼀のワインを⽣み出す特別な場所だ という確信もありました。」。夫婦2⼈3脚、時に⼦供たちも参加し、試⾏錯誤を 繰り返しました。やがて1997年にはピノ・ノワールが、そして現在はメルロー、 カベルネ・フラン、シャルドネ、ブラン・デ・ノワールといった様々な品種が実るよ うになりました。 ザ・オールド・フィールド・ヴィンヤードの造り⼿たち。 左から5代⽬のオリーブ・ペリー・ワイスさん、⽗でありロ ングアイランドワイン評議会会⻑のクリスさん、妻のロスさ ん、そして弟のライアンさん 若き後継者はペリー・ワイスさん 「夏の暑い時期に太陽の⽇差しの下でずっとぶどうの世話をするのは、決して楽な仕事ではありません。けれども、よいワインを造ること はとても価値あることだと信じています。」と、微笑むのはオリヴァー・ペリー家5代⽬となるオリーブ・ペリー・ワイスさん。ベイス夫 妻が⼿塩にかけて築きあげたワイナリーの若き後継者です。おりしも今年はベイス夫妻がぶどう栽培を始めて35年⽬です。「かつてこの国 に貢献した祖先たち――ペリーはとても重要な存在です。私⾃⾝、今ここでこうしてワインを造る⼀⽅で、彼らが残した歴史と伝統が、今 度はこの地のワインに反映されることを願っています」。秋のぶどうの収穫を控え、ペリーさんは⽬を輝かせます。 【 The Old Field の他のワイン 】 ザ・オールドフィールド・ヴィンヤードで丹念に造られたワインは、どれも個性 的です。2006年のシャルドネは実にクリーンな味わいです。ミネラルっぽさにほ んのりと混じるトロピカルフルーツの⾹りがします。2004年ブラン・デ・ノワー ルは極⼩の泡が⼝中ではじけるさわやかなスパークリングワインです。いずれも ⼀般の店では⼊⼿できない希少ワインです。 Blanc de noir 2005: New Release! Blush de Noir 2008: New Release! Merlot 2004: New Release! Cacklin Rosé 2008 Barrel Fermented Chardonnay 2008 Mostly Steel Chardonnay 2008 Cabernet Franc 2006 Rooster Tail : blend Red (91% Merlot, 9% Cabernet Franc) Copyright © 2007 TA-1 Corp. All Rights Reserved Presented by Wine77.com
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