1 【1】 細胞の構造と機能に関して,それぞれの問い(問1~問5)に答え

【1】 細胞の構造と機能に関して,それぞれの問い(問1~問5)に答えなさい。
(27点 )
生命の基本単位である(1)細胞は,核膜をもたない(2)原核細胞と核膜をもつ真核
細胞に分けられる。これらの細胞はともに(3)細胞膜で囲まれ,遺伝情報を担う DNA
をもち,化学反応の場である細胞質で満たされている。真核細胞には固有の働きをも
つさまざまな種類の(4)細胞小器官が存在し,全体として複雑な生命活動がおこなわ
れている。細胞の形や(4)細胞小器官は,タンパク質でできた繊維状の構造物に支え
られている。この構造を(5)細胞骨格といい,アクチンフィラメント,微小管,中間
径フィラメントの3つに分けられる。
問1 下線部(1)に関する記述(a~d)について,正しいものの組み合わせを,以
下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 1
a 動物細胞の重量の約 70%を占めるのは水であり,次に炭水化物が多く含まれる。
b 植物について細胞説を提唱したのはフックである。
c 植物の細胞壁は,細胞の保護や生物体の形の保持に役立つ。
d オオカナダモの細胞内の顆粒が一定方向に動いている現象を原形質流動とよぶ。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
1
問2 下線部(2)である生物を次の(a~d)から選び,正しいものの組み合わせを,
以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 2
a
酵母菌
b シアノバクテリア(ラン藻)
c アメーバ
d 大腸菌
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
問3 下線部(3)に関する記述(a~d)について,正しいものの組み合わせを,以
下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 3
a 細胞膜にくぼみをつくり,細胞膜を融合させて小胞をつくることによって細胞外の
物質を細胞内に取り込む作用をエンドサイトーシスという。
b
植物細胞を蒸留水に浸した場合,細胞が水を取り込む吸水力は,細胞内液の浸透圧
と膨圧の差(吸水力=膨圧-浸透圧)で示される。
c 植物細胞を蒸留水などの低張液に入れると,原形質分離が起こる。
d 細胞膜を構成するリン脂質分子は,疎水性の部分どうしを内側に向け,親水性の部
分を外側に向けるようにして二層に並んで安定した構造をとる。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
2
問4 下線部(4)に関する以下の文章について,空欄ア~エに当てはまるものを,
以下の①~⑩から1つ選びなさい。
真核細胞の核の最外層は核膜とよばれ,その表面には核膜孔とよばれる多数の孔が
ある。核内で合成された( ア )は核膜孔を通って粗面小胞体上の( イ )へ移動し,
タンパク質へと翻訳される。
( イ )で合成されたタンパク質は,粗面小胞体に取り込
まれ,小胞を介して( ウ )へ移動した後,再び小胞に包まれる。一部の小胞は細胞
膜と融合し,小胞内のタンパク質が細胞外へと分泌される。古くなった細胞小器官は,
各種の分解酵素を含む( エ )内部で分解される。
ア
ペプチド
③
ポリペプチド
④
DNA
⑤ ヌクレオチド ⑥
rRNA
⑦
mRNA
⑧
tRNA
⑨ ヒストン
酵素
① アミノ酸
②
⑩
マーク式解答欄 4
イ
① クリステ
②
ストロマ
③
ヌクレオソーム ④ リソソーム
⑤ リボソーム
⑥
クロマチン
⑦
チラコイド
⑨ 葉緑体
⑩ ミトコンドリア
⑧ ゴルジ体
マーク式解答欄 5
ウ
① クリステ
②
ストロマ
③
ヌクレオソーム ④ リソソーム
⑤ リボソーム
⑥
クロマチン
⑦
チラコイド
⑨ 葉緑体
⑩ ミトコンドリア
⑧ ゴルジ体
マーク式解答欄 6
エ
① クリステ
②
ストロマ
③
ヌクレオソーム ④ リソソーム
⑤ リボソーム
⑥
クロマチン
⑦
チラコイド
⑨ 葉緑体
⑩ ミトコンドリア
⑧ ゴルジ体
マーク式解答欄 7
『余 白』
3
問5 下線部(5)に関する記述(a~d)について,正しいものの組み合わせを,以
下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 8
a アクチンフィラメントは,3つの細胞骨格の中では最も太い繊維である。
b
微小管は,細胞小器官や物質の輸送に関与する。
c 中間径フィラメントは,細胞の伸展や収縮に関与する。
d 体細胞分裂には,アクチンフィラメントと微小管の両方が関与する。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
4
【2】 細胞周期に関して,それぞれの問い(問1~問4)に答えなさい。
(17点)
体細胞分裂を繰り返す細胞において,分裂が終わってから次の分裂が終わるまでの
サイクルを細胞周期という。体細胞の細胞周期は,分裂をおこなう分裂期(M 期)と
