資料5 石井町の人口動向について 第1回石井町まち・ひと・しごと創生推進会議 石井町 平成27年6月24日 1.石井町の人口推移について ・石井町の総人口は、2005 年に最も多い 26,068 人に達して以降、現在まで人口減少が続いている。 ・国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2010 年から 2040 年にかけての推計人口減少率は、約 20.7%である。全国的には、 2010 年から 2040 年には 1.28 億人から 1.07 億人へ約 16%(0.21 億人減少)の減少が見込まれている中で、減少率は全国平均を上回って いる。 ・年齢3区分別に見ると、生産年齢人口の推計減少率は-31.8%、年少人口は-40.4%となり、各種産業における労働者・後継者不足、 小中学校の生徒数の減少などが今後の検討課題になると考えられる。 図表1 人口推移 総人口 老年人口 (65 歳以上) 生産年齢人口 (15 歳~65 歳) 年少人口 (0 歳~14 歳) 2010 年 2040 年 推計増減率 25,947 人 20,583 人 -20.7% 6,705 人 7,752 人 +15.6% 15,826 人 10,794 人 -31.8% 3,416 人 2,037 人 -40.4% <出典>総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」 グラフは、地域経済分析システムを利用 1 ・5 歳~9 歳の年齢層に着目すると、2010 年時点の 1,153 人から 2040 年時点には 677 人に減少しており、単純に計算すると小学校の1ク ラスの児童数が約4割減少することになる。 ・また、65 歳以上人口は、2010 年時点の 6,705 人から 2040 年時点で 7,752 人と増加しており、生産年齢人口の減少と相まって若者一人 あたりの老年人口は確実に増加する。したがって、今後、医療・介護の体制整備に加え、地域でいかに高齢者を支えるか、高齢者施策の あり方が課題となってくる。 図表2 人口ピラミッド 65 歳以上人口 6,705 人⇒7,752 人 5 歳~9 歳人口 1,153 人⇒677 人 <出典>総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」 グラフは、地域経済分析システムを利用 2 ・自然増減と社会増減の観点から人口減少の要因を分析してみると、2004 年までは自然減を上回る社会増により人口増減はプラスであった が、2005 年以降は、社会増減の影響を上回る自然減により、人口増減はマイナスに転じている。2012 年以降は、社会増の傾向が復調しはじ め、2013 年単年では、自然減を社会増が上回り人口増減がプラスに転じている。 ・1985 年から 2040 年にかけて年齢階層別の人口推計を把握するために、年齢階層別人口増減寄与率で見てみると、生産年齢人口は、2005 年 から減少が継続し、人口減少に大きく寄与していることが見て取れる。 図表3 自然増減・社会増減の推移 図表4 年齢階層別人口増減寄与率 2013 年 自然減 -114 社会増 +121 人口増数 + 7 自然減の増加によ り人口減少に転換 <出典>総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数に関する調査」 <出典>総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」 グラフは、地域経済分析システムを利用 グラフは、地域経済分析システムを利用 3 ・年齢階層別の純移動を見ると、「10 歳~14 歳⇒15 歳~19 歳」 、 「15 歳~19 歳⇒20 歳~24 歳」の時点での大規模な純減が発生し、その一方 で、 「20 歳~24 歳⇒25 歳~29 歳」 、 「25 歳~29 歳⇒30 歳~34 歳」、 「30 歳~34 歳⇒35 歳~39 歳」の時点では純増の傾向にあり、それ以降は ゆるやか純増の傾向が続いている。 ・石井町は、15 歳~19 歳人口の転出が著しく、2005 年から 2010 年の推移で見ると、町外に進学や就職した者が卒業時(20 歳~24 歳)に約 3 割程度しか戻って来ていない。この年齢層の社会減を食い止めることが、人口回復の大きなポイントの 1 つと言える。 ・市町村間移動の内訳を見てみると、転入転出とも、隣接する徳島市、吉野川市の順になり、県内市町村間での転入出が多いと言える。 図5 年齢 5 階級別純移動数の時系列分析 図6 転入転出内訳(2014 年) 純増 純減 <出典>総務省「住民基本台帳人口移動報告」 <出典>総務省「国勢調査」、総務省「住民基本台帳人口移動報告」に基づきまち・ひと・ しごと創生本部作成 グラフは、地域経済分析システムを利用 グラフは、地域経済分析システムを利用 4 ・純減が多い 20 歳代未満、20 歳代に絞って、市町村間移動の内訳を見てみると、県外への転出も見られるが、全体の傾向と同様に、県内市 町村間での転入出の割合が多い。 ・2012 年、2013 年と 25 歳後半から 30 代を中心とする層の社会増の傾向が見られ始めていることから、県内で世帯を形成することを決めた 若者世代の定住に向けた施策を展開することも、人口回復の1つのポイントと言える。 図7 転入転出内訳(2014 年・20 歳代未満) 図8 転入転出内訳(2014 年・20 歳代) <出典>総務省「住民基本台帳人口移動報告」 <出典>総務省「住民基本台帳人口移動報告」 グラフは、地域経済分析システムを利用 グラフは、地域経済分析システムを利用 5 2.人口の将来展望について ・石井町人口ビジョン・総合戦略を策定するにあたっては、人口の将来展望が必須となってくる。既に示されているパターン(社人研及び日 本創生会議)に、町独自シミュレーションによる推計は次のとおりである。 図8 将来人口推計 石井町の総人口の推計 (パターンA、パターンB、パターンC、パターンD) パターン A(緑色): 全国の移動率が今後一定程度縮小すると 仮定した推計(社人研推計準拠) (人) 26000 パターン B(黄色): 合計特殊出生率が上昇「2025 年以降:1.8、 2040 年以降:2.1」した場合 25000 24000 23000 22,290人7 パターンA(国立社会保障・人口問題研究所の推計に準拠) パターン C(赤色): パターン C(合計特殊出生率が上昇「「2025 年以降:1.8、2040 年以降:2.1」すると ともに、転入数が転出数を毎年約 100 人 上回る場合 22000 パターンB(合計特殊出生率が上昇「2025年以降:1.8、2040年以降:2.1」した場合 21000 21,941人7 パターンC(合計特殊出生率が上昇「「2025年以降:1.8、2040年以降:2.1」するとともに、転入数が転出数を毎年約100人 上回る場合 20,580人7 パターンD【参考】(日本創成会議の推計に準拠) 20,287人7 20000 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 6 2040年 パターン D(青色): 全国の総移動数が、平成 22 年~平成 27 年の推計値と概ね同水準でそれ以降も推 移すると仮定した推計(日本創成会議推 計準拠)
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