新年あけましておめでとうございます 新しい年を迎え、色々なところでお正月の伝統行事や催しが行われています。今回は「的祭 り」を紹介します。 「流鏑馬(やぶさめ)」「賭的」等ともいい、全国的に行われている神事です が、川崎市内で現存しているのは麻生区の高石神社、多摩区の長尾神社、子之神社、宮前区の白 幡神社、それと中原区の日枝神社だけとなっています。詳しくはホームページをご覧ください。 ひ え じんじゃ ☆日枝神社のビシャ 日枝神社の的祭りは、毎年 1 月 7 日に「おびしゃ な が お じんじゃ ☆長尾神社のマトー 多摩区長尾神社では、毎年 1 月 7 日に「マトー」 祭」として行われています。おびしゃは歩射が変化 と呼ばれる射的行事が行われています。この行事は したもので、弓で的を射て五穀豊穣を祈るお祭りで 年頭にあたり、的を射てその年の五穀豊穣と村内安 す。流鏑馬は、走る馬に乗って矢を射ますが、歩射 全を祈る予祝の行事です。長尾神社は、五所権現社 は歩いたり、立ったりして矢を射ます。他に正座し と赤木社が合併してできました。この両社に的祭り て射る神事もあります。当番町会の奇数年齢の男の があり、この合併を機に的祭りも統合されました。 子が白い衣装で烏帽子をかぶって射手の稚児を務 長尾神社のマトーは、射手に 7 歳未満の長男が 2 め、そのお父さんが介添え行います。介添えされた 人で、その父親が介添えとして選ばれます。実際 稚児さんが矢をつがえ、前に 3 歩、後ろへ 3 歩を 3 に的を射るのは介添えです。長尾の的の射 度繰り返し、境内の表裏の鬼門に向かって矢を射ま 方は、正座して矢を射るのが特徴です。的 す。この矢を拾うと縁起がいいそうです。その後、 稚児さんと介添えさんが、社殿を 3 周して境内にあ るお稲荷さんの前で歩射を行って終りになります。 (中原区上丸子山王町 1-1555) 日時:1 月 7 日水曜日 ね の じんじゃ ☆子之神社のオマト 多摩区菅北浦の子之神社では、毎年 1 月に「オマ の裏には、「鬼」の字が 3 つ書いてあり、 この鬼の字を矢が射ぬくとその年は豊 作といわれます。 (多摩区長尾 3-10-1) 日時:1 月 11 日日曜日 な か ま る こ しんめいだいじん ☆中丸子神明大神のオビシャ 中原区の神明大神では、五穀豊穣を祈る「オビシ ト」と称して矢で的を射る歩射の行事を行っていま ャ」と呼ばれる神事が古くから行われています。神 す。御神体は、義経の母の常盤御前から授かった矢 明大神では、的を射ることはせずに「シメヨリ」と の根(やじり)とも言われています。射ぬかれる的に いわれる藁で作った「雄シメ」 「雌シメ」という一対 は、表に蛇の目が、裏には鬼の一文字が描かれてい の大きなしめ縄を作り、神社に奉納する行事となっ ます。その鬼を射抜くと、五穀豊穣と村内安全とさ ています。毎年 1 月 7 日に行われていましたが、近 れています。子之神社の本殿は、平成 8 年(1996)に 頃では人の集まりやすい 1 月 7 日 川崎市重要歴史記念物に指定されています。 に一番近い日曜日を祭りの日とし (多摩区菅北浦 5-4-1) 日時:1 月 9 日金曜日 ています。(中原区中丸子 492) 日時:1 月 10 日土曜日
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