分裂の準備期間である間期に分けられる。間期はさらに DNA 合成準備期(G1 期)
,
DNA 合成期(S 期)
,分裂準備期(G2 期)に分けられる。
ある動物由来の培養細胞(A 細胞)を適当な条件下で培養すると,シャーレの上で
増殖しつづける。ただし,A 細胞は,すべて同じ長さの細胞周期をもつ均一な細胞集
団からなるものとする。また,個々の細胞がどの時期の細胞周期にあるかは,不均一
な状態である。
一定の数の A 細胞を入れたシャーレを複数準備し,同時に培養を開始した。培養を
開始してから 24 および 96 時間後にシャーレを一つずつ取り出し,それぞれのシャー
レに含まれる全細胞数を計測した。計測結果を表1に示した。また,培養開始後 48
時間経過したシャーレからすべての A 細胞を回収し,個々の細胞の DNA 量を調べ,
細胞当たりの DNA 量(相対値)と,それぞれの DNA 量をもった細胞の相対頻度(測
定した全細胞数に占める割合)の関係をまとめたところ,図1に示されているように,
2つのピーク(
“I”および“III”
)があることがわかった。
表1
培養を開始してからの時間(時間)
24
96
細胞数(×105 個)
1.3
20.8
5
細胞周期の M 期は,さらに前期,中期,後期,終期に分けられる。以下の記述
問1
(a〜d)のうち,動物細胞の分裂中期(M 期の中期)に観察される現象として正しい
ものの組み合わせを,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 9
a
細胞板が形成される。
b
染色体が赤道面に集まる。
c 核膜が消失する。
d 細胞質分裂が起こる。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
A 細胞の細胞周期1サイクルの長さ(時間)として最も近い値を,以下の①~
問2
⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 10
①
8
②
10
③
12
④
14
⑤
16
⑥
18
⑦
20
⑧
22
⑨
24
⑩
26
『余 白』
6
問3
図1において,2つのピーク(
“I”および“III”
)に含まれるそれぞれの細胞
集団は,どの段階の細胞周期に相当するものが多いと考えられるか。最も適切な組み
合わせを,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 11
I
III
①
G1 期
S期
②
G1 期
G2 + M 期
③
G2 期
S期
④
G2 期
G1 + M 期
⑤
S期
G1 + M 期
⑥
S期
G2 + M 期
⑦
G1 + M 期
S期
⑧
G1 + M 期
G2 期
⑨
G2 + M 期
S期
⑩
G2 + M 期
G1 期
問4
A 細胞の細胞周期の中で,S 期に要する時間として,最も近い値を,以下の①
~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 12
①
1.2
②
1.8
③
2.4
④
2.7
⑤
⑥
4.8
⑦
7.2
⑧
8.1
⑨
9.6
⑩ 10.8
『余 白』
7
3.6
『このページはすべて余白です
問題は次のページに印刷しています』
8
【3】 遺伝情報とタンパク質に関して,それぞれの問い(問1~問4)に答えな
さい。
(12点)
タンパク質は,(1)DNA の遺伝情報をもとに合成される。その過程は,遺伝情報を
(2)RNA へ写し取る(3)転写過程と,転写された遺伝情報を(4)アミノ酸に読みかえ
る翻訳過程の2段階に分けられる。個々のタンパク質の性質は,構成する(4)アミノ
酸の種類・数・配列順序によって決まる。
問1
下線部(1)および(2)に関する記述(a〜d)について,正しいものの組み
合わせを,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 13
a RNA は,DNA と比較して安定で分解されにくい。
b
DNA,RNA および ATP に含まれる糖は,すべて同じである。
c
真核生物の DNA はヒストンと結合して,ヌクレオソームを形成している。
d ある種のウイルスは,RNA をゲノムとしてもつ。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
問2
下線部(3)に関して,転写された mRNA の一部の塩基配列が 5’-AAUCCG-3’
であるとき,鋳型となった DNA 鎖の部分塩基配列として正しいものを,以下の①~
⑧から1つ選びなさい。ただし,A,C,G,T,U は,それぞれ核酸の構成塩基であ
るアデニン,シトシン,グアニン,チミン,ウラシルを示す。また,5’–3’および 3’–5’
は,それぞれ配列の方向性を示している。
マーク式解答欄 14
①
5’-AAUCCG-3’
②
3’-AAUCCG-5’
③
5’-AATCCG-3’
④
3’-AATCCG-5’
⑤
5’-UUAGGC-3’
⑥
3’-UUAGGC-5’
⑦
5’-TTAGGC-3’
⑧
3’-TTAGGC-5’
9
問3
下線部(3)に関する記述(a〜d)について,正しいものの組み合わせを,以
下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 15
a 真核生物では,遺伝子に含まれるイントロン部分は転写されない。
b 真核生物の mRNA には,翻訳されない領域が含まれている。
c
転写調節に必要なプロモーターは,RNA 上のある特定の塩基配列である。
d ショウジョウバエなどの幼虫のだ腺染色体に見られるパフでは,転写が盛んに起こ
っている。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
問4
下線部(4)に関して,以下のアミノ酸のうち,分子内にペプチド結合と同じ
化学構造をもつものを,以下の①~⑨から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 16
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
10
【4】 以下の遺伝子組換え実験に関して,それぞれの問い(問1~問5)に答え
なさい。
(22点)
ヒトの遺伝子 X に相当する DNA 領域すべてをプラスミド Y に組み込み,大腸菌に
取り込ませる実験をおこなうため,以下の実験計画(実験操作1〜4)を立てた。図
1に示されているように,遺伝子 X を含む DNA 断片 X’およびプラスミド Y の DNA
上には,さまざまな(1)制限酵素によって認識される部位があることがわかっている。
図2には,各制限酵素が認識する塩基配列と切断様式を示した。なお,プラスミド Y
は,抗生物質であるアンピシリンの作用を抑える遺伝子(ampr)を含んでいる。通常
の大腸菌は,アンピシリンを含む寒天培地で生育できないが,プラスミド Y を取り込
んだ大腸菌は,生育できるようになり,コロニーを形成する。
[実験操作1]
DNA 断片 X’を制限酵素( エ )と( オ )で切断する。
[実験操作2]
プラスミド Y を制限酵素(
[実験操作3]
実験操作1および2で切断した DNA 断片 X’とプラスミド Y を混合
カ )で切断する。
し,
( キ )を作用させる。
[実験操作4]
実験操作3の反応液と大腸菌を混ぜた後,アンピシリンを含む寒天
培地で培養し,大腸菌のコロニーを得る。
11
問1
下線部(1)に関して,図1および図2に示されているように,DNA 断片 X’
とプラスミド Y の切断には,6種の制限酵素が利用可能である。DNA 構成成分中の
結合のうち,これら6種の制限酵素によって共通に切断される結合はどれか。以下の
①~⑥から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 17
①
塩基と塩基
②
塩基と糖
③
塩基とリン酸
④
糖と糖
⑤
糖とリン酸
⑥
リン酸とリン酸
問2
組換え実験の前に,プラスミド Y のサイズや制限酵素によって認識される位置
の確認をおこなった。プラスミド Y を3種の制限酵素(Bgl II,EcoR I,Hind III)
で切断したとき,表1に示されているように,直鎖状の DNA 断片(kb = 1,000 塩基
対)が得られた。図1のアおよび表1の空欄イ,ウに当てはまる制限酵素として,正
しいものの組み合わせを,以下の①~⑥から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 18
表1
制限酵素
DNA 断片のサイズ(kb)
制限酵素
Bgl II
4.0
Bgl II +( イ ) 0.8,1.3,1.9
EcoR I
4.0
EcoR I + Hind III
Hind III
1.3,2.7
Bgl II +( ウ ) 0.2,3.8
ア
イ
ウ
①
Bgl II
EcoR I
Hind III
②
Bgl II
Hind III
EcoR I
③
EcoR I
EcoR I
Hind III
④
EcoR I
Hind III
EcoR I
⑤
Hind III
EcoR I
Hind III
⑥
Hind III
Hind III
EcoR I
12
DNA 断片のサイズ(kb)
0.6,1.3,2.1
問3
[実験操作1]の空欄エおよびオに当てはまる制限酵素として,正しいものの組
み合わせを,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 19
エ
オ
①
Bgl II
BamH I
②
Bgl II
EcoR I
③
Bgl II
Fba I
④
Bgl II
Hind III
⑤
BamH I
Fba I
⑥
BamH I
Hind III
⑦
EcoR I
Fba I
⑧
EcoR I
Hind III
⑨
Sma I
Fba I
⑩
Sma I
Hind III
問4
[実験操作2]および[実験操作3]の空欄カおよびキに当てはまる酵素として,正
しいものの組み合わせを,以下の①~⑨から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 20
カ
キ
①
Bgl II
DNA ポリメラーゼ
②
Bgl II
RNA ポリメラーゼ
③
Bgl II
DNA リガーゼ
④
EcoR I
DNA ポリメラーゼ
⑤
EcoR I
RNA ポリメラーゼ
⑥
EcoR I
DNA リガーゼ
⑦
Hind III
DNA ポリメラーゼ
⑧
Hind III
RNA ポリメラーゼ
⑨
Hind III
DNA リガーゼ
13
問5
[実験操作4]で得られた大腸菌のコロニーを無作為に選び,それぞれからプラ
スミドを回収した。以下の記述(a〜d)のうち,回収したプラスミド中に遺伝子 X が
組込まれていると判断できる実験結果として,正しいものの組み合わせを,以下の①
~⑨から1つ選びなさい。
ただし,
図1中の遺伝子 X のサイズは 1.0 kb であるとする。
また,遺伝子 X の両側に配置されている各制限酵素の認識部位までの距離(長さ)は
こ ちょう
誇 張 表現されており,いずれの制限酵素で切断しても,その遺伝子 X をすべて含む
DNA 断片のサイズは 1.0 kb であるとみなす。
マーク式解答欄 21
a 回収したプラスミドを Bgl II で切断すると,5.0 kb の DNA 断片が得られた。
b 回収したプラスミドを EcoR I で切断すると,0.2 kb と 4.8 kb の DNA 断片が得ら
れた。
c 回収したプラスミドを EcoR I で切断すると,1.2 kb と 3.8 kb の DNA 断片が得ら
れた。
d 回収したプラスミドを Hind III で切断すると,2.3 kb と 2.7 kb の DNA 断片が得
られた。
①(a,b)
②(a,c)
③(a,d)
④(b,c)
⑥(a,b,c)
⑦(a,c,d)
⑧(b,c,d)
⑨(a,b,c,d)
『余 白』
14
⑤(c,d)
【5】 生殖と発生に関して,それぞれの問い(問1~問4)に答えなさい。
(17点 )
カエルの個体発生は,減数分裂によって形成された卵と精子が接合し,受精卵が形
成されることにより開始される。受精卵は(1)卵割とよばれる体細胞分裂をくり返し,
細胞数が急速に増加する。卵割によって生じた個々の細胞は割 球 とよばれる。割 球 の
集団内部に形成された卵割腔とよばれる空所は,胚が桑実胚の次の段階に達すると胞
胚腔とよばれるようになる。この時期を胞胚期という。胞胚期を過ぎると胚表面の細
胞が胚の内部に入り込んで原腸を形成し,この時期の胚を(2)原腸胚という。原腸胚
期に入ると,胚を構成する細胞群は(3)外胚葉,内胚葉,中胚葉に分かれる。
問1
下線部(1)には,動物によって異なった様式がみられる。動物の種類,卵黄
の存在様式,卵割の様式について,正しいものの組み合わせを,以下の①〜⑧から1
つ選びなさい。
マーク式解答欄 22
動物の種類
卵黄の存在様式
卵割の様式
①
ウニ
端黄卵
表割
②
カエル
等黄卵
表割
③
メダカ
等黄卵
等割
④
ハエ
心黄卵
等割
⑤
ウニ
等黄卵
不等割
⑥
カエル
端黄卵
不等割
⑦
メダカ
心黄卵
盤割
⑧
ハエ
等黄卵
盤割
『余 白』
15
問2 設問のうち,記述内容に不備があるため問題を削除
問3 下線部(2)に関して,カエルの原腸胚に関する記述(a〜d)について,正し
いものの組み合わせを,以下の①〜⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 24
a 将来,外胚葉になる細胞は,原腸胚の時期に陥入しない。
b 原腸胚期の胞胚腔は,将来の消化管の空所になる。
c 原腸胚の形成体の部分にあった細胞から神経管ができる。
d 原腸胚で,表面の細胞が内部に陥入していく部分に,将来,肛門ができる。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
16
問4
下線部(3)に関して,カエルの外胚葉,内胚葉,中胚葉から形成される組織
や器官に関する組み合わせ(a〜f)について,正しいものを以下の①〜⑨から1つ選
びなさい。
マーク式解答欄 25
a 外胚葉
心臓,皮膚の表皮,肺
b 内胚葉
中耳,腎臓,甲状腺
c
腎臓,心臓,骨格筋
中胚葉
d 外胚葉
網膜,脳,皮膚の表皮
e 内胚葉
血管,内耳,すい臓
f
肝臓,皮膚の真皮,脳
中胚葉
①
(a, b)
②
(a, e)
③
( a , f)
④
(b, d)
⑥
(c, d)
⑦
(c, e )
⑧
(d, e)
⑨
(e, f)
『余 白』
17
⑤
(b, f)
『このページはすべて余白です
問題は次のページに印刷しています』
18
【6】 遺伝に関する以下の文章を読み,それぞれの問い(問1~問6)に答えな
さい。
(21点 )
〔1〕
ヒトの ABO 式血液型では,A,B はともに O に対して優性であるが,A と B の間
には優劣関係はない。下図は,ある家族について,血液型と色覚異常の有無を示した
家系図である。□は男性,○は女性をあらわし,その下の数字は個人を示す。また,
□および○の中のアルファベットは血液型を示し,■は色覚異常であることをあらわ
す。なお,ABO 式血液型の遺伝子は常染色体に存在する。また,色覚異常の遺伝子は
性染色体の X 染色体に存在し,劣性遺伝を示す。
1
B
B
B
2
3
4
O
O
B
6
5
7
8
AB O
12 13 B
9
14 11 10 15 16 17 問1 家系図の1の血液型として,最も適切なものを,以下の①〜⑨から1つ選びな
さい。
マーク式解答欄 26
①
A型
③
AB 型
⑤
A 型または B 型
⑥
A 型 ま た は AB 型
⑦
A 型または O 型
⑧
A 型または B 型または O 型
⑨
A 型 ま た は B 型 ま た は O 型 ま た は AB 型
②
B型
19
④
O型
問2
家系図の7の血液型として,最も適切なものを,以下の①〜⑨から1つ選びな
さい。
マーク式解答欄 27
①
A型
③
AB 型
⑤
A 型または B 型
⑥
A 型 ま た は AB 型
⑦
A 型または O 型
⑧
A 型または B 型または O 型
⑨
A 型 ま た は B 型 ま た は O 型 ま た は AB 型
②
B型
④
O型
問3 家系図の 14 の血液型として,最も適切なものを,以下の①〜⑨から1つ選びな
さい。
マーク式解答欄 28
①
A型
③
AB 型
⑤
A 型または B 型
⑥
A 型 ま た は AB 型
⑦
A 型または O 型
⑧
A 型または B 型または O 型
⑨
A 型 ま た は B 型 ま た は O 型 ま た は AB 型
②
B型
④
O型
問4 家系図の 14 が色覚異常ではないが色覚異常の保因者であった場合,16 と 17 の
間に生まれる子供が,色覚異常である確率は何%か。最も適切なものを,以下の①〜
⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 29
①
0.625
⑥ 25
②
1.25
⑦ 37.5
③
2.5
⑧ 50
20
④
6.25
⑨ 75
⑤
12.5
⑩ 100
〔2〕
はね
キイロショウジョウバエの体色と翅の形は遺伝子によって決められている。黒褐体
色遺伝子 B および正常翅遺伝子 K は優性の形質であり,これに対して劣性の形質であ
る黄体色遺伝子 b および切り翅遺伝子 k がそれぞれ存在する。遺伝子型 BbKk の黒褐
体色正常翅個体と,遺伝子型 bbkk の黄体色切り翅個体を交配して得られた次世代で
は,黒褐体色正常翅:黄体色正常翅:黒褐体色切り翅:黄体色切り翅がおよそ 21:4:
4:21 の比率で分離された。さらに,赤眼の遺伝子 R は白眼の遺伝子 r に対して優性
であり,白眼の遺伝子 r と黄体色の遺伝子 b とは連鎖している。
問5 黄体色遺伝子 b と切り翅遺伝子 k の間の組換え価(%)として,最も適切なも
のを,以下の①〜⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 30
①
4
②
8
③
12
④
16
⑤
20
⑥
24
⑦
28
⑧
32
⑨
36
⑩
40
『余 白』
21
問6 白眼の遺伝子 r と黄体色の遺伝子 b の間の組換え価は6%であることがわかっ
ている。黄体色の遺伝子 b,切り翅の遺伝子 k,白眼の遺伝子 r の3つの遺伝子の位置
関係を決めるためにおこなう交配として,最も適切なものを,以下の①〜⑥から1つ
選びなさい。
マーク式解答欄 31
①
遺伝子型 BBkk の黒褐体色切り翅個体と,遺伝子型 bbKK の黄体色正常翅個体と
の交配
②
遺伝子型 BBKK の黒褐体色正常翅個体と,遺伝子型 BbKk の黒褐体色正常翅個体
との交配
③
遺伝子型 Bbkk の黒褐体色切り翅個体と,遺伝子型 bbkk 黄体色切り翅個体との
交配
④
遺伝子型 RrKk の赤眼正常翅個体と,遺伝子型 rrkk の白眼切り翅個体との交配
⑤
遺伝子型 RRKK の赤眼正常翅個体と,遺伝子型 RrKk の赤眼正常翅個体との交配
⑥
遺伝子型 Rrkk の赤眼切り翅個体と,遺伝子型 rrkk の白眼切り翅個体との交配
『余 白』
22
【7】 生殖に関して,それぞれの問い(問1~問4)に答えなさい。
(15点 )
生物が増える方法として,雌雄とは関係なく子孫を増やす(1)無性生殖がある。無
性生殖の方法としては,ミドリムシやゾウリムシでみられる( ア )
,酵母やヒドラで
みられる( イ ),サツマイモなどの根の栄養器官の一部から新しい個体をつくる
( ウ )がある。一方,卵や精子などの配偶子の合体によって新しい個体が生じる生
殖を有性生殖という。有性生殖では,生殖のための特別な細胞(生殖細胞)がつくら
れる。この(2)生殖細胞は,
(3)減数分裂を経て形成される。
問1 下線部(1)に関する記述(a〜c)について,正しいものの組み合わせを,以
下の①~⑧から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 32
a 無性生殖により生じた遺伝的に同じ性質を持つ生物の集団をクローンという。
b 一般に,無性生殖をおこなう生物は,有性生殖をおこなう生物よりも増殖速度が遅
い。
c 無性生殖では,遺伝的に同一な個体しか生じない。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(a, b)
⑤
(a, c)
⑥
(b, c)
⑦
(a, b, c )
⑧
該当なし
『余 白』
23
問2 空欄ア~ウに当てはまる語の組み合わせとして正しいものを,以下の①~⑧か
ら1つ選びなさい。
マーク式解答欄 33
ア
イ
ウ
①
出芽
分裂
接合
②
出芽
接合
分裂
③
分裂
接合
栄養生殖
④
分裂
出芽
栄養生殖
⑤
接合
分裂
出芽
⑥
接合
出芽
分裂
⑦
栄養生殖
出芽
分裂
⑧
栄養生殖
分裂
出芽
問3 下線部(2)の形成に関する記述(a〜d)について,正しいものの組み合わせ
を,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 34
a 動物では,1個の一次卵母細胞から生じる卵は1個である。
b 動物では,1個の一次精母細胞から生じる精子は2個である。
c 被子植物では,1個の胚のう母細胞から生じる卵細胞は4個である。
d 被子植物では,1個の花粉母細胞から生じる花粉は4個である。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
24
問4 下線部(3)に関して,減数分裂の第一分裂期と第二分裂期を区別する記述(a
〜d)について,正しいものの組み合わせを,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 35
a 相同染色体の対合がみられるのは第一分裂期である。
b 相同染色体間で乗換えがみられるのは第二分裂期である。
c 第二分裂期では,紡錘体の極は減数分裂を開始した母細胞1個当たり2つ存在する。
d 第二分裂期における染色体の分配は,体細胞分裂の場合とよく似ている。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
25
『このページはすべて余白です
問題は次のページに印刷しています』
26
【8】 生体の恒常性(ホメオスタシス)に関する以下の文章を読み,それぞれの
問い(問1~問4)に答えなさい。
(37点)
生物は外部環境から様々な影響を受けており,体内環境も外部環境に応じて変化す
るが,生体には体内環境を一定に保とうとする性質がある。この性質を恒常性(ホメ
オスタシス)という。恒常性には(1)自律神経系や(2)ホルモンによる調節が必要で
あり,肝臓や(3)腎臓などの各器官が重要な役割を果たしている。自律神経系とホル
モンはそれぞれ単独で働く場合や,両者が共同で働く場合がある。共同で働く場合の
代表例として(4)血糖濃度の調節がある。
問1 下線部(1)に関する記述(a~d)について,正しいものの組み合わせを,以
下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 36
a 交感神経と副交感神経は同じ器官に分布していることが多く,多くの場合,互いに
反対の作用をあらわす。
b 交感神経は中脳,延髄および脊髄の下部から出る。一方,副交感神経は脊髄から出
る。
c
交感神経は,休息時などのリラックスしているときに働き,副交感神経は,活発な
状態や興奮した状態のときに働く。
d
通常,自律神経系は大脳の支配から独立しており,意志とは無関係に働く。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
27
問2 下線部(2)に関する記述(a~d)について,正しいものの組み合わせを,以
下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 37
a
1つの内分泌腺から複数のホルモンが分泌されることがある。
b 分泌されたホルモンは,特定の器官(標的器官)の細胞にある受容体に結合して作
用する。
c 一般に,ホルモンの分泌量は,正のフィードバックによって調節されている。
d ホルモンは,排出管を通って消化管内に分泌される。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
『余 白』
28
問3 下線部(3)に関する以下の文章を読み,(Ⅰ)~(Ⅳ)に答えなさい。
腎臓に入った血液は糸球体でろ過され,血しょう中の水分や多くの物質がボーマン
のうへ押し出される。この押し出された液体が原尿である。原尿が細尿管(腎細管)
を通る間に,大部分の成分が細尿管を取り巻く毛細血管中に再吸収される。細尿管を
通過した原尿は集合管へ送られ,さらに水分が吸収されて尿となり,腎うを経てぼう
こうに送られ,体外へ排出される。
表1は正常なヒト(成人)の血しょうおよび尿の成分を調べたものである。ただし,
測定に用いたイヌリンは植物がつくる多糖類の一種で,ヒトの腎臓ではほとんど再吸
収されない物質である。そのため,実験的に静脈内に注入して,腎臓でのろ過や再吸
収の能力を調べる目的で使われている。また,クレアチニンは筋から出る老廃物である。
表1
成
分
血しょう
尿
( mg/mℓ )
( mg/mℓ )
75
タンパク質
0
グルコース
1.0
0
ナトリウムイオン
3.3
3.4
カリウムイオン
0.17
1.5
尿素
0.3
クレアチニン
0.01
イヌリン
0.1
20
0.8
12
(Ⅰ) 正常なヒト(成人)の原尿に含まれないものを次の(a~d)から選び,正しい
ものの組み合わせを,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 38
a
b 尿素
グルコース
c 赤血球
d アミノ酸
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
29
(Ⅱ)
正常なヒト(成人)の1日の尿量を測定した結果,1.4 ℓであった。この場合,
原尿の1日量は何 ℓか。表1を参考にして計算し,最も近い値を以下の①~⑩から1
つ選びなさい。
マーク式解答欄 39
①
⑥
1.4
168
②
12
③
85
④
94
⑤
107
⑦
852
⑧
946
⑨
1125
⑩
1232
(Ⅲ) 正常なヒト(成人)が1日に尿中に排泄するクレアチニン量は,血しょうから
ろ過される量の何%になるか。最も近い値を以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 40
①
⑥
1.2
33
3.3
②
⑦
56
③
⑧
5.6
6.7
④
67
⑨
100
⑤
12
⑩
120
(Ⅳ) 正常なヒト(成人)の腎臓とその働きに関する記述(a~c)について,正しい
ものの組み合わせを,以下の①~⑧から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 41
a
腎臓には,腎小体(マルピーギ小体)とこれに続く集合管からなるネフロン(腎単
位)とよばれる構造が存在する。
b
多量の塩分を摂取した場合,水の再吸収を促進するために,バソプレシンの分泌が
抑制される。
c ナトリウムイオンの濃縮がほとんど起こらないのは,ナトリウムイオンと水の再吸
収される割合がほぼ等しいからである。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(a, b)
⑤
(a, c)
⑥
(b, c)
⑦
(a, b, c )
⑧
該当なし
30
問4 下線部(4)に関する以下の文章を読み,(Ⅰ)および(Ⅱ)に答えなさい。
激しい運動などにより血糖濃度が減少すると,
( ア )の視床下部にある血糖調節中
枢が感知し,この情報が( イ )を通じて副腎髄質に伝わり,( ウ )が分泌される。
また,視床下部から分泌される放出ホルモンは,脳下垂体前葉を刺激して副腎皮質刺
激ホルモンの分泌を促し,その結果,副腎皮質から( エ )が分泌される。さらに,
すい臓ランゲルハンス島 A(α)細胞からは( オ )が分泌される。
( ウ )や( オ )
は肝臓などでグリコーゲンの分解を促進することによって血糖濃度を調節する。また,
( エ )は組織中のタンパク質からのグルコースの合成を促進する。
一方,食後などに血糖濃度が増加すると,視床下部にある血糖調節中枢が感知し,
この情報が( カ )を通じてランゲルハンス島 B(β)細胞に伝わるとともに,ラン
ゲルハンス島 B(β)細胞自身も血糖濃度を感知して,
( キ )を分泌する。( キ )
は各細胞でのグルコースの消費を高めるとともに,肝臓や筋肉におけるグリコーゲン
の合成を促す。
(Ⅰ) 空欄ア,イ,カに当てはまる語の組み合わせとして正しいものを,以下の①~
⑧から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 42
ア
イ
カ
①
延髄
交感神経
副交感神経
②
延髄
副交感神経
交感神経
③
間脳
交感神経
副交感神経
④
間脳
副交感神経
交感神経
⑤
中脳
交感神経
副交感神経
⑥
中脳
副交感神経
交感神経
⑦
大脳
交感神経
副交感神経
⑧
大脳
副交感神経
交感神経
『余 白』
31
(Ⅱ) 空欄ウ,エ,オ,キに当てはまるものを,以下の①~⑩から1つずつ選びなさ
い。
ウ
マーク式解答欄 43
エ
マーク式解答欄 44
オ
マーク式解答欄 45
キ
マーク式解答欄 46
① 成長ホルモン
② グルカゴン
⑤ 糖質コルチコイド ⑥ パラトルモン
⑨ 鉱質コルチコイド ⑩ 甲状腺刺激ホルモン
『余 白』
32
③ チロキシン
④ アドレナリン
⑦ バソプレシン
⑧ インスリン
【9】 生体の防御に関する以下の文章を読み,それぞれの問い(問1~問4)に
答えなさい。
生体には
(1)
(16点)
病原体などの非自己物質(異物)が体内へ侵入することを物理的・化
学的に阻止するしくみがあり,さらに,(2) 阻止されずに異物が体内に侵入した場合に
は,異物を体内から排除するしくみがある。また,(3) 血液の凝固は失血を防いで体液
量を維持するとともに,傷口から異物が体内に侵入することを防ぎ,体内環境を一定
に保つ役割がある。
問1 以下の記述(a~d)について,下線部(1)のしくみによるものはどれか。正
しいものの組み合わせを,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 47
a 気管では,粘液や細胞膜にある繊毛の運動によって異物が排除される。
b 予防接種には,無毒化あるいは弱毒化した病原体や毒素が用いられる。
c
臓器移植の際には,細胞性免疫を抑制する免疫抑制剤が投与される。
d 胃では,胃酸分泌により,病原菌が殺菌される。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
問2 下線部(2)に関する記述(a~c)のうち,T 細胞が直接的な役割を果たして
いないものの組み合わせを,以下の①~⑧から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 48
a 抗原と抗体からできる複合体の排除
b ツベルクリン反応
c
血清療法
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(a, b)
⑤
(a, c)
⑥
(b, c)
⑦
(a, b, c )
⑧
該当なし
33
問3
下線部(2)に関する疾患としてエイズ(後天性免疫不全症候群)がある。次
の記述(a~d)について,正しいものの組み合わせを,以下の①~⑩から1つ選びな
さい。
マーク式解答欄 49
a エイズは,HIV(ヒト免疫不全ウイルス)がキラーT 細胞に感染することによって
起こる。
b エイズ患者では,体液性免疫は働くが,細胞性免疫は働かない。
c
エイズ患者は,日和見感染を起こしやすい。
d HIV は輸血や性的接触によって感染する。
①
(a)
②
(b)
③
(c)
④
(d)
⑤
(a, b)
⑥
(a, c)
⑦
(a, d)
⑧
(b, c)
⑨
(b, d)
⑩
( c , d)
問4 設問のうち,記述内容に不備があるため問題を削除
『余 白』
34
【10】 光合成に関して,それぞれの問い(問1~問4)に答えなさい。
(16点 )
〔1〕
ホウレンソウの葉を乳鉢ですりつぶしてジエチルエーテルで色素物質を抽出し,抽
出した色素を薄層クロマトグラフィーで分離する実験をおこなった。 薄層クロマトグ
ラフィー用のプレートの下端から 2 cm の位置に抽出した色素物質をつけた後,この場
所を 0 cm 起点(原点)として鉛筆で目印をつけておいてから,薄層プレートの下部を
展開液(体積比 石油エーテル:アセトン=7:3)につけた。その結果を表1に示す。
なお,展開液は下端から 14 cm まで達した。
表1
色素
距離*(cm)
色
A
10.8
B
5.6
青緑色
C
5.0
黄緑色
D
4.7
黄色
E
3.6
黄色
F
2.0
黄色
橙色
*原点から分離した色素の中心までの距離
『余 白』
35
問1 色素 A~D の色素名として,最も適切なものを,以下の①~⑩から1つ選びな
さい。なお,ルテインはキサントフィル類である。
マーク式解答欄 51
色素 A
色素 B
色素 C
色素 D
①
ルテイン
クロロフィル a
クロロフィル b
カロテン
②
ルテイン
クロロフィル a
カロテン
クロロフィル b
③
ルテイン
カロテン
クロロフィル a
クロロフィル b
④
ルテイン
カロテン
クロロフィル b
クロロフィル a
⑤
クロロフィル a
クロロフィル b
カロテン
ルテイン
⑥
クロロフィル a
クロロフィル b
ルテイン
カロテン
⑦
カロテン
クロロフィル a
クロロフィル b
ルテイン
⑧
カロテン
クロロフィル a
ルテイン
クロロフィル b
⑨
カロテン
ルテイン
クロロフィル a
クロロフィル b
⑩
カロテン
ルテイン
クロロフィル b
クロロフィル a
『余 白』
36
問2 色素 B が存在する細胞内の場所として,最も適切なものを,以下の①~⑧から
1つ選びなさい。
マーク式解答欄 52
①
液胞
②
リソソーム
③
葉緑体の外膜
④
葉緑体のチラコイド膜
⑤
ゴルジ体
⑥
細胞壁
⑦
ミトコンドリアの内膜
⑧
小胞体
問3 カロテンの Rf 値として,最も近い値を,以下の①~⑩から1つ選びなさい。
マーク式解答欄 53
①
0.34
②
0.36
③
0.39
④
0.40
⑤
0.42
⑥
0.47
⑦
0.77
⑧
0.90
⑨
1.11
⑩
1.30
『余 白』
37
〔2〕
問4 図1はある植物 X の光合成速度を示している。この植物 X の 200 cm2 の葉 1 枚
を切り離して 4 キロルクスと 8 キロルクスの光をそれぞれ 10 時間照射した場合,光
の強さによる光合成量の違いはグルコース量として何 mg か。最も近い値を以下の①
~⑩から1つ選びなさい。ただし,葉を採取したことによる光合成速度および吸収速
度への影響はないものとする。また,原子量は C=12,O=16,H=1 とする。
マーク式解答欄 54
①
19
②
27
③
33
④
41
⑤
55
⑥
65
⑦
82
⑧
109
⑨
164
⑩
327
二酸化炭素吸収量
(mg CO2/100 cm2葉/時)
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
0 2
4 6 8 10
12 14
16 18 20
光の強さ(キロルクス)
図1
『以 上』
